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1話
しおりを挟むその日私は海に近い砂浜にて親戚の子と砂で城を作っていた。
「これこうするの?」
「ええそうよ、そっちはそうやって固めて」
「うん! ここをこうするね! かためてかためて~……わっ、崩れちゃった。どうしてだろ? 上手くできない……」
「じゃあ代わるわ、私がそっちをやるからあなたはこっちで砂を」
「うん……やってみる、がんばる……」
長い時間はかかったけれど。
「やったあ! できた!」
「ふう、完璧ね」
何とか完成した砂の城――しかしそれが我が身を貫く剣となるとは思いもしなかった。
婚約者アドレフスクにその光景を目撃されて。
「この前お前海で砂の城作ってただろ」
「ええ」
「何なんだあの行動は! みっともないぞ、いい年して!」
怒られてしまった。
「親戚の子が遊びに来たのよ。それでああいう遊びをしていたの。それ以上の理由なんてないわ」
「我が婚約者だという自覚があるのか!? 女が砂遊びなんかして!!」
ただ怒られるだけならまだ良かった。
時間は捨てることにはなるけれど、聞き流していればそれで済むから。
「怒らないでちょうだい。それに、法に触れる行いなわけでもないのだしいいじゃない、砂で城を作るくらい」
「駄目だ!」
「どうしてよ」
「みっともないからだ!!」
しかしアドレフスクはそれ以上に怒っていて。
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