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番外編
瑠璃色の魅惑的な毒薬ー語られるは薬師と二人の王ー
しおりを挟む皆様方、当劇場にご来場頂きありがとう存じます。
辺鄙なところではございますが、お愉しみ頂けたなら光栄でございます。
『劇場』の【案内人】を務めさせて頂きます、『劇場のもの』です。
「【案内人】を務めさせていただきます、『劇場のもの』の『もう1人の案内人』でございます。」
「おう、また来たぜ。」
「BL要素まだですか~……ハアハア……はぁはぁ……くふっ……ジュルリ……ぐふふふ……。
はぁはぁ……ハァハアハァハァハア……はぁ……。
ぐふふふふふふふ……。」
「相変わらずですわね……。」
「案内人、大丈夫だったか?」
ええ、大丈夫です。
ご心配いただきありがとう存じます。
「申し訳ありませんでした。」
おや、なぜあなたが謝るのですか?
「いえ、劇場の皆様方にもご迷惑をおかけしたようで……申し訳なく思っています。」
それで、あなたは満足しましたか?
「ッ……。」
満足していないならこれからも【案内人】としての務めに入っていただきます。
(……これはこれは……二人の信頼関係に期待させてもらうか。)
それではご注意点を、申し上げます。
・この小説全てが二次創作対象になります。
・オリジナルキャラが出演する可能性がございますがご了承くださいませ。
・キャラ崩壊がある可能性がありますのでそれもお愉しみ下さいませ。
・殺害するシーンがございますので、それがお嫌な方は劇場からご退場くださいますよう、お願いすると共に全額お返しいたします。
まずは1ベルを鳴らさせていただきます。
リイィィイイィイイイイィィィン……。
続きまして、本ベルを鳴らさせていただきます。
リイィィイイィイイイィィィィン……。
演目名を告げさせていただきます。
『魅惑的な瑠璃色の毒薬ー語られるは薬師と二人の王ー』でございます。
皆様方、お楽しみくださいませ。
それでは開幕致します~、開幕致します~。
ー演目開始ー
とある地に、極々小さく名もなき国を治めている心優しい王様がいました。
その王様は、人当たりがよく温厚で人々に好かれていました。
そんな王様を、よく思わない者がいました。
それは別の、国の王様でした。
その国の王様は、極々小さく名もなき国の優しい王様を、毒殺してしまおうと悪巧みをしました。
そしてその国の玉座を奪い、民を奴隷にしてしまおうと思った王様は、毒薬を作ろうと友人である薬師に提案しました。
それから一緒に、毒薬を作りました。
すると出来上がったのは当初考えていたものとは違う、瑠璃色の毒薬でした。
綺麗な瑠璃色の毒に、魅せられた王様は民が一番集まるであろう、祭典に招待されるよう取り計らいました。
当日そこで、毒を使おうとしました。
そこで別の国の王様は気づいてしまったのです。
この毒薬は生きている、と気づいてしまいました。
知ってしまいました。
そこでは、極々小さく名もなき国の王様が倒れました。
びっくりして椅子から立ち上がった王様を、逃がさないと言うかのように毒薬は空中に浮いて、別の国の王様の身体の中に入りました。
別の国の、王様はたいそう苦しみました。
苦しんで、苦しんで、中々死ねないことに落胆しました。
そうして、その落胆の中で別の国の王様は倒れました。
ーーー演目終了ーーー
さて、皆様方お楽しみ頂けましたでしょうか?
「それとも胸糞悪く思いましたか?」
さて、語ることはあまりありませんが……毒薬にはお気をつけくださいますよう。
「それでは皆様方、またのご来場をお待ちしております。」
(もう1人の【案内人】と【案内人】が直角45度に、腰を曲げてお辞儀をした後もう一人の【案内人】がやさしく微笑みます。)
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