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2話
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色々問い詰められた。が、私は心を折らず、ひたすら真実を述べ続けた。だってそれが真実なのだ、わざわざ嘘に合わせる必要なんてないはず。私は本当のことを言うだけ。心を強く決めて、私は話した。
しかし信じてはもらえない。
さらに「息子に過剰な行為をする」として婚約破棄を突きつけられてしまった。
私は切ない気持ちになっていた時、妹のハルニーはなぜかとてもご機嫌だった。とても不自然だ。姉が理不尽な婚約破棄で悲しんでいる時に、日頃見かけないくらい笑顔で機嫌が良い妹。普通であればあり得ないことである。
だが、数日後、その理由が分かった。
ハルニーは既にカストロフと関係を持っていたのだ。
確かにカストロフは以前から私をよく妹と比べていた。妹の方が良かった、とか、妹の方が可愛いのに、とか。ただ、その時には、そういうことなのだと気づけなかった。既に関わりがあるだなんて、少しも考えてみなかった。当然、そぶりもなかったし。
両親は、私を差し置いてカストロフと親密になっていたハルニーに対し、怒りを露わにする。
「ハルニー! あなた、なんてこと!」
「何なの? お母様。そんなカッカしちゃって。あたし、なーんにも悪くないのよ」
「お姉ちゃんの婚約者と関係を持つなんて!」
「あたしが悪いの? そうじゃないでしょ。男性に魅力を感じさせられないお姉様が悪いの」
しかし、当のハルニーはというと、行いを悔いてはいないようで。
「お前は何ということを!」
「お父様うるさーい。声大きいし、唾飛んでるー」
「せ、せめて、リリーナに謝れ!」
「何それ、あたしを悪者にするの? 馬鹿みたい。ま、そういうつもりなら好きにすれば。あたしはべつにお父様に味方してもらおうなんて思ってないからー」
ハルニーは末っ子ということもあって両親に可愛がられて育った。そのため昔から自分勝手なところがある。思い通りにならないと不機嫌になるし、私のものであっても欲しければ奪う。彼女はそういう気質だ。
彼女にとって、他人はただの置物に過ぎないのだ。
私も、子どもの頃には、お菓子やおもちゃを奪われることも少なくなかった。
しかし信じてはもらえない。
さらに「息子に過剰な行為をする」として婚約破棄を突きつけられてしまった。
私は切ない気持ちになっていた時、妹のハルニーはなぜかとてもご機嫌だった。とても不自然だ。姉が理不尽な婚約破棄で悲しんでいる時に、日頃見かけないくらい笑顔で機嫌が良い妹。普通であればあり得ないことである。
だが、数日後、その理由が分かった。
ハルニーは既にカストロフと関係を持っていたのだ。
確かにカストロフは以前から私をよく妹と比べていた。妹の方が良かった、とか、妹の方が可愛いのに、とか。ただ、その時には、そういうことなのだと気づけなかった。既に関わりがあるだなんて、少しも考えてみなかった。当然、そぶりもなかったし。
両親は、私を差し置いてカストロフと親密になっていたハルニーに対し、怒りを露わにする。
「ハルニー! あなた、なんてこと!」
「何なの? お母様。そんなカッカしちゃって。あたし、なーんにも悪くないのよ」
「お姉ちゃんの婚約者と関係を持つなんて!」
「あたしが悪いの? そうじゃないでしょ。男性に魅力を感じさせられないお姉様が悪いの」
しかし、当のハルニーはというと、行いを悔いてはいないようで。
「お前は何ということを!」
「お父様うるさーい。声大きいし、唾飛んでるー」
「せ、せめて、リリーナに謝れ!」
「何それ、あたしを悪者にするの? 馬鹿みたい。ま、そういうつもりなら好きにすれば。あたしはべつにお父様に味方してもらおうなんて思ってないからー」
ハルニーは末っ子ということもあって両親に可愛がられて育った。そのため昔から自分勝手なところがある。思い通りにならないと不機嫌になるし、私のものであっても欲しければ奪う。彼女はそういう気質だ。
彼女にとって、他人はただの置物に過ぎないのだ。
私も、子どもの頃には、お菓子やおもちゃを奪われることも少なくなかった。
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