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12.ストリップバー
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どぎついピンクに紫。赤に黄色。金に緑。
店先で客を誘う娼婦に男娼。
客を呼び込む黒服。
娼婦や男娼の腰を抱いて歩く男に女。
休憩中なのか、道端の屋台で飯をかきこんでいる、肌も露わな衣装の上に雑に上着を羽織った、ショウガールやショウボーイ。
殴り合いの喧嘩をしている酔っ払い。
何をやらかしたのか、黒服たちに殴られている客らしき男。
歓楽街が色と人で1番溢れる時間。
人の欲望がむき出しの混沌とした空気と極彩色のネオンの中、トウコとリョウは歩いていた。
歓楽街の中でも中央部、高級な店が立ち並ぶ一角で、店先の椅子にこん棒を持って座っていた男がこちらに向かって歩いてくる2人を見て声を掛ける。
「よう、トウコ、リョウ。今日はもう客でいっぱいだ。店には入れねーぞ。」
足を止めないまま、リョウが返す。
「アイシャの店に用はねーよ。」
「どこ行くんだ?」
男―イワンが聞くと、トウコもまた歩きながら「キャスとネッドと飲む。」と答えた。
「お、いい店行くなあ。俺も行きてえ。じゃあな。」
イワンが軽く右手を上げ、2人も軽く手を上げるとそのままイワンの前を通り過ぎた。
「相変わらず賑わってんなあ、アイシャんとこ。」
「バカ高い金がいるのに、客でいっぱいか。凄いな。ルリもかなり売れてるらしい。」
「そのうち良い客に引かれて2区に行くだろ。」
「アイシャを継ぐ可能性もあるって、実はちょっと思ってる。」
「そっちの方があり得るな。…こえぇ女になりそうだ。」
2人が話しながらゴールドに輝く1件の店に近づく。
「VIP席は埋まっておりますが、それでよければ。」
重厚な扉の前に立っていた黒服がそう言い、「そんな席いらねーよ。」とリョウが答えると、黒服は黙って扉を開けた。
入ってすぐ、扉の側に待機していた別の黒服に先導されながら3メートルほどの薄暗い廊下を歩く。
黒服が廊下の先の扉を開けた途端、店内の音楽が溢れ出てきた。
きらきらと猥雑に輝くミラーボール。
その下のステージ上には5本のポール。
ほぼ裸の男女が、ポールを使って華麗に踊っている。
ガラスのテーブルにワインレッドのソファ。
食い入るようにステージを見る客、野次や歓声を飛ばす客、指名した女や男と酒を飲みながら談笑する客などで、店内はほぼ満席だった。
腹に響く重低音の中、それらを横目に黒服に案内されてトウコとリョウは席についた。
適当に酒を注文し、「キャスとネッド。」とトウコがステージを指さしながら言うと、黒服は一礼して下がっていった。
すぐに氷が満載されたボトルクーラーの中に入った酒とグラスが運ばれてくると、2人は雑にそれをグラスに注ぐ。
「あーうまい。」
一気に飲み干したトウコがそう言うと、苦笑したリョウが「おっさんくせえ。」と言いながら、空になったトウコのグラスにまた雑に注いだ。
「だって本当に疲れた。挑戦者で出るなんて思ってなかったんだぞ。」
「瞬殺だったじゃねーか。」
「あいつらがどこに何隠してるか分からないんだぞ?あれでも気を使って戦ってたんだ。」
「顎と手首を真っ先に潰しておいてよく言うよ。ひでえ女。」
「本当は足も潰したかったけど、余裕がなかった。」
トウコの言葉にリョウが笑った時、少し舌足らずな甘い声で「トウコ!」と声がかけられた。
トウコとリョウがそちらを見ると、褐色の肌に黒髪でふわふわの癖っ毛を肩まで伸ばした、髪と同じ黒の大きな瞳を持つ幼い顔立ちをした女が1人、小さく手を振っていた。
色無しの例に漏れず、女は美しい顔立ちと際立った肢体を持っていた。
女は上半身には金色の首飾り以外は何も身に纏っておらず、褐色の豊満な胸がむき出しだった。
