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第三章 炎天下の暴露と、逃げ水のような距離
第28話 真夏の懺悔と、遠ざかる背中
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翌朝。
皮膚科医局の空気はどんよりと淀んでいた。
「……はぁ。頭痛い」
デスクで頭を抱えているのは、霜田だ。
「小林先生ぇ……水……」
「はいはい、どうぞ。昨日飲みすぎだよー」
小林が苦笑しながらペットボトルを渡している。
いつもの風景。
デスクでカルテを開いていた皐月は、こっそりと安堵の息を吐いた。
どうやら、昨夜の晴瑠の「暴露」は、あのテーブルの中だけで留まったようだ。
霜田や小林の態度に、よそよそしさや好奇の色はない。
皐月の「婚約破棄」と「都落ち」の事実は、医局全体には広まらずに済んだのだ。
(……よかった)
けれど、胸の奥の重りは取れない。
「……天野」
突然背後から声をかけられ、皐月は驚いた。
彼女が振り返ると、雪村が不機嫌そうな顔で立っていた。
「ちょっと来い。話がある」
「え、私?」
「いいから来い」
有無を言わせない迫力に、皐月は慌てて席を立った。
「なになに?珍しいね」
美雲が二人を茶化したが、雪村は無視して歩いていった。
*
着いた先は、人通りの少ない非常階段の踊り場だった。
そこには先客がいた。
立花晴瑠だ。
彼女は壁にもたれ、小さくなっていた。
いつもよりメイクは薄く、目は泣き腫らしたように赤い。
昨夜の彼女とは別人のように、脆く見えた。
「……連れてきたぞ」
雪村が短く告げると、晴瑠は顔を上げた。
「……皐月先生」
その声は掠れていた。
雪村は腕組みをして壁に寄りかかり、「早くしろ」と無言の圧をかける。
彼は立会人として、ここにいるつもりのようだ。
晴瑠は、意を決したように皐月に向き直り、深く頭を下げた。
「昨日は……本当に、申し訳ありませんでした」
震える声が、コンクリートの壁に反響する。
「私の勝手な嫉妬で……先生のプライベートなことを、あんな場所で……。最低なことをしました。……本当に、ごめんなさい」
弁解のない、真っ直ぐな謝罪だった。
皐月は、彼女のつむじを見つめながら、昨夜の五十嵐の言葉を思い出していた。
『大っ嫌いだ』
彼にそう言われ、軽蔑されたことが、彼女にとって一番の罰だったはずだ。
「……顔を上げて、晴瑠ちゃん」
皐月が言うと、彼女はゆっくりと顔を上げた。不安そうな瞳。
「怒ってないと言えば嘘になるけど……でも、周りの先生たちには聞こえてなかったみたいだし、実害はなかったから」
「……はい。雪村先生にも、そう言われました。『お前の声が届いたのはあのテーブルだけだ』って」
彼女はチラリと雪村を見た。
雪村は「事実だ」と鼻を鳴らす。
どうやら、昨日の帰り道か何かに、彼がフォローしていたらしい。意外な組み合わせだ。
「だから、もういいよ。……それに、晴瑠ちゃんが言ったこと、嘘じゃないしね」
皐月は自嘲気味に笑った。
「私、本当に婚約破棄されて、逃げてきたんだよ。惨めだよね」
「そ、そんなこと……!」
「でも、ここに来たのは『母のような医者になりたい』っていうのも本当なの。……だから、これからは仕事で挽回するつもり」
皐月がそう告げると、晴瑠の目から再び涙が溢れた。
「……ごめんなさい……私、先輩のこと何も知らないで、勝手に敵視して……っ」
「もう泣かないで。また一緒に仕事しよ?私、晴瑠ちゃんの手技は信頼してるから」
皐月がハンカチを差し出すと、彼女はそれを受け取り、顔を覆って泣いた。
雪村はそんな二人を見て、呆れたようにため息をついた。
*
その日の午後。
晴瑠との「和解」を経て、皐月の心は少し軽くなっていた。
しかし、本当の問題はここからだった。
病棟に向かう廊下で、前方から歩いてくる五十嵐の姿を見つけた。
皐月の心臓が跳ねる。
