甘やかしていた後輩に、押し倒されると思ってなかった

長谷川

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パキ、首を回すと骨が擦れる音がした。最近研究室に篭もりっぱなしで体が痛い。
希望する企業の新卒採用がたまたま無く、流れで大学院まで進んだのが間違いだったか?
小さくため息をついて鍋をかき混ぜる。

「ただいまー!」

玄関のドアが勢いよく開き、朗らかな声がキッチンまで響く。
そのままパタパタと足音がして、ワイシャツのボタンを二つ外した望月が顔をのぞかせた。

「だから、ここはお前の家じゃねーってば」
「もうほぼ一緒に住んでるもんじゃないですか~!今日の夕飯なんです?」

そんなに広くない一人暮らし用のキッチンに成人男性二人。しかも、真夏に後ろからほぼ抱き着く形で話しかけてくるなんて、むさ苦しいなんてもんじゃない。

火を使ってるからさらに暑い、最悪だ。

「暑い、離れろ!……今日はカレー」
「あーいい匂い!早く食いてぇ~」
「ひっつくな!まだかかるから、風呂入ってこい」

少し振り向いてほら、とサラダのミニトマトを口に放り込めば、望月は咀嚼して飲み込んだ後、唇をとがらせた。

「有馬さん、ネクタイ外してくださいよ~」
「は?自分でやれ」
「疲れて出来ない~!」

ぎゅっと腰を抱いてくる腕を振りほどき、舌打ちをする。こんなことで望月が止めたり反省したりすることが無いのは分かっているけど。

振り返り、ネクタイに手を掛ける。自分で外すときのことを考えながら、しゅるりと引き抜いた。

「ボタンも」
「バカか」
「もうここまできたら一緒でしょ?」

ほら、とワイシャツに手を誘導される。
何だよこの図、意味わかんねえだろ。
ちらりと望月の顔を見上げれば、早くと急かすよう頷いてくる。

既に2つ外れたボタンをまたひとつ、外した。そのまま下へ下へと外していく間、ずっと静かで息をするのもなぜか緊張する。
全て外せばインナーが姿を現して、もういいだろうと離れようとすれば、また手を取られた。

「最後まで脱がして」
「お、まえ……」
「有馬さんおねがーい」

ダルいってそのノリ。けどこういうとき、さっさと終わらせるのが吉だ。
シャツを肩から下ろせば、俺と違って鍛えられた腕が出てくる。さっきより距離が近づいて、思ったより近くから楽しげな声が降ってきた。

「ね、そのままベルトも」
「やんねーよ」
「お風呂入れないです~」
「だるっ」

笑って脱衣場に押し込めばよかったのに、何でか上手く躱せなかった。きっといつもより囁くような声で甘えてくるから。テンポがズレたんだ、きっと。

普段と違う方向からベルトを外すのは難しくて、カチャカチャと音を立ていれば、面白そうに駄々っ子がケラケラ笑う。

「絶対自分でやった方が早いだろ、これ」
「いーんです。仕事の疲れ、癒してもらってるんで」
「んだよそれ」

なんとかベルトを外してやれば、上機嫌に脱衣所へと消えていった。

……最近あいつ、距離近いよな?
色々流されてる自覚はあるが、後ろから抱き着いたり手を握られたり。スキンシップが激しいタイプとはいえ、さっきみたいな過剰なのはちょっと……。

「あっつ……」

熱い顔を誤魔化すように、コンロの火を止める。カレーは少しだけ底が焦げていた。


望月は同じ学科でサークルも一緒だった、二つ下の後輩。ちょっと面倒を見てやったら思いのほか懐かれてしまって、なにかと一緒になることが多かった。

学食で昼飯を食べていた時の雑談内容が悪かったんだろう。

「有馬さん、自炊するんですか!?意外」
「バカにしてるだろ」
「してないしてない!えー、食べにいっちゃおっかな」

いつも大型犬のように尻尾を振る後輩が、可愛くないわけもなく。

「あっそ。じゃあ今日、何食べたい?」
「え?マジっすか!」


まさかこのやりとりが何年も胃袋を掴むことになると思わなかった。
それからバイトのない平日はほとんどウチで夕飯を食べている。それは俺が大学院に進んで、望月が社会人になった、今でも。

