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第五章 秋風のロジックと、古びた記憶の鍵
第44話 贖罪のコーナーと、甘美な焦燥感
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10月下旬。
皮膚科医局には穏やかな朝が訪れていた。
「というわけで、来年度、4月からの皮膚科専攻医として、立花晴瑠くんの入局が正式に決定した」
朝のカンファレンス。
柊教授の柔和な声が響く。
招かれて入室してきた晴瑠は、手術着の上に白衣を羽織っていた。
現在は形成外科をローテート中だが、手術前のわずかな時間を使って挨拶に来たのだ。
前に立った彼女は、緊張した面持ちで、けれどもしっかりと前を向いていた。
「初期研修医の立花晴瑠です。……夏の間は、色々お世話になりました」
彼女は一度言葉を切り、医局員一人一人の顔を見渡してから、深く頭を下げた。
「……来年度から、こちらの医局で一から皮膚科医として精進したいと考えております。どうか、ご指導よろしくお願いいたします!」
一瞬の静寂の後、パチパチパチ、と温かい拍手が起こる。
「やったー!晴瑠ちゃん!待ってたよー!」
一番に声を上げたのは美雲だ。
彼女は自分のことのように喜んでいる。
続いて、霜田が小さく笑った。
「やる気がある人は大歓迎よ。人手はいくらあっても足りないしね。独身仲間として仲良くしましょ。抜け駆けは禁止よ!」
霜田なりの、不器用な歓迎だった。
「はい……!ありがとうございます。美雲先生、霜田先生」
新研修医の新巻は、特に興味もなさそうに欠伸を噛み殺し、手元のタブレットに視線を落としている。
そして、一番後ろの席。
雪村は、腕組みをしたまま無言で晴瑠を見つめていた。
かつて「見苦しい」と切り捨てた彼女が、今はプライドを捨て、泥臭く頭を下げている。
「……フン」
雪村は小さく鼻を鳴らした。
その表情は拒絶ではなく、彼なりの合格サインだった。
*
挨拶が終わり、晴瑠が皐月に声をかけた。
「……皐月先生。ちょっと、いいですか?」
「ん? どうしたの?」
「自販機まで、付き合ってください」
連れ出されたのは、人通りの少ない職員用廊下の自販機コーナーだった。
晴瑠は立ち止まると、くるりと振り返り、深く頭を下げた。
「……皐月先生。改めて、ごめんなさい」
「え?だから、それはもういいって……」
以前の納涼会での一件だ。
皐月が困って苦笑するが、晴瑠は顔を上げず、かぶりを振った。
「よくないんです。……私、あの時、先生を傷つけたくて、あんなことを言いました」
彼女は、ポツリポツリと、自身の弱さを吐露し始めた。
「五十嵐先輩に振られて、もうここに居場所なんてないと思って……東京に逃げ帰りたかった。でも、枠がなくて帰れなかった時、ふと思ったんです」
晴瑠が顔を上げる。その瞳は揺れていた。
「『もし私が東京に戻った時に、そこで誰かに噂を広められたらどうだろう』って。『あの子、地方で男に振られて、居場所がなくなって逃げ帰ってきたんだよ』……なんて言われたら、どんな気持ちになるだろうって」
「……」
「想像しただけで、死にたくなりました。……私、そんな残酷なことを、先生にしたんですよね。……平気な顔して」
晴瑠は、自嘲気味に笑った。
自分が一番恐れていた「屈辱」を、恋敵である皐月に与えようとしていた自分への嫌悪。
