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第6章 (仮)異世界で開催!超会議(嘘です)!!
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しおりを挟む「……あ! あれ? どうしてヒノキ風呂? あれ? どうして脱衣所はラタンの床にラタンのかご置き場? 浴槽の壁はどうして富士山の絵っ!? トータル的にコレって銭湯だよねっ!?」
何がどうしてこうなった!
うーん、よくわからないけどなってしまったら仕方ない。
考えても無駄だ、放置しよう。
そうだ!ここら辺に大きな鏡台みたいなのあればいいかな?
よし、洗面台の水受けなしで……。
「…………」
おっかしいなぁ……。姿見の鏡の前にラタンのベンチとスツールができたよ?
あ、れ? 知らないうちに浴槽と脱衣所の間の所に透明な仕切りも出来たよ? なんだコレ!
【やっほー! 辞書るだよ~っ! 勝手ながら説明していただきます。浴槽の角にある水の吐き出し口は溢れそうになった湯を一時的に貯めておくタンクです。なので複数人が入っても水と言うか湯は溢れることはありません。しかぁ~っも! 適正湯量より下回ったらそのタンクから吐き出し口を通って浴槽に戻ります。便利でしょ!? と、組立隊が申しております】
おぉ~っ! 組立隊がやってくれたのか、ありがとう!
辞書るも教えてくれてありがとう!
ついでにゲーム的なイベントは近々起こるものはないですか?
【イベント? うーん、とりあえず無いよ! 召喚されたものの邪神居ないからね! 進めたくても進まないから安心しなよ】
あれ? サムズアップされた気がする。
それから少し辞書ると脳内で会話をしながら出来立ての鏡を見つめてウィッグを身に付けた。
あ、そうだ! 中級ヒールをかけよう!
「よし! 元気ハツラツ~っ! オロ…………飲みたくなるからやめよう」
いそいそとお風呂場から出ると壁にゴインッとぶつかった。
「「「………………」」」
「…………あっ! おはようございます、ハイネ様、ゼツ様」
壁はパパとゼツさんだった。
そしてグレン兄さんが無言で肩を震わせて笑っている。
「ルカ、今はまだパパでいいんだよ? それよりもこの小部屋は何かな?」
「お風呂!」
即答で言うとゴンッと垂直に脳天へチョップが落ちてきた。
……ほらね? 言った通りでしょ? 怒ってるでしょ?
そんなことを思いながら痛む頭を撫でているとゼツさんにほっぺを押し潰すようにムニムニされた。
こちらも少し怒っているようだ。
「うむむっ、あにふんれふきゃ(なにすんですか)」
「お風呂、良いなぁ~って意思表示だよ?」
絶対に違う! 絶対に八つ当たりだと思う!
「あっ! しまった! 邪魔だし、僕に用意してもらった部屋に作ればよかった!」
「ルカ、あのね? そういうことじゃないんだよ?」
的外れな言葉だったらしくてパパにバカな子をみるような哀れんだ瞳で頭を撫でられた。
あれ? 何だかむかっ腹!
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