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婚約破棄から数ヶ月、飼い蜂から採取していた蜂蜜が大ヒット商品となり、私は『蜂蜜マスター』として一気に有名人となった。
お金が大量に舞い込んでくる。
そして仕事の評判も右肩上がり。
人生は大きく変わった。
そんなある日のこと、モリースが現れて。
「なぁ、俺とやり直さないか?」
「……はい?」
「今なら二人上手くやれると思うんだ」
そんな都合の良いことを言ってくる。
何でも彼はあの時の浮気相手に捨てられたのだそうだ。
慰謝料うんぬんで揉めたと聞いている。
「何ですか今さら」
「え」
でもだからって今さら私のところへ戻ってこないでほしい。
「帰ってください。私はもう貴方と一生会わないつもりでいたのです」
「な、何だよそれ! どういうことだよ!? 婚約していた仲だろ!?」
「キモい女と言い婚約を一方的に破棄したのは貴方ではないですか」
「ぐっ……」
「そうでしょう?」
「そ、それは……そう、かもしれないが……」
悔しさに眉をぴくぴくさせるモリース。
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