まだまだ慣れないスーツ姿で帰宅時間も安定しない後輩のことが心配だとか、そういうのではない。全然。暑い中仕事してきてるからシャワーも貸してるけど、別に汗臭いまま居られたくないからだ。もちろん。

俺の部屋に望月の歯ブラシや髭剃り、部屋着が増えているのは見て見ぬふりをしている。


「お風呂いただきました~。うわ美味そう!」

いただきます、と手を合わせれば子どもみたいに口いっぱい料理を頬張った。

雑談やたまに会社の愚痴を零しながら、どんどん料理が吸い込まれていくのは見ていて気持ちいい。俺は胃袋を掴んでいる代わりに、この笑顔に掴まれているらしい。

大型犬が遊んでいる姿を見て癒される的な、そういう感じ。
もう就活を終えて実験ばかりしてる俺と、新卒の望月。この時間が続くのは、俺が院を卒業するまでだろう。

少しだけ苦いカレーを飲み込んだ。

「あ、来週の火曜日は夜いないから来るなよ」
「どっか行くんですか?」
「ゼミの飲み会があるんだよ」
「あー……」

歯切れが悪い望月になんだよ、と見やれば唇を尖らせて不服そうだ。
なんだ、味付けが気に食わないのか?ちょっと焦がしたのはお前のせいだからな。

「あんまり、飲まないでくださいね」
「なんでだよ」
「だって酔ったら有馬さん、距離近いしよく笑うから……。みんな有馬さんのこと好きになっちゃう。他の人にあんまり笑わないでくださいね?」
「……なんだそれ」

自分で言うのも何だが、あまり人から好かれるタイプじゃない。ぶっきらぼうで、よく顔が怖いって言われるし。そんなこと言うの、望月くらいしかいないだろ。

まだ不満げな望月に、早く食べろと促す。
心配ない、だってこんなに距離が近いの、お前しかいないんだから。


並んで食器を洗っているとき、望月がぽつりと呟いた。

「有馬さんって、彼女いたことあるんすか?」

俺はすすぐ手を止め、じとっと望月を見た。普段とは違う、静かなトーンの問いかけは、いつもの世間話と違う熱を感じたのは気のせいだろうか。

「……なんだよ、急に」
「いや、こんなに自炊上手だったら、食べさせてあげたのかなって。……先越された感じがして、なんか、嫉妬する」

あはは、と笑いながら望月は変わらずスポンジで食器を洗う。ほんの少しだけ迷って、言葉を返した。

「お前意外、食わせたことねーよ」

食器から泡を洗い流していく。望月は少し言葉に詰まった後、わざとらしく嬉しがった。


リビングに戻り、テレビをネットにつないで適当な動画を流すと、音のある静けさが部屋を支配した。二人でベッドに凭れて座っていれば、ふと肩に頭を預けてきた。

「どした。疲れたか、今日」
「うーん……そうですね」

ぐりぐりと頭を擦り付けてくる。くせっ毛の俺とは違ってストレートな硬い髪が首に当たって痛い。なんだよ、と雑に頭を撫でてやればこちらを探るような瞳が睫毛の下から見上げてきた。

