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重力と社会格差が少しだけ大きい別宇宙
とっておきの方法
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帰宅したばかりの依子はソフアに座り、近くにかしずくように目を伏せて控えているよし子を見た。乳房が大きい。見るからに重そうだ。立ち仕事で、肩や腰が凝らないのだろうか。
「よし子さん。」依子は問いかけた。
「なんでございますだか?」
「よし子さんは、肩が凝ったり腰が重くなったりはしないの?」
「それはまぁ、人並みにはそうなりますだよ。」しかしそういうよし子の言い方は、肩や腰の凝りに悩まされている人のそれにはあまり聞こえなかった。
「あたしもなんだけど、何か凝りが軽くなるコツみたいなものはないかしら?」
「あたしはでございますね、よく…」よし子さんは何かを言いかけて、途中でハッとやめた。
「よく?」依子が促すと、「よく、ハーブティで体をあっためますだ。」とよし子さんは言った。
「そうなの?お願いしてもいいかしら?」
よし子さんはすぐにハーブティーを用意して運んで来てくれた。とても良い香りで、また全身もあったまったが、正直肩こり腰のこりに効いているのか効いていないのか、よくわからなかった。
翌日、夕方。
依子が帰宅して自分で肩を揉んでいると、よし子が姿を現した。「おかえりなさいでございます。」よし子は恭しくお辞儀をすると、肩を自分で揉んでいる依子を心配そうに見た。
「あまり効果はありませなんだか?」
「そうね…。美味しくはあったけれども…。」
よし子はまた口を開けて何か言おうとしたが、言葉を飲み込んだ。
「何か他にもいい方法を知っているの?」依子が促すと、よし子は「そうですな…今晩はいい薬用入浴剤を用意しましたんで。」と言った。何か言葉を濁しているふうではあった。
夜。依子は大きな浴槽にゆったりとつかり、足を伸ばしてくつろいだ。実にいい香りの、濃い乳白色の湯だ。依子の乳房は水面下でどんどんと輪郭がぼやけていき、乳首がはっきりわからないほどだ。
素晴らしい湯ではあったが、肩こり腰のこりに聞いたかと言われると、よくわからなかった。
よし子さんとのこんなやりとりがしばらく続いた頃。
やはりキツい肩こりに悩まされながら帰宅すると、よし子さんが荷物をまとめているところだった。
「あらよし子さん、何をしているところなの?」
「これは依子お嬢様…。実はお暇を頂戴することになりましただ…。」
「帰省なのね。楽しんで来てね。」
「帰省っちゅうか…、田舎に帰ることになりましただ…。もう戻ってはまいりません、はい。」
「えっ、そうなの!?」依子は驚いた。とても寂しくなる。
よし子は、依子の寂しそうな表情に、感謝と嬉しさのこもった優しい絵美を浮かべた。そして自分との別れを寂しんでくれている心優しい女主人が、しかしこんな時も相変わらず肩をさすっているのを見て、ついに口を開いた。
「実は、言ってねぇ方法がありますだ…。」
「よし子さん。」依子は問いかけた。
「なんでございますだか?」
「よし子さんは、肩が凝ったり腰が重くなったりはしないの?」
「それはまぁ、人並みにはそうなりますだよ。」しかしそういうよし子の言い方は、肩や腰の凝りに悩まされている人のそれにはあまり聞こえなかった。
「あたしもなんだけど、何か凝りが軽くなるコツみたいなものはないかしら?」
「あたしはでございますね、よく…」よし子さんは何かを言いかけて、途中でハッとやめた。
「よく?」依子が促すと、「よく、ハーブティで体をあっためますだ。」とよし子さんは言った。
「そうなの?お願いしてもいいかしら?」
よし子さんはすぐにハーブティーを用意して運んで来てくれた。とても良い香りで、また全身もあったまったが、正直肩こり腰のこりに効いているのか効いていないのか、よくわからなかった。
翌日、夕方。
依子が帰宅して自分で肩を揉んでいると、よし子が姿を現した。「おかえりなさいでございます。」よし子は恭しくお辞儀をすると、肩を自分で揉んでいる依子を心配そうに見た。
「あまり効果はありませなんだか?」
「そうね…。美味しくはあったけれども…。」
よし子はまた口を開けて何か言おうとしたが、言葉を飲み込んだ。
「何か他にもいい方法を知っているの?」依子が促すと、よし子は「そうですな…今晩はいい薬用入浴剤を用意しましたんで。」と言った。何か言葉を濁しているふうではあった。
夜。依子は大きな浴槽にゆったりとつかり、足を伸ばしてくつろいだ。実にいい香りの、濃い乳白色の湯だ。依子の乳房は水面下でどんどんと輪郭がぼやけていき、乳首がはっきりわからないほどだ。
素晴らしい湯ではあったが、肩こり腰のこりに聞いたかと言われると、よくわからなかった。
よし子さんとのこんなやりとりがしばらく続いた頃。
やはりキツい肩こりに悩まされながら帰宅すると、よし子さんが荷物をまとめているところだった。
「あらよし子さん、何をしているところなの?」
「これは依子お嬢様…。実はお暇を頂戴することになりましただ…。」
「帰省なのね。楽しんで来てね。」
「帰省っちゅうか…、田舎に帰ることになりましただ…。もう戻ってはまいりません、はい。」
「えっ、そうなの!?」依子は驚いた。とても寂しくなる。
よし子は、依子の寂しそうな表情に、感謝と嬉しさのこもった優しい絵美を浮かべた。そして自分との別れを寂しんでくれている心優しい女主人が、しかしこんな時も相変わらず肩をさすっているのを見て、ついに口を開いた。
「実は、言ってねぇ方法がありますだ…。」
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