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3話
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翌日、私は激怒した父親に呼び出された。
「お前! 可愛いあの子の婚約者候補に手を出そうとしたそうだな!」
「え……」
父親は既に怒りの渦のただなかにあった。
顔面を赤くして、発熱しそうなくらい荒々しい声を発している。
「妹の婚約者となるかもしれん男に手を出すとは何事だ!」
「待ってください。何の話ですか」
「とぼけるな! あの子から聞いたぞ。婚約者候補との顔合わせに無理矢理参加したうえ、相手の男をたぶらかすような態度を取ったそうだな!」
あぁ、そういうことか。
察することはできた。
恐らく妹が嘘を話したのだろう。だからこんなおかしな話になっているのだ。そうとしか思えない。彼女は私を悪者にすることに罪悪感を抱かない人間だ、十分あり得る。
「違います。私はただ、同行するよう頼まれて」
「口ごたえするな!」
「どうしてそんな一方的な……」
「あの子が嘘をつくわけがない! 絶対! 嫉妬で妹を虐めるのはもうやめろ。姉だろう!」
父親はいつもこうだ。妹の話を完全に信じ込み、私を強く責める。昔からそうだった。彼は妹の主張にしか耳を傾けない。私が言ったことはすべて無視する。
「そんなことをするなど、父親として恥ずかしい。追放だ! もう二度と顔を見せるな! 出ていけ!」
こうして私は突然追い出された。
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