下半身も小さな下着と金色の細い鎖が連なったウエストチェーンのみをくびれた腰に身に着けており、肉感的な体を惜しげなく晒しながら、女は嬉しそうに2人のテーブルに近づいてきた。
「トウコ!会いたかったー!」
そう言いながら、リョウを押しのけた女が2人の間に座ると、トウコの胸に顔を埋めるようにして抱きついた。
「久しぶりだな、キャス。」
「キャス、この野郎。俺は客だぞ。なに押しのけてんた。」
「悪いね、あんまり顔を出さなくて。」
トウコが女―キャスの髪を梳くように頭を撫でて言うと、「本当よ!全然来てくれないんだもの!寂しかったー。」とトウコの胸と太ももを触りながら甘えるように言った。
「てめえ、トウコから離れろ。何どさくさに紛れて胸揉んでんだ。足も触んじゃねえ。」
「うるさいわね、リョウ。あんたはどうせ毎日揉んで、足どころか体中触ってるでしょ!たまには私が触ってもいいじゃない!」
「よくねえ、その手と顔をトウコの体から離せ。その腕切り落とすぞ。」
トウコが苦笑を浮かべ、「本当に切り落とされるぞ。」と言いながらキャスの腕をやんわり離すと、ぽってりした唇を尖らせたキャスが、しぶしぶトウコの胸から顔を離した。
しかしすぐに、自分の胸を押し付けるようにトウコの左腕に抱き着くと、「腕ならいいでしょ。」と噛みつくようにリョウに言った。
「トウコのダチじゃなかったらぶっ殺してるぞ、お前。」
「何よバーカ。トウコの男だからってデカい顔しないでよね。」
ぎゃあぎゃあ言い合う2人をトウコが苦笑しながら止める。
「やめろ、2人とも。キャス、好きな酒入れていいぞ。ここに来る前に闇闘技場で儲けたんだ。」
トウコの言葉にキャスが手を叩いて喜ぶと、嬉しそうに手を上げ、形の良い胸を揺らしながら黒服を呼んだ。
キャスがトウコの腕に絡みついたまま、酒の入ったグラスを傾けながら甘えた声を出す。
「ねえトウコ。1回でいいから私と寝てよ。お金は私が払うから!買ってよー。」
「何回も断ってるだろう?悪いけど、私は女に興味はないんだ。」
「女としたことないでしょー?1回寝てみなきゃわかんないじゃない。」
リョウが組んだ足をぶらぶらさせながら、キャスの太ももを小突く。
「キャス、俺の目の前で堂々とトウコを誘ってんじゃねーよ。マジでぶっ殺すぞ。」
鬱陶しそうな目でリョウを見たキャスだったが、良いことを思いついたとばかりに目を輝かせる。
「そうだ!だったらだったら!トウコとリョウ、私の3人でっていうのはどう?いい考えじゃない?あ、でもリョウ。あんたは私の体に指一本触れないでよ。私を抱きたかったらお金払ってよね。」
「ふざけんな。お前じゃ1ミリも勃たねーよ、ボケ。」
呆れた顔でトウコが2人を見ていると、キャスが「ねえ、どう?楽しそうでしょ?」とトウコとリョウを交互に見る。
リョウが少し考え込む様子を見せ、キャスが期待に満ちた顔でリョウを見つめる。
「それなら…あり…か?って、ありなわけねえだろ。クソ女。」
「つっまんない男!トウコを独り占めしてずるいんだから!」
リョウがキャスをせせら笑う。
「だったら、トウコがOKなら俺はいいぞ。」
ぐるんと勢いよくキャスがトウコに顔を向ける。
「諦めろ、キャス。」
苦笑したトウコが即答し、リョウが勝ち誇った顔をする。
がっくりと項垂れたキャスがトウコに抱き付く。
「絶対リョウなんかより気持ちよくさせてあげるのにー。」
「トウコは俺仕様なんだよ。お前じゃ無理だ、バーカ。」
「もーなんでトウコはこんな男と付き合ってんのよー。私の方がリョウなんかよりずっと前からトウコの事が好きなのに!」
「嘘つくなよ。てめえは、他にも男も女もいるだろ。トウコをその中に入れんじゃねーよ。」
「トウコが本命だもん!」
「その他大勢を全員切ってから言いやがれ。」
「それなら、全員切ったらトウコと寝てもいいってこと?」
「んなこと一言も言ってねえだろ。ぶっ殺すぞ。」
