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ネット通販もドラッグストアも無い別宇宙
カルテ作成の続き
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夜遅くまで夫は帰宅しないと聞いて安心したのか、ヤマケイの佐藤の態度がより親しげになってきた。隣に座っている佐藤の膝が、いつの間にか美玲の膝にちょん、と当たっている。夫以外の男性が新鮮で、美玲は少しドキドキした。
「個数は、今月は45個…と。」佐藤は黒革表紙のカルテブックの中に書き込むと、「あと注文サイズの確認ですね。」と言った。
佐藤はカバンをガサゴソし、中からプラスチックのケースを取り出しテーブルに置いた。上から見るとミクロソフト社のサーフェスくらいの縦・横で、厚みが少しあるケースだ。
「こちらがサイズ見本になりますね。」佐藤はケースのフタをカパッと開き、美玲に見せた。ケースの中はクッション材になっていて、くり抜かれており、3本の棒状のものがセットされていた。S、M、Lと書かれた下にはその棒状のものが対応するようにセットされていたが、XLと書かれているところには何もなかった。
「これらの棒は、対応サイズ見本になりますね。勃起時のサイズになります。定期ご注文のサイズは、Mでお間違い無いですか?」佐藤はクッションからMサイズの棒を取り出し、美玲に手渡して確認を求めてきた。
棒はシリコンで製作されたものらしく、男性器を模して作られ、先端には亀頭状の膨らみまであった。その棒に、Mサイズのコンドームがピッタリと装着されている。
「そうですね、いつもMでお願いしています。」美玲は少し上ずった声で返答した。「Lサイズって、大きいなぁ…。」心の中で思った。
「この、バツL?ダメL?これはなんですか?」美玲は不思議に思い聞いた。そこだけ見本が無い。
「あ、それはエックスエルですね。Lの上のサイズです。」
「実際に販売してるんですか?」
「はい、販売しています。」
「へー、Lでもこんなに大きいのに、もっと大きいサイズの人が実際にいるんだぁ。」美玲は心の中で呟いた。
「XLだと、もっと大きなケースでないとサンプルが入らないんですよ。」佐藤は聞いてもいないのに言った。何故か誇らしげだ。「もっと大きなケースを作ればいいんでしょうけど、それだと営業カバンに入らないんでね。」
「…。」
美玲が黙っているのを見て、佐藤は美玲が興味津々だと受け取ったらしい。実際それは事実だったが。
「実はね、ケースには無いけどXLのサンプルがあるんで、今お見せしますよ、奥さん。ちょっとこっちのカタログでも見ててください。」
美玲は佐藤がテーブルに置いたカタログを手に取って見ていた。
「はい、奥さん。これがサンプルです。」佐藤に呼びかけられ、美玲はカタログから顔を上げて佐藤を見た。
美玲はカタログをポトンと下に落として、あんぐりとした。
「個数は、今月は45個…と。」佐藤は黒革表紙のカルテブックの中に書き込むと、「あと注文サイズの確認ですね。」と言った。
佐藤はカバンをガサゴソし、中からプラスチックのケースを取り出しテーブルに置いた。上から見るとミクロソフト社のサーフェスくらいの縦・横で、厚みが少しあるケースだ。
「こちらがサイズ見本になりますね。」佐藤はケースのフタをカパッと開き、美玲に見せた。ケースの中はクッション材になっていて、くり抜かれており、3本の棒状のものがセットされていた。S、M、Lと書かれた下にはその棒状のものが対応するようにセットされていたが、XLと書かれているところには何もなかった。
「これらの棒は、対応サイズ見本になりますね。勃起時のサイズになります。定期ご注文のサイズは、Mでお間違い無いですか?」佐藤はクッションからMサイズの棒を取り出し、美玲に手渡して確認を求めてきた。
棒はシリコンで製作されたものらしく、男性器を模して作られ、先端には亀頭状の膨らみまであった。その棒に、Mサイズのコンドームがピッタリと装着されている。
「そうですね、いつもMでお願いしています。」美玲は少し上ずった声で返答した。「Lサイズって、大きいなぁ…。」心の中で思った。
「この、バツL?ダメL?これはなんですか?」美玲は不思議に思い聞いた。そこだけ見本が無い。
「あ、それはエックスエルですね。Lの上のサイズです。」
「実際に販売してるんですか?」
「はい、販売しています。」
「へー、Lでもこんなに大きいのに、もっと大きいサイズの人が実際にいるんだぁ。」美玲は心の中で呟いた。
「XLだと、もっと大きなケースでないとサンプルが入らないんですよ。」佐藤は聞いてもいないのに言った。何故か誇らしげだ。「もっと大きなケースを作ればいいんでしょうけど、それだと営業カバンに入らないんでね。」
「…。」
美玲が黙っているのを見て、佐藤は美玲が興味津々だと受け取ったらしい。実際それは事実だったが。
「実はね、ケースには無いけどXLのサンプルがあるんで、今お見せしますよ、奥さん。ちょっとこっちのカタログでも見ててください。」
美玲は佐藤がテーブルに置いたカタログを手に取って見ていた。
「はい、奥さん。これがサンプルです。」佐藤に呼びかけられ、美玲はカタログから顔を上げて佐藤を見た。
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