父の再婚相手は最低でした。しかし私が家からいなくなった途端に弱り自ら滅んでゆきました。

四季

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後編

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 だが、後に聞いた話によれば、私がいなくなってからマドレッドはすっかり弱ってしまったそうだ。

 ……虐める対象がいなくなったから?

 だとしたら呆れてしまう。

 虐め続けて、その対象がいなくなった途端衰弱するなんて。一体何をしていたのか。彼女の人生は一体何なのか。

 でも、もしかしたら、私に意地悪をすることが人生におけるはりとなっていたのかもしれない。

 仮にそうだと考えれば。
 虐める相手がいなくなって弱る、というのも想像できないではない。

 ……馬鹿ね、マドレッドは。

 今は余裕を持ってそう思える私がいる。

 それは、カミューン王子が愛してくれているからだ。

 ――そしてやがて。

「お義母さんは亡くなられたそうだ」
「え」

 マドレッドは死んだ。

 真実を知られた彼女は夫――私の父だが――その人にも捨てられ、最終的には一人山奥の小屋で暮らし、そのまま弱って亡くなった。

「あのような義母でも……残念に思うか?」
「いいえ」

 私はマドレッドは許さない。
 きっと一生。
 彼女が作り出した傷がここにある限り、彼女の罪は消えたりしない――それは許せないことを意味する。

「どうでもいいことです」

 でも、いつまでもそれを引きずるべきではないというのもまた事実。

 だから私は未来へ行く。

「お気遣いありがとう」


◆終わり◆
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感想 1

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みんなの感想(1件)

兎月
2023.03.30 兎月

題名と内容説明が被っているのですが。
投稿ミスなのでは?

2023.03.31 四季

ご確認ありがとうございます……!

たまにタイトルと内容紹介の欄が同じ内容になっている時があります。
ややこしくすみません。m(_ _)m

現在保存分以降、なるべく分かりやすいように記載させていただくようにいたします。

ありがとうございました。

解除

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