10 / 63
第一章 凍てつく春と、雪解けのメス
第10話 夜明けの微熱と、雪解けの挨拶
しおりを挟む
カーテンの隙間から差し込む朝日が、仮眠室の埃を白く照らし出していた。
短く浅い眠りから覚めると、全身が鉛のように重い。けれど、胸の奥には不思議な高揚感が残っていた。
昨夜の緊急オペ。壊死性筋膜炎という致死的な感染症を、形成外科との連携で食い止めたのだ。
重い足取りで医局へ戻ると、ふわりとコーヒーの香りが漂ってきた。
「あ、皐月ちゃん! おはよー」
給湯室から顔を出したのは、美雲だった。
皐月の顔を見るなり、ぱあっと表情を明るくして駆け寄ってくる。
「聞いたよ! 昨日の夜、すごいオペだったんだって?形成と合同で緊急デブリしたって」
「ほんと、大変だったねぇ。天野ちゃんが早く気づかなかったら、足一本じゃ済まなかったかもよ。お手柄だね」
小林が、しみじみとした口調で温かい缶コーヒーを皐月の机に置いてくれた。
「ありがとうございます……。でも、形成外科の先生たちの判断が早かったおかげです」
「もー、謙遜しないの。最初の診断つけたのは皐月ちゃんでしょ?自信持ちなよ」
美雲が皐月の背中をバンと叩く。その温かさに、張り詰めていた糸が少しだけ緩んだ。
だが、その和やかな空気を裂くように、低い声が響いた。
「……天野。昨夜の件、報告に来い」
振り返ると、雨宮が腕組みをして立っていた。
その表情は、周囲の称賛ムードとは裏腹に、鋭く冷え切っていた。
*
外来の診察開始前。 誰もいない第3診察室で、皐月は直立不動で報告を終えた。
「……以上です。術後の経過は安定しており、ICUで管理中です」
雨宮はモニターに映し出されたカルテと手術記録を無言で確認していたが、やがてゆっくりと椅子を回転させ、皐月を射抜くように見据えた。
「……なぜ、私に電話しなかった」
低く、抑揚のない声。しかし、そこには明確な怒気が含まれていた。
皐月は息を呑んだ。
「え……それは、症状から壊死性筋膜炎の可能性が高いと判断し、一刻を争う状況だったので……直接、形成外科へコンサルトしました」
「判断に迷わなかった、ということか」
「は、はい。所見は典型的でしたし……」
ダンッ!
雨宮がデスクを叩いた音に、皐月はビクリと震え上がった。
「それが慢心だと言っているんだ」
雨宮が立ち上がり、皐月に詰め寄る。
眼鏡の奥の瞳が、凍てつくような光を放っている。
「今回は結果的に良かった。お前の診断は正しかったし、患者は助かった。……だがな」
彼は皐月の目の前で、静かに、しかし重く告げた。
「もし、判断を間違えていたらどうする?別の疾患の可能性は?形成外科が手術適応なしと判断したら? ……その一瞬の迷いや遅れが、患者の命にかかわるんだ」
「っ……」
「お前はまだ研修医が終わったばかりの専攻医1年目だ。経験も知識も圧倒的に足りない。自分一人で背負えると思うな」
その言葉は厳しかった。けれど、単なる叱責ではなかった。
雨宮の瞳の奥に、揺らめくような「恐怖」が見えた気がしたからだ。
かつて、自分の知識を過信し、救えるはずの命を救えなかった過去。
その消えない古傷が、彼にここまで言わせているのだと、皐月は本能的に感じ取った。
「……申し訳ありませんでした。次は必ず、相談します」
皐月が深く頭を下げると、雨宮はふぅと息を吐き、少しだけ声を和らげた。
「……午後の手術、お前は外す」
「えっ、でも……」
「判断能力が落ちてる奴が現場にいても邪魔だ。昨日のオペ記録とサマリーの整理に回れ」
それは、彼なりの不器用な「休息命令」だった。
「……はい。ありがとうございます」
夕方、医局の空気が少し変わった。
2週間に1度行われる、形成外科との合同カンファレンス(症例検討会)の時間だ。
