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後編
しおりを挟む……意外な展開だったけれど、そうなってしまったものはもう仕方ない。
いつまでも過去を見ていては発展しない。
何事もそういうものだ。
だから私も薄暗い過去に目を向け続けることはしないようにしようと思った。
見つめるなら、明日を。
そして、未来を。
◆
あれから三年の月日が流れた。
私は今、国防軍のバケツリレー部隊で働いている。
この名称については説明すると長くなるので省略するが――男性が多いことに変わりはないが女性もそこそこ含まれている部隊だ。
先日などはその活躍を陛下より表彰されたくらい。
地味だがさりげなく日々活躍している優秀な部隊である。
過去、こんなところにいる未来は想像していなかったけれど、でも今はここにいて生きることが我が道であるとそう思えている。
毎日そこそこ楽しいし。
こういうのも悪い人生じゃないな、なんて思って、今ここにいるのだ。
そうそう、そういえば。
元婚約者の彼はというと、恋人がいるのに浮気していてそれがばれてしまったそうで……川が増水している日、激怒した恋人に川に突き落とされ、この世を去ったそうだ。
……なかなか怖い最期だ、川に落ちるなんて。
◆終わり◆
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