婚約者の母親が一方的に婚約破棄してきました。~よく分かりませんが私は去りますね~

四季

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後編

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「ま、まぁね、そうよ! そんなものよ!」
「本当ですか?」
「当たり前じゃない! 婚約者の母親を疑うなんてっ……あ、貴女はっ……やっぱりどうかしているわ」
「そうですか、分かりました」
「分かったならいいわ」
「ではエルベグルスに確認してから婚約破棄を受け入れます」

 すると急に焦り出すエルベグルスの母親。

「は、はぁ!? ふざけないで! 何を言っているのよ! わざわざ聞かなくていいでしょ!? 貴女みたいな人、息子にはもう二度と会わせないし触れさせないわっ」

 ――ああ、これは、勝手にやっているやつか。

 エルベグルスの母親の様子を見ればすぐに分かった。

 勘の鋭い人間ではない。
 でも分かる。
 彼女の顔色や言葉選びを見ていれば。

 その後私はエルベグルスに連絡しようとしたが、やはり彼の母親に邪魔されてしまい、結局彼と直接話をすることはできなかった。

 そしてそのまま婚約破棄となった。


 ◆


 あの後、過去には縛られず、未来を見つめて歩いてきた。

 そして良き人と巡り会う。

 気の合う男性と知り合え、婚約し、もうすぐ結婚する予定だ。
 彼に関しては両親もとても善良な人。
 だからきっと幸せになれるだろうと思っている。

 一方エルベグルスはというと、婚約破棄についてはやはり聞いていなかったようで、後からその事実を知って母親に対して激怒したそうだ。

 エルベグルスは激怒して家出。

 その後一連の話を聞いたエルベグルスの父親は「お前はなんてことをしたんだ!」と妻に対して怒り、離婚を決めたそうだ。

 今、エルベグルスの母親は、一人ぼっち。

 息子にも夫にも幻滅され捨てられたのだ。

 ま、自業自得だな。


◆終わり◆
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