それを自覚したからこそ、彼女の謝罪は今、上辺だけではない本物になったのだ。
皐月は、彼女の肩にそっと手を置いた。
「……わかった。もう十分だよ」
「皐月先生……」
「晴瑠ちゃんが本当に反省してくれてるの、伝わったから。……これからはライバルじゃなくて、仲間としてよろしくね?」
皐月が微笑むと、晴瑠は溢れそうになる涙をこらえ、「……はいっ!」と力強く頷いた。
彼女は涙を拭うと、「形成の手術に遅れるので!」と一礼し、走っていった。
その背中は、以前よりもずっと軽く、逞しく見えた。
*
その日の夜。
静まり返った医局には、皐月と雨宮の二人だけが残っていた。
11月の学会発表に向けた予演会が迫っている。
皐月はデスクにかじりつき、スライドの修正に追われていた。
カチカチカチッ。
マウスをクリックする音が、誰もいない部屋に響く。
行き詰まった皐月が、「うーん……」と小さく唸り、頭を抱えた。
「……そこ、文字が多すぎる」
不意に、背後から声が降ってきた。
ビクッとして振り返ると、いつの間にか雨宮が椅子の背もたれに手をかけ、画面を覗き込んでいた。
距離が、近い。
ふわりと香る、清潔な石鹸の匂い。
「あ、雨宮先生……。すみません、どうしても情報を入れたくて」
「言いたいことは口頭で補足すればいい。スライドは視覚的なインパクトが重要だ」
雨宮はそう言うと、皐月の肩越しに手を伸ばし、マウスを操作し始めた。
彼の腕が、皐月の視界を覆う。
背後から包み込まれるような体勢になり、皐月は身動きが取れなくなる。
ドクン。
心臓が、早鐘を打ち始めた。
(ち、近い……!)
雨宮の横顔がすぐそこにある。
長い睫毛、通った鼻筋、知的な眼鏡のフレーム。
普段は冷徹な指導医だが、こうして仕事に向き合っている時の彼は、どこか熱を帯びている気がする。
その「男」としての圧倒的な気配に、皐月は息をするのも忘れて硬直した。
一方、雨宮の方もまた、内心では平穏ではなかった。
マウスを操作する指先とは裏腹に、彼の脳裏には、先日の飲み会での光景が焼き付いて離れなかった。
仲睦まじそうに焼肉を食べる、五十嵐と皐月。
「お似合いだ」と応援する美雲たち。
かと思えば、新しく来た研修医の新巻が「彼氏に立候補」して大騒ぎ。
(……俺は、指導医だ)
自分に言い聞かせる。
あの中に入っていくことはできない。
あんな風に、無邪気に彼女の隣で笑い合う権利などない。
目の前で固まっている皐月の柔らかそうな髪。
白衣から覗く細い首筋。
ーー触れたい。
衝動が、波のように押し寄せる。
だが、雨宮はその衝動を理性で必死に抑え込み、あくまで「指導」という形を保ち続けた。
「……こうすれば、強調したいデータが目立つ」
雨宮の声が、耳元でわずかに掠れた。
その一瞬の震えに、皐月がビクリと肩をすくめる。
雨宮はハッとしたようにマウスから手を離し、弾かれたように体を起こした。
ふわりと、彼の体温が離れていく。
皐月は無意識に安堵のため息をついた。
「あ、ありがとうございます……!すごく見やすくなりました」
皐月がパァッと笑顔になり、彼を見上げる。
その無防備な信頼の眼差し。
雨宮は一瞬言葉を失い、それから誤魔化すようにフイと視線を逸らした。
「……まだ残るのか」
「いえ、修正できたので今日は上がります。お疲れ様でした!」
皐月はペコリと頭を下げると、荷物をまとめてそそくさと医局を出て行った。
バタン、とドアが閉まる。