またぎゃあぎゃあと、くだらない言い合いを始めたリョウとキャスを、何だかんだ仲の良い2人だなと思いながら、トウコは楽しそうにグラスを傾けた。
店先で客を誘う娼婦に男娼。
客を呼び込む黒服。
娼婦や男娼の腰を抱いて歩く男に女。
休憩中なのか、道端の屋台で飯をかきこんでいる、肌も露わな衣装の上に雑に上着を羽織った、ショウガールやショウボーイ。
殴り合いの喧嘩をしている酔っ払い。
何をやらかしたのか、黒服たちに殴られている客らしき男。
歓楽街が色と人で1番溢れる時間。
人の欲望がむき出しの混沌とした空気と極彩色のネオンの中、トウコとリョウは歩いていた。
歓楽街の中でも中央部、高級な店が立ち並ぶ一角で、店先の椅子にこん棒を持って座っていた男がこちらに向かって歩いてくる2人を見て声を掛ける。
「よう、トウコ、リョウ。今日はもう客でいっぱいだ。店には入れねーぞ。」
足を止めないまま、リョウが返す。
「アイシャの店に用はねーよ。」
「どこ行くんだ?」
男―イワンが聞くと、トウコもまた歩きながら「キャスとネッドと飲む。」と答えた。
「お、いい店行くなあ。俺も行きてえ。じゃあな。」
イワンが軽く右手を上げ、2人も軽く手を上げるとそのままイワンの前を通り過ぎた。
「相変わらず賑わってんなあ、アイシャんとこ。」
「バカ高い金がいるのに、客でいっぱいか。凄いな。ルリもかなり売れてるらしい。」
「そのうち良い客に引かれて2区に行くだろ。」
「アイシャを継ぐ可能性もあるって、実はちょっと思ってる。」
「そっちの方があり得るな。…こえぇ女になりそうだ。」
2人が話しながらゴールドに輝く1件の店に近づく。
「VIP席は埋まっておりますが、それでよければ。」
重厚な扉の前に立っていた黒服がそう言い、「そんな席いらねーよ。」とリョウが答えると、黒服は黙って扉を開けた。
入ってすぐ、扉の側に待機していた別の黒服に先導されながら3メートルほどの薄暗い廊下を歩く。
黒服が廊下の先の扉を開けた途端、店内の音楽が溢れ出てきた。
きらきらと猥雑に輝くミラーボール。
その下のステージ上には5本のポール。
ほぼ裸の男女が、ポールを使って華麗に踊っている。
ガラスのテーブルにワインレッドのソファ。
食い入るようにステージを見る客、野次や歓声を飛ばす客、指名した女や男と酒を飲みながら談笑する客などで、店内はほぼ満席だった。
腹に響く重低音の中、それらを横目に黒服に案内されてトウコとリョウは席についた。
適当に酒を注文し、「キャスとネッド。」とトウコがステージを指さしながら言うと、黒服は一礼して下がっていった。
すぐに氷が満載されたボトルクーラーの中に入った酒とグラスが運ばれてくると、2人は雑にそれをグラスに注ぐ。
「あーうまい。」
一気に飲み干したトウコがそう言うと、苦笑したリョウが「おっさんくせえ。」と言いながら、空になったトウコのグラスにまた雑に注いだ。
「だって本当に疲れた。挑戦者で出るなんて思ってなかったんだぞ。」
「瞬殺だったじゃねーか。」
「あいつらがどこに何隠してるか分からないんだぞ?あれでも気を使って戦ってたんだ。」
「顎と手首を真っ先に潰しておいてよく言うよ。ひでえ女。」
「本当は足も潰したかったけど、余裕がなかった。」
トウコの言葉にリョウが笑った時、少し舌足らずな甘い声で「トウコ!」と声がかけられた。
トウコとリョウがそちらを見ると、褐色の肌に黒髪でふわふわの癖っ毛を肩まで伸ばした、髪と同じ黒の大きな瞳を持つ幼い顔立ちをした女が1人、小さく手を振っていた。
色無しの例に漏れず、女は美しい顔立ちと際立った肢体を持っていた。
女は上半身には金色の首飾り以外は何も身に纏っておらず、褐色の豊満な胸がむき出しだった。
下半身も小さな下着と金色の細い鎖が連なったウエストチェーンのみをくびれた腰に身に着けており、肉感的な体を惜しげなく晒しながら、女は嬉しそうに2人のテーブルに近づいてきた。
