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色々ありましたが幸せになれて良かったです。~自分勝手に婚約破棄した彼はその後絶望の海に沈んだようですね~
ー後編ー
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私、アメジストは、ウィズダンに婚約破棄されてしまった。
その時はショックだった。彼に縋りつきたいわけではなくても。想定外のことをいきなり言われたことは私にとっては衝撃的なことだったのだ。
ただ、話を聞いた両親が頑張ってくれてウィズダンの両親から謝ってもらうことができたので、その点は心理的に大きな救いとなった。
過去は捨てていこう。
未来のために歩んでみよう。
諦めるにはまだ早い――そう思っていた時に、偶然街中で一人の善良な青年と知り合った。
それは奇跡的な出会いだった。
私たちが惹かれ合うのに理由は要らなかった。
ただ見つめ合うだけで、お互いに、いつの間にか魅了されていて。心と心が通じ合うまでの時間は驚くほど短かった。
そうして私は彼と結ばれることとなる。
ウィズダンとのことは話した。隠し事はしたくなかったから。ただ、こちらとしては少し不安だったのだけれど。ウィズダンとの話を聞いても彼は嫌な顔をしなかった。真っ直ぐに話を聞いてくれて、寄り添ってくれて、私のすべてを受け入れてくれた。
経済的に豊かで心の広さもある彼と過ごす時間は私にとって光り輝く宝物。
だからこそ、彼との日常を護ってゆきたいと強く思っている。
彼となら幸せになれるから。
迷いなく信じられるから。
それをいつまでも大切にしていられるために、当たり前にも見えるものを当たり前と思わないように気をつけ強く抱き締めて歩んでゆく。
◆
「ララ! 僕のお金、また勝手に使ったよね! 困るよ、そういうの!」
「何をそんなに怒っているの?」
「だ! か! ら! 僕のお金を勝手に使うのはやめてよ!」
ウィズダンは今、ララに振り回されている。
「いいじゃない、ちょっと口紅を買っただけよ」
「ちょっと!? 口紅!? そういう次元の額じゃない! 嘘をつくのはやめろって何回も言ったよな!?」
「嘘なんて言ってないわ、本当に口紅を買っただけよ」
甘やかされてきたララは今や完全にわがまま女王と化している。
「それでこの額!? あり得ない。君が使った額の証拠ならあるんだからな! ここに! ほら!」
「そうね、確かに使ったわ。でも口紅を買っただけ。他は何も使っていないわ」
平然とそんなことを言うララに耐えられなくなったウィズダンは。
「もう無理だよ!!」
「何よ」
「これ以上買えない!!」
ついに爆発する。
「お金ならあるじゃない」
「違うんだ! そういう問題じゃない! さすがにもう我慢できない!」
「でもなんだかんだお金はあるのでしょう? これまで何でも買ってくれたじゃない。お金に困っている様子もないし」
ララにそんな風に言われた彼は。
「僕だって君のために借金してるし!!」
ついに本当のところを明かした。
「君が欲しいものを全部買う!! そのためにどれだけ借金してきたか!! ずっとずっと色々苦労してきたんだよ!!」
するとララは冷たい目をした。
「借金があるの?」
彼女は冷ややかに問い。
「君のせいだよ!」
「そう……」
やがて。
「終わりにしましょう」
はっきりと言った。
「え」
「借金がある男の人と仲良くしているほど暇じゃないの」
ララはウィズダンにゴミを見るような目を向ける。
「ちょ、ちょっと、待ってよ!」
「ここから出ていくわ」
「落ち着いて! 話し合おう。一旦落ち着いて、それから、冷静になって話をしよう!」
説得しようとするウィズダンだが。
「借金持ちなんて要らないの」
その声はララには届かない。
「さよなら」
愛する女性に捨てられたウィズダンは絶望し、その日の晩に自ら命を絶った。
ただ、この時ウィズダンのもとから去ったララにも、結果的には天罰が下った。
ウィズダンがお金を借りていた者たちが真実を知ったのだ。それによってララがその者たちに追われることとなった。貸した金を回収しようと必死になっていたその者たちは、やがてララを捕らえることに成功すると、逃げ回った罰として彼女の身に拷問に近いようなことを行う。そうしてララは苦しみの中で命を落とすこととなった。
◆終わり◆
その時はショックだった。彼に縋りつきたいわけではなくても。想定外のことをいきなり言われたことは私にとっては衝撃的なことだったのだ。
ただ、話を聞いた両親が頑張ってくれてウィズダンの両親から謝ってもらうことができたので、その点は心理的に大きな救いとなった。
過去は捨てていこう。
未来のために歩んでみよう。
諦めるにはまだ早い――そう思っていた時に、偶然街中で一人の善良な青年と知り合った。
それは奇跡的な出会いだった。
私たちが惹かれ合うのに理由は要らなかった。
ただ見つめ合うだけで、お互いに、いつの間にか魅了されていて。心と心が通じ合うまでの時間は驚くほど短かった。
そうして私は彼と結ばれることとなる。
ウィズダンとのことは話した。隠し事はしたくなかったから。ただ、こちらとしては少し不安だったのだけれど。ウィズダンとの話を聞いても彼は嫌な顔をしなかった。真っ直ぐに話を聞いてくれて、寄り添ってくれて、私のすべてを受け入れてくれた。
経済的に豊かで心の広さもある彼と過ごす時間は私にとって光り輝く宝物。
だからこそ、彼との日常を護ってゆきたいと強く思っている。
彼となら幸せになれるから。
迷いなく信じられるから。
それをいつまでも大切にしていられるために、当たり前にも見えるものを当たり前と思わないように気をつけ強く抱き締めて歩んでゆく。
◆
「ララ! 僕のお金、また勝手に使ったよね! 困るよ、そういうの!」
「何をそんなに怒っているの?」
「だ! か! ら! 僕のお金を勝手に使うのはやめてよ!」
ウィズダンは今、ララに振り回されている。
「いいじゃない、ちょっと口紅を買っただけよ」
「ちょっと!? 口紅!? そういう次元の額じゃない! 嘘をつくのはやめろって何回も言ったよな!?」
「嘘なんて言ってないわ、本当に口紅を買っただけよ」
甘やかされてきたララは今や完全にわがまま女王と化している。
「それでこの額!? あり得ない。君が使った額の証拠ならあるんだからな! ここに! ほら!」
「そうね、確かに使ったわ。でも口紅を買っただけ。他は何も使っていないわ」
平然とそんなことを言うララに耐えられなくなったウィズダンは。
「もう無理だよ!!」
「何よ」
「これ以上買えない!!」
ついに爆発する。
「お金ならあるじゃない」
「違うんだ! そういう問題じゃない! さすがにもう我慢できない!」
「でもなんだかんだお金はあるのでしょう? これまで何でも買ってくれたじゃない。お金に困っている様子もないし」
ララにそんな風に言われた彼は。
「僕だって君のために借金してるし!!」
ついに本当のところを明かした。
「君が欲しいものを全部買う!! そのためにどれだけ借金してきたか!! ずっとずっと色々苦労してきたんだよ!!」
するとララは冷たい目をした。
「借金があるの?」
彼女は冷ややかに問い。
「君のせいだよ!」
「そう……」
やがて。
「終わりにしましょう」
はっきりと言った。
「え」
「借金がある男の人と仲良くしているほど暇じゃないの」
ララはウィズダンにゴミを見るような目を向ける。
「ちょ、ちょっと、待ってよ!」
「ここから出ていくわ」
「落ち着いて! 話し合おう。一旦落ち着いて、それから、冷静になって話をしよう!」
説得しようとするウィズダンだが。
「借金持ちなんて要らないの」
その声はララには届かない。
「さよなら」
愛する女性に捨てられたウィズダンは絶望し、その日の晩に自ら命を絶った。
ただ、この時ウィズダンのもとから去ったララにも、結果的には天罰が下った。
ウィズダンがお金を借りていた者たちが真実を知ったのだ。それによってララがその者たちに追われることとなった。貸した金を回収しようと必死になっていたその者たちは、やがてララを捕らえることに成功すると、逃げ回った罰として彼女の身に拷問に近いようなことを行う。そうしてララは苦しみの中で命を落とすこととなった。
◆終わり◆
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