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本編
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次の日、浮遊感を感じて目が覚めた。
すると、初日に案内人エリゴルから説明を受けた広場にいた。
幸い、俺たちクラスメイトは昨夜の晩餐で話し合ったことだけど「持ち物は全てアイテムボックスに入れて明日に備えよう」と決めていたため寝泊まりしていた場所に忘れ物はない。
その予測は正しかったわけだけど…
いやでも、それでも突然連れ出されて怖いことには違いないよね!?
他のクラスメイトも浮遊感から目が覚めたようで、同じパーティーメンバーと合流してコソコソ話すから少しザワザワしてる。
「裕也!何かあったのか!?」
「涼介?…別に全然なんともないけどどうして?」
「そりゃ、お前だけいつまで経っても寝巻きのままだからよ」
あ、そうか。
寝てるところを攫われたわけだからもちろん寝巻きのまま。
他のクラスメイトたちを見てみると気づけばいつでも動ける格好になってる…
「あ、ごめん。ぼーっとしてた?」
「はぁ。お前そんなんで大丈夫か?」
とりあえず、アイテムボックスアイコンから選択するだけで服を身につけることが可能なのですぐ着替えは終わる。
にしても、そんなに浮いてたかな?
気がついたらパーティーメンバー揃ってるし…
俺ダメだな、この世界に来て1ヶ月経ったはずなのに、なんか危機感とか全然ない気がする。
「俺これからやばいかも? 全然周りとか見えてないし危機管理とか、心配…」
「今更かよ!今まで、いや今もだったけどぼーっとしてる時たまにあるしな。」
「うん。でも初めに比べたら声も届いてるし、裕也も成長してるよ?多分…?」
お、お前ら、散々言って!! でも否定できないのがまた悔しい…
俺だってぼーっとしてることあるのは知ってたけど、ここまでとか思わなかったし!
それに、これでも頭では考えてるの!
「これから気をつけよう… とりあえず気づいたら気配探って、気配察知のスキルレベル上げる!」
「くくっああ、それは名案だな!?それなら安心だわ! ぷくくっ、腹いてぇー!」
俺の言葉にお腹を抱えながら笑ってるやつが恨めしい…!
一応パーティーメンバーは万が一に対応できるように「危険察知」と「気配察知」のスキルを取得してる。
でも、残念なことに俺の場合はそれだけだと意味がないらしい…
いや、スキルの意味だし!?
こんな感じで、いつも通りの会話すぎて気づかぬうちにしてた緊張がほぐれてきた頃…
あの日と同じ、虹色の球体が浮かび上がった。
その瞬間クラスメイトの間にピリッとした空気が流れ、あの声が響き渡る…
『お集まりでしょうか?皆様お久しぶりです。このステージを充分楽しんでいただけたようで何よりです。そして本日は約束の日、ということで次のステージへご案内に参りました。』
うわ、とうとうこの日が来てしまった。
確かに、広場に強制転移させられた時から薄々感じてたけれど… 実際に案内人エリゴルを目にするとまた違う緊張感がある。
それに鍛えたからわかるけど、あいつの能力はまだ未知数だ。いや、俺の鑑定スキル仕事しろ!
思うんだけど、今のところ役に立ってないスキル多すぎないか!?
それにしても次のステージか、、
さすがRPGをイメージしたと言ってただけあって、これで終わりってわけなかったなー
急に連れてこられて、鍛えろとか… 本当に向こうは何を求めてるんだか?
ー幸いにも今のところクラスメイトに抜けはない。
ーでも、次はどうなるかわからない。
ーそれでも俺たちに止まることは許されていない…
『えー皆様、ピリピリされているようですので少し先に情報を提供致しましょう。これから皆様が向かわれる第2ステージは研究所をイメージしています。研究の経過をたどって我々の元へたどり着いてくださいませ。それでは行ってらっしゃいませ…』
突然の情報と転移…
そこで俺の視界は暗転した…
すると、初日に案内人エリゴルから説明を受けた広場にいた。
幸い、俺たちクラスメイトは昨夜の晩餐で話し合ったことだけど「持ち物は全てアイテムボックスに入れて明日に備えよう」と決めていたため寝泊まりしていた場所に忘れ物はない。
その予測は正しかったわけだけど…
いやでも、それでも突然連れ出されて怖いことには違いないよね!?
