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第17話 あやかしの隠し事
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何が何だか訳が分からないままだったが、忠告通り日曜日は店を休みにした。休みと言っても、何があるか分からないのでみんな店に詰めている。なぜか佐藤さんまで来て、めいめい誰もいない客席の椅子に腰かけている。
おたま妖怪の伝言が不親切すぎて、詳しいことは何も分からないが、調理中のアクシデントで火事になるようなニュアンスだったから、調理をしなければ何も起こらないのだろう。じゃあ、忠告を無視したらどうなるのか検証できないのがもどかしいが、事が起きてからでは手遅れなので、何もせずにいるしかない。
「来週の日曜日は普通に店を開けていいのかな。その辺教えてくれなかった。またおたま妖怪来てくれないかしら。カレーくらい何杯でもご馳走してやるから」
「まあな。こないだ教えてくれたのもカレーの対価じゃからな」
「え? そういうことなの?」
「あやつは一旦契約を不履行にしようとしたが、ましろが情けをかけてご馳走してやったじゃろう? それで教えるつもりになったんじゃろう。あやかしの世界は、対価とか契約とか、見えない掟に縛られているもんなんじゃ」
初めて聞いた……そういうもんなのか。私はぴんとこないままカゲロウの話を聞いていた。
「それにしてもあの付喪神弱かったのう。付喪神と言ってもピンキリなのは知っとったが、あれならオラやバクさんでも倒せそうじゃ。あんなにビビるんじゃなかった。人間風情に助けられる結果になってしまったからな」
「人間風情とは何ですか? 皆さんビビっていたくせに?」
佐藤さんが困ったように反論する。ポン太のこの手のひら返しには、私もつい苦笑してしまった。
「それにしても、付喪神って面白いわね。人が大事に使って来た道具に心が宿るって考え好きだわ。日本人って何でも擬人化するのが好きなのね」
「でも、捨てられたり忘れられたものは怨霊化することもあるからいいことばかりじゃないんじゃ。あいつもその類じゃろう。でも、ましろのカレーライスで転ぶくらいだからそう心配するほどのことでもないが」
そんな話をしていたら、あっという間に営業時間が過ぎてしまった。日曜日は元々夜営業はやっていない。この日はこれでお開きとなった。みんなバラバラと席を立った時、カゲロウが佐藤さんに声をかけた。
「そうじゃ。そこのコン猿。今度おぬしにも詳しいいきさつを説明せんといかんな。今日は時間がないからまた後日でいいか?」
「え? 僕ですか? 別に構いませんけど……」
どうもカゲロウは佐藤さんにまで隠し事をしているようである。どうして彼が関係するのだろう? それが何なのかも未だに教えてくれない。でも、日曜日が過ぎたら教えると言っていたのでそろそろ催促してもいいだろう。
「ねえ、何をもったいぶっているのよ? 早く何のことか聞かせてよ?」
「別に内緒にしてるわけじゃない! ただ、どうやって解呪したらいいか調べておるのじゃ……」
解呪? 聞きなれない言葉に私ははっ? となったが、カゲロウはぶつくさと呟くだけで、この時もちゃんと教えてはくれなかった。
さて、後日のこと。昼営業が終わり、夜営業までの時間、私は近所のスーパーに買い物に来ていた。急に切らしてしまった材料を補充しに来たのだ。いつもは問屋から卸しているが、咄嗟の時は、普通にスーパーを利用する。この時も、足りない食材を買いに来ていた。
「あら、たまおじゃない? こんなところで会うなんて奇遇ね!」
何と、そのスーパーではおたま妖怪が働いていたのだ。彼は黄色い毛を逆立て、スーパーのエプロンを着けてペットボトルの箱を抱えていた。私は、心の中で彼をたまおと名付けていた。おたまで男性だからたまおだ。
「おい! 今何て言った? たまお!? ふざけんなよ!」
「あら、いい名前じゃない。かわいくて。それより、こないだはありがとう。ご忠告通り日曜日は休業にしたわ。それで事なきを得たけど、もし開店してたらどうなってたか分からないから、正直ピンと来てないんだけどね?」
おたま妖怪ことたまおは、ペットボトルの箱を地面に置くと、彼にしては真面目くさった顔になり答えた。
「もし営業してたら火事になってたんだよ。それだけははっきり言える」
「あなたはただの伝言役なんでしょう? どうしてそこまで自信満々に言えるの?」
「だってそれがあいつの専門分野……ごめん、これ以上は言えないんだ、そういう契約だったから。力を貰っても俺が実力発揮できなかったら反故にしていいという約束はなかったから」
こないだ契約不履行とわめいていたくせに、何という手のひら返しだ。たまおなら、もう少し詳しい事情を話してくれると思っていたので、私は当てが外れてがっかりしてしまった。
「あなたたちって契約契約うるさいわね。破ったらペナルティでもあるの?」
「必ずあるわけじゃないが、あったとしても文句言えない。それがあやかしの仁義ってもんだ。特に相手が格上ならば尚更だ」
「じゃあ、従うしかなさそうね。あなた弱そうだし」
「なにおっ! 人間の分際で口が減らないおなごだな! 俺が本気出したらこの程度じゃ済まねーぞ!」
こうやっていきまく姿もかわいい。やだ、私ったらすっかり保護者目線になってしまっている。たまおは、人間の姿をしていても十代後半と言ったところだ。
「それより、あなたどうしてここで働いてるの? あやかしは別に働かなくてもいいんでしょう? そういや、こないだ千円を置いていったわね? あのお金もどうしたの?」
「そ、それは……最近好きな子ができてさ、人間の女の子なんだけど、その子と付き合うために人間界の金が必要になったんだよ。それで何かと要りようになって、アルバイトなるものをまあ……」
たまおが人間の女の子に恋をした? 何だか訳分からないけど、これは応援しなきゃ! 私は、いそいそと話の続きを促した。
「それで、人型になる時間も増えたんだよ。そしたら妖力が足りなくなって……あちこちのあやかしと契約して便利屋みたいなことやって力をもらっているんだ。人間界でもあやかしの世界でも働き詰めで大変だよ!」
「あら、なかなか隅に置けないじゃない! うちに来る時はタダで食べに来ていいわよ! カレーくらいならご馳走するから!」
何だか私も近所のおばちゃんみたいになってしまっている。定食屋なんてやってるからそっち寄りのキャラに引きずられているのだろうか? つい最近まで、キッチンカーのガパオライスを愛していたOLだったのに!
「と、とにかく! 仕事中だからお喋りは終わりだ! あ、あと、あの影郎という奴には注意した方がいいぞ! 俺と契約した奴も何か言いたそうだったけど教えてくれなかった。
人間どもにはあやかしと言えばみんなおんなじに見えるんだろうけど、あの影郎と俺をぐるぐる巻きにした女は別もんだからな!」
そう言い残して、彼は仕事場に戻って行った。カゲロウに注意しろってどういうこと? 確かに彼は何かを隠しているようだが、そのうち教えてくれるとは言っている。やはり何かあるのだろう。そんなことを考えながら、私は寿寿亭に戻った。
おたま妖怪の伝言が不親切すぎて、詳しいことは何も分からないが、調理中のアクシデントで火事になるようなニュアンスだったから、調理をしなければ何も起こらないのだろう。じゃあ、忠告を無視したらどうなるのか検証できないのがもどかしいが、事が起きてからでは手遅れなので、何もせずにいるしかない。
「来週の日曜日は普通に店を開けていいのかな。その辺教えてくれなかった。またおたま妖怪来てくれないかしら。カレーくらい何杯でもご馳走してやるから」
「まあな。こないだ教えてくれたのもカレーの対価じゃからな」
「え? そういうことなの?」
「あやつは一旦契約を不履行にしようとしたが、ましろが情けをかけてご馳走してやったじゃろう? それで教えるつもりになったんじゃろう。あやかしの世界は、対価とか契約とか、見えない掟に縛られているもんなんじゃ」
初めて聞いた……そういうもんなのか。私はぴんとこないままカゲロウの話を聞いていた。
「それにしてもあの付喪神弱かったのう。付喪神と言ってもピンキリなのは知っとったが、あれならオラやバクさんでも倒せそうじゃ。あんなにビビるんじゃなかった。人間風情に助けられる結果になってしまったからな」
「人間風情とは何ですか? 皆さんビビっていたくせに?」
佐藤さんが困ったように反論する。ポン太のこの手のひら返しには、私もつい苦笑してしまった。
「それにしても、付喪神って面白いわね。人が大事に使って来た道具に心が宿るって考え好きだわ。日本人って何でも擬人化するのが好きなのね」
「でも、捨てられたり忘れられたものは怨霊化することもあるからいいことばかりじゃないんじゃ。あいつもその類じゃろう。でも、ましろのカレーライスで転ぶくらいだからそう心配するほどのことでもないが」
そんな話をしていたら、あっという間に営業時間が過ぎてしまった。日曜日は元々夜営業はやっていない。この日はこれでお開きとなった。みんなバラバラと席を立った時、カゲロウが佐藤さんに声をかけた。
「そうじゃ。そこのコン猿。今度おぬしにも詳しいいきさつを説明せんといかんな。今日は時間がないからまた後日でいいか?」
「え? 僕ですか? 別に構いませんけど……」
どうもカゲロウは佐藤さんにまで隠し事をしているようである。どうして彼が関係するのだろう? それが何なのかも未だに教えてくれない。でも、日曜日が過ぎたら教えると言っていたのでそろそろ催促してもいいだろう。
「ねえ、何をもったいぶっているのよ? 早く何のことか聞かせてよ?」
「別に内緒にしてるわけじゃない! ただ、どうやって解呪したらいいか調べておるのじゃ……」
解呪? 聞きなれない言葉に私ははっ? となったが、カゲロウはぶつくさと呟くだけで、この時もちゃんと教えてはくれなかった。
さて、後日のこと。昼営業が終わり、夜営業までの時間、私は近所のスーパーに買い物に来ていた。急に切らしてしまった材料を補充しに来たのだ。いつもは問屋から卸しているが、咄嗟の時は、普通にスーパーを利用する。この時も、足りない食材を買いに来ていた。
「あら、たまおじゃない? こんなところで会うなんて奇遇ね!」
何と、そのスーパーではおたま妖怪が働いていたのだ。彼は黄色い毛を逆立て、スーパーのエプロンを着けてペットボトルの箱を抱えていた。私は、心の中で彼をたまおと名付けていた。おたまで男性だからたまおだ。
「おい! 今何て言った? たまお!? ふざけんなよ!」
「あら、いい名前じゃない。かわいくて。それより、こないだはありがとう。ご忠告通り日曜日は休業にしたわ。それで事なきを得たけど、もし開店してたらどうなってたか分からないから、正直ピンと来てないんだけどね?」
おたま妖怪ことたまおは、ペットボトルの箱を地面に置くと、彼にしては真面目くさった顔になり答えた。
「もし営業してたら火事になってたんだよ。それだけははっきり言える」
「あなたはただの伝言役なんでしょう? どうしてそこまで自信満々に言えるの?」
「だってそれがあいつの専門分野……ごめん、これ以上は言えないんだ、そういう契約だったから。力を貰っても俺が実力発揮できなかったら反故にしていいという約束はなかったから」
こないだ契約不履行とわめいていたくせに、何という手のひら返しだ。たまおなら、もう少し詳しい事情を話してくれると思っていたので、私は当てが外れてがっかりしてしまった。
「あなたたちって契約契約うるさいわね。破ったらペナルティでもあるの?」
「必ずあるわけじゃないが、あったとしても文句言えない。それがあやかしの仁義ってもんだ。特に相手が格上ならば尚更だ」
「じゃあ、従うしかなさそうね。あなた弱そうだし」
「なにおっ! 人間の分際で口が減らないおなごだな! 俺が本気出したらこの程度じゃ済まねーぞ!」
こうやっていきまく姿もかわいい。やだ、私ったらすっかり保護者目線になってしまっている。たまおは、人間の姿をしていても十代後半と言ったところだ。
「それより、あなたどうしてここで働いてるの? あやかしは別に働かなくてもいいんでしょう? そういや、こないだ千円を置いていったわね? あのお金もどうしたの?」
「そ、それは……最近好きな子ができてさ、人間の女の子なんだけど、その子と付き合うために人間界の金が必要になったんだよ。それで何かと要りようになって、アルバイトなるものをまあ……」
たまおが人間の女の子に恋をした? 何だか訳分からないけど、これは応援しなきゃ! 私は、いそいそと話の続きを促した。
「それで、人型になる時間も増えたんだよ。そしたら妖力が足りなくなって……あちこちのあやかしと契約して便利屋みたいなことやって力をもらっているんだ。人間界でもあやかしの世界でも働き詰めで大変だよ!」
「あら、なかなか隅に置けないじゃない! うちに来る時はタダで食べに来ていいわよ! カレーくらいならご馳走するから!」
何だか私も近所のおばちゃんみたいになってしまっている。定食屋なんてやってるからそっち寄りのキャラに引きずられているのだろうか? つい最近まで、キッチンカーのガパオライスを愛していたOLだったのに!
「と、とにかく! 仕事中だからお喋りは終わりだ! あ、あと、あの影郎という奴には注意した方がいいぞ! 俺と契約した奴も何か言いたそうだったけど教えてくれなかった。
人間どもにはあやかしと言えばみんなおんなじに見えるんだろうけど、あの影郎と俺をぐるぐる巻きにした女は別もんだからな!」
そう言い残して、彼は仕事場に戻って行った。カゲロウに注意しろってどういうこと? 確かに彼は何かを隠しているようだが、そのうち教えてくれるとは言っている。やはり何かあるのだろう。そんなことを考えながら、私は寿寿亭に戻った。
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