婚約者はいつも私が嫌がることを言ってきます。しかしある時彼が女友達の前で失礼なことを言ったことで意外な展開に……?

四季

文字の大きさ
2 / 3

2話

しおりを挟む

「はい」
「酷すぎない!?」
「やめてと言ってはいるのですが……どうしてもやめたくないみたいで、一向にやめてくれず……」
「サイッテー」

 その女性はエデベリッツォの悪行に対して怒りの感情を抱いていた。

「あ、すみません、お友達のことを悪く言うようなことをしてしまって」
「ううんいいよ。事実だもん。エデベリッツォ、あいつ、絶対許さない! ちょっとさ、今度、言ってやってみるよ。そういうことやめろ、って!」
「申し訳ないです……」
「いいって、任せて。貴女があんなこと言われてるの見るのあたしも嫌だし」

 その後女性がエデベリッツォに意見を言ってくれたのだが。

「メリア! お前! 友人に悪いことを言うとか最悪だな!」
「え……」
「俺の女友達まで巻き込んで俺を責めるとは! 酷すぎる! なんてことをしてくれたんだ!」
「そ、それは、私が頼んだわけではなくてですね」
「ボロクソに言われたぞ!」
「そうでしたか……」
「しかも周りの女性たちにも引かれ酷いよねーとか言われたじゃねぇか!」

 いや、それは、彼の行いが悪いものだからだろう。

 ……なんて本心は発せるはずもないのだけれど。

「もういい! お前との婚約は破棄する!」

 やがて彼はそう叫んだ。

「お前みたいなやつに関わるんじゃなかった!」

 彼は徹底的に私を責める言葉を発した後、そのまま去っていった。

 こうしてエデベリッツォとの関係は解消ということになってしまったのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『婚約破棄はご自由に。──では、あなた方の“嘘”をすべて暴くまで、私は学園で優雅に過ごさせていただきます』

佐伯かなた
恋愛
 卒業後の社交界の場で、フォーリア・レーズワースは一方的に婚約破棄を宣告された。  理由は伯爵令嬢リリシアを“旧西校舎の階段から突き落とした”という虚偽の罪。  すでに場は整えられ、誰もが彼女を断罪するために招かれ、驚いた姿を演じていた──最初から結果だけが決まっている出来レース。  家名にも傷がつき、貴族社会からは牽制を受けるが、フォーリアは怯むことなく、王国の中央都市に存在する全寮制のコンバシオ学園へ。  しかし、そこでは婚約破棄の噂すら曖昧にぼかされ、国外から来た生徒は興味を向けるだけで侮蔑の視線はない。  ──情報が統制されている? 彼らは、何を隠したいの?  静かに観察する中で、フォーリアは気づく。  “婚約破棄を急いで既成事実にしたかった誰か”が必ずいると。  歪んだ陰謀の糸は、学園の中にも外にも伸びていた。  そしてフォーリアは決意する。  あなた方が“嘘”を事実にしたいのなら──私は“真実”で全てを焼き払う、と。  

その言葉、今さらですか?あなたが落ちぶれても、もう助けてあげる理由はありません

有賀冬馬
恋愛
「君は、地味すぎるんだ」――そう言って、辺境伯子息の婚約者はわたしを捨てた。 彼が選んだのは、華やかで社交界の華と謳われる侯爵令嬢。 絶望の淵にいたわたしは、道で倒れていた旅人を助ける。 彼の正体は、なんと隣国の皇帝だった。 「君の優しさに心を奪われた」優しく微笑む彼に求婚され、わたしは皇妃として新たな人生を歩み始める。 一方、元婚約者は選んだ姫に裏切られ、すべてを失う。 助けを乞う彼に、わたしは冷たく言い放つ。 「あなたを助ける義理はありません」。

あなたに愛されたいと願う私は愚か者だそうです、婚約者には既に心に決めた人が居ました。

coco
恋愛
「俺に愛されたい?お前は愚かな女だな。」 私の愛の言葉は、そう一蹴された。 何故なら、彼には既に心に決めた人が居たのだから─。

殿下は私に向けて、悲しそうに婚約破棄を宣告されました

柚木ゆず
恋愛
 王太子ノルベルトと婚約している伯爵令嬢・シャルロッテは、結婚まであと二日という時に婚約破棄をされてしまいます。  大勢の前で婚約を破棄した上に、シャルロッテを罵るノルベルト。彼はシャルロッテを傷付ける言葉を平然と放ち、悪びれもせず去ってゆきます。  しかし――。そんな姿を目で追っていたシャルロッテは、気付いてしまうのでした。  去りゆくノルベルトの顔はとても悲しげで、罪悪感に押し潰されそうになっていることに。

私を裏切った婚約者は、一生囚われの身に…裏切られた私は、無事に幸せを手にしました。

coco
恋愛
私には、もうすぐ結婚する婚約者が─。 しかし彼は、密かに私を裏切って居て…?

婚約破棄は命を懸けて遂行するものですよ?

ともボン
恋愛
 それは、王城の大広間で行われた夜会のこと――。  婚約者である第一王太子レオンから私は告げられる。 「侯爵令嬢エリシア・レヴァント、お前との婚約を破棄する!」  だが、氷姫と呼ばれていた私は冷静だった。  なぜなら、これはすべて予期していたことだから。  そして案の定、レオンはミレーヌという貴族令嬢と新たに婚約すると言い出した。  馬鹿は死なないと治らない。  私は公衆の面前でとっておきの報復を始めた。  これは婚約破棄から始まる、痛快なざまぁと甘やかな逆転劇。  氷姫の仮面の下に秘めた想いは、愛か、それとも復讐か――!?

【完結】婚約破棄するということは覚悟はできているのでしょうね?

asami
恋愛
 婚約破棄モノの短編です

私の婚約者が幼馴染を好きになり、婚約破棄を告げられましたが…悪女の思い通りにはさせません!

coco
恋愛
私への愛がなくなったと言う婚約者。 彼は私に婚約破棄を告げると、後に私の幼馴染に求愛し…?

処理中です...