迷子に助けを求められているように錯覚しそうだ。テレビからはしょうもない芸人のトークが流れているのに、衣擦れの音がやけに響く。

「今日、泊まっていいすか」
「は?いや、明日仕事だろ」
「もうここで寝たいー!」
「おいこら!」

ばふっ!とベッドにダイブしたと思えば、毛布を抱えて駄々をこねる22歳男性。

正直見苦しい。下ろそうと腕を引っ張っても、力で適う訳もなく。逆にそのまま引き込まれてしまった。

知ってる柔軟剤の奥に、望月の匂いがする。近ぇよと軽く蹴れば、押さえ込まれるように脚が絡められた。

「ね、だめ?有馬さん」

ぼそぼそと低く喋る望月なんて珍しい。いつもハツラツとしてて、元気でうるさいはずで。

耳に望月の熱い吐息がかかる。くすぐったさを悟られないようにグッと唇を噛むと、甘えた声が流れ込んだ。

「有馬さんの匂い、落ち着くから……。明日も朝早いけど、隣で寝たい」
「おい、ちょ、お前!」

そのまま腕を差し込まれ、背中に手が回りこんでくる。突き放そうと腕を掴んでもびくともしない。鍛えてる身体は厚くて、熱くて。俺の反応を伺うように顔を覗き込む瞳には、どろりとした欲が見えた。

やめろ、求めるな。
欲しい、必要だってお前に言われたら、俺が断れないことしってるだろ。

ゆっくり顔が近づいて、唇が触れた。

どうしてこうなった。いつもの、「しょうがねぇな」って受け入れられるようなお願いだと思ってたのに。いつの間にか空気が甘く重い。もう、テレビの音なんて何も聞こえなかった。


舌が唇をなぞる。息を吸おうと口を開けばそのまま割り開かれて、熱い舌で絡めとられた。
抱きしめられ行き場の無い手で、押し返そうと胸に手を当てる。それが逆効果だったのか回された腕に力がこもり、さらに強く抱きしめられた。

「ん……は、おい!」
「もう、我慢できないです。有馬さんが、俺のこと甘やかすから」

低く、掠れた望月の声が耳元で囁かれた。その声には明確な欲が滲んでいて、ゾクゾクと全身に電流が走るような感覚に、脳みそが警鐘を鳴らす。

なんとなく目を逸らしていた望月の気持ちがぶつけられて、怖い。
これ以上進めば、今まで通りじゃいられないのが嫌だ。

そう分かっているのに、求められる手を、瞳を、跳ね返せるほど俺は強くない。


それを知ってか知らずか、望月はゆっくりと俺のTシャツの裾を持ち、そのまま脱がせた。露にされた上半身をゆっくり見つめられ、首筋や胸元に熱い舌が這う。ぞわりと鳥肌が立った。気持ち悪いはずなのに、身体は拒否できず指先に翻弄されていく。

窓の外はもう夜の帳が降りきっていて、部屋の中に熱気を閉じ込めていた。

つーっ、とへそから胸へ指がなぞる。思わず腰を揺らせば、焦らすように頂の周りをくるくると遊ばれて、ゆっくり勃ちあがる乳首を楽しんでいる様だ。別に乳首が感じるわけじゃないのに、ねだるよう突き出してしまう。

「やっば、そんなえっちなことしちゃうんだ」
「ちが……っ!そうじゃ……あっ」

顔を覗き込んでくる瞳は、普段の無邪気に甘えてくる後輩の色じゃない。どろりとした欲を隠そうともしない、獲物を捕らえた獣のような目。しかし、何かを切望するような光が見え隠れして、ずるい。

その視線に弱いこと、知っててやってんだろ、お前。

「会社でどんなに疲れても、有馬さんのこと思い出したら、早く帰りたくて。ずっと我慢してた」
「おいっ!ま……んんっ!あ、はぁ……ん♡」
「有馬さん、俺ずっと好きなんです」

あぁ、言われてしまった。もう、うやむやに出来ない。
お前は俺が好きで、こういうことをしたいと言われれば返事をしないといけないだろ。


呑み込まれるようなキスが始まり、舌で上あごを擦られる。ぞわぞわして身体を捩っても、大きい手が脇腹を這って力が抜けた。そのままピンッと勃ちあがった乳首に触れられたとき、今まで感じたことの無い快感が背筋を走る。