会議室に入ると、形成外科のメンバーがすでに到着していた。
末席に、五十嵐の姿がある。
彼は手元の資料に目を落としていたが、皐月が入ってきた気配に気づき、ふと顔を上げた。
目が合う。
いつもなら、すぐに逸らされるか、無視される場面だ。
でも、昨夜の共闘が、皐月にほんの少しの勇気をくれた。
(……挨拶くらい、してもいいよね)
皐月は立ち止まり、彼に向かって小さく頭を下げた。
「……お疲れ様」
蚊の鳴くような声。
五十嵐は一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐにいつものぶっきらぼうな表情に戻り――それでも、わずかに顎を引いて応えた。
「……おう」
それだけのやり取り。
でも、無視されなかった。拒絶されなかった。
それだけで、皐月の胸は温かくなった。
カンファレンスが始まると、五十嵐は以前のように皐月を無視することなく、彼女のプレゼンを真剣な眼差しで聞いていた。
仕事仲間として、対等に扱われている。
その実感が、皐月の背筋を伸ばさせた。
*
一時間の会議が終わり、解散の流れになる。
資料を抱えて立ち上がった時、出口へ向かう五十嵐とすれ違った。
皐月は緊張して身構えたが、通り過ぎざま、五十嵐の方から足を止めた。
「……おい、天野」
「えっ、あ、はい!」
「昨日の患者、経過いいみたいだな。傷もきれいだった」
彼の方から、話しかけてくれた。 皐月は嬉しさで声が上擦るのを抑えながら、大きく頷いた。
「うん! 五十嵐のおかげだよ。……本当に、ありがとう」
「……仕事だからな」
五十嵐はそっぽを向いたが、その口元は少しだけ緩んでいるように見えた。 「じゃあな。お疲れ」
彼は片手を軽く上げて、部屋を出て行った。
その背中は、もう以前のような「他人」のそれではなかった。
「うおー! やりましたね天野先輩!」
背後から、霧生が満面の笑みで飛びついてきた。
「今の見ました!? 五十嵐さんから声かけたじゃないっすか! こないだまで氷河期だったのに、雪解け早すぎっすよー!」
「ちょ、霧生くん声大きい……!」
「いやー、やっぱ昨日のオペが効いたんすね! 雨降って地固まるってやつだ! こりゃまた昔みたいな『伝説の黄金コンビ』復活も近いんじゃないっすか!?」
霧生は「ヒューヒュー!」と茶化すように皐月の肩を小突く。 皐月も、今回ばかりは怒る気になれず、照れくさそうに笑ってしまった。
「……くだらん」
その時、背後から絶対零度の声が降ってきた。
ビクリとして振り返ると、会議室の出口に雨宮が立っていた。
彼は去りゆく五十嵐の背中と、霧生に絡まれて笑っている皐月を、無表情のまま見下ろしている。
その瞳は、朝の指導の時とは違う、底知れぬ暗さと苛立ちを湛えていた。
「あ、雨宮先生……?」
「学生の部活じゃないんだ。過去の馴れ合いなど、医療の現場には必要ない」
吐き捨てるような、棘のある言葉。 雨宮は皐月から視線を外すと、踵を返して足早に廊下へと消えていく。
その背中には、「不機嫌」という文字が張り付いているようだった。
霧生が「うわ、なんか地雷踏んだっぽいっす……」と青ざめている。
皐月は慌てて資料を抱え直し、その背中を追いかけた。
その後ろ姿を見送りながら、会議室に残ったもう一人の男が、楽しそうに喉を鳴らした。
「くくっ……わかりやすいねぇ、潤一も」
雷久保だ。 彼は椅子の背もたれに深く体重を預け、面白がるように目を細めていた。
「部下が元カレ(仮)と仲良くしてるのが、そんなに気に入らないかねぇ」
彼はニヤリと口角を上げ、空になったペットボトルをゴミ箱へ放り投げた。
「ま、無自覚なのが一番タチ悪いけどな」
雪解けの予感と、新たな嵐の気配。 長い一日が、ようやく暮れようとしていた。
