69 / 211
第68話 第三王子はマリーに相談する!1
しおりを挟む
シュウです。僕の性癖『ドM』会議が終わり、酷い内容に疲労困憊とです。ツッコミが間に合いません! あのメンバー、何とかしてください! シュウです…… シュウです…… ソフィアちゃんからテントを借りてソロキャンプに逃避しようとする『シュウ』です。
エリスと共に残りの学園生活でやるべき事の計画を立てた。先ずは、マリーには冬休み前に相談をすることにした。冬休み前までの期間を真の友情を確立していく期間とし、マリーにも魔法取得させ、こちら側の人間にしてしちゃおう計画である。ここは、主人公特性の出番である。秘儀『ご都合主義』発動!
しかし、僕には主人公特性は…… 持っていなかった(泣) 主人公なのに…… なぜだ!?
もちろん、交渉には知識豊富なぐーぐ○先生に勝るエリスも付き合ってもらう。もしかしたら僕って、必要無いんじゃない?
先ずは、一号生との今まで以上に友好を広げる為、友好神パトリック様の下僕になる予定だ! あと、ダライヤス・ピアポートを犯人役にしないである。多分、これは無理でと思う。なぜなら、通称『ヤス』だから……
◇
友好神パトリック様の下僕として、数ヶ月過ぎた――
相変わらずヤスは犯人役だった。とある理由で、これはどうすることも出来なかった。ボス役の僕。常に被害者役のメアリー嬢、どんな役もこなせるオールマイティーな実力派女優へと成長した。時々だが特別出演として、ダンベルも弟役兼共犯者役として参加している。もちろん主犯役兼実行犯役はヤス!
最強で最凶のサスペンスには欠かせないキャスティングだ。そしてなんと! 熱狂的なファンまで出来たのだ。ファンを大事にする僕たちはキャスティング変更したときのファン離れを恐れてキャスティング変更が出来なかった。これが理由だ。みんな相変わらず生暖かい目で僕たちを応援してくれている。人気者はツラいぜ!
◇
――ハルタン様。どうか、ハルタンの人々の為に、勇気を下さい!と願い、エリスと共にマリーが一人になっているところを強襲した。
「マリーちょっと相談したい事があるんだが良いかい?」
「ええ、シュウとエリスね。二人で私に相談とは珍しいわね。それで相談って何?」
「ありがとう。相談事なんだが、あまり人には聞かれたくないんだ」
「じゃあ、放課後に私の屋敷に来ない? 人払いもするし、秘密にしたい話しなら、そうした方が良いんじゃない?」
「わるいな、マリー。そうして貰えると助かる」
「私たちの仲じゃないか気にしないで。それにシュウとエリスは、私が一目置く存在だから」
「マリー、本当にありがとう。放課後、お屋敷にお邪魔するわ」
「ええ、エリス。おいしいお茶を準備して待ってるわ。いつでも訪ねて来て」
「じゃあ、放課後。よろしく頼む」
マリーとのアポは取れた。あとは、放課後を待つだけになった。
◇
今日の授業も終わり、放課後になった――
マリーのお屋敷に着き、応接間まで通された。僕たちがソファーに腰をかけると、マリーはメイドさんに向かって、
「私が呼ぶまで誰も応接間に近付けないように頼んだわよ。」
メイドさんにそう告げて、僕たちの方を見た。
「人払いもしたし、これで大丈夫よ。それで相談事って?」
「相談事の前に謝罪させてほしい」
「シュウ、急に謝罪なんて私はシュウに何もされていないけど?」
「――今までマリーをはじめ、一号生のみんなを騙してきたんだ」
「シュウが私たちを騙してたって、どういうこと? エリスは知っていたの?」
「ごめんなさい。知っていたわ」
「そう……」
「話しを続けるよ。僕は学院内では、プロテイン商人の子息となっていたが、実は…… フロンシニアス王国、国王ブルース・マリエス・アルパトスの嫡子、第三王子のロッシュウ・ニオ・アルパトスだ。今まで身分を偽り申し訳なかった。それと、今後も今までどうりの態度でお願いする」
「――!? なに?」
僕とエリスは、立ち上がり頭を下げた。
「そ、それは本当?」
「フロンシニアス王国第三王子というのは、本当のことよ。そして、先日、国王陛下より王太子に指名されたわ」
僕の代わりにエリスが答えてくれた。
「やはり、王族の方だったのね…… そんな気がしていたわ。知らなかったとはいえ、不敬な態度、申し訳ありませんでした。」
マリーは、そう言って頭を下げた。
「マリー頭を上げてくれ! 僕が、マリーを騙していたんだから君が頭を下げることは無い」
僕は、慌ててマリーに頭を上げるように促した。
「しかし、知らなことだったとはいえ……」
「今までどうりの態度で頼むよ。実は僕も堅ぐるしいのは苦手なんだ。だから今までどうりシュウでお願い」
――僕は、元庶民だったので本当に堅ぐるしいのは苦手だ。
「そう言ってもらえると助かるわ。それで、相談事と言うのは……」
「単刀直入で僕たちの味方になってほしい!」
「――味方って!? エリスと二人で愛の逃避行でもするの? 私のその手助けをして欲しいと…… 良いわよ。その話しに乗ったわ」
「どこでそんなことになるんだよ!」
僕は全力でマリーにツッコミを入れた……
「シュウ君は黙っていて!」
「――!?」
何故かエリスに怒鳴られた! なんで?……
エリスと共に残りの学園生活でやるべき事の計画を立てた。先ずは、マリーには冬休み前に相談をすることにした。冬休み前までの期間を真の友情を確立していく期間とし、マリーにも魔法取得させ、こちら側の人間にしてしちゃおう計画である。ここは、主人公特性の出番である。秘儀『ご都合主義』発動!