雨宮は一人、自分の椅子に深く沈み込んだ。
掌に残る、彼女に触れそうになった時の熱の余韻。
それを振り払うように、彼は眉間を押さえた。
「……何をしているんだ、俺は」
理性が揺らいでいる。
指導医としての一線が、日に日に曖昧になっていく恐怖と、甘美な焦燥感。
その時。
ガチャリ、とドアが開いた。
「よっ。潤一」
入ってきたのは雷久保だった。
白衣を脱ぎ、私服のジャケットを羽織っている。
「飯行こうぜ。美味い日本酒が入った店見つけたんだよ」
「……ああ」
雨宮は生返事をしながら、PCをシャットダウンした。
雷久保は、雨宮の様子がおかしいことにすぐに気づいた。
いつもなら「忙しい」と即答で断るか、無表情でついてくるかのどちらかだ。
だが、今の雨宮からは、隠しきれない動揺と焦りが滲み出ている。
「おやおや?何かいいことでもあった?」
雷久保はニヤリと笑い、雨宮の顔を覗き込んだ。
「顔が赤いぞ?」
「……うるさい。室温が高いだけだ」
「ふーん……」
雷久保は面白そうに鼻を鳴らすと、話題を変えた。
「そういえば、うちの晴瑠ちゃん、4月からここの皮膚科に入局するんだって?」
「……ああ、そうだ。今朝、正式に決まった」
「そっかそっか。まあ、あの子も色々あったしねぇ」
雷久保は意味深に呟く。
それを見た雨宮は手を止め、釘を刺すように言った。
「俺の部下だ。……変な真似するなよ」
「失礼な。そんなことしないよー」
雷久保は両手を上げて降参のポーズをとる。
だが、その目は全く笑っていなかった。
(……卒業してすぐに、地元に帰る選択肢もあっただろうにね)
雷久保の脳裏に、PC画面を必死に切り替えていた晴瑠の姿が浮かぶ。
彼女は、五十嵐を追いかけてこの地に残り、そして振られた。
今になって帰りたくても、もう東京には戻る場所がない。
逃げ道を失った、哀れな『負けヒロイン』
そして、その事実を知らない鈍感で思わせぶりな『ヒーロー』
(……何も知らないまま舞台から消えるんじゃ、『負けヒロイン』がかわいそうだよねぇ)
雷久保は「さ、行こうぜ!」と雨宮の背中を叩いた。
夜の街へと繰り出す二人の背中を、冷たい秋風が吹き抜けていった。
皮膚科医局には穏やかな朝が訪れていた。
「というわけで、来年度、4月からの皮膚科専攻医として、立花晴瑠くんの入局が正式に決定した」
朝のカンファレンス。
柊教授の柔和な声が響く。
招かれて入室してきた晴瑠は、手術着の上に白衣を羽織っていた。
現在は形成外科をローテート中だが、手術前のわずかな時間を使って挨拶に来たのだ。
前に立った彼女は、緊張した面持ちで、けれどもしっかりと前を向いていた。
「初期研修医の立花晴瑠です。……夏の間は、色々お世話になりました」
彼女は一度言葉を切り、医局員一人一人の顔を見渡してから、深く頭を下げた。
「……来年度から、こちらの医局で一から皮膚科医として精進したいと考えております。どうか、ご指導よろしくお願いいたします!」
一瞬の静寂の後、パチパチパチ、と温かい拍手が起こる。
「やったー!晴瑠ちゃん!待ってたよー!」
一番に声を上げたのは美雲だ。
彼女は自分のことのように喜んでいる。
続いて、霜田が小さく笑った。
「やる気がある人は大歓迎よ。人手はいくらあっても足りないしね。独身仲間として仲良くしましょ。抜け駆けは禁止よ!」
霜田なりの、不器用な歓迎だった。
「はい……!ありがとうございます。美雲先生、霜田先生」
