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意地悪な妹がある日突然連れてきたのは私の婚約者である彼でした。~手に入れたいのは穏やかな幸せです~
2話「突然の再会」
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実妹に婚約者を奪われた日から数日が経ったある日の午後、街中で、昔よく遊んでいた異性の幼馴染みと再会する。
「うわーっ、久しぶり!」
「本当に久々ね」
幼い頃毎日のように一緒に遊んでいた彼の名はロロという。
「元気にしていたの?」
「うん!」
「それは良かった」
「ルイナは? なんだか疲れてるみたいに見えるけど」
「……ごめん、ちょっと、最近色々あって」
思わずそんな風にこぼしてしまって。
「大丈夫!? よかったら話聞くよ? 自分じゃ頼りないかもだけど、困ってることがあるんだったら相談して!」
そんな感じに食いつかれてしまう。
「いいわよ、そんなの。迷惑になるわ」
「迷惑じゃないよ!」
「いえ、いいの、本当に……たいしたことじゃないから」
「そうは見えないけど」
ほぼ無意識のうちに「意外としつこいわね」と言ってしまった。
すると彼は「ごめん」と発して俯いた。
その表情を目にするとさすがに申し訳なさが湧いてきて「傷つけるつもりはなかったのよ、ごめんなさいね」と返す。
「悪いのは自分だよ。つい勢いのままに首を突っ込もうとしちゃって。駄目だよね、そんな感じじゃ、嫌われちゃうよね」
「寄り添おうっていう気持ちは嬉しかったわ、ありがとう」
「それで何があったの?」
「えええ!? この!? この流れでそれ聞く!? いや、まだそれ聞いちゃう!?」
すると彼は控えめに照れ笑い。
「自然な感じの方がいいかなって」
「……よっぽど気になっているのね」
いやいや、そこ、照れ笑いするところじゃないから!! ……と発したのは心の中でだけ。
彼の思いは理解しているつもりだ。私が困っている様子だから寄り添おうとしてくれているのだろう。力になりたい、と思ってくれているのだろう。そこはしっかり伝わっている。単なる野次馬的ノリではないということはこちらとしても十分理解しているつもりでいる。
「じゃあ少し話してもいい?」
「やった!」
「……すごく嬉しそうね」
「嬉しいよ。だってルイナのことを知れるんだもん。幼馴染みだからさ、困った時には支え合いたいよ」
ロロはどんな時も明るさを宿した目をしている。
「じゃあ、少し場所を変えましょう」
路上で重要な話をするのも問題なので、取り敢えず場所を変えることにした。
「どこ行く?」
「喫茶店とかどうかしら」
「昔よく行ってたあそこ?」
「ええ」
「うわぁ、久々だなぁ」
「そこでいい?」
「もちろん!」
もうずっと会っていなかったけれど、こうしてロロと一緒にいると、まるであの頃に戻れているかのようだ。
「ルイナが行きたいところがいい! ルイナと一緒ならどこでも楽しいから、どこでもオッケー!」
「これからするのは楽しい話じゃないわよ?」
「あ、そうだった。ごめん」
「面白くなくても怒らないでちょうだいね」
「怒らないよ。そんなの。どんな話だってルイナのことだもん、最後まできちんと聞くつもりだよ」
誰かに温かく接してもらえることはとても嬉しい。
あんなことがあった後だからなおさら。
「――そんなことが、あったんだ」
喫茶店に入って二人席に座る。
向かい合うような配置。
中途半端な時間帯ということもあって店内にお客さんはほとんどいない。
「それで、婚約破棄されたんだ?」
「ええ」
「……そっか」
「だから疲れて見えたのかもしれないわ」
「それはそうだよね。疲れるよ、誰だって、そんなことされたら」
ロロは真面目に話を聞いてくれた。
「見る目ないね!」
そしてその果てでそんな風に笑う。
「ルイナ、自分と一緒にどこか遠いところへ行って暮らさない?」
さらにそんな提案までしてくる。
「え……」
「そんな失礼な妹さんと一緒に暮らしていくとか無理じゃないかな」
「そ、そうね……気まずいし、その、そもそも妹には嫌われてるし……」
「だからさ、そんなくだらない家なんて出ちゃおうよ」
それは信じられない言葉だった。
「うわーっ、久しぶり!」
「本当に久々ね」
幼い頃毎日のように一緒に遊んでいた彼の名はロロという。
「元気にしていたの?」
「うん!」
「それは良かった」
「ルイナは? なんだか疲れてるみたいに見えるけど」
「……ごめん、ちょっと、最近色々あって」
思わずそんな風にこぼしてしまって。
「大丈夫!? よかったら話聞くよ? 自分じゃ頼りないかもだけど、困ってることがあるんだったら相談して!」
そんな感じに食いつかれてしまう。
「いいわよ、そんなの。迷惑になるわ」
「迷惑じゃないよ!」
「いえ、いいの、本当に……たいしたことじゃないから」
「そうは見えないけど」
ほぼ無意識のうちに「意外としつこいわね」と言ってしまった。
すると彼は「ごめん」と発して俯いた。
その表情を目にするとさすがに申し訳なさが湧いてきて「傷つけるつもりはなかったのよ、ごめんなさいね」と返す。
「悪いのは自分だよ。つい勢いのままに首を突っ込もうとしちゃって。駄目だよね、そんな感じじゃ、嫌われちゃうよね」
「寄り添おうっていう気持ちは嬉しかったわ、ありがとう」
「それで何があったの?」
「えええ!? この!? この流れでそれ聞く!? いや、まだそれ聞いちゃう!?」
すると彼は控えめに照れ笑い。
「自然な感じの方がいいかなって」
「……よっぽど気になっているのね」
いやいや、そこ、照れ笑いするところじゃないから!! ……と発したのは心の中でだけ。
彼の思いは理解しているつもりだ。私が困っている様子だから寄り添おうとしてくれているのだろう。力になりたい、と思ってくれているのだろう。そこはしっかり伝わっている。単なる野次馬的ノリではないということはこちらとしても十分理解しているつもりでいる。
「じゃあ少し話してもいい?」
「やった!」
「……すごく嬉しそうね」
「嬉しいよ。だってルイナのことを知れるんだもん。幼馴染みだからさ、困った時には支え合いたいよ」
ロロはどんな時も明るさを宿した目をしている。
「じゃあ、少し場所を変えましょう」
路上で重要な話をするのも問題なので、取り敢えず場所を変えることにした。
「どこ行く?」
「喫茶店とかどうかしら」
「昔よく行ってたあそこ?」
「ええ」
「うわぁ、久々だなぁ」
「そこでいい?」
「もちろん!」
もうずっと会っていなかったけれど、こうしてロロと一緒にいると、まるであの頃に戻れているかのようだ。
「ルイナが行きたいところがいい! ルイナと一緒ならどこでも楽しいから、どこでもオッケー!」
「これからするのは楽しい話じゃないわよ?」
「あ、そうだった。ごめん」
「面白くなくても怒らないでちょうだいね」
「怒らないよ。そんなの。どんな話だってルイナのことだもん、最後まできちんと聞くつもりだよ」
誰かに温かく接してもらえることはとても嬉しい。
あんなことがあった後だからなおさら。
「――そんなことが、あったんだ」
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「それで、婚約破棄されたんだ?」
「ええ」
「……そっか」
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「それはそうだよね。疲れるよ、誰だって、そんなことされたら」
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そしてその果てでそんな風に笑う。
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さらにそんな提案までしてくる。
「え……」
「そんな失礼な妹さんと一緒に暮らしていくとか無理じゃないかな」
「そ、そうね……気まずいし、その、そもそも妹には嫌われてるし……」
「だからさ、そんなくだらない家なんて出ちゃおうよ」
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