「あぁ!?う、んん!♡ふ、はぁ……ッ♡」
「おっぱい気持ちいいですか?」
「んな、わけ……ッ!んぁっ♡」
「あは、えっろ……」

突起が熱い口内に閉じ込められる。厚い舌がゆったり舐っては、舌先でこりこり刺激してきた。緩急のある責めに頭がついて行かない。

必死に力の入らない手で胸板を押し返すが、何の解決にもならなかった。むしろ、わざとらしくじゅるるる♡と音を立てて吸われ、目の前がバチバチ火花を散らす。

「あああぁッ!?♡♡や、まて♡これ、や……んんっ!♡」
「やだやだ言っても、許してくれますもんね」

スラックスと一緒に下着を取り払われ、もう身体を隠すものが何もなくなった。冷房が効いてるのにじっとりと汗ばんだ肌を確かめるように、腰からゆっくりと望月の手が下へ降りていく。


だめだ、そこはもう、本当に。
ちょっと距離が近くて、よく家で一緒に飯を食って、仲がいいだけの先輩と後輩には、もう。

反射的に逃げようとシーツを掴んでも、大きな手が陰茎を包むことは止められなかった。

「そこ、きたな……ッ!ふ、んんんんんッ!!♡♡あ、あ、あぁんッ♡ひ、やだ、やめ♡もちじゅ、きぃ♡♡」
「まずは前で気持ちよくなってくださいね。どこが好き?先っぽ?強い方がいい?」
「あっ、あっ、くぅ……♡♡も、やだぁ♡♡ひ、あぁッ!ああああああああぁぁぁッ!♡♡」

へこへこ腰を揺らして媚びるように望月の手にちんこを擦り付ける。目の前が白くぼやけて、気持ちいいことしか考えられない。どこがいいか、なんて把握されきっていた。

ぐちゅぐちゅ♡♡しゅっしゅっ♡♡

「あ、イくイくイく……っ!!♡♡だめ、も、やだぁ……♡♡やめ、あ、あ、ああ……ッ!♡♡♡」
「うわ、濃いですね。最近抜いてなかったんですか?」
「は……はぁ……ッ♡うるさ、い……」

射精後の倦怠感でシーツに腕を放り出す。人に触られるなんて久しぶりで、乱された自覚が今になって湧いてきてじわじわ顔が熱くなった。


もう嫌だ、恥ずかしい。なのに、もっと触ってほしくて、見てほしい。
愛おしそうに見下ろしてくる後輩に、すべてを委ねてしまいたい。それでも僅かな理性が俺にブレーキを掛けてくる。


きゅっと横になって身体を丸めていると、望月の指が後ろに押し当てられる。粘ついた感覚にぞっとして我に返った。
おいおいおい、そこは流石に……!

「は……、おい、まて。それは、おま……ぐ、ぁ♡」
「ローション持ってくればよかった。今度買ってきますね」
「そうじゃ、ない……!う、はぁッ♡あ、あぁ……♡♡」

つぷ……♡
太い指が割り開いて押し入ってくる。響く水音が自分の精液だと思うと、気が遠くなった。反論したいが、体内に他人の指が入っている緊張感で、浅く息をするのに精一杯だ。

「痛かったら、言ってくださいね。しっかり解すんで」
「じゃ、やめ、ろ……よ!うっ♡はぁ……はぁ……んぁっ♡」
「有馬さん、可愛い。すき、大好きです」
「それで……ッ、騙されるとおも、うなよ……!」

生理的な涙を浮かべた目で睨んでも、望月は興奮したように唇を舐めて笑った。



「あぁんッ!♡♡なぁ、も……いいから、ぁ♡やめ、も、うう~~~~ッ♡♡あ、そこやだ、むり、むりだってぇ♡♡♡」
「やっと3本入りました……。もう前立腺も覚えたんで、ちゃんと気持ちよくできそう」
「やだやだやだ!♡♡そこ、ばっかぁ!!♡♡ふ、う、イきたいぃ……♡♡♡」

一体何時間、ナカをこねくり回されただろうか。前立腺やらその奥やら、自分が知らない快感ポイントをことごとく弄られ、身体に熱がどんどん蓄積されていく。それでも決定的な刺激は無く、後ろだけではイけない。

