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後編
しおりを挟むアーダンには実は何人も女性がいたらしい。婚約者と何かあったらすぐにそちらへ移れるようにしていたのだそう。また、結婚話はそのまま進んだとしてもたまにはよそでも遊べるように、といった考えもあったようで。
彼は常に何人もの女性を持っていたいタイプだったようだ。
……呆れた。
だが、アーダンの理想的で幸せな日々も、記事が公開されたことによって終わりを迎えてしまうこととなる。
彼は社会的な評判を地に堕とした。
またそれによって得ていた仕事も複数キャンセルとなったようで。
あっという間に彼は無職になってしまったそうだ。
すると女性たちは離れていって。
アーダンは一年も経たないうちに、金無し名誉無し女無しとなってしまったそうだ。
でもまぁ、自業自得よね。
私はそう思う。
……まだいいじゃないか、今まで好き放題できてきたのだから。
「兄の復讐は終わったぞ!」
「やるわね、兄さん」
「そうだろう!?」
「でもちょっと意外だったわ、まさか新聞まで利用するなんて」
「いやぁ、それはさ、昔の友人が新聞社に勤めててさ」
「ああ、そうだったの。知らなかったわ」
「まぁそうだろうね、今まで特に話していなかったから」
兄は満足したようだ。
「でも……ありがとう、もやもやを晴らしてくれて」
「お安いご用!」
「あはは、兄さんらしいわね」
ここからまた、新しい道へと一歩を踏み出そう。
もう過去に縛られる必要はない。
◆終わり◆
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