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第61話 優しい世界
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僕はヒロイン共どもを丁寧かつ慎重に安置し、念のため教室のドアには『死体安置所』と書いた紙を貼っておいた。これで、誰が見てもこの教室に死骸が転がっていることは推測してくれるだろう。
こんなにも他者に気遣いの出来る自分はどこまでも優しく、崇高な精神をしているのだろうと自画自賛してしまう。が、あとの事は知らないとばかりにサンペータ達の所へ戻った。
◇
「アレク。遅かったじゃないか? 何かトラブったのか? 遅すぎてみんな帰ったぞ」
サンペータだけが残っていた。ルブラン達はすでに帰ったと聞いた。
「色々とあってね。帰りながら話すよ」
「お、おう」
サンペータは怪訝な顔をした。これから聞きたくもない、僕の話を強制的に聞かされるのだ。それは嫌気がさしてしまうのは当たり前のことなのだろうが、僕はそれを許さない。しっかりと最初から最後の一語一句確実に聞いてもらう。
帰りの途中、サンペータに今までのあったことを忠実かつ強制的に話した。
話が進むにつれ、顔色が悪くなっていくサンペータ。もうお腹がいっぱいになったのか、今度はゲロを吐いていた。
『グヘェー グヘェー ゲロゲロ』
ついに僕の目の前で吐きやがったか、これは不敬罪で間違いないな。
「吐き気が止まらない…… アイツらビッチだったのか……」
サンペータは涙目で僕に聞いて来た。
「そうだ。アイツらはビッチの風上にも置けない。それとサンペータ。お前は王族の前でゲロを吐くなどもってのほか、王族に対しての不敬罪である。その罪は万死に値する。お前に制裁を科す。お前に科せられた制裁内容は…… 僕と一緒にシン・ジャージ作りの手伝う事とする!」
「ハァ~ 何でだよ! 胸糞悪い話を聞かせられて、その上、不敬罪だと! そんな馬鹿な話があるか!」
サンペータは怒りで顔を真っ赤にしていたが、数々の修羅場を乗り越えてきたサレ夫と浮気バレした旦那役を演じてきた僕には通用しない。
「サンペータ。お前がどうのこうと言える立場ではない。王族の前では理不尽な事など罰せられて当たり前だ。早速だが今から手伝ってもらう。今日家に帰れると思うなよ」
「あんまりだ! それはあんまり過ぎる!」
サンペータは理不尽な出来事に泣き崩れていた。
「僕が受けた苦しみを共に共有しようじゃないか? サンペータ」
泣き崩れるサンペータに僕はニッコリ笑顔で背中を擦ってあげた。僕は誰にでも優しいのだ!
「この外道が…… いや、このド畜生がァァァァ!!」
サンペータは力の限り大声で叫んだ。その暴言に僕はいち早く反応し切り返した。
「サンペータ…… 残念だ。まさか王族に向かって、暴言を吐くとは…… 情状酌量の余地があったのに、救いの手を自ら手放すとは…… サンペータ…… もうこれ以上、罪を重ねるんじゃない」
僕は優しい口調で、サンペータを地獄に落としてあげた。
――マジで優しい。
「アレク…… ところで俺は何をすればいい……」
サンペータは自分の置かれている状況を理解したようだ。
「特に何もする事はないよ。ジャージは僕が魔法で作るから」
僕はニッコリと笑いながら答える。
「じゃあ。俺が居てもしょうがないじゃないか! 俺を解放してくれーー!」
サンペータは号泣しながら僕にすがり付いて来た。
「サンペータ何を言ってるんだ。僕らは仲間じゃないか、仲間だったら付き合ってくれるのは当然の事だろ? それにお前は一人なんかじゃない、ルブラン達も呼んでやるから。まあ、連帯責任ってやつだ。良かったなサンペータ」
僕はありったけの愛情を持って、サンペータを慰めた。
――マジでガチ優しい……
「もう逃げることは出来ないんだな?」
サンペータは全てを諦めた目で僕を見つめていた。
「今日はお前達を寝かせないぜ! お前は最後の最後まで僕の魔法を見ているが良い!」