新研修医の新巻は、特に興味もなさそうに欠伸を噛み殺し、手元のタブレットに視線を落としている。
そして、一番後ろの席。
雪村は、腕組みをしたまま無言で晴瑠を見つめていた。
かつて「見苦しい」と切り捨てた彼女が、今はプライドを捨て、泥臭く頭を下げている。
「……フン」
雪村は小さく鼻を鳴らした。
その表情は拒絶ではなく、彼なりの合格サインだった。
*
挨拶が終わり、晴瑠が皐月に声をかけた。
「……皐月先生。ちょっと、いいですか?」
「ん? どうしたの?」
「自販機まで、付き合ってください」
連れ出されたのは、人通りの少ない職員用廊下の自販機コーナーだった。
晴瑠は立ち止まると、くるりと振り返り、深く頭を下げた。
「……皐月先生。改めて、ごめんなさい」
「え?だから、それはもういいって……」
以前の納涼会での一件だ。
皐月が困って苦笑するが、晴瑠は顔を上げず、かぶりを振った。
「よくないんです。……私、あの時、先生を傷つけたくて、あんなことを言いました」
彼女は、ポツリポツリと、自身の弱さを吐露し始めた。
「五十嵐先輩に振られて、もうここに居場所なんてないと思って……東京に逃げ帰りたかった。でも、枠がなくて帰れなかった時、ふと思ったんです」
晴瑠が顔を上げる。その瞳は揺れていた。
「『もし私が東京に戻った時に、そこで誰かに噂を広められたらどうだろう』って。『あの子、地方で男に振られて、居場所がなくなって逃げ帰ってきたんだよ』……なんて言われたら、どんな気持ちになるだろうって」
「……」
「想像しただけで、死にたくなりました。……私、そんな残酷なことを、先生にしたんですよね。……平気な顔して」
晴瑠は、自嘲気味に笑った。
自分が一番恐れていた「屈辱」を、恋敵である皐月に与えようとしていた自分への嫌悪。
それを自覚したからこそ、彼女の謝罪は今、上辺だけではない本物になったのだ。
皐月は、彼女の肩にそっと手を置いた。
「……わかった。もう十分だよ」
「皐月先生……」
「晴瑠ちゃんが本当に反省してくれてるの、伝わったから。……これからはライバルじゃなくて、仲間としてよろしくね?」
皐月が微笑むと、晴瑠は溢れそうになる涙をこらえ、「……はいっ!」と力強く頷いた。
彼女は涙を拭うと、「形成の手術に遅れるので!」と一礼し、走っていった。
その背中は、以前よりもずっと軽く、逞しく見えた。
*
その日の夜。
静まり返った医局には、皐月と雨宮の二人だけが残っていた。
11月の学会発表に向けた予演会が迫っている。
皐月はデスクにかじりつき、スライドの修正に追われていた。
カチカチカチッ。
マウスをクリックする音が、誰もいない部屋に響く。
行き詰まった皐月が、「うーん……」と小さく唸り、頭を抱えた。
「……そこ、文字が多すぎる」
不意に、背後から声が降ってきた。
ビクッとして振り返ると、いつの間にか雨宮が椅子の背もたれに手をかけ、画面を覗き込んでいた。
距離が、近い。
ふわりと香る、清潔な石鹸の匂い。
「あ、雨宮先生……。すみません、どうしても情報を入れたくて」
「言いたいことは口頭で補足すればいい。スライドは視覚的なインパクトが重要だ」
雨宮はそう言うと、皐月の肩越しに手を伸ばし、マウスを操作し始めた。
彼の腕が、皐月の視界を覆う。
背後から包み込まれるような体勢になり、皐月は身動きが取れなくなる。
ドクン。
心臓が、早鐘を打ち始めた。
(ち、近い……!)
