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第8話 嵐はつむじ風を残して
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当たり前の話ではあるが、味噌汁を改良したからといってすぐに客足が戻るはずない。他にも小さなことをこつこつやっていくしかなかった。
「カゲロウ、あなたの力で根本的な原因を見つけることはできないの?」
「わしは便利屋でもなければ魔法使いでもない! 自分の力でやると言ったんだからもう少し粘ってみろ」
もう! 分かったわよ! 私も大口をきいた手前、強く出ることはできず、それ以上何も言えなかった。
「こうなったらお味噌汁だけじゃなくて、他のものも改良するわよ。どうせ味の継承なんてない、ゼロからのスタートなんだから!」
すぐに結果がでるはずがない。もう少し長いスパンで物事を見ることにしよう。私は、次に「お漬物」に目を付けた。
箸休めとしてのお漬物の小皿は、全メニューに付けている。カレーライスの場合は福神漬けがいいのもしれないが、おばあちゃんの代からそうしていたというのでここでも踏襲している。今は既製品の浅漬けを出しているのだが、これも手作りに変えよう。でも、そこまで手間暇かける余裕がない。そこへ、ポン太がアドバイスしてくれた。
「千代ちゃんは、ぬか漬けを出しておったぞ。ましろも始めたらどうだ? ぬか漬け?」
そういえば、私の子供の頃もこの店にぬか床があったのを思い出した。おばあちゃんが漬けていたものは、一度処分してしまったから新しく作り直すしかない。でも、これならこちらの労力も顧客の満足度もバランス取れそうである。
「おお? ぬか漬けを始めるのか? わしゃお千代さんのぬか漬けで一杯やるのが好きじゃった」
「なんだ、それならすぐに教えてくれればよかったのに。リクエストがあれば遠慮なく言ってくれていいのよ?」
「でも、ましろが新しいことをやろうとしているのに、お千代さんはこうしていたと水を差すのは悪いと思っての。これでもわしら、遠慮しとるんじゃぞ」
「なに水臭いことを言ってるの? 駄目な時は駄目ってはっきり言うわよ?」
それを傍らで聞いていたポン太とバクさんが顔を見合わせてクスクス笑う。何がそんなに面白いのだろう。
「こうして見ると、ましろはヒモ旦那を抱えるおっかあのようだな」
「ちょっと、何を言ってるのよ、バクさん! 私の理想はあなたの『外見』なのよ! あなたがずっとそのままでいてくれると都合がいいんだけど」
「悪かったな、俺の妖力が中途半端で」
そう。バクさんは、女性の間で莫大な人気を誇るソシャゲ「和装繚乱」に出て来る「東雲橘」に瓜二つなのだが、ある致命的な欠点を抱えていた。
それは、人目に触れる場所、つまり厨房に立っている間しか人型になってくれないのだ。それ以外の時間は、元の獏に戻ってしまう。いわく、ずっと人型をしていられるほど妖力が強くないらしい。
だから、今この時もイケメンではなく、象の鼻がついたムーミン姿で話していた。
「バクちゃんは、化けるのは専門外じゃから仕方ないのう。その点、オラは老若男女、何にでも化けられるぞ。『いけめん』も『せくしーばくびじょ』も思い通りじゃ!」
「ポン太の場合、何に変身しても中身がイメージしてしまうから意味ないのよ。ポン太の外見イメージは子供だもの」
そう、ポン太が何に化けてもやんちゃで元気な子供のイメージのままだ。だから、今の昭和レトロな小悪魔系ボブカット少女もまだ違和感がぬぐえない。
「なにおーっ! これでもましろよりずっと長生きなんだぞ! 神様の使いだったからな!」
「じゃあ、どうして今はお使いをやっていないの?」
何の気なしに尋ねたのだが、ポン太はうっと言葉に詰まった。
「そ、それは……お仕えする神が行方不明になったからじゃ。お前ら人間がいけないんだぞ。野山を捨て、信仰を捨て、どんどん町に出て行ってしまったから。人から忘れられた神は存在が消えるのと同じじゃ。オラのご主人様もそうして歴史の波に埋もれて行ったのじゃ」
それを聞いて私もしんみりしてしまった。人々に忘れ去られたまま存在が消えてしまった神様はそこかしこにいるのだろう。普段恐れられたり崇め奉られたりしているのは表の顔に過ぎないのである。自分とは直接関係ないことでも、何だか申し訳ない気持ちになってしまった。