短く浅い眠りから覚めると、全身が鉛のように重い。けれど、胸の奥には不思議な高揚感が残っていた。
昨夜の緊急オペ。壊死性筋膜炎という致死的な感染症を、形成外科との連携で食い止めたのだ。
重い足取りで医局へ戻ると、ふわりとコーヒーの香りが漂ってきた。
「あ、皐月ちゃん! おはよー」
給湯室から顔を出したのは、美雲だった。
皐月の顔を見るなり、ぱあっと表情を明るくして駆け寄ってくる。
「聞いたよ! 昨日の夜、すごいオペだったんだって?形成と合同で緊急デブリしたって」
「ほんと、大変だったねぇ。天野ちゃんが早く気づかなかったら、足一本じゃ済まなかったかもよ。お手柄だね」
小林が、しみじみとした口調で温かい缶コーヒーを皐月の机に置いてくれた。
「ありがとうございます……。でも、形成外科の先生たちの判断が早かったおかげです」
「もー、謙遜しないの。最初の診断つけたのは皐月ちゃんでしょ?自信持ちなよ」
美雲が皐月の背中をバンと叩く。その温かさに、張り詰めていた糸が少しだけ緩んだ。
だが、その和やかな空気を裂くように、低い声が響いた。
「……天野。昨夜の件、報告に来い」
振り返ると、雨宮が腕組みをして立っていた。
その表情は、周囲の称賛ムードとは裏腹に、鋭く冷え切っていた。
*
外来の診察開始前。 誰もいない第3診察室で、皐月は直立不動で報告を終えた。
「……以上です。術後の経過は安定しており、ICUで管理中です」
雨宮はモニターに映し出されたカルテと手術記録を無言で確認していたが、やがてゆっくりと椅子を回転させ、皐月を射抜くように見据えた。
「……なぜ、私に電話しなかった」
低く、抑揚のない声。しかし、そこには明確な怒気が含まれていた。
皐月は息を呑んだ。
「え……それは、症状から壊死性筋膜炎の可能性が高いと判断し、一刻を争う状況だったので……直接、形成外科へコンサルトしました」
「判断に迷わなかった、ということか」
「は、はい。所見は典型的でしたし……」
ダンッ!
雨宮がデスクを叩いた音に、皐月はビクリと震え上がった。
「それが慢心だと言っているんだ」
雨宮が立ち上がり、皐月に詰め寄る。
眼鏡の奥の瞳が、凍てつくような光を放っている。
「今回は結果的に良かった。お前の診断は正しかったし、患者は助かった。……だがな」
彼は皐月の目の前で、静かに、しかし重く告げた。
「もし、判断を間違えていたらどうする?別の疾患の可能性は?形成外科が手術適応なしと判断したら? ……その一瞬の迷いや遅れが、患者の命にかかわるんだ」
「っ……」
「お前はまだ研修医が終わったばかりの専攻医1年目だ。経験も知識も圧倒的に足りない。自分一人で背負えると思うな」
その言葉は厳しかった。けれど、単なる叱責ではなかった。
雨宮の瞳の奥に、揺らめくような「恐怖」が見えた気がしたからだ。
かつて、自分の知識を過信し、救えるはずの命を救えなかった過去。
その消えない古傷が、彼にここまで言わせているのだと、皐月は本能的に感じ取った。
「……申し訳ありませんでした。次は必ず、相談します」
皐月が深く頭を下げると、雨宮はふぅと息を吐き、少しだけ声を和らげた。
「……午後の手術、お前は外す」
「えっ、でも……」
「判断能力が落ちてる奴が現場にいても邪魔だ。昨日のオペ記録とサマリーの整理に回れ」
それは、彼なりの不器用な「休息命令」だった。
「……はい。ありがとうございます」
夕方、医局の空気が少し変わった。
2週間に1度行われる、形成外科との合同カンファレンス(症例検討会)の時間だ。
会議室に入ると、形成外科のメンバーがすでに到着していた。
末席に、五十嵐の姿がある。
彼は手元の資料に目を落としていたが、皐月が入ってきた気配に気づき、ふと顔を上げた。