ドヤ顔で清々しいほどゲス発言で答える。
「ハァ~ アレク…… もう俺達を巻き込まないでくれ」
サンペータは疲れた表情で呟いた。
「なら、巻き込まれ防止の啓蒙活動でもしたらどうだ? みんなから喜ばれるかも知れないぞ」
――優しいイケメンはアフターケアも忘れない。
「もう巻き込まれてるのに、今さら巻き込まれ防止をしても遅いじゃねぇーか!」
サンペータは優しいイケメンのアフターケアを無視して、逆ギレを始めた。
「確かに…… 次からは巻き込まれ防止をすれば良いよ」
僕はサンペータの意見を肯定し、相手を受け入れる大きな器をまざまざとサンペータに見せつけた。
「……………………」
「どうしたサンペータ? 急に黙り込んで」
「もう好きにしてくれて……」
サンペータは僕の器の大きさに全てを諦めたようだ。
「じゃあ、ルブランの所へ行こうか」
僕はニコニコしながらサンペータを誘ったが。
「ああ……」
サンペータは気のない返事と絶望した顔で僕をみつめた。
◇
あのあとルブラン達を不敬罪の連帯責任ということで王宮に呼んだ。
ルブラン、マリック、ドールは何で自分達が王宮に呼ばれたのか訳がわからないと怪訝な顔をしていたが、サンペータの不敬罪の連帯責任で呼ばれた事を説明をした。
「お前のせいで! 俺達を巻き込むなぁ!」
「今日はゆっくりしたかったのにぃ!」
「お前なぁ~ 自分の責任は自分で取れ!」
ルブラン、マリック、ドールは半分死んでいるサンペータに詰め寄ったが、
「……………………」
サンペータはあまりの理不尽さに海の底の貝のように口を閉ざしたが、僕としては四人を巻き添えに出来た事に心から喜び。そして、マモォール鳥様に感謝を捧げた。
「さぁ、みんな! 今日はシン・ジャージを作るから徹夜は覚悟しておいてくれ!」
こんなにも他者に気遣いの出来る自分はどこまでも優しく、崇高な精神をしているのだろうと自画自賛してしまう。が、あとの事は知らないとばかりにサンペータ達の所へ戻った。
◇
「アレク。遅かったじゃないか? 何かトラブったのか? 遅すぎてみんな帰ったぞ」
サンペータだけが残っていた。ルブラン達はすでに帰ったと聞いた。
「色々とあってね。帰りながら話すよ」
「お、おう」
サンペータは怪訝な顔をした。これから聞きたくもない、僕の話を強制的に聞かされるのだ。それは嫌気がさしてしまうのは当たり前のことなのだろうが、僕はそれを許さない。しっかりと最初から最後の一語一句確実に聞いてもらう。
帰りの途中、サンペータに今までのあったことを忠実かつ強制的に話した。
話が進むにつれ、顔色が悪くなっていくサンペータ。もうお腹がいっぱいになったのか、今度はゲロを吐いていた。
『グヘェー グヘェー ゲロゲロ』
ついに僕の目の前で吐きやがったか、これは不敬罪で間違いないな。
「吐き気が止まらない…… アイツらビッチだったのか……」
サンペータは涙目で僕に聞いて来た。
「そうだ。アイツらはビッチの風上にも置けない。それとサンペータ。お前は王族の前でゲロを吐くなどもってのほか、王族に対しての不敬罪である。その罪は万死に値する。お前に制裁を科す。お前に科せられた制裁内容は…… 僕と一緒にシン・ジャージ作りの手伝う事とする!」
「ハァ~ 何でだよ! 胸糞悪い話を聞かせられて、その上、不敬罪だと! そんな馬鹿な話があるか!」
サンペータは怒りで顔を真っ赤にしていたが、数々の修羅場を乗り越えてきたサレ夫と浮気バレした旦那役を演じてきた僕には通用しない。
「サンペータ。お前がどうのこうと言える立場ではない。王族の前では理不尽な事など罰せられて当たり前だ。早速だが今から手伝ってもらう。今日家に帰れると思うなよ」
「あんまりだ! それはあんまり過ぎる!」
サンペータは理不尽な出来事に泣き崩れていた。
「僕が受けた苦しみを共に共有しようじゃないか? サンペータ」
泣き崩れるサンペータに僕はニッコリ笑顔で背中を擦ってあげた。僕は誰にでも優しいのだ!