「ということは……カゲロウ、あなたもそんな忘れ去られた神様の一人なの?」
「こら! ましろ! わしがいつも優しいからって、そうそう不敬なことを言うでないぞ! そんじょそこらの野良神とは訳が違う。余り威張りたくはないがの、こう見えても格が高いんじゃ」
「えっ? 見た目は貧相なのに!?」
「これは貧相なのではない! 『せくしー』とどうやら呼ぶらしい! 何だ、福の神みたいにぶくぶく太っているのがお前は好みか?」
「いや、別に太ってなくてもいいんですけど、でも昔話の神様って結構太目が多かったな……と」
「まあいい。そのうちお前もわしのすごさにひれ伏す日が来るじゃろ」
「まあまあ、影郎もそう熱くなんなって。確かにこいつはそんじょそこらの奴らとは違うが、ましろが危機に陥った時しか本性は見せないから、一生知らないままのほうがいいだろう」
バクさんまでそう言うならきっと本当なのだろう。それにしても私が危機に陥るなんて不穏なことを言わないで欲しい。まあ、そんなことは万に一度もないだろうけど。それより、私は別のことの方が気になっていた。
「カゲロウの正体なんて別に興味ないんだけど、それよりあなたをセクシーと言った人が誰なのか、その方が気になるわ。私とは男性の好みが違うようね。枯れ専なのかしら? 見た目は若いから枯れ専というのもおかしいか……」
「ははっ、のんきと言うか、アホと言うか、ましろは目の付け所が違うな。わしの魅力が分からないとはまだまだお子ちゃまじゃ」
「だが、影郎よ。お前をセクシーと言った者はそれなりに曲者じゃぞ。そやつがこの店を見つけたら厄介なんじゃないか?」
「それは既に対処しておるから大丈夫じゃ。なあに。わしがいるから大船に乗ったつもりでいなさい。ここは安全じゃ」
私は彼らの会話の内容がよく分からなかったし、詳しく尋ねても「別に大した話じゃない」と取り合ってもらえなかった。ただ、ただ者ではないらしいカゲロウがそう言うのならば、きっと大丈夫なんだろうとぼんやりと思っていた。
しかし、事件は数日後にやって来た。
まだ客足が完全に回復しないまま私は何となく悶々としていた。考えられることをやったのに結果がついて来ないのはもどかしい。せっかちと言ってしまえばそれまでかもしれないが。
それでも、まだ手際がよくない私にとっては、ランチタイムの真っただ中はそれなりに慌ただしくはある。一時半ごろやっと暇になりほっとしたその時、ハイヒールの音をつかつか鳴らしながら、若い女性が入って来た。
「いらっしゃ……わっ、出た!」
ポン太が彼女を見て、お化けに出くわしたようなことを叫んだので私は何事かと入り口の方に目を向けた。
年の頃は20代後半、背中まである長い髪をふり乱し、吊り目のきりっとした美人な女性が仁王立ちしている。しかしその表情は憤怒という言葉がふさわしい。これじゃまるで般若だ。細身の身体を強調するようなぴったりしたスーツが良く似合うが、ただならぬ雰囲気を漂わせているため、じろじろと見るのも憚られた。
「影郎はどこ? いるんでしょ?」
あれ、さっきまでカウンターのいつもの場所にいたはずなのに、いつの間にかいなくなっている? 出入口は表と裏の二つしかないのに、どうやって姿を消したのか私は分からなかった。
「ふえ~ん、怖いよう。ましろ助けて~」
私より長生きしていて、彼女の正体も知ってそうなポン太が私に助けを求めてきた。混乱したまま、私はゆすいだ手をエプロンでふきながら厨房から出て、謎の女性と対峙した。
「ええと、どちら様でしょう?」
「あら、あなた、随分若返ったのね? 影郎から若返りの薬でも貰ったの?」
これはおばあちゃんのことを言っているのかしら? 私は呆気に取られたまま答えた。
「もしかして祖母と勘違いしてます? 私は孫のましろです。祖母は先日亡くなりました」
こういう発想をするということは、この人も人間じゃなくあやかしの類なのだろう。彼女は、私の説明に衝撃を受けたようで、口に出さなかったものの一瞬目を丸くした。
「あなたがこの店を継いで、影郎は護衛を続けているってこと?」
「まあ、護衛と言えば聞こえはいいですけど、そこのカウンターで毎日お酒を飲んでると言った方が正しいですが……」
「影郎がどこ行ったか知らない?」
相手はどんどん自分のペースで質問を重ねていく。しかし、私も聞きたいことがあった。
