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後編
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あれから数年、裏切られたことによるダメージから何とか立ち直った私は――めでたく、結婚できることとなった。
夫は蛙のような面持ちの人で、周囲からは「不細工じゃない? あれが夫とかなくない?」と言われもしたが、私は彼を選んだ。
なぜなら、彼といると安心できるから。
容姿も大切な一つの要素であること、それは分からないでもないけれど、それでも容姿がすべてではないと思う――あくまで私の考えだが――だからこそ、彼と共に生きてゆくことを選んだ。
「選んでくれてありがとう」
「いえいえ」
「あの……きっと、色々、言われたんじゃない? こんな顔だし……」
「いいの。貴方といるとほっとできるから。そこが一番好きなところよ」
「……ありがとう」
「実はね、夫にするなら安心できる相手がいいなって思っていたの」
「ありがとう、本当に」
辛いことがあっても。
苦しいことがあっても。
きっと乗り越えていけるはず。
「いいえ、お礼を言うのは私よ。貴方が共に生きることを選んでくれて嬉しかったわ。平凡な私だけれど……私に決めてくれてありがとう」
そうそう、そういえば。
ルミエラとオーディンはあの後結婚したそうだが、ある時散歩中に飛びかかってきた鳥を地面に叩きつけたことから山賊に恨まれたそうで。二人が、自分たちが住むために用意した家にいた時に、復讐とのことで山賊に襲撃されてしまったそう。そうして、ルミエラとオーディンは落命したそうだ。
ちなみに、山賊らは「可愛い鳥を地面に叩きつけ殺めたのだから当然の復讐だ」と言っているようで、ルミエラとオーディンを殺めたことを悪かったとは一切思っていないのだそうだ。
◆終わり◆
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