昨夜、皐月を庇って怒ってくれた彼。
でも、彼女の「過去」を知ってしまった彼。
(……お礼、言わなきゃ)
皐月は勇気を出して、足を速めた。
「あ、五十嵐……!」
皐月が声をかけようとした、その瞬間。
五十嵐は皐月に気づくと、露骨に表情を強張らせた。
そして、フイと視線を逸らし、無言のまま早足で通り過ぎた。
「え……」
伸ばした手が、空を切る。
すれ違いざま、彼の横顔が見えた。
そこにあったのは、怒りでも軽蔑でもなく、痛々しいほどの「拒絶」と「逃避」だった。
「……っ」
皐月は立ち尽くした。 背中に冷たい風が吹き抜ける。
昨夜の「庇ってくれた五十嵐」は、もういない。
ーー私の汚れた過去を知り、彼は見限ったのだろうか。それとも、関わりたくないと思ったのだろうか。
「……天野先生?」
後ろから看護師に声をかけられ、我に返る。
「あ、すみません……行きます」
遠ざかる五十嵐の背中は、一度も振り返らなかった。
晴瑠とは和解できた。
けれど、ようやく修復しかけていた五十嵐との関係は、9年前のあの日よりも遠く、決定的に断絶してしまったようだった。
*
一方、五十嵐は人気のない職員通路で立ち止まっていた。
壁にもたれかかり、荒い息を吐く。
ーー何をやっているんだ、俺は。
昨夜、立花にあれだけ啖呵を切ったじゃないか。『人の過去を暴く奴は嫌いだ』と。
天野は被害者だ。何も悪くない。
だから、普通に声をかけて、「気にするな」と言ってやればよかった。
それなのに。
彼女の顔を見た瞬間、喉の奥が焼けるように熱くなって、言葉が詰まった。
声をかけようとする理性を、正体不明のドロドロとした感情が塗り潰してしまった。
(……なんでだよ)
彼女に婚約者がいたと知ったから?
傷物扱いされたことが許せなかったから?
違う。
そんな綺麗な理由じゃない気がする。
ただ、彼女の顔を見るのが怖かった。
彼女の背負っていた時間の重さを突きつけられたようで、息ができなくなった。
「……クソッ」
答えの出ない問いを吐き捨て、五十嵐は重い足取りで再び歩き出した。
*
そして夕方。
医局に戻った皐月は、自分のデスクで呆然としていた。
五十嵐の態度が、頭から離れない。
昨日の夜までは、あんなに近かったのに。
ようやく「黄金コンビ」と呼ばれた昔みたいな距離感に戻りつつあると思っていた。
それなのに。
今の彼は、まるで4月に再会した時――あるいはそれ以上に、遠くへ行ってしまった気がした。
悲しいけれど、晴瑠が言ったことは事実だ。
私には婚約者がいて、破棄されて、逃げてきた。
その過去は消せない。
例え昨日、晴瑠が言わなかったとしても、いつか彼がこの事実を知れば、遅かれ早かれこうなっていたのだろう。
(……潔癖な彼が、傷ついた過去を持つ私を受け入れられるはずがない)
過去は変えられない。だから、仕方ない。
頭では分かっている。
……それでも。
他の誰でもない、五十嵐に軽蔑され、嫌われた。
その事実が、鉛のように胸に重くのしかかり、息をするのも苦しかった。
その時。
奥のデスクにいた雨宮が、帰り支度をしながら皐月の横を通った。
彼は立ち止まらず、歩きながらボソッと言った。
「……雷久保から聞いた」
ドキリとする。
ーー雨宮先生も、知ってしまったのか。
私の、汚れた過去。
「お前がここに来た経緯のことだ」
彼は足を止めず、背中越しに言葉を投げた。
「くだらん。……過去がどうあれ、今の仕事には関係ない」
「え……?」
「お前が今、目の前の患者に何をするか。私が見ているのはそれだけだ」
雨宮はそう言い捨てると、扉を開けて出て行った。
ぶっきらぼうで、冷たい声。
けれど、その言葉は、五十嵐に拒絶されて凍えきっていた皐月の心に、じんわりとした熱を与えてくれた。
(……そうか)
過去を知っても、変わらずに接してくれる人がいる。
今の自分を見てくれる人がいる。
その事実だけが、今の皐月を支える唯一の杖だった。
皐月は目元を拭い、再びパソコンに向き直った。
五十嵐とのことは辛いけれど、今は立ち止まっている暇はない。
ーー私には、仕事があるのだから。
皮膚科医局の空気はどんよりと淀んでいた。
「……はぁ。頭痛い」
デスクで頭を抱えているのは、霜田だ。
「小林先生ぇ……水……」
「はいはい、どうぞ。昨日飲みすぎだよー」
小林が苦笑しながらペットボトルを渡している。
いつもの風景。
デスクでカルテを開いていた皐月は、こっそりと安堵の息を吐いた。
どうやら、昨夜の晴瑠の「暴露」は、あのテーブルの中だけで留まったようだ。
霜田や小林の態度に、よそよそしさや好奇の色はない。
皐月の「婚約破棄」と「都落ち」の事実は、医局全体には広まらずに済んだのだ。
(……よかった)
けれど、胸の奥の重りは取れない。
「……天野」
突然背後から声をかけられ、皐月は驚いた。
彼女が振り返ると、雪村が不機嫌そうな顔で立っていた。
「ちょっと来い。話がある」
「え、私?」
「いいから来い」
有無を言わせない迫力に、皐月は慌てて席を立った。
「なになに?珍しいね」
美雲が二人を茶化したが、雪村は無視して歩いていった。
*
着いた先は、人通りの少ない非常階段の踊り場だった。
そこには先客がいた。
立花晴瑠だ。
彼女は壁にもたれ、小さくなっていた。
いつもよりメイクは薄く、目は泣き腫らしたように赤い。
昨夜の彼女とは別人のように、脆く見えた。
「……連れてきたぞ」
雪村が短く告げると、晴瑠は顔を上げた。
「……皐月先生」
その声は掠れていた。
雪村は腕組みをして壁に寄りかかり、「早くしろ」と無言の圧をかける。
彼は立会人として、ここにいるつもりのようだ。
晴瑠は、意を決したように皐月に向き直り、深く頭を下げた。
「昨日は……本当に、申し訳ありませんでした」
震える声が、コンクリートの壁に反響する。
「私の勝手な嫉妬で……先生のプライベートなことを、あんな場所で……。最低なことをしました。……本当に、ごめんなさい」
弁解のない、真っ直ぐな謝罪だった。
皐月は、彼女のつむじを見つめながら、昨夜の五十嵐の言葉を思い出していた。
『大っ嫌いだ』
彼にそう言われ、軽蔑されたことが、彼女にとって一番の罰だったはずだ。
「……顔を上げて、晴瑠ちゃん」
皐月が言うと、彼女はゆっくりと顔を上げた。不安そうな瞳。
「怒ってないと言えば嘘になるけど……でも、周りの先生たちには聞こえてなかったみたいだし、実害はなかったから」
「……はい。雪村先生にも、そう言われました。『お前の声が届いたのはあのテーブルだけだ』って」
彼女はチラリと雪村を見た。
雪村は「事実だ」と鼻を鳴らす。
どうやら、昨日の帰り道か何かに、彼がフォローしていたらしい。意外な組み合わせだ。
「だから、もういいよ。……それに、晴瑠ちゃんが言ったこと、嘘じゃないしね」
皐月は自嘲気味に笑った。
「私、本当に婚約破棄されて、逃げてきたんだよ。惨めだよね」
「そ、そんなこと……!」
「でも、ここに来たのは『母のような医者になりたい』っていうのも本当なの。……だから、これからは仕事で挽回するつもり」
皐月がそう告げると、晴瑠の目から再び涙が溢れた。
「……ごめんなさい……私、先輩のこと何も知らないで、勝手に敵視して……っ」
「もう泣かないで。また一緒に仕事しよ?私、晴瑠ちゃんの手技は信頼してるから」
皐月がハンカチを差し出すと、彼女はそれを受け取り、顔を覆って泣いた。
雪村はそんな二人を見て、呆れたようにため息をついた。
*
その日の午後。
晴瑠との「和解」を経て、皐月の心は少し軽くなっていた。
しかし、本当の問題はここからだった。
病棟に向かう廊下で、前方から歩いてくる五十嵐の姿を見つけた。
皐月の心臓が跳ねる。
昨夜、皐月を庇って怒ってくれた彼。
でも、彼女の「過去」を知ってしまった彼。
(……お礼、言わなきゃ)
皐月は勇気を出して、足を速めた。
「あ、五十嵐……!」
皐月が声をかけようとした、その瞬間。
五十嵐は皐月に気づくと、露骨に表情を強張らせた。
そして、フイと視線を逸らし、無言のまま早足で通り過ぎた。
「え……」
伸ばした手が、空を切る。
すれ違いざま、彼の横顔が見えた。
そこにあったのは、怒りでも軽蔑でもなく、痛々しいほどの「拒絶」と「逃避」だった。
「……っ」
皐月は立ち尽くした。 背中に冷たい風が吹き抜ける。
昨夜の「庇ってくれた五十嵐」は、もういない。
ーー私の汚れた過去を知り、彼は見限ったのだろうか。それとも、関わりたくないと思ったのだろうか。
「……天野先生?」
後ろから看護師に声をかけられ、我に返る。
「あ、すみません……行きます」
遠ざかる五十嵐の背中は、一度も振り返らなかった。
晴瑠とは和解できた。
けれど、ようやく修復しかけていた五十嵐との関係は、9年前のあの日よりも遠く、決定的に断絶してしまったようだった。
*
一方、五十嵐は人気のない職員通路で立ち止まっていた。
壁にもたれかかり、荒い息を吐く。
ーー何をやっているんだ、俺は。
昨夜、立花にあれだけ啖呵を切ったじゃないか。『人の過去を暴く奴は嫌いだ』と。
天野は被害者だ。何も悪くない。
だから、普通に声をかけて、「気にするな」と言ってやればよかった。
それなのに。
彼女の顔を見た瞬間、喉の奥が焼けるように熱くなって、言葉が詰まった。
声をかけようとする理性を、正体不明のドロドロとした感情が塗り潰してしまった。
(……なんでだよ)
彼女に婚約者がいたと知ったから?
傷物扱いされたことが許せなかったから?
違う。
そんな綺麗な理由じゃない気がする。
ただ、彼女の顔を見るのが怖かった。
彼女の背負っていた時間の重さを突きつけられたようで、息ができなくなった。
「……クソッ」
答えの出ない問いを吐き捨て、五十嵐は重い足取りで再び歩き出した。
*
そして夕方。
医局に戻った皐月は、自分のデスクで呆然としていた。
五十嵐の態度が、頭から離れない。
昨日の夜までは、あんなに近かったのに。
ようやく「黄金コンビ」と呼ばれた昔みたいな距離感に戻りつつあると思っていた。
それなのに。
今の彼は、まるで4月に再会した時――あるいはそれ以上に、遠くへ行ってしまった気がした。
悲しいけれど、晴瑠が言ったことは事実だ。
私には婚約者がいて、破棄されて、逃げてきた。
その過去は消せない。
例え昨日、晴瑠が言わなかったとしても、いつか彼がこの事実を知れば、遅かれ早かれこうなっていたのだろう。
(……潔癖な彼が、傷ついた過去を持つ私を受け入れられるはずがない)
過去は変えられない。だから、仕方ない。
頭では分かっている。
……それでも。
他の誰でもない、五十嵐に軽蔑され、嫌われた。
その事実が、鉛のように胸に重くのしかかり、息をするのも苦しかった。
その時。
奥のデスクにいた雨宮が、帰り支度をしながら皐月の横を通った。
彼は立ち止まらず、歩きながらボソッと言った。
「……雷久保から聞いた」
ドキリとする。
ーー雨宮先生も、知ってしまったのか。
私の、汚れた過去。
「お前がここに来た経緯のことだ」
彼は足を止めず、背中越しに言葉を投げた。
「くだらん。……過去がどうあれ、今の仕事には関係ない」
「え……?」
「お前が今、目の前の患者に何をするか。私が見ているのはそれだけだ」
雨宮はそう言い捨てると、扉を開けて出て行った。
ぶっきらぼうで、冷たい声。
けれど、その言葉は、五十嵐に拒絶されて凍えきっていた皐月の心に、じんわりとした熱を与えてくれた。
(……そうか)
過去を知っても、変わらずに接してくれる人がいる。
今の自分を見てくれる人がいる。
その事実だけが、今の皐月を支える唯一の杖だった。
皐月は目元を拭い、再びパソコンに向き直った。
五十嵐とのことは辛いけれど、今は立ち止まっている暇はない。
ーー私には、仕事があるのだから。
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