「知りません、いつの間にか姿を消してしまって。それより、あなたがどなたなのか聞いてもいいですか?」
これはしてはいけない質問だったらしい。彼女は人を食いそうな恐ろしい形相になって吠えるように言った。
「人間の小娘の分際で私に質問するなんざ百年早い! お前はただ私の言うことを聞いていればいいの!」
そう捨て台詞を吐くと、店内につむじ風を巻き起こし、こちらが反射的に目をつぶった隙に彼女は姿を消していた。
「カゲロウ、あなたの力で根本的な原因を見つけることはできないの?」
「わしは便利屋でもなければ魔法使いでもない! 自分の力でやると言ったんだからもう少し粘ってみろ」
もう! 分かったわよ! 私も大口をきいた手前、強く出ることはできず、それ以上何も言えなかった。
「こうなったらお味噌汁だけじゃなくて、他のものも改良するわよ。どうせ味の継承なんてない、ゼロからのスタートなんだから!」
すぐに結果がでるはずがない。もう少し長いスパンで物事を見ることにしよう。私は、次に「お漬物」に目を付けた。
箸休めとしてのお漬物の小皿は、全メニューに付けている。カレーライスの場合は福神漬けがいいのもしれないが、おばあちゃんの代からそうしていたというのでここでも踏襲している。今は既製品の浅漬けを出しているのだが、これも手作りに変えよう。でも、そこまで手間暇かける余裕がない。そこへ、ポン太がアドバイスしてくれた。
「千代ちゃんは、ぬか漬けを出しておったぞ。ましろも始めたらどうだ? ぬか漬け?」
そういえば、私の子供の頃もこの店にぬか床があったのを思い出した。おばあちゃんが漬けていたものは、一度処分してしまったから新しく作り直すしかない。でも、これならこちらの労力も顧客の満足度もバランス取れそうである。
「おお? ぬか漬けを始めるのか? わしゃお千代さんのぬか漬けで一杯やるのが好きじゃった」
「なんだ、それならすぐに教えてくれればよかったのに。リクエストがあれば遠慮なく言ってくれていいのよ?」
「でも、ましろが新しいことをやろうとしているのに、お千代さんはこうしていたと水を差すのは悪いと思っての。これでもわしら、遠慮しとるんじゃぞ」
「なに水臭いことを言ってるの? 駄目な時は駄目ってはっきり言うわよ?」
それを傍らで聞いていたポン太とバクさんが顔を見合わせてクスクス笑う。何がそんなに面白いのだろう。
「こうして見ると、ましろはヒモ旦那を抱えるおっかあのようだな」
「ちょっと、何を言ってるのよ、バクさん! 私の理想はあなたの『外見』なのよ! あなたがずっとそのままでいてくれると都合がいいんだけど」
「悪かったな、俺の妖力が中途半端で」
そう。バクさんは、女性の間で莫大な人気を誇るソシャゲ「和装繚乱」に出て来る「東雲橘」に瓜二つなのだが、ある致命的な欠点を抱えていた。
それは、人目に触れる場所、つまり厨房に立っている間しか人型になってくれないのだ。それ以外の時間は、元の獏に戻ってしまう。いわく、ずっと人型をしていられるほど妖力が強くないらしい。
だから、今この時もイケメンではなく、象の鼻がついたムーミン姿で話していた。
「バクちゃんは、化けるのは専門外じゃから仕方ないのう。その点、オラは老若男女、何にでも化けられるぞ。『いけめん』も『せくしーばくびじょ』も思い通りじゃ!」
「ポン太の場合、何に変身しても中身がイメージしてしまうから意味ないのよ。ポン太の外見イメージは子供だもの」
そう、ポン太が何に化けてもやんちゃで元気な子供のイメージのままだ。だから、今の昭和レトロな小悪魔系ボブカット少女もまだ違和感がぬぐえない。
「なにおーっ! これでもましろよりずっと長生きなんだぞ! 神様の使いだったからな!」
「じゃあ、どうして今はお使いをやっていないの?」
何の気なしに尋ねたのだが、ポン太はうっと言葉に詰まった。
「そ、それは……お仕えする神が行方不明になったからじゃ。お前ら人間がいけないんだぞ。野山を捨て、信仰を捨て、どんどん町に出て行ってしまったから。人から忘れられた神は存在が消えるのと同じじゃ。オラのご主人様もそうして歴史の波に埋もれて行ったのじゃ」
それを聞いて私もしんみりしてしまった。人々に忘れ去られたまま存在が消えてしまった神様はそこかしこにいるのだろう。普段恐れられたり崇め奉られたりしているのは表の顔に過ぎないのである。自分とは直接関係ないことでも、何だか申し訳ない気持ちになってしまった。