雨宮の横顔がすぐそこにある。
長い睫毛、通った鼻筋、知的な眼鏡のフレーム。
普段は冷徹な指導医だが、こうして仕事に向き合っている時の彼は、どこか熱を帯びている気がする。
その「男」としての圧倒的な気配に、皐月は息をするのも忘れて硬直した。
一方、雨宮の方もまた、内心では平穏ではなかった。
マウスを操作する指先とは裏腹に、彼の脳裏には、先日の飲み会での光景が焼き付いて離れなかった。
仲睦まじそうに焼肉を食べる、五十嵐と皐月。
「お似合いだ」と応援する美雲たち。
かと思えば、新しく来た研修医の新巻が「彼氏に立候補」して大騒ぎ。
(……俺は、指導医だ)
自分に言い聞かせる。
あの中に入っていくことはできない。
あんな風に、無邪気に彼女の隣で笑い合う権利などない。
目の前で固まっている皐月の柔らかそうな髪。
白衣から覗く細い首筋。
ーー触れたい。
衝動が、波のように押し寄せる。
だが、雨宮はその衝動を理性で必死に抑え込み、あくまで「指導」という形を保ち続けた。
「……こうすれば、強調したいデータが目立つ」
雨宮の声が、耳元でわずかに掠れた。
その一瞬の震えに、皐月がビクリと肩をすくめる。
雨宮はハッとしたようにマウスから手を離し、弾かれたように体を起こした。
ふわりと、彼の体温が離れていく。
皐月は無意識に安堵のため息をついた。
「あ、ありがとうございます……!すごく見やすくなりました」
皐月がパァッと笑顔になり、彼を見上げる。
その無防備な信頼の眼差し。
雨宮は一瞬言葉を失い、それから誤魔化すようにフイと視線を逸らした。
「……まだ残るのか」
「いえ、修正できたので今日は上がります。お疲れ様でした!」
皐月はペコリと頭を下げると、荷物をまとめてそそくさと医局を出て行った。
バタン、とドアが閉まる。
雨宮は一人、自分の椅子に深く沈み込んだ。
掌に残る、彼女に触れそうになった時の熱の余韻。
それを振り払うように、彼は眉間を押さえた。
「……何をしているんだ、俺は」
理性が揺らいでいる。
指導医としての一線が、日に日に曖昧になっていく恐怖と、甘美な焦燥感。
その時。
ガチャリ、とドアが開いた。
「よっ。潤一」
入ってきたのは雷久保だった。
白衣を脱ぎ、私服のジャケットを羽織っている。
「飯行こうぜ。美味い日本酒が入った店見つけたんだよ」
「……ああ」
雨宮は生返事をしながら、PCをシャットダウンした。
雷久保は、雨宮の様子がおかしいことにすぐに気づいた。
いつもなら「忙しい」と即答で断るか、無表情でついてくるかのどちらかだ。
だが、今の雨宮からは、隠しきれない動揺と焦りが滲み出ている。
「おやおや?何かいいことでもあった?」
雷久保はニヤリと笑い、雨宮の顔を覗き込んだ。
「顔が赤いぞ?」
「……うるさい。室温が高いだけだ」
「ふーん……」
雷久保は面白そうに鼻を鳴らすと、話題を変えた。
「そういえば、うちの晴瑠ちゃん、4月からここの皮膚科に入局するんだって?」
「……ああ、そうだ。今朝、正式に決まった」
「そっかそっか。まあ、あの子も色々あったしねぇ」
雷久保は意味深に呟く。
それを見た雨宮は手を止め、釘を刺すように言った。
「俺の部下だ。……変な真似するなよ」
「失礼な。そんなことしないよー」
雷久保は両手を上げて降参のポーズをとる。
だが、その目は全く笑っていなかった。
(……卒業してすぐに、地元に帰る選択肢もあっただろうにね)
雷久保の脳裏に、PC画面を必死に切り替えていた晴瑠の姿が浮かぶ。
彼女は、五十嵐を追いかけてこの地に残り、そして振られた。
今になって帰りたくても、もう東京には戻る場所がない。
逃げ道を失った、哀れな『負けヒロイン』
そして、その事実を知らない鈍感で思わせぶりな『ヒーロー』
(……何も知らないまま舞台から消えるんじゃ、『負けヒロイン』がかわいそうだよねぇ)
雷久保は「さ、行こうぜ!」と雨宮の背中を叩いた。
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