「トウコ!会いたかったー!」
そう言いながら、リョウを押しのけた女が2人の間に座ると、トウコの胸に顔を埋めるようにして抱きついた。
「久しぶりだな、キャス。」
「キャス、この野郎。俺は客だぞ。なに押しのけてんた。」
「悪いね、あんまり顔を出さなくて。」
トウコが女―キャスの髪を梳くように頭を撫でて言うと、「本当よ!全然来てくれないんだもの!寂しかったー。」とトウコの胸と太ももを触りながら甘えるように言った。
「てめえ、トウコから離れろ。何どさくさに紛れて胸揉んでんだ。足も触んじゃねえ。」
「うるさいわね、リョウ。あんたはどうせ毎日揉んで、足どころか体中触ってるでしょ!たまには私が触ってもいいじゃない!」
「よくねえ、その手と顔をトウコの体から離せ。その腕切り落とすぞ。」
トウコが苦笑を浮かべ、「本当に切り落とされるぞ。」と言いながらキャスの腕をやんわり離すと、ぽってりした唇を尖らせたキャスが、しぶしぶトウコの胸から顔を離した。
しかしすぐに、自分の胸を押し付けるようにトウコの左腕に抱き着くと、「腕ならいいでしょ。」と噛みつくようにリョウに言った。
「トウコのダチじゃなかったらぶっ殺してるぞ、お前。」
「何よバーカ。トウコの男だからってデカい顔しないでよね。」
ぎゃあぎゃあ言い合う2人をトウコが苦笑しながら止める。
「やめろ、2人とも。キャス、好きな酒入れていいぞ。ここに来る前に闇闘技場で儲けたんだ。」
トウコの言葉にキャスが手を叩いて喜ぶと、嬉しそうに手を上げ、形の良い胸を揺らしながら黒服を呼んだ。
キャスがトウコの腕に絡みついたまま、酒の入ったグラスを傾けながら甘えた声を出す。
「ねえトウコ。1回でいいから私と寝てよ。お金は私が払うから!買ってよー。」
「何回も断ってるだろう?悪いけど、私は女に興味はないんだ。」
「女としたことないでしょー?1回寝てみなきゃわかんないじゃない。」
リョウが組んだ足をぶらぶらさせながら、キャスの太ももを小突く。
「キャス、俺の目の前で堂々とトウコを誘ってんじゃねーよ。マジでぶっ殺すぞ。」
鬱陶しそうな目でリョウを見たキャスだったが、良いことを思いついたとばかりに目を輝かせる。
「そうだ!だったらだったら!トウコとリョウ、私の3人でっていうのはどう?いい考えじゃない?あ、でもリョウ。あんたは私の体に指一本触れないでよ。私を抱きたかったらお金払ってよね。」
「ふざけんな。お前じゃ1ミリも勃たねーよ、ボケ。」
呆れた顔でトウコが2人を見ていると、キャスが「ねえ、どう?楽しそうでしょ?」とトウコとリョウを交互に見る。
リョウが少し考え込む様子を見せ、キャスが期待に満ちた顔でリョウを見つめる。
「それなら…あり…か?って、ありなわけねえだろ。クソ女。」
「つっまんない男!トウコを独り占めしてずるいんだから!」
リョウがキャスをせせら笑う。
「だったら、トウコがOKなら俺はいいぞ。」
ぐるんと勢いよくキャスがトウコに顔を向ける。
「諦めろ、キャス。」
苦笑したトウコが即答し、リョウが勝ち誇った顔をする。
がっくりと項垂れたキャスがトウコに抱き付く。
「絶対リョウなんかより気持ちよくさせてあげるのにー。」
「トウコは俺仕様なんだよ。お前じゃ無理だ、バーカ。」
「もーなんでトウコはこんな男と付き合ってんのよー。私の方がリョウなんかよりずっと前からトウコの事が好きなのに!」
「嘘つくなよ。てめえは、他にも男も女もいるだろ。トウコをその中に入れんじゃねーよ。」
「トウコが本命だもん!」
「その他大勢を全員切ってから言いやがれ。」
「それなら、全員切ったらトウコと寝てもいいってこと?」
「んなこと一言も言ってねえだろ。ぶっ殺すぞ。」
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