「ということは……カゲロウ、あなたもそんな忘れ去られた神様の一人なの?」
「こら! ましろ! わしがいつも優しいからって、そうそう不敬なことを言うでないぞ! そんじょそこらの野良神とは訳が違う。余り威張りたくはないがの、こう見えても格が高いんじゃ」
「えっ? 見た目は貧相なのに!?」
「これは貧相なのではない! 『せくしー』とどうやら呼ぶらしい! 何だ、福の神みたいにぶくぶく太っているのがお前は好みか?」
「いや、別に太ってなくてもいいんですけど、でも昔話の神様って結構太目が多かったな……と」
「まあいい。そのうちお前もわしのすごさにひれ伏す日が来るじゃろ」
「まあまあ、影郎もそう熱くなんなって。確かにこいつはそんじょそこらの奴らとは違うが、ましろが危機に陥った時しか本性は見せないから、一生知らないままのほうがいいだろう」
バクさんまでそう言うならきっと本当なのだろう。それにしても私が危機に陥るなんて不穏なことを言わないで欲しい。まあ、そんなことは万に一度もないだろうけど。それより、私は別のことの方が気になっていた。
「カゲロウの正体なんて別に興味ないんだけど、それよりあなたをセクシーと言った人が誰なのか、その方が気になるわ。私とは男性の好みが違うようね。枯れ専なのかしら? 見た目は若いから枯れ専というのもおかしいか……」
「ははっ、のんきと言うか、アホと言うか、ましろは目の付け所が違うな。わしの魅力が分からないとはまだまだお子ちゃまじゃ」
「だが、影郎よ。お前をセクシーと言った者はそれなりに曲者じゃぞ。そやつがこの店を見つけたら厄介なんじゃないか?」
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それでも、まだ手際がよくない私にとっては、ランチタイムの真っただ中はそれなりに慌ただしくはある。一時半ごろやっと暇になりほっとしたその時、ハイヒールの音をつかつか鳴らしながら、若い女性が入って来た。
「いらっしゃ……わっ、出た!」
ポン太が彼女を見て、お化けに出くわしたようなことを叫んだので私は何事かと入り口の方に目を向けた。
年の頃は20代後半、背中まである長い髪をふり乱し、吊り目のきりっとした美人な女性が仁王立ちしている。しかしその表情は憤怒という言葉がふさわしい。これじゃまるで般若だ。細身の身体を強調するようなぴったりしたスーツが良く似合うが、ただならぬ雰囲気を漂わせているため、じろじろと見るのも憚られた。
「影郎はどこ? いるんでしょ?」
あれ、さっきまでカウンターのいつもの場所にいたはずなのに、いつの間にかいなくなっている? 出入口は表と裏の二つしかないのに、どうやって姿を消したのか私は分からなかった。
「ふえ~ん、怖いよう。ましろ助けて~」
私より長生きしていて、彼女の正体も知ってそうなポン太が私に助けを求めてきた。混乱したまま、私はゆすいだ手をエプロンでふきながら厨房から出て、謎の女性と対峙した。
「ええと、どちら様でしょう?」
「あら、あなた、随分若返ったのね? 影郎から若返りの薬でも貰ったの?」
これはおばあちゃんのことを言っているのかしら? 私は呆気に取られたまま答えた。
「もしかして祖母と勘違いしてます? 私は孫のましろです。祖母は先日亡くなりました」
こういう発想をするということは、この人も人間じゃなくあやかしの類なのだろう。彼女は、私の説明に衝撃を受けたようで、口に出さなかったものの一瞬目を丸くした。
「あなたがこの店を継いで、影郎は護衛を続けているってこと?」
「まあ、護衛と言えば聞こえはいいですけど、そこのカウンターで毎日お酒を飲んでると言った方が正しいですが……」
「影郎がどこ行ったか知らない?」
相手はどんどん自分のペースで質問を重ねていく。しかし、私も聞きたいことがあった。
「知りません、いつの間にか姿を消してしまって。それより、あなたがどなたなのか聞いてもいいですか?」
これはしてはいけない質問だったらしい。彼女は人を食いそうな恐ろしい形相になって吠えるように言った。
「人間の小娘の分際で私に質問するなんざ百年早い! お前はただ私の言うことを聞いていればいいの!」
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