4 / 27
第4話 初めてのいなりずし
しおりを挟む
「のう~、ましろ気絶したではないか。急に正体を現す馬鹿がいるか」
「それは違う。おぬしを見て出たーと言っただろう。あれはおぬしにビビったんじゃ」
「わしは何もしとらん。どこかの食い地張ってる狐とは違う」
「それは何ぞ。しかし、ましろはすっかり忘れてしまったんだの。オラを見てひっくり返るとは」
「そら、わしのかけた術は強いからのう。ちょっとのことではびくともせんよ」
「なに胸を張っとるんじゃ。そういう意味で言ったのではない」
頭上で二人が会話する声が聞こえる。私はうっすらと目を開けた。さっきの狐と自称あやかしが普通に喋っている。
「ぎゃーーー!! まだいる!」
「おう、ましろ気付いたんか。よかったよかった」
「よかったじゃないわよ! あなたたち何者なのよ!」
「だから言ったじゃろ。あやかしと狐だと。まあ、わしは隣の狐とは違い、元々格の高い神のような存在だがの」
「おう、何を言うか、神にもあやかしにもなり切れない半端者が。オラは元々神の使いじゃ。だが、主が姿を消してからは一人で行動しておる。千代ちゃんには随分世話になった。だが、いつの間にか亡くなっていたとは寂しいのう。ほんにまあ、人の世は儚い」
カゲロウと狐は、すっかり息の合った様子で話していたが、私はまだ何も受け入れられずにいた。
「あの……おばあちゃんとは長い付き合いなんですか? あなたと一緒に写っている写真を見つけたんですが」
「あれ、まだ残ってたんか。すっかり処分したつもりだったんがの。そうさなあ……この店が開店してからの付き合いになるな。と言うと、50年くらい?」
「そうじゃ、そうじゃ。ここは元々『憑いてる』土地での、それで店を開いても客が寄り付かずすぐに閉店していた」
「それって、あなたたちのせいなんじゃないの?」
「わしらは品行方正だから、そんなことはせん。しかし、良からぬことを企む者が跡を絶たなくてのう。それで、価値が下落したところに、一人になったばかりのお千代さんが、旦那の遺産でこの居抜き物件を買い取って、そいでわしらに飯を振舞ってくれるようになったんじゃ」
「オラたちも恩知らずじゃないからの。食わせてもらうお返しにここを守ってやったとまあ、そういうわけよ」
「おまけに、すぐにつぶれるはずだった店が、見事商売繁盛になって、わしらはまあ、福の神みたいなもんじゃ」
福の神と言うとふくよかなおじさんのイメージだが、目の前にいるカゲロウはやせぎすで、若白髪も生えてるし、着物の着方もだらしない。どちらかと言うと貧乏神の方が似つかわしいように見える。
「なあ、腹減った。ましろ、なんか食わせろ」
「え? あなたたちどうして私の名前知ってるの? まだ自己紹介してないよね!?」
「それはその……お千代さんがあんたの話しとったんじゃ。かわいい孫の話を」
カゲロウがなぜか言いにくそうに説明する。
「ねえ、あなたたち二人ともどうやらうちにご飯食べに来たようだけど、知っての通り、おばあちゃんはもういないし、私は料理を作りに来たんじゃないの。悪いけど帰ってくれない?」
「わしは聞き分けいいからそれでもいいんじゃが、この狐めはそうはいかんでのう……老婆心ながら言っとくと、何か口にするまではテコでも動かんじゃろう」
私がえっと言いながら狐に目を移すと、狐はこちらを恨みがましい目つきで睨んでいた。
「ましろ~腹減った~お稲荷さんじゃ。お稲荷さん作れないのか~」
狐は畳の上にごろんと寝転がり、足をばたつかせながら言った。こんな姿を見ると、人間らしく見えてしまうから不思議なものである。
「もうこうなったら、何でもいいから適当なものを食わせるしかない。こう見えてなかなかしぶとい奴なんじゃ」
私は駄々をこねる狐を見て深いため息をついた。全く、ここでは自分の食事すら出来あいのものを買って来てレンチンで済まそうと思っていたのに。
「カゲロウ、と言ったわね。あなた買い物はできるの?」
「わしをバカにするな。お使いくらいできるぞ」
「じゃ、お金あげるから油揚げ買ってきてくれない? ここからスーパー近いでしょ」
そう言った私を、カゲロウは目を丸くして見つめた。
「おぬし、いなりずしを作るつもりなのか? できるのか?」
「こう見えて管理栄養士の資格持ってるの。OLやってたけど一応資格を生かす職種ではあったし、レシピだって検索すれば一発で分かるわ。あなたが買い物に行ってる間、こっちはご飯を炊くから。その代わり手伝ってもらうわよ」
そう、私は料理の心得がないと言ったら嘘になる。自分だけのためにそんなに腕を振るうことはしないが、全くできないというわけではない。そんなに食べたいなら作ってやろうじゃないの。自分でも気づかないうちに、この二人? 一人と一匹? のペースにまんまと乗っかっていた。
おばあちゃんが亡くなった直後に、父さんと母さんで生鮮食品は処分したが、米や調味料は幸い残っている。これならまだ使えるだろう。
米を研いで炊飯器をセットする。待っている間にカゲロウが油揚げを買って来てくれたので(間違えて厚揚げを買って来たらどうしようと一瞬不安になったが、そんなことはなかった)、稲荷あげを作る作業に取り掛かる。
まず、油揚げに熱湯を注ぎ余分な油を取る。水分を絞ってから砂糖と醤油とみりんを入れただし汁で煮る。だしを取る暇はさすがにないので、ここは顆粒だしのお世話になることにする。厨房にはなかったが、住居のキッチンにはしっかりあった。おばあちゃんも自分用には手間を省いたようだ。
「お~いいにおいだのう~腹が鳴って仕方ないわ」
狐がそばに来てクンクンと鼻をひくつかせる。わがままだけどこういうところはかわいい。
ご飯が炊けたので、酢飯を作ることにする。適当な桶が見つからないので、大き目のボウルにご飯を入れ、酢と砂糖と塩を入れしゃもじで切るように混ぜていく。その傍らでカゲロウにうちわを仰いでもらって、湯気を飛ばしてもらった。
「ほら、これじゃ湯気が飛ばないじゃないのよ。もっとうまくやって!」
「そんなことを言われてもコツが分からん! おい、狐、お前も手伝え!」
「オラ狐だから手伝えなくて申し訳ないわー」
「人間に化けりゃええじゃろ!」
そんなやり取りをしながら酢飯を小さく丸め、それを稲荷あげの中に詰めて行った。初心者なので、この工程が案外難しくて、酢飯が大きすぎたり小さすぎたりとなかなか難儀だ。
結局一時間以上かかってしまったが、稲荷ずしが無事完成した。大皿に並べられた稲荷ずしを見て、狐は目を輝かせた。
「おおー、すごいな! さすが千代ちゃんの孫じゃ。ようできとる」
「食べてみなくちゃ分からないわよ。おばあちゃんのようにはできないから」
「それでもええんじゃ。狐はの、あんたが手作りしてくれたことが一番嬉しいんじゃ。自分のために他人が手間をかけてくれたことに感謝するんじゃ」
横にいたカゲロウがそう説明する。そんなものなのかしら? 私は小首をかしげた。
「おおーうまい! ふっくらおあげが甘辛くて酢もぴりっと利いとる! 酢飯もべちゃべちゃしてなくて初めて作ったとは思えん。おぬし天才か!」
「そら、わしのあおぎ方がよかったんじゃろ」
カゲロウがフフンと言いたげに自慢するが、それを無視して狐は続けた。
「確かに千代ちゃんとは違うが、オラはこれが気に入った! 店にも出せ!」
「ちょっと! 店は畳むって言ったでしょ! 私にはできないわよ!」
「もったいないのう。こんなに作れるのに」
「第一、今どき定食屋なんて儲からないわよ。おばあちゃんは年金があったからできたんでしょうけど、私には無理。普通に働いた方が割りがいいわ」
「なんだ、銭のことが心配じゃったのか」
カゲロウが拍子抜けした声を出す。あやかしにとってはどうでもいいことなんだろうけど、人間にとっては大事なことなのよ。霞を食って生きてるわけじゃないんだから。飲食業の世知辛さは、私も色々見聞きしている。毎日遊び暮らしている(かどうかは知らないけど)あやかしと一緒にしないで欲しい。
「それなら、なおのこと店は開いた方がいい。会社員どころじゃない収入が得られるぞ。さっきも言ったろう。わしらは福の神みたいなもんじゃって。わしらがいれば自然に客はついてくる」
「それってどういう意味……?」
