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後編
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「ミレニ様! こっちを向いてください!」
「お写真撮らせてくださーい」
「ああ今日もお美しいっ。本当に女神さまの生まれ変わりのようなお方ね……素晴らしいわ、ずっと愛していたいほどっ」
オーリーフィードによる悪質な婚約破棄、あの衝撃の日から、早いもので今日で三年になる。
私は今あの頃とはまったく異なった世界に生きている。
――そう、私は、大国の王子フレグランスの妻となっているのだ。
侍女らにも可愛がってもらい、民からも愛され、ファンも多くできて――そして夫であるフレグランス王子からも大切に宝物のように扱ってもらえている。
そんなだから、毎日はとても楽しい。
我が人生は幸福そのものだ。
一方オーリーフィードはというと、彼はあの後恋人を複数作ったとか何とかで揉め事に巻き込まれてしまい、最終的には複数いた女性のうちの一人によって殺害されてしまったそうだ。
また、オーリーフィードの亡骸には、口腔内いっぱいに虫や小動物の死骸が詰め込まれていたらしい。
やったことが返ってきたということか――。
ああ、恐ろしい。
◆終わり◆
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