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4話「森の奥にある大樹のふもと」
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ローテに案内されたどり着いたのは、森の奥にある大樹のふもと。
神でも宿っていそうな太く大きな一本の樹。枝には瑞々しい緑の葉がたくさんついていて、大きく広がり、空からの光を受け止めている。また、辺りには、光の玉のような何かが漂っている。ふんわりふわふわ、というような、優しげな漂い方。
「凄い、こんなところがあったなんて……!」
目の前に広がる幻想的な風景に、思わず声を漏らしてしまう。
思ったことが自然と口から出てしまう。普段であれば止めることもできるのだが、風景に圧倒されている今はどうしても止められない。
「こっちへ」
先を行っていたローテが振り返り、手を差し出してくれる。
「……ありがとうございます」
私はその手を取った。
彼の手と指は非常に滑らか、男性のものとはとても思えない。そんなことを言っては世の殿方に失礼かもしれないけれど。ちなみに、何も世の殿方の手を批判しているわけではないのだ。
「普通に喋ってよ。丁寧語じゃなくていいから」
「そんな、無理です」
「どうして? 僕がいいって言っているんだからいいんだよ」
「……善処します」
少し俯いたまま、一度だけ小さく頷く。
そうして私は手を引かれていくのだった。
大樹の裏側には削り出したような階段があった。
一段の高さがそこそこ大きく、やや登りづらい階段。
それでも手を引かれていれば苦労なく進める。否、厳密には『特殊な状況下で大変さを感じないような気がしていた』ということかもしれない。錯覚かもしれないが、そんなことはどうでもいい。
「ここが僕の部屋だよ」
やがてたどり着いたのは部屋のような場所だった。
「こんなところに部屋が……!」
「リラは反応がいちいち面白いね」
「初めて見ま……見たわ」
自然な喋り方をするというのも案外簡単ではない。
慣れていれば簡単なのかもしれないけれど。
「そうだろうね。基本人間は誰もここへ招かないからね」
「……私は珍しい例?」
「うん、そうだよ。君は手当てしてくれたから」
その言葉が本当かどうかは知らないけれど、敢えて深く考えるほどのことでもない。
「それで、貴方の正体って?」
私が早速尋ねると、ローテはふふっと笑みをこぼして「せっかちだね」と返してきた。さすがにすぐには答えてもらえないか、と諦めかけていると、いたずらっ子のような顔つきで「見せてあげるよ」と述べた。直後、ローテの身体が輝き始める。白い光の粉のようなものが湧いてくる。
神でも宿っていそうな太く大きな一本の樹。枝には瑞々しい緑の葉がたくさんついていて、大きく広がり、空からの光を受け止めている。また、辺りには、光の玉のような何かが漂っている。ふんわりふわふわ、というような、優しげな漂い方。
「凄い、こんなところがあったなんて……!」
目の前に広がる幻想的な風景に、思わず声を漏らしてしまう。
思ったことが自然と口から出てしまう。普段であれば止めることもできるのだが、風景に圧倒されている今はどうしても止められない。
「こっちへ」
先を行っていたローテが振り返り、手を差し出してくれる。
「……ありがとうございます」
私はその手を取った。
彼の手と指は非常に滑らか、男性のものとはとても思えない。そんなことを言っては世の殿方に失礼かもしれないけれど。ちなみに、何も世の殿方の手を批判しているわけではないのだ。
「普通に喋ってよ。丁寧語じゃなくていいから」
「そんな、無理です」
「どうして? 僕がいいって言っているんだからいいんだよ」
「……善処します」
少し俯いたまま、一度だけ小さく頷く。
そうして私は手を引かれていくのだった。
大樹の裏側には削り出したような階段があった。
一段の高さがそこそこ大きく、やや登りづらい階段。
それでも手を引かれていれば苦労なく進める。否、厳密には『特殊な状況下で大変さを感じないような気がしていた』ということかもしれない。錯覚かもしれないが、そんなことはどうでもいい。
「ここが僕の部屋だよ」
やがてたどり着いたのは部屋のような場所だった。
「こんなところに部屋が……!」
「リラは反応がいちいち面白いね」
「初めて見ま……見たわ」
自然な喋り方をするというのも案外簡単ではない。
慣れていれば簡単なのかもしれないけれど。
「そうだろうね。基本人間は誰もここへ招かないからね」
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「うん、そうだよ。君は手当てしてくれたから」
その言葉が本当かどうかは知らないけれど、敢えて深く考えるほどのことでもない。
「それで、貴方の正体って?」
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