貴方は自分が何をしようとしているのか分かっていないのですか? 婚約破棄なんて、自ら滅ぼうとしているようなものですよ。

四季

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後編

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 ◆


 その後はやはり予想通りの展開になってしまった。

 人間の王子が私に婚約破棄を告げた——それはつまり、二種族間の約束を破ったということ。
 規則や約束を守ることに重きを置いている魔族にとっては、それは、大きな過ちである。

 そうして戦争が始まった。

 開戦から数ヶ月、人間の国は魔族のものとなった。

 魔族とて悪魔の所業を繰り返す者たちではない。それゆえ、多くの一般市民の命を奪うことはしなかった。たとえ裏切り行為をした人間と同じ種族だとしても、罪なき一般市民にまで罰を与える必要はないからだ。

 かつてハリーの一族が治めていたその国は、魔族が治めてはいるが人も生きるという国になった。

 ただし、王族だけは、徹底的に罰を与えられることとなる。

 王族の血を引く者の多くが拘束されその後に処刑された。
 当人であるハリーはというと、北の塔に送られ、昼間は労働力として奴隷のように働かされ夜は塔に監禁されつつひたすら拷問されているらしい。

 もっとも、それも彼が選んだ道なのだけれど。


◆終わり◆
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