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ネット通販もドラッグストアも無い別宇宙
ヤマケイのインタビュー
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美玲は応接スペースにヤマケイの佐藤を通し、ソファに座った。ソファの前には小さなテーブルがあり、その向こう側にもう一つソファがある。てっきり向こう側に座るものと思っていた佐藤は、しかし美玲の隣に座ってきた。
「この方が説明がしやすいので。」美玲が少し驚いているのを感じた佐藤はそう弁解した。言われてみて、美玲もそれはそうかなと思った。ただ相手が初対面の男なので驚いただけだ。
美玲は佐藤の名刺を改めて見た。名前の隣に「一級家族計画士」とある。ヤマケイ独自の検定資格か何かだろうか。
佐藤は黒い革張りのノートのようなものを開いた。中には用紙が挟まれていて、佐藤は早速インタービューを開始して何やら書き込み始めた。
「月々の注文数は、基本的には45個。ということで間違い無いですか?」
「…はい。」美玲は小さな声で返事をした。つまり毎月45回はセックスするという意味になるので、恥ずかしかった。
「45個かぁ。」佐藤が関心したような声を上げ、急に馴れ馴れしくなった。「1日に1回から2回くらい。ってことですよね。」佐藤が聞いているのは、もちろんセックスの回数である。
「…はい。」美玲はうなづいた。
「奥さんは何歳?」
「23歳です。」
「ご主人は?」
「主人も23歳です。」
「ほう。若いねぇ。なら仕方ないですよ、奥さん。」
「というのは?」
「俺も17~18歳くらいの時は毎日必ず抜いてましたもん。いわゆる自慰ですけどね。最高で1日に4回抜いたことがありますけど。まぁ18くらいの時の話ですけどね。」
「はぁ…。」
「恥ずかしく無いですよ。ヤマケイにとっては上得意客様です。」
「わかりました。」
佐藤は次に、家族構成について聞いてきた。
「お子さんはもういるんでしたっけ?この時間だと今まだ保育園とかですか?」
「いえ、子供はまだいません。」
「あ、そうなんですね。まぁまだ23歳ですもんね。」
「…。」まだまだセックスしまくりたい時期ですもんね、と言われたようで、美玲は苦笑した。
佐藤は次に、夫の生活サイクルについて聞いてきた。
「1日1~2回ということは、ご主人は早く帰宅できるということですかね?近くにお勤めとか、定時で上がれるとか?」
「いえ、遠いし毎日残業だしで、夜は遅いですね。」
佐藤は更に、同居親族についても聞いてきた。
「そうですかぁ。じゃあ日中は話相手がいなくて寂しいですね。あっ、ご両親と同居されているとか?」
「いえ、主人と2人暮らしです。」
「そうですか…。」佐藤は言った。
一瞬沈黙があり、なんとなく2人ともちらっと壁の時計に目を見やった。まだ午後2時である。つまり誰か ー夫しかありえないがー が帰ってくるまで、まだ何時間もあるということである。なんとなく佐藤は安心して寛ぎ出しているように見えた。
一方の美玲は、佐藤を室内にあげてドアを閉めた後、習慣でつい鍵をかけてしまっていたことを思い出したりしていた。
「この人、用が済んだらちゃんと帰ってくれるんでしょうね…。」美玲は少し不安を覚えた。
「この方が説明がしやすいので。」美玲が少し驚いているのを感じた佐藤はそう弁解した。言われてみて、美玲もそれはそうかなと思った。ただ相手が初対面の男なので驚いただけだ。
美玲は佐藤の名刺を改めて見た。名前の隣に「一級家族計画士」とある。ヤマケイ独自の検定資格か何かだろうか。
佐藤は黒い革張りのノートのようなものを開いた。中には用紙が挟まれていて、佐藤は早速インタービューを開始して何やら書き込み始めた。
「月々の注文数は、基本的には45個。ということで間違い無いですか?」
「…はい。」美玲は小さな声で返事をした。つまり毎月45回はセックスするという意味になるので、恥ずかしかった。
「45個かぁ。」佐藤が関心したような声を上げ、急に馴れ馴れしくなった。「1日に1回から2回くらい。ってことですよね。」佐藤が聞いているのは、もちろんセックスの回数である。
「…はい。」美玲はうなづいた。
「奥さんは何歳?」
「23歳です。」
「ご主人は?」
「主人も23歳です。」
「ほう。若いねぇ。なら仕方ないですよ、奥さん。」
「というのは?」
「俺も17~18歳くらいの時は毎日必ず抜いてましたもん。いわゆる自慰ですけどね。最高で1日に4回抜いたことがありますけど。まぁ18くらいの時の話ですけどね。」
「はぁ…。」
「恥ずかしく無いですよ。ヤマケイにとっては上得意客様です。」
「わかりました。」
佐藤は次に、家族構成について聞いてきた。
「お子さんはもういるんでしたっけ?この時間だと今まだ保育園とかですか?」
「いえ、子供はまだいません。」
「あ、そうなんですね。まぁまだ23歳ですもんね。」
「…。」まだまだセックスしまくりたい時期ですもんね、と言われたようで、美玲は苦笑した。
佐藤は次に、夫の生活サイクルについて聞いてきた。
「1日1~2回ということは、ご主人は早く帰宅できるということですかね?近くにお勤めとか、定時で上がれるとか?」
「いえ、遠いし毎日残業だしで、夜は遅いですね。」
佐藤は更に、同居親族についても聞いてきた。
「そうですかぁ。じゃあ日中は話相手がいなくて寂しいですね。あっ、ご両親と同居されているとか?」
「いえ、主人と2人暮らしです。」
「そうですか…。」佐藤は言った。
一瞬沈黙があり、なんとなく2人ともちらっと壁の時計に目を見やった。まだ午後2時である。つまり誰か ー夫しかありえないがー が帰ってくるまで、まだ何時間もあるということである。なんとなく佐藤は安心して寛ぎ出しているように見えた。
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