「詳しいことは言えんがの、わしらを味方につけとくと悪いことは起こらん。だから福の神みたいと言ったんじゃ。お千代さんも随分羽振り良かったはずじゃ。疑うんなら通帳なり確かめてみい」
確かに、おばあちゃんはこんな粗末な家に住みながら、生活には困ってないと聞いた。値段はかなり低めに設定しているのに、経営も順調のようだった。てっきり年金を切り崩しているのかと思いきやそうではなかったとすれば……
「ちょっと、お父さんに確認してみる!」
私はスマホを手に取って家に電話をかけることにした。
「それは違う。おぬしを見て出たーと言っただろう。あれはおぬしにビビったんじゃ」
「わしは何もしとらん。どこかの食い地張ってる狐とは違う」
「それは何ぞ。しかし、ましろはすっかり忘れてしまったんだの。オラを見てひっくり返るとは」
「そら、わしのかけた術は強いからのう。ちょっとのことではびくともせんよ」
「なに胸を張っとるんじゃ。そういう意味で言ったのではない」
頭上で二人が会話する声が聞こえる。私はうっすらと目を開けた。さっきの狐と自称あやかしが普通に喋っている。
「ぎゃーーー!! まだいる!」
「おう、ましろ気付いたんか。よかったよかった」
「よかったじゃないわよ! あなたたち何者なのよ!」
「だから言ったじゃろ。あやかしと狐だと。まあ、わしは隣の狐とは違い、元々格の高い神のような存在だがの」
「おう、何を言うか、神にもあやかしにもなり切れない半端者が。オラは元々神の使いじゃ。だが、主が姿を消してからは一人で行動しておる。千代ちゃんには随分世話になった。だが、いつの間にか亡くなっていたとは寂しいのう。ほんにまあ、人の世は儚い」
カゲロウと狐は、すっかり息の合った様子で話していたが、私はまだ何も受け入れられずにいた。
「あの……おばあちゃんとは長い付き合いなんですか? あなたと一緒に写っている写真を見つけたんですが」
「あれ、まだ残ってたんか。すっかり処分したつもりだったんがの。そうさなあ……この店が開店してからの付き合いになるな。と言うと、50年くらい?」
「そうじゃ、そうじゃ。ここは元々『憑いてる』土地での、それで店を開いても客が寄り付かずすぐに閉店していた」
「それって、あなたたちのせいなんじゃないの?」
「わしらは品行方正だから、そんなことはせん。しかし、良からぬことを企む者が跡を絶たなくてのう。それで、価値が下落したところに、一人になったばかりのお千代さんが、旦那の遺産でこの居抜き物件を買い取って、そいでわしらに飯を振舞ってくれるようになったんじゃ」
「オラたちも恩知らずじゃないからの。食わせてもらうお返しにここを守ってやったとまあ、そういうわけよ」
「おまけに、すぐにつぶれるはずだった店が、見事商売繁盛になって、わしらはまあ、福の神みたいなもんじゃ」
福の神と言うとふくよかなおじさんのイメージだが、目の前にいるカゲロウはやせぎすで、若白髪も生えてるし、着物の着方もだらしない。どちらかと言うと貧乏神の方が似つかわしいように見える。
「なあ、腹減った。ましろ、なんか食わせろ」
「え? あなたたちどうして私の名前知ってるの? まだ自己紹介してないよね!?」
「それはその……お千代さんがあんたの話しとったんじゃ。かわいい孫の話を」
カゲロウがなぜか言いにくそうに説明する。
「ねえ、あなたたち二人ともどうやらうちにご飯食べに来たようだけど、知っての通り、おばあちゃんはもういないし、私は料理を作りに来たんじゃないの。悪いけど帰ってくれない?」
「わしは聞き分けいいからそれでもいいんじゃが、この狐めはそうはいかんでのう……老婆心ながら言っとくと、何か口にするまではテコでも動かんじゃろう」
私がえっと言いながら狐に目を移すと、狐はこちらを恨みがましい目つきで睨んでいた。
「ましろ~腹減った~お稲荷さんじゃ。お稲荷さん作れないのか~」
狐は畳の上にごろんと寝転がり、足をばたつかせながら言った。こんな姿を見ると、人間らしく見えてしまうから不思議なものである。
「もうこうなったら、何でもいいから適当なものを食わせるしかない。こう見えてなかなかしぶとい奴なんじゃ」