他のクラスメイトも浮遊感から目が覚めたようで、同じパーティーメンバーと合流してコソコソ話すから少しザワザワしてる。
「裕也!何かあったのか!?」
「涼介?…別に全然なんともないけどどうして?」
「そりゃ、お前だけいつまで経っても寝巻きのままだからよ」
あ、そうか。
寝てるところを攫われたわけだからもちろん寝巻きのまま。
他のクラスメイトたちを見てみると気づけばいつでも動ける格好になってる…
「あ、ごめん。ぼーっとしてた?」
「はぁ。お前そんなんで大丈夫か?」
とりあえず、アイテムボックスアイコンから選択するだけで服を身につけることが可能なのですぐ着替えは終わる。
にしても、そんなに浮いてたかな?
気がついたらパーティーメンバー揃ってるし…
俺ダメだな、この世界に来て1ヶ月経ったはずなのに、なんか危機感とか全然ない気がする。
「俺これからやばいかも? 全然周りとか見えてないし危機管理とか、心配…」
「今更かよ!今まで、いや今もだったけどぼーっとしてる時たまにあるしな。」
「うん。でも初めに比べたら声も届いてるし、裕也も成長してるよ?多分…?」
お、お前ら、散々言って!! でも否定できないのがまた悔しい…
俺だってぼーっとしてることあるのは知ってたけど、ここまでとか思わなかったし!
それに、これでも頭では考えてるの!
「これから気をつけよう… とりあえず気づいたら気配探って、気配察知のスキルレベル上げる!」
「くくっああ、それは名案だな!?それなら安心だわ! ぷくくっ、腹いてぇー!」
俺の言葉にお腹を抱えながら笑ってるやつが恨めしい…!
一応パーティーメンバーは万が一に対応できるように「危険察知」と「気配察知」のスキルを取得してる。
でも、残念なことに俺の場合はそれだけだと意味がないらしい…
いや、スキルの意味だし!?
こんな感じで、いつも通りの会話すぎて気づかぬうちにしてた緊張がほぐれてきた頃…
あの日と同じ、虹色の球体が浮かび上がった。
その瞬間クラスメイトの間にピリッとした空気が流れ、あの声が響き渡る…
『お集まりでしょうか?皆様お久しぶりです。このステージを充分楽しんでいただけたようで何よりです。そして本日は約束の日、ということで次のステージへご案内に参りました。』
うわ、とうとうこの日が来てしまった。
確かに、広場に強制転移させられた時から薄々感じてたけれど… 実際に案内人エリゴルを目にするとまた違う緊張感がある。
それに鍛えたからわかるけど、あいつの能力はまだ未知数だ。いや、俺の鑑定スキル仕事しろ!
思うんだけど、今のところ役に立ってないスキル多すぎないか!?
それにしても次のステージか、、
さすがRPGをイメージしたと言ってただけあって、これで終わりってわけなかったなー
急に連れてこられて、鍛えろとか… 本当に向こうは何を求めてるんだか?
ー幸いにも今のところクラスメイトに抜けはない。
ーでも、次はどうなるかわからない。
ーそれでも俺たちに止まることは許されていない…
『えー皆様、ピリピリされているようですので少し先に情報を提供致しましょう。これから皆様が向かわれる第2ステージは研究所をイメージしています。研究の経過をたどって我々の元へたどり着いてくださいませ。それでは行ってらっしゃいませ…』
突然の情報と転移…
そこで俺の視界は暗転した…
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