妹に婚約者を押し付けられましたが、まぁそれなりに楽しくやっています。

四季

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後編

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 その後私は本当にリリエナの婚約者だった彼を押し付けられることとなった。

 私はまだ誰とも婚約していなかったので、彼と生きるというのも悪くはないとは思うのだが、彼はもともと妹の夫となるであろう人だったから……中途半端に知り合いだったからこその気まずさがある。

「そういうことです……よろしくお願いします。今度こそ迷惑をお掛けしないよう気をつけますので……」
「いえいえ、私もこんなですし……」
「そんなことを仰らないでください」

 これからどうなってゆくのか分からないけれど。
 彼と生きていくことになるなら、それはそれで良いのかもしれない。

 リリエナから奪ったわけではない。

 それが唯一の心理的な救いだ。


 ◆


 私はリリエナに婚約破棄された彼と結婚し、数年が経った今も二人穏やかに暮らしている。

 彼は温厚な人だ。
 私が散々当たり散らして切り捨てたリリエナの姉と知っていても私を責めようとはしなかった。

 おかげで今も関係は良好。

「貴女と結婚することになるとは思っていませんでしたが……」
「そうですね、私もです」
「でも、貴女と一緒に生きられることになって良かったです」
「……ありがとう、救われます」

 私と彼の関係には強い刺激はない。

 それでも穏やかな幸福は確かに存在している。


◆終わり◆
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