私は駄々をこねる狐を見て深いため息をついた。全く、ここでは自分の食事すら出来あいのものを買って来てレンチンで済まそうと思っていたのに。
「カゲロウ、と言ったわね。あなた買い物はできるの?」
「わしをバカにするな。お使いくらいできるぞ」
「じゃ、お金あげるから油揚げ買ってきてくれない? ここからスーパー近いでしょ」
そう言った私を、カゲロウは目を丸くして見つめた。
「おぬし、いなりずしを作るつもりなのか? できるのか?」
「こう見えて管理栄養士の資格持ってるの。OLやってたけど一応資格を生かす職種ではあったし、レシピだって検索すれば一発で分かるわ。あなたが買い物に行ってる間、こっちはご飯を炊くから。その代わり手伝ってもらうわよ」
そう、私は料理の心得がないと言ったら嘘になる。自分だけのためにそんなに腕を振るうことはしないが、全くできないというわけではない。そんなに食べたいなら作ってやろうじゃないの。自分でも気づかないうちに、この二人? 一人と一匹? のペースにまんまと乗っかっていた。
おばあちゃんが亡くなった直後に、父さんと母さんで生鮮食品は処分したが、米や調味料は幸い残っている。これならまだ使えるだろう。
米を研いで炊飯器をセットする。待っている間にカゲロウが油揚げを買って来てくれたので(間違えて厚揚げを買って来たらどうしようと一瞬不安になったが、そんなことはなかった)、稲荷あげを作る作業に取り掛かる。
まず、油揚げに熱湯を注ぎ余分な油を取る。水分を絞ってから砂糖と醤油とみりんを入れただし汁で煮る。だしを取る暇はさすがにないので、ここは顆粒だしのお世話になることにする。厨房にはなかったが、住居のキッチンにはしっかりあった。おばあちゃんも自分用には手間を省いたようだ。
「お~いいにおいだのう~腹が鳴って仕方ないわ」
狐がそばに来てクンクンと鼻をひくつかせる。わがままだけどこういうところはかわいい。
ご飯が炊けたので、酢飯を作ることにする。適当な桶が見つからないので、大き目のボウルにご飯を入れ、酢と砂糖と塩を入れしゃもじで切るように混ぜていく。その傍らでカゲロウにうちわを仰いでもらって、湯気を飛ばしてもらった。
「ほら、これじゃ湯気が飛ばないじゃないのよ。もっとうまくやって!」
「そんなことを言われてもコツが分からん! おい、狐、お前も手伝え!」
「オラ狐だから手伝えなくて申し訳ないわー」
「人間に化けりゃええじゃろ!」
そんなやり取りをしながら酢飯を小さく丸め、それを稲荷あげの中に詰めて行った。初心者なので、この工程が案外難しくて、酢飯が大きすぎたり小さすぎたりとなかなか難儀だ。
結局一時間以上かかってしまったが、稲荷ずしが無事完成した。大皿に並べられた稲荷ずしを見て、狐は目を輝かせた。
「おおー、すごいな! さすが千代ちゃんの孫じゃ。ようできとる」
「食べてみなくちゃ分からないわよ。おばあちゃんのようにはできないから」
「それでもええんじゃ。狐はの、あんたが手作りしてくれたことが一番嬉しいんじゃ。自分のために他人が手間をかけてくれたことに感謝するんじゃ」
横にいたカゲロウがそう説明する。そんなものなのかしら? 私は小首をかしげた。
「おおーうまい! ふっくらおあげが甘辛くて酢もぴりっと利いとる! 酢飯もべちゃべちゃしてなくて初めて作ったとは思えん。おぬし天才か!」
「そら、わしのあおぎ方がよかったんじゃろ」
カゲロウがフフンと言いたげに自慢するが、それを無視して狐は続けた。
「確かに千代ちゃんとは違うが、オラはこれが気に入った! 店にも出せ!」
「ちょっと! 店は畳むって言ったでしょ! 私にはできないわよ!」
「もったいないのう。こんなに作れるのに」
「第一、今どき定食屋なんて儲からないわよ。おばあちゃんは年金があったからできたんでしょうけど、私には無理。普通に働いた方が割りがいいわ」
「なんだ、銭のことが心配じゃったのか」
カゲロウが拍子抜けした声を出す。あやかしにとってはどうでもいいことなんだろうけど、人間にとっては大事なことなのよ。霞を食って生きてるわけじゃないんだから。飲食業の世知辛さは、私も色々見聞きしている。毎日遊び暮らしている(かどうかは知らないけど)あやかしと一緒にしないで欲しい。