「もちづき、おねが、い♡イきたい、イかせて……♡」
「あ、ちょっと!ちんこ触っちゃだめですよ。何回もイったら疲れちゃうじゃないですか」
「も、つら……♡あ、んぁっ!♡は、うううううっ!!♡♡むりぃ!やぁ……は、あぁ……♡♡♡」

前を触ろうとした腕をシーツに縫い付けられ、3本の指を体内でバラバラに動かされる。

もうイきたい、ずっと気持ちいい。欲を発散させて少しでも楽になりたかった。

うわ言のように懇願する俺を見た望月は、ご馳走を前にした獣のそれで。恐怖心と求められている悦で頭がぐちゃぐちゃに溶けていった。

なんでこんなことになったんだっけ?こいつ、いつから好きなの?
俺、望月のこと……好きだよな。だってこんな恥ずかしいのに、嬉しいし。これだけ全部求められて、気持ちよくて、優しくて、嫌じゃなくて。

ぐるぐる回る思考は、やがて一つの結論に収まっていく。


ていうか、セックスする以外、そんなに変わらなくね?じゃあ、もういっか。


すとんと腑に落ちると、しがみついていた理性が崩れる音がした。
まだ一切服を脱いでいない望月の腰に足を回す。もっと、もっと強く。

「もちづきぃ……、もっと、イかせ、て……♡」
「……やっば」

普段あれだけうるさいのに、ぼそっと一言呟いて部屋着も下着も全て脱ぎ捨てていく。一緒に銭湯に行ったことくらいあるし、目新しいわけじゃないのに鍛えられた身体を見て鼓動が早まる。

バキバキに勃起した陰茎が秘部に、ひたりと押し付けられた。
熱い。きゅっと力が入って先っぽを誘うように動く。
恥ずかしい、やめたいのに目が離せなくて、俺より一回り大きい肉棒を見つめ熱い息を吐いた。

「ちょっと、見すぎですよ」
「だ、だって……」
「ねぇ、有馬さん。もっかい聞いていい?」
「ふ、ぅんッ!!♡」

ぐりっ♡
少しだけ亀頭が中へ押し込められる。鈍い痛みの奥に予想できない快感が見え隠れして怖い。
シーツを掴んで唇を噛むと、優しく親指で撫でられた。

いや、こうさせてるのお前だけどな?

「有馬さん、彼女いたことありますか?」
「はっ、あぁ……♡」
「ねぇ、教えてよ」
「う"っ!?♡♡あ、いた!♡いた、けどぉ……!♡♡♡ふ、んん……♡こんな、気持ちい、えっち、してな、い♡♡うっ、ぐ、ああああああああぁぁぁんッ!!♡♡♡」

ずぷぷぷぷぷ!♡♡♡

自分の意思に反して身体がしなる。腰を掴まれ奥に割入る陰茎はナカをごりごりと擦っていく。射精とは違う痺れるような快感にシーツを蹴った。踏ん張る力もなく、引き寄せられるがまま、どんどん奥に侵入されていく。

「へぇ~そうなんですね……。じゃあもう、女の子抱けないですね♡」
「あ、あ"あ"ぁ……♡やば……、ん"ん♡んぁ、う"あ、あぁん……♡」
「もう俺だけに抱かれたらいいんで、問題ないですけど」

にゅぷ……♡くちゅ……♡
ゆっくりのストロークがどんどん身体の力を奪っていく。頭が痺れて、自分が溶けていく感覚。

過去、彼女はいたが自分が淡白だったこともあって、そこまで回数はシなかった。
触ってもらったこともあったが、前後不覚になるような刺激はこれが初めてで。

怖い、ふわふわして、わけ分かんなくなる♡

「もち、ぢゅき……♡は、たすけ……♡♡」
「あはっ、ぎゅーしてほしいんですか?」
「うん、うん♡あんっ!♡あ、きもちよすぎて、こわいぃ♡♡」
「えっちすると、有馬さんのほうが甘えん坊ですね♡」
「あ、あぁ!♡ふか……う、あ、あ、あ"あ"あ"あぁぁんッ!♡は、は、ふぅ♡♡」

