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第19話 偽善者
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マリア嬢の発言に嫌悪感を抱きながら言葉を続けた。
「マリア嬢。会いに来たと言うよりは次回のファンクラブの集いについて話し合い……」
「許可してくれるのですか?」
ルナール嬢は僕の尊い言葉に速攻で被せてきた。
「今回は僕が内容を考えるよ。ルナール嬢達もそれで良いかな?」
「「「アレク様。御自らですか!?」」」
ルナール嬢、マリア嬢、フローラ嬢、クリス嬢は声を上げた。僕が企画を立てるのがそんなに不思議なことなの? そんなに企画力が無いと思われていたのか? メアリー嬢は『ハイハイすごいですねー(棒)』みたいな表情をしていた。さすが心の師匠。微塵のブレも感じさせない。
「紅葉の美しい時期に、みんなで高原へピクニックに行こうかと思ってるよ。日程とかルブランに任せているからルブランとその辺は相談してね。じゃあ、僕はこれで!」
「えっ!? もう帰っちゃうんですか?」
マリア嬢が僕を引き止めようとしたが、
「今から忙しくなるからね。もう少し内容を詰めたいところだけど、みんなごめんね。あとね、今回は人数制限とかはしないからね。あっ、そうだ! ファンクラブ以外の人も呼ぶからね。みんなで楽しもうね」
「「「えっ!?」」」
ルナール嬢とヒロインどもは呆気に取られた顔をしていたが、僕は逃げるように教室を出た。
――あれ以上アイツらと居たら、監禁でも何でもしてきそうだからな。早く逃げないと!
「アレク。戻ってきたか」
サンペータが教室に戻って来た僕に声を掛けてきた。
「ああ、ルナール嬢には概要だけ話して逃げて来た。逃げるが勝ちって言うしね。あとの事はルブランに任せたよ」
「了解。あとの細かい事は俺のほうでやっておく」
「ルブラン、助かるよ」
「これからお前はどうするんだ?」
サンペータが僕の事でも心配してくれているのか?
「これから狩りに行って、バーベキューセットを作るよ。あと焼肉のタレも作らなくちゃ」
「バーベキュー? バーベキューってなんだ?」
サンペータが僕に聞いて来た。
「バーベキューのことか? 野外で肉を焼いて食べることをバーベキューって言うんだよ」
「あれか? 兵隊が軍事訓練とかで野外で焼いて食べる肉の事だろ?」
「それも一応バーベキューになるのかな? ん~、もっとレクリエーション色を出したものだと考えてもらっても良いよ」
「アレク。狩りに行くときは俺もついて行くからな。あと父上に頼んで何人か近衛騎士師団から何人か連れてくるからよ。人数が多い方が楽だろ」
「サンペータ。そうしてもらえると助かるよ」
「じゃあ、俺は何をすれば良い?」
「マリックはそうだなぁ。バーベキューセット作りを手伝ってもらえるか? 作り方は教えるから」
「おお、わかった」
「じゃあ、俺は?」
「ドールは焼肉のタレを僕と作ってもらえるか? 婚約者様も連れて来て良いぞ」
「それはやめとく。こういう時は必ずメシマズのお約束があるからな」
「確かに。このシチュエーションだと必ずメシマズのお約束が待ってるからな」
「じゃあ、俺はルナール嬢達との打合せで良いな? バーベキューセットの手伝いは出来ると思う」
「ルブラン。すまないがよろしく頼む。マルクス達にも声を掛けて、手伝ってもらえるように頼んでみるよ」
「だんだん大がかりになってきたな。あまり金をかけないようにな」
やはりドールは予算を切り詰めたいようだ。
「そりゃあそうだよ。バーベキューっていうのは大がかりにやった方が楽しいんだよ。それに肉の解体、バーベキューセットは魔法でやっちゃうからそんなにお金をかけないようにするよ。焼肉のタレも評判が良かったら売り物にしても良いしな」
「小遣い稼ぎか? 俺に任せろ。3倍に増やしてやる」
ニヤついたドールが金儲けの話に釣られてきた。コイツ金の話になると、どうして悪徳商人のゲス顔になるのか不思議だ。 ――そちも悪よのう越後屋。
「評判が良かったらな。その時は頼むよ」
僕は呆れた顔で適当に返してやった。
「金儲け! 金儲け! 老後が楽しみだ!」
ドールが金儲けと叫びながら小躍りしていた。
「別にドールに金が入る訳じゃないぞ」
真剣な顔でドールに残酷な一言を浴びせた。
「えっ!? なんで? 少しは俺の懐に入るんじゃないのか?」
ドールは不思議そうな顔でみんなを見た。サンペータ達と僕は『お前にくれてやる金なんてそりゃあねぇーよ』とツッコミを入れてやりたい顔をしていた。
「お前にやる金なんてねぇーよ!」
「えっ!? ひどい……」
僕の心の声が漏れてしまったようで、口から出てしまった……
「収益金は孤児院に寄付するつもりだ。彼らも僕にとって大切な国民だからな。大切にしないと」