「それなら、なおのこと店は開いた方がいい。会社員どころじゃない収入が得られるぞ。さっきも言ったろう。わしらは福の神みたいなもんじゃって。わしらがいれば自然に客はついてくる」
「それってどういう意味……?」
「詳しいことは言えんがの、わしらを味方につけとくと悪いことは起こらん。だから福の神みたいと言ったんじゃ。お千代さんも随分羽振り良かったはずじゃ。疑うんなら通帳なり確かめてみい」
確かに、おばあちゃんはこんな粗末な家に住みながら、生活には困ってないと聞いた。値段はかなり低めに設定しているのに、経営も順調のようだった。てっきり年金を切り崩しているのかと思いきやそうではなかったとすれば……
「ちょっと、お父さんに確認してみる!」
私はスマホを手に取って家に電話をかけることにした。
14
あなたにおすすめの小説
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
【完結】そして異世界の迷い子は、浄化の聖女となりまして。
和島逆
ファンタジー
七年前、私は異世界に転移した。
黒髪黒眼が忌避されるという、日本人にはなんとも生きにくいこの世界。
私の願いはただひとつ。目立たず、騒がず、ひっそり平和に暮らすこと!
薬師助手として過ごした静かな日々は、ある日突然終わりを告げてしまう。
そうして私は自分の居場所を探すため、ちょっぴり残念なイケメンと旅に出る。
目指すは平和で平凡なハッピーライフ!
連れのイケメンをしばいたり、トラブルに巻き込まれたりと忙しい毎日だけれど。
この異世界で笑って生きるため、今日も私は奮闘します。
*他サイトでの初投稿作品を改稿したものです。
元侯爵令嬢の異世界薬膳料理~転生先はみんな食事に興味が無い世界だったので、美味しいご飯で人の身も心も癒します~
向原 行人
ファンタジー
異世界へ転生して数日。十七歳の侯爵令嬢、アリスとして目覚めた私は、早くも限界を迎えていた。
というのも、この世界……みんな食事に興味が無くて、毎食パンとハムだけとか、ハムがチーズに変わるとか、せいぜいその程度だ。
料理というより、食材を並べているだけって感じがする。
元日本人の私としては温かいご飯がたべたいので、自分で食事を作るというと、「貴族が料理など下賤なことをするのは恥だ!」と、意味不明な怒られ方をした。
わかった……だったら、私は貴族を辞める!
家には兄が二人もいるし、姉だっているから問題無いでしょ。
宛てもなく屋敷を飛び出した私は、小さな村で更に酷い食事事情を目の当たりにする。
育ち盛りの子供たちや、身体を使う冒険者たちが、それだけしか食べないなんて……よし、美味しいご飯でみんなも私も幸せになろう!
医食同源! 大食いモフモフ聖獣に、胃袋を掴んでしまった騎士隊長と一緒に、異世界で美味しくて身体に良い食材探しだ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
あやかしが家族になりました
山いい奈
キャラ文芸
★お知らせ
いつもありがとうございます。
当作品、3月末にて非公開にさせていただきます。再公開の日時は未定です。
ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
母親に結婚をせっつかれている主人公、真琴。
一人前の料理人になるべく、天王寺の割烹で修行している。
ある日また母親にうるさく言われ、たわむれに観音さまに良縁を願うと、それがきっかけとなり、白狐のあやかしである雅玖と結婚することになってしまう。
そして5体のあやかしの子を預かり、5つ子として育てることになる。
真琴の夢を知った雅玖は、真琴のために和カフェを建ててくれた。真琴は昼は人間相手に、夜には子どもたちに会いに来るあやかし相手に切り盛りする。
しかし、子どもたちには、ある秘密があるのだった。
家族の行く末は、一体どこにたどり着くのだろうか。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる