真夜中マルチバース 【JK編】

星空指数

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女子高の身体検査がものすごく昭和な別宇宙

鍵の返却

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ジムには色々なマシンがあったが、依子はランニングマシーンで走ることにした。依子は誰もいないジムの隅でブラウスとスカートを脱ぎ、下着姿になった。

下着姿の依子の肢体が、ジムの壁に貼りめぐらされた大きな鏡に映った。身長168センチの、手足がスラリと伸びた肢体である。Gカップの胸はブラから溢れんばかりだ。別の鏡には依子の後ろ姿が写っている。アスリートのように盛り上がった尻が、パンパンに張った下着からたっぷりとはみ出している。

依子は髪をポニーテールにまとめると、咥えていたヘアゴムでくくった。そしてバッグから体操服と室内用運動靴を取り出して身につけた。

依子はランニングマシーンに乗ると、パネルでスピードを設定し、ランニングを開始した。大きく手を振って大股でランニングする依子の姿はキラキラと美しかった。走るにつれ段々体温が上昇し額に汗が滲み始めると、依子の周囲には微細な汗と共に爽やかな香りが撒き散らされた。

1時間たっぷりと走った依子は、ランニングマシーンから降りた。依子は体操着を脱いで下着姿になり、タオルで汗を拭くと、制服のスカートとブラウスを着た。そしてジムを出ると施錠を行い、喉の渇きを覚えながら用務員棟へと戻った。

依子は再び、「終わりましたー」と声を掛けながら用務員棟の引き戸をカラカラと開けた。
「お疲れ様。」用務員の男が居室から依子を労った。

依子は土間を進んで用務員の男に鍵を渡した。
「水はちゃんと飲んでるかい?」用務員の男は、汗ばみ紅潮した依子の顔を見ていった。
「あ、いえ。まだ飲んで無いです。」
「運動する時は、時々水も飲んだ方がいいよ。熱中症になることがあるからね。」用務員の男は言うと、部屋の奥にある冷蔵庫に向い、水のボトルを持って戻ってきた。「どうぞ。」用務員の男はそれを依子に手渡した。
「ありがとうございます。」依子はボトルを受け取ると、居室空間入り口の上がりかまちに腰を下ろし、冷たい水を味わった。

「ごちそうさまでした。」依子はボトルを返した。
「運動後のストレッチはちゃんとやったかい?」
「あ、いえ、やってないですね。」依子は答えた。ジムでランニングを終えた後そのことを少し考えたが、用務員さんをあまり長時間またせるのも悪い、という気持ちがまさったのだった。
「そりゃいかん。やってあげるから上がっておいき。」
「え、でも」依子は男の手をわずらわせるのは悪いと思い遠慮しようとしたが、男に手を取られひょいっ、と室内に導き入れられてしまった。
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