目が合う。
いつもなら、すぐに逸らされるか、無視される場面だ。
でも、昨夜の共闘が、皐月にほんの少しの勇気をくれた。
(……挨拶くらい、してもいいよね)
皐月は立ち止まり、彼に向かって小さく頭を下げた。
「……お疲れ様」
蚊の鳴くような声。
五十嵐は一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐにいつものぶっきらぼうな表情に戻り――それでも、わずかに顎を引いて応えた。
「……おう」
それだけのやり取り。
でも、無視されなかった。拒絶されなかった。
それだけで、皐月の胸は温かくなった。
カンファレンスが始まると、五十嵐は以前のように皐月を無視することなく、彼女のプレゼンを真剣な眼差しで聞いていた。
仕事仲間として、対等に扱われている。
その実感が、皐月の背筋を伸ばさせた。
*
一時間の会議が終わり、解散の流れになる。
資料を抱えて立ち上がった時、出口へ向かう五十嵐とすれ違った。
皐月は緊張して身構えたが、通り過ぎざま、五十嵐の方から足を止めた。
「……おい、天野」
「えっ、あ、はい!」
「昨日の患者、経過いいみたいだな。傷もきれいだった」
彼の方から、話しかけてくれた。 皐月は嬉しさで声が上擦るのを抑えながら、大きく頷いた。
「うん! 五十嵐のおかげだよ。……本当に、ありがとう」
「……仕事だからな」
五十嵐はそっぽを向いたが、その口元は少しだけ緩んでいるように見えた。 「じゃあな。お疲れ」
彼は片手を軽く上げて、部屋を出て行った。
その背中は、もう以前のような「他人」のそれではなかった。
「うおー! やりましたね天野先輩!」
背後から、霧生が満面の笑みで飛びついてきた。
「今の見ました!? 五十嵐さんから声かけたじゃないっすか! こないだまで氷河期だったのに、雪解け早すぎっすよー!」
「ちょ、霧生くん声大きい……!」
「いやー、やっぱ昨日のオペが効いたんすね! 雨降って地固まるってやつだ! こりゃまた昔みたいな『伝説の黄金コンビ』復活も近いんじゃないっすか!?」
霧生は「ヒューヒュー!」と茶化すように皐月の肩を小突く。 皐月も、今回ばかりは怒る気になれず、照れくさそうに笑ってしまった。
「……くだらん」
その時、背後から絶対零度の声が降ってきた。
ビクリとして振り返ると、会議室の出口に雨宮が立っていた。
彼は去りゆく五十嵐の背中と、霧生に絡まれて笑っている皐月を、無表情のまま見下ろしている。
その瞳は、朝の指導の時とは違う、底知れぬ暗さと苛立ちを湛えていた。
「あ、雨宮先生……?」
「学生の部活じゃないんだ。過去の馴れ合いなど、医療の現場には必要ない」
吐き捨てるような、棘のある言葉。 雨宮は皐月から視線を外すと、踵を返して足早に廊下へと消えていく。
その背中には、「不機嫌」という文字が張り付いているようだった。
霧生が「うわ、なんか地雷踏んだっぽいっす……」と青ざめている。
皐月は慌てて資料を抱え直し、その背中を追いかけた。
その後ろ姿を見送りながら、会議室に残ったもう一人の男が、楽しそうに喉を鳴らした。
「くくっ……わかりやすいねぇ、潤一も」
雷久保だ。 彼は椅子の背もたれに深く体重を預け、面白がるように目を細めていた。
「部下が元カレ(仮)と仲良くしてるのが、そんなに気に入らないかねぇ」
彼はニヤリと口角を上げ、空になったペットボトルをゴミ箱へ放り投げた。
「ま、無自覚なのが一番タチ悪いけどな」
雪解けの予感と、新たな嵐の気配。 長い一日が、ようやく暮れようとしていた。
1
あなたにおすすめの小説
地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!