「偽善者が……」
ドールはひねくれてしまった……
「マリア嬢。会いに来たと言うよりは次回のファンクラブの集いについて話し合い……」
「許可してくれるのですか?」
ルナール嬢は僕の尊い言葉に速攻で被せてきた。
「今回は僕が内容を考えるよ。ルナール嬢達もそれで良いかな?」
「「「アレク様。御自らですか!?」」」
ルナール嬢、マリア嬢、フローラ嬢、クリス嬢は声を上げた。僕が企画を立てるのがそんなに不思議なことなの? そんなに企画力が無いと思われていたのか? メアリー嬢は『ハイハイすごいですねー(棒)』みたいな表情をしていた。さすが心の師匠。微塵のブレも感じさせない。
「紅葉の美しい時期に、みんなで高原へピクニックに行こうかと思ってるよ。日程とかルブランに任せているからルブランとその辺は相談してね。じゃあ、僕はこれで!」
「えっ!? もう帰っちゃうんですか?」
マリア嬢が僕を引き止めようとしたが、
「今から忙しくなるからね。もう少し内容を詰めたいところだけど、みんなごめんね。あとね、今回は人数制限とかはしないからね。あっ、そうだ! ファンクラブ以外の人も呼ぶからね。みんなで楽しもうね」
「「「えっ!?」」」
ルナール嬢とヒロインどもは呆気に取られた顔をしていたが、僕は逃げるように教室を出た。
――あれ以上アイツらと居たら、監禁でも何でもしてきそうだからな。早く逃げないと!
「アレク。戻ってきたか」
サンペータが教室に戻って来た僕に声を掛けてきた。
「ああ、ルナール嬢には概要だけ話して逃げて来た。逃げるが勝ちって言うしね。あとの事はルブランに任せたよ」
「了解。あとの細かい事は俺のほうでやっておく」
「ルブラン、助かるよ」
「これからお前はどうするんだ?」
サンペータが僕の事でも心配してくれているのか?
「これから狩りに行って、バーベキューセットを作るよ。あと焼肉のタレも作らなくちゃ」
「バーベキュー? バーベキューってなんだ?」
サンペータが僕に聞いて来た。
「バーベキューのことか? 野外で肉を焼いて食べることをバーベキューって言うんだよ」
「あれか? 兵隊が軍事訓練とかで野外で焼いて食べる肉の事だろ?」
「それも一応バーベキューになるのかな? ん~、もっとレクリエーション色を出したものだと考えてもらっても良いよ」
「アレク。狩りに行くときは俺もついて行くからな。あと父上に頼んで何人か近衛騎士師団から何人か連れてくるからよ。人数が多い方が楽だろ」
「サンペータ。そうしてもらえると助かるよ」
「じゃあ、俺は何をすれば良い?」
「マリックはそうだなぁ。バーベキューセット作りを手伝ってもらえるか? 作り方は教えるから」
「おお、わかった」
「じゃあ、俺は?」
「ドールは焼肉のタレを僕と作ってもらえるか? 婚約者様も連れて来て良いぞ」
「それはやめとく。こういう時は必ずメシマズのお約束があるからな」
「確かに。このシチュエーションだと必ずメシマズのお約束が待ってるからな」
「じゃあ、俺はルナール嬢達との打合せで良いな? バーベキューセットの手伝いは出来ると思う」
「ルブラン。すまないがよろしく頼む。マルクス達にも声を掛けて、手伝ってもらえるように頼んでみるよ」
「だんだん大がかりになってきたな。あまり金をかけないようにな」
やはりドールは予算を切り詰めたいようだ。
「そりゃあそうだよ。バーベキューっていうのは大がかりにやった方が楽しいんだよ。それに肉の解体、バーベキューセットは魔法でやっちゃうからそんなにお金をかけないようにするよ。焼肉のタレも評判が良かったら売り物にしても良いしな」
「小遣い稼ぎか? 俺に任せろ。3倍に増やしてやる」
ニヤついたドールが金儲けの話に釣られてきた。コイツ金の話になると、どうして悪徳商人のゲス顔になるのか不思議だ。 ――そちも悪よのう越後屋。
「評判が良かったらな。その時は頼むよ」
僕は呆れた顔で適当に返してやった。
「金儲け! 金儲け! 老後が楽しみだ!」
ドールが金儲けと叫びながら小躍りしていた。
「別にドールに金が入る訳じゃないぞ」
真剣な顔でドールに残酷な一言を浴びせた。
「えっ!? なんで? 少しは俺の懐に入るんじゃないのか?」
ドールは不思議そうな顔でみんなを見た。サンペータ達と僕は『お前にくれてやる金なんてそりゃあねぇーよ』とツッコミを入れてやりたい顔をしていた。
「お前にやる金なんてねぇーよ!」
「えっ!? ひどい……」
僕の心の声が漏れてしまったようで、口から出てしまった……
「収益金は孤児院に寄付するつもりだ。彼らも僕にとって大切な国民だからな。大切にしないと」
「偽善者が……」
ドールはひねくれてしまった……
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