厚い上半身に包み込まれて、安心感と共により深く肉棒が突き刺さる。奥をぐりぐりねじ込むように動かれ、生理的な涙が顎を伝って落ちていった。
しっとり汗ばんだ背中に必死に縋り喘げば、中で熱が大きくなる。

「あっ♡おっき……♡」
「耳元で可愛いこと言わないでください」
「はは……あっ、きもちぃ♡望月の、あつくて、おっきぃちんこ♡あぅ♡もっと、ちょーだい?♡」
「ねぇ~~わざとでしょ!!」

情けない声を出して、俺のナカで脈打つのが面白い。望月が俺を求めて、悦んでるのが気持ちよくてたまらない。

わざと下品なことを耳に吹き込めば、抱きしめたまま、腰を打ち付けてくるスピードが上がっていく。対抗するように目の前の耳を舐め上げ、耳たぶを甘噛みした。

ぱちゅぱちゅぱちゅ!♡くちゅくちゅっ、れろ~~♡

「あっ、ちょ、有馬さ……!」
「あんっ♡ふ、あ、ちゅる……♡はむ、んぅ……あ"あ♡はっ、きもちい?♡んん!♡」
「んっ……気持ちいですけど……!もう!」
「あっ……?♡♡♡あっ、まっ!あ"あ"あ"あああああぁぁぁ!?♡♡♡はや、あ、おもいいぃ!♡♡ごめ、ごめんって!♡やめ、あ、むりむりむり、ぃ……♡♡う"う"う"うううぅぅんん♡♡♡」

どちゅどちゅどちゅ!♡パンパンッ!♡

腰を掴まれた手の力が強くなり、どんどん動きが激しくなる。
浮かんで、ふわふわして、自分がどこにいるのか分からなくなりそうで、必死に背中へ爪を立てた。
望月の肩に口を押し付けて、全身で刺激を受け止める。

いや、こんなの受け止めきれるわけねーだろ!♡

「お"っ、お"っ、お"お……♡♡あ"、あ"あっ、しぬ♡も、やだ、やだやだ、や"ぁ……!♡♡♡あ"、あっ、ん"、ん"ぁああ♡♡」
「死なないで?はっ、あ、好き……可愛い♡」
「あ……っ♡♡まって、そこぐりぐり……やぁ……!♡♡♡はっ、あ、ひぃんッ♡♡なん、か……クる!♡イぐ!でる……ッ!!♡あ"あ"あ"ああぁぁぁッ!!♡♡♡」

ぎゅうううう♡♡♡びゅるるるるる!!♡♡♡

全身に力が入ると、ナカで望月のものをありありと感じてしまって、そのまま果てた。余韻に浸る間もなく、腹の中に熱いものが広がる。

肉壁に精子がぶつかるのにも快感を拾ってしまい、断続的に痙攣し、やっと力が抜けた。まだ足りない、と言わんばかりに奥へ奥へと塗り拡げてくるのにも感じて声が漏れる。

「あぅ……♡♡んぅ、あぁ……♡♡♡」
「は……、ぽやぽやしてる有馬さん、かわい……♡」
「んちゅ……っ、はあ♡もち、ぢゅき……♡」

ゆったりしたキスが、まだ戻ってこれない身体を溶かしていく。なんか言ってるけど、分かんない。
気持ちいのとたくましい身体に包まれて、覆いかぶさってる望月の首に腕をまわした。

もっと、もっと気持ちよくしてほしい♡温かくて、安心する。

「ごめんね、有馬さん。ずっと欲しくてたまんなかった。もう彼女も彼氏も作らないでください。ずっと俺の隣にいて……?」
「んぁ……?♡は、しょーがねぇ、なぁ……♡♡」


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