異世界恋愛作品集 ~さくっと読める!? どんな苦難も越えて、幸せを掴むのです~

四季

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ちょっぴりひとやすみ? 詩のコーナー

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『どうか見守っていてください』

泣いてばかりいても
良いことなんてないよって
貴方がいつもそう言ってくれていたこと
忘れてはいない
貴方との思い出は
今も大切な宝物

「ごめんね、婚約は破棄するよ」

だからね
貴方が告げた婚約破棄の裏側に
私を守るという意味があったことも
知っているの
理解しているの

貴方はすべてを
自分のせいみたいにして背負ってくれていたから
知らないふりをしておいたのだけれど
本当は
本当はね
貴方が私を守るためにそう言ってくれたこと
貴方が私の身を守るためにそう言ってくれていたこと
分かっていたの

本当は全部知っていて
だからこそ辛くて
全部知っているのだと言いたかった

安心してほしくて
貴方だけに背負ってほしくなくて

でも言わなかったのは
貴方の気遣いを無駄にしたくなかったから

でも今は少し後悔しているの
貴方にすべてを押し付ける形になってしまったことを
貴方にすべてを背負わせてしまったことを

あの時
私も貴方と共に
その運命を
重くとも背負っていたなら
貴方は助かったのかなって

あれから何度も何度も考えて
貴方がいなくなってから
繰り返し後悔して

でも……

貴方の思いを無駄にしたくはないから
私は私で生きてゆく
貴方が守ってくれたこの命を
輝かせて生きてゆくから

どうか見守っていてください

貴方が守ってくれた
この命は

私が

永遠に守り続けてゆく
永久に輝かせ続けてゆく

どうか見守っていてください



『今は泣いていても』

突然だった
告げられた婚約破棄
すべてを終わらせるその言葉に
頭は真っ白になって
頭は硬直して
何も言えない
何も考えられないほどに
すべてが
ありとあらゆるものが
停止してしまった

あなたと共にあれる時間は
これからまだ続いてゆくものと
そう思っていたのに
どうしてこんなことになってしまったのだろう……

悲しみは繰り返す
呆れるほどに
悲しみは波のように
繰り返し
寄せては引いて寄せては引いてと
何度でも
同じ道筋をたどる

どうして……

突然だった
告げられた婚約破棄
すべては突然終わりを迎えた
頭は真っ白になって
頭は硬直して
身動きも取れないほどに
すべてが
ありとあらゆるものが
動きを失ってしまった

けれど……

今は泣いていても

いつかは立ち上がるでしょう
必ず
そうよ
絶対に
わたしはこのまま終わりはしない

今は泣いていても

そうよ
立ち上がるわ

今は泣いていても



『聖夜にあなたといられたら』

あなたと共にあれた頃は
とても楽しい毎日で
嬉しいことや楽しいことがたくさんあるから
幸せをいつも感じていたの
だから要らなかった
特別な日なんて
特別な夜なんて
そんなものなくたって
痛くも痒くもなかったのよ
だってあなたがいてくれるから
あなたさえ傍にいてくれれば
ただそれだけで良かった
本当に
どこまでも
そうとしか思わなかったわ
あなたさえ隣にいてくれるのであれば
それ以外のものなんて何も
要らないし
求めない
そんな気持ちでいたの
だってわたし
あなただけが欲しかったから
そっと笑い合えること
そっと語り合えること
それだけが幸福で
だからそれ以外のものなど必要としてはいなかったの

でも今は……

あなたがいない冬は
あまりにも寒いわ
心が凍りついてしまいそう
絶望という冬の風に
煽られて飛んでいってしまいそう

聖夜にあなたといられたら

どんなに幸せでしょう

聖夜にあなたといられたら



『貴方はもう幸せにはなれないの』

そうよ
貴方はもう幸せにはなれないの
なぜって?
簡単なこと
私を裏切り私を傷つけたから
ただそれだけのことよ

私だって悪魔ではないわ
手順を守ってさえくれていたなら
きっと婚約破棄だって
やむを得ないことと受け入れたことでしょう
仕方がないと
受け入れるしかないと
そう思い
貴方に対して呪いをかけるようなことだって
しなかったと思うわ
愛していたから
幸せになってほしいと
そう思う部分だってあったのだもの
貴方の不幸を
ずっとずっと願っていたわけじゃない

けれど貴方は
その最低限の礼儀すら守らず
私を裏切り
私を傷つけ
あまりにも身勝手なやり方で
私との関係を終わらせたのだもの
そんな人へ
情けをかける必要があるかしら?
そうは思わないし
そうは思えない
それが人の心というものでしょう
貴方には理解できないのかもしれないけれど……

そうね
もし理解できるのであれば
あんな
酷過ぎるやり方はしなかったでしょうから

そうよ
貴方はもう幸せにはなれないの
なぜって?
簡単なこと
私を裏切り私を傷つけたから
ただそれだけのことよ

貴方はもう幸せにはなれないの

呪いをかけてあげる
それが最後の贈り物

貴方はもう幸せにはなれないの



『わたし ずっと』

わたし
あなたを愛しているから
ずっと
一緒にいたいのよ

わたし
あなたを想っているから
ずっと
傍にいたかったの

でもね
あなたはきっとそうではなかったのでしょう?
どうやら
両想いにはなれていなかったみたいね

わたしの想い
あなたの想い
それらの向かう先は
交差してはいなかったみたい

だから悲しくて……

こんなにも悲しいことが
人生にはあるのかって
不思議に思うほどの出来事
あなたが告げてきた言葉

そう

婚約破棄

見つめ合っていられた頃は
いつまでもこうしていられると思っていたのに
見つめ合っていたあの頃は
この関係が永遠のものだと信じていたのに

でも違ったのね
あなたはわたしなんてどうでもいいのでしょう
だから捨てるのね
わたしの心などもはやどうでもいいのでしょう

ああ

婚約破棄

あまりにも悲しくて
あまりにも辛い
極寒の冬の空を見上げることよりも
ずっと胸が苦しくなるわ

わたし
あなたを愛しているから
ずっと
一緒にいたいのよ

わたし
あなたを想っているから
ずっと
傍にいたかったの
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