「この外道が…… いや、このド畜生がァァァァ!!」
サンペータは力の限り大声で叫んだ。その暴言に僕はいち早く反応し切り返した。
「サンペータ…… 残念だ。まさか王族に向かって、暴言を吐くとは…… 情状酌量の余地があったのに、救いの手を自ら手放すとは…… サンペータ…… もうこれ以上、罪を重ねるんじゃない」
僕は優しい口調で、サンペータを地獄に落としてあげた。
――マジで優しい。
「アレク…… ところで俺は何をすればいい……」
サンペータは自分の置かれている状況を理解したようだ。
「特に何もする事はないよ。ジャージは僕が魔法で作るから」
僕はニッコリと笑いながら答える。
「じゃあ。俺が居てもしょうがないじゃないか! 俺を解放してくれーー!」
サンペータは号泣しながら僕にすがり付いて来た。
「サンペータ何を言ってるんだ。僕らは仲間じゃないか、仲間だったら付き合ってくれるのは当然の事だろ? それにお前は一人なんかじゃない、ルブラン達も呼んでやるから。まあ、連帯責任ってやつだ。良かったなサンペータ」
僕はありったけの愛情を持って、サンペータを慰めた。
――マジでガチ優しい……
「もう逃げることは出来ないんだな?」
サンペータは全てを諦めた目で僕を見つめていた。
「今日はお前達を寝かせないぜ! お前は最後の最後まで僕の魔法を見ているが良い!」
ドヤ顔で清々しいほどゲス発言で答える。
「ハァ~ アレク…… もう俺達を巻き込まないでくれ」
サンペータは疲れた表情で呟いた。
「なら、巻き込まれ防止の啓蒙活動でもしたらどうだ? みんなから喜ばれるかも知れないぞ」
――優しいイケメンはアフターケアも忘れない。
「もう巻き込まれてるのに、今さら巻き込まれ防止をしても遅いじゃねぇーか!」
サンペータは優しいイケメンのアフターケアを無視して、逆ギレを始めた。
「確かに…… 次からは巻き込まれ防止をすれば良いよ」
僕はサンペータの意見を肯定し、相手を受け入れる大きな器をまざまざとサンペータに見せつけた。
「……………………」
「どうしたサンペータ? 急に黙り込んで」
「もう好きにしてくれて……」
サンペータは僕の器の大きさに全てを諦めたようだ。
「じゃあ、ルブランの所へ行こうか」
僕はニコニコしながらサンペータを誘ったが。
「ああ……」
サンペータは気のない返事と絶望した顔で僕をみつめた。
◇
あのあとルブラン達を不敬罪の連帯責任ということで王宮に呼んだ。
ルブラン、マリック、ドールは何で自分達が王宮に呼ばれたのか訳がわからないと怪訝な顔をしていたが、サンペータの不敬罪の連帯責任で呼ばれた事を説明をした。
「お前のせいで! 俺達を巻き込むなぁ!」
「今日はゆっくりしたかったのにぃ!」
「お前なぁ~ 自分の責任は自分で取れ!」
ルブラン、マリック、ドールは半分死んでいるサンペータに詰め寄ったが、
「……………………」
サンペータはあまりの理不尽さに海の底の貝のように口を閉ざしたが、僕としては四人を巻き添えに出来た事に心から喜び。そして、マモォール鳥様に感謝を捧げた。
「さぁ、みんな! 今日はシン・ジャージを作るから徹夜は覚悟しておいてくれ!」
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