楓乃めーぷる
恋愛
見た目はどこにでもいそうな地味系女子の小鳥風音(おどりかざね)が、ようやく就職した会社で何故か社長秘書に大抜擢されてしまう。
秘書検定も持っていない自分がどうしてそんなことに……。
呼び出された社長室では、明るいイケメンチャラ男な御曹司の社長と、ニコリともしない銀縁眼鏡の副社長が風音を待ち構えていた――
地味系女子が色々巻き込まれながら、イケメンと美形とぶつかって仲良くなっていく王道ラブコメなお話になっていく予定です。
ちょっとだけ三角関係もあるかも?
・表紙はかんたん表紙メーカーで作成しています。
・毎日11時に投稿予定です。
・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。
・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。
25番目の花嫁 ~妹の身代わりで嫁いだら、冷徹公爵が私を溺愛し始めました~
朝日みらい
恋愛
王都の春。
貴族令嬢リリアーナ・エインズワースは、第一王子ライオネル殿下との婚約を一方的に破棄された。
涙を見せないことが、彼女に残された唯一の誇りだった。だが運命は、彼女を思いがけない方向へ導く。
「氷の公爵」と呼ばれる孤高の男、ヴァレンティーヌ公爵。
二十四人の花嫁候補を断り続けた彼の元へ、「二十五番目の花嫁」として赴いたリリアーナ。
家の体裁のための結婚――そう割り切っていたはずなのに、氷のような瞳の奥に垣間見えた孤独が、彼女の心に小さな炎を灯してゆく。
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
ひとつの秩序
水瀬 葵
恋愛
ずっと好きだった職場の先輩が、恋人と同棲を始めた。
その日から、南莉子の日常は少しずつ噛み合わなくなっていく。
昔からの男友達・加瀬透真は、気づけばやたら距離が近くて、優しいのか、図々しいのか、よく分からない。
好きな人が二人いるわけじゃない。
ただ、先輩には彼女がいて、友達は友達の顔をしなくなっていく。
戻れると思っていた関係が、いつの間にか戻れなくなっている。
これは、仕事も恋もちゃんとやりたいのに、だいたい空回りしている大人たちの、少し不器用なラブコメディ。
身代りの花嫁は25歳年上の海軍士官に溺愛される
絵麻
恋愛
桐島花は父が病没後、継母義妹に虐げられて、使用人同然の生活を送っていた。
父の財産も尽きかけた頃、義妹に縁談が舞い込むが継母は花を嫁がせた。
理由は多額の結納金を手に入れるため。
相手は二十五歳も歳上の、海軍の大佐だという。
放り出すように、嫁がされた花を待っていたものは。
地味で冴えないと卑下された日々、花の真の力が時東邸で活かされる。
ワケあり上司とヒミツの共有
咲良緋芽
恋愛
部署も違う、顔見知りでもない。
でも、社内で有名な津田部長。
ハンサム&クールな出で立ちが、
女子社員のハートを鷲掴みにしている。
接点なんて、何もない。
社内の廊下で、2、3度すれ違った位。
だから、
私が津田部長のヒミツを知ったのは、
偶然。
社内の誰も気が付いていないヒミツを
私は知ってしまった。
「どどど、どうしよう……!!」
私、美園江奈は、このヒミツを守れるの…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる