乗り換えるのですね? 分かりました。ではお好きなようにどうぞ。~後から戻ってきても遅いのですよ、精々孤独に生きていってください~

四季

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2話

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「そうですか、分かりました」
「それでいいな? アイリス。後からあれこれ愚痴を言うなよ?」
「はい」
「よし。ではこれで。さよならアイリス」

 こうして私とフィーダスの関係は終わりを迎えた。

 悲しいことだし残念でもあるけれど、でもそれは今さらあれこれ言っても無駄なことだ。

 だからもう振り返らない。

 私は前を向いて歩いてゆく。


 ◆


 婚約破棄後数週間が経ち、私は、森の中にて偶然第二王子アッシュと出会う。
 迷っていたアッシュを助け村にまで導いたことから彼と知り合いになり、また、想像以上に彼から好意を向けられることとなった。

 ある意味、吊り橋効果?

 だがアッシュの想いは一時的なものではなく。
 時が経っても彼は何度も会いに来てくれたしアプローチしてもくれた。

 ちょうどその頃、フィーダスが突然私の前に現れる。

「久しぶり、アイリス」
「何ですか? 急に。回覧板ですか?」
「違う!」
「では何なのですか」

 フィーダスは以前よりやつれている。
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