しかし、僕には主人公特性は…… 持っていなかった(泣) 主人公なのに…… なぜだ!?
もちろん、交渉には知識豊富なぐーぐ○先生に勝るエリスも付き合ってもらう。もしかしたら僕って、必要無いんじゃない?
先ずは、一号生との今まで以上に友好を広げる為、友好神パトリック様の下僕になる予定だ! あと、ダライヤス・ピアポートを犯人役にしないである。多分、これは無理でと思う。なぜなら、通称『ヤス』だから……
◇
友好神パトリック様の下僕として、数ヶ月過ぎた――
相変わらずヤスは犯人役だった。とある理由で、これはどうすることも出来なかった。ボス役の僕。常に被害者役のメアリー嬢、どんな役もこなせるオールマイティーな実力派女優へと成長した。時々だが特別出演として、ダンベルも弟役兼共犯者役として参加している。もちろん主犯役兼実行犯役はヤス!
最強で最凶のサスペンスには欠かせないキャスティングだ。そしてなんと! 熱狂的なファンまで出来たのだ。ファンを大事にする僕たちはキャスティング変更したときのファン離れを恐れてキャスティング変更が出来なかった。これが理由だ。みんな相変わらず生暖かい目で僕たちを応援してくれている。人気者はツラいぜ!
◇
――ハルタン様。どうか、ハルタンの人々の為に、勇気を下さい!と願い、エリスと共にマリーが一人になっているところを強襲した。
「マリーちょっと相談したい事があるんだが良いかい?」
「ええ、シュウとエリスね。二人で私に相談とは珍しいわね。それで相談って何?」
「ありがとう。相談事なんだが、あまり人には聞かれたくないんだ」
「じゃあ、放課後に私の屋敷に来ない? 人払いもするし、秘密にしたい話しなら、そうした方が良いんじゃない?」
「わるいな、マリー。そうして貰えると助かる」
「私たちの仲じゃないか気にしないで。それにシュウとエリスは、私が一目置く存在だから」
「マリー、本当にありがとう。放課後、お屋敷にお邪魔するわ」
「ええ、エリス。おいしいお茶を準備して待ってるわ。いつでも訪ねて来て」
「じゃあ、放課後。よろしく頼む」
マリーとのアポは取れた。あとは、放課後を待つだけになった。
◇
今日の授業も終わり、放課後になった――
マリーのお屋敷に着き、応接間まで通された。僕たちがソファーに腰をかけると、マリーはメイドさんに向かって、
「私が呼ぶまで誰も応接間に近付けないように頼んだわよ。」
メイドさんにそう告げて、僕たちの方を見た。
「人払いもしたし、これで大丈夫よ。それで相談事って?」
「相談事の前に謝罪させてほしい」
「シュウ、急に謝罪なんて私はシュウに何もされていないけど?」
「――今までマリーをはじめ、一号生のみんなを騙してきたんだ」
「シュウが私たちを騙してたって、どういうこと? エリスは知っていたの?」
「ごめんなさい。知っていたわ」
「そう……」
「話しを続けるよ。僕は学院内では、プロテイン商人の子息となっていたが、実は…… フロンシニアス王国、国王ブルース・マリエス・アルパトスの嫡子、第三王子のロッシュウ・ニオ・アルパトスだ。今まで身分を偽り申し訳なかった。それと、今後も今までどうりの態度でお願いする」
「――!? なに?」
僕とエリスは、立ち上がり頭を下げた。
「そ、それは本当?」
「フロンシニアス王国第三王子というのは、本当のことよ。そして、先日、国王陛下より王太子に指名されたわ」
僕の代わりにエリスが答えてくれた。
「やはり、王族の方だったのね…… そんな気がしていたわ。知らなかったとはいえ、不敬な態度、申し訳ありませんでした。」
マリーは、そう言って頭を下げた。
「マリー頭を上げてくれ! 僕が、マリーを騙していたんだから君が頭を下げることは無い」
僕は、慌ててマリーに頭を上げるように促した。
「しかし、知らなことだったとはいえ……」
「今までどうりの態度で頼むよ。実は僕も堅ぐるしいのは苦手なんだ。だから今までどうりシュウでお願い」
――僕は、元庶民だったので本当に堅ぐるしいのは苦手だ。
「そう言ってもらえると助かるわ。それで、相談事と言うのは……」
「単刀直入で僕たちの味方になってほしい!」
「――味方って!? エリスと二人で愛の逃避行でもするの? 私のその手助けをして欲しいと…… 良いわよ。その話しに乗ったわ」
「どこでそんなことになるんだよ!」
僕は全力でマリーにツッコミを入れた……
「シュウ君は黙っていて!」
「――!?」
何故かエリスに怒鳴られた! なんで?……
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
51
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる