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黒の章
18.奈落
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やけにツルツルと滑りそうになる階段を慎重に降りることおよそ10分。そこは、むき出しになった岩肌の洞窟だった。ぼんやりと光る苔がいたるところに群生しており、洞窟内もそれなりに明るく、歩くのに支障はない。洞窟は一本道になっており、遠く先に明かりが見える。恐らくあれが出口なのだろう。
警戒しながら10分ほど進むと、水の音が聞こえてきた。
「これは・・・水の音かしら?」
「そうだな。川でもあるのかもしれない。」
そのまま進むにつれて、轟轟という水の音がはっきりと聞こえてくる。
うんざりした様子でリョウが言う。
「滝かもしんねーな、これ・・・。」
轟轟と、大量の水が流れる音を聞きながら、特に襲撃されることなく一行は洞窟の出口と思われる場所にたどり着く。
洞窟を抜けるとそこはぽっかりと開けた、大きな穴の上に洞窟から続く一本道が橋のようにかかっている空間だった。上を見上げても天井は見当たらず、明らかに4人が下りてきた階段よりも空間が続いているように思える。光源は見当たらないが何故か辺りは十分に明るかった。
洞窟の出口の約10メートル下方辺りの壁から、大量の水が滝のように流れ落ちている。どうやら音の出所はこの滝だったようだ。洞窟から続いた一本道がまっすぐに伸びており、道の遠く先で再度別の洞窟へと続いている。道幅は4人が横に並べるほどの幅はあるが、道の両端には遮るものが何もない。下を覗いても底が見えず虚空があるだけだ。まるで獲物を待ち構えている魔物の咢のように思えて、ヨシは身震いした。
「道幅はまあ十分か。普通に歩いたり走ったりする分には危険はないかな。」
トウコが足元を確認しながら言い、マリーがそれに応える。
「そうね、誤って落ちちゃう危険性は低いわね。」
「けど、ここで魔物に襲われて戦うのは避けてーとこだな。戦ってる最中に足を踏み外したら、奈落に真っ逆さま。地面にキスするのは御免だ。」
リョウの言葉にマリーは頷く。
「リョウの言う通りだわ。急いでここを抜けましょう。」
マリーの言葉にトウコらは頷き、出口に向かってリョウを先頭に一本道を走り出す。
あと80メートルほどで次なる洞窟というところで、何かが羽ばたく音と、キシャキシャという薄気味悪い鳴き声が右斜め後方から聞こえてきた。
「くっそ!きたぞ。襲撃だ!」
舌打ちをしたリョウが上空を見上げながら叫ぶ。
そこには、体長150センチほどの醜い老婆の顔に豊満な胸、鳥の翼と下半身を持つ魔物ハーピーが17匹いた。
「反対側からも来た、ガーゴイルが4体だ。」
トウコの言う通り、ハーピーの群れとは反対の空からは、石でできた獣の体に鳥の翼を持つガーゴイルがこちらに向かってきていた。
「案の定、飛行型の魔物がおいでなすったな。しかもガーゴイルは俺もトウコも相性最悪だ。」
「ガーゴイルは私が抑えるわ。リョウがハーピーよ。ヨシ君は先頭を行きなさい。あなたは前を見て走ることだけに専念してちょうだい。トウコ、ヨシ君は任せたわよ。」
リョウの言葉にマリーが指示を出す。
マリーの指示に、ヨシが前に出て走り出し、トウコがその後ろに続く。リョウとマリーはその場に留まり迎撃態勢を取る。
トウコがリョウとすれ違いざまに揶揄う様に言う。
「いい体した美女が相手だ。手加減するなよ?」
「顔が全く好みじゃねえ!」
リョウがトウコに言い返しながら、コンバットベストから取り出した魔力石の欠片に爆破系の魔力を込めて、ハーピーの群れに投げつける。
親指の先ほどの大きさだが、ただの石よりも魔力を込めることができるため威力はその分大きくなる。
石の爆発に巻き込まれたハーピー1体の下半身と別の1体の右翼が飛び散った。
それを横目に、リョウは次々と魔力石の欠片を投げ続け、ハーピーを先頭不能に追いやる。
マリーはというと、ガーゴイル1体に向けて万力鎖を投げつけ、鎖がガーゴイルの体に巻き付いたところで、そのまま鎖を引いた。激しい衝撃音とともにガーゴイルが地面に叩きつけられる。
ガーゴイルの右半身が砕けるが、道も陥没している。
別の1体がその隙を見てマリーに襲い掛かるが、すかさずマリーは背中のバトルハンマーを抜き、
「こいやこらあああ!」
そのままバトルハンマーを振りぬく。
再び衝撃音がし、ガーゴイルの胴体が砕ける。
そのまま即座に、先ほど地面に叩き付けられ右半身が砕けながらも未だもがいていた一体にハンマーを叩きつけ、頭を砕いた。
さらに少し道が陥没する。
その様子を横目で見ていたリョウが叫ぶ。
「道が崩落したらどうすんだ!バカ!」
「うっさいわね!よそ見すんじゃないわよ!」
マリーが叫び返しながら、さらに万力鎖をガーゴイル1体に向け投げた時、後方からトウコが叫んだ。
「残り15メートルだ!2人ともそろそろ来い!」
その声に、リョウが弾幕を張るように一気に魔力石を投げ、
「ハーピーは7匹まで減らした!あとは、洞窟に入って迎撃するぞ!」
と言いながらマリーを見たとき、マリーが投げた万力鎖を避けた1体と、側面から回り込んだもう1体の剣がマリーに襲い掛かるところだった。
「ちっ!」
舌打ちしたリョウが地を蹴りながら短剣を抜き、マリーの元へと駆ける。
正面から襲い掛かったガーゴイルの剣をマリーが鎖で受け止め、もう1体の剣をギリギリでリョウが短剣ではじく。
その時、弾幕が張れた隙にハーピー6匹が一気にトウコたちへと向かった。残り7匹のはずだったが、最後にリョウが投げた爆発に1匹巻き込まれたのだろう。
「トウコ、わりぃ!ハーピーがそっちに行くぞ!」
ガーゴイルの攻撃を捌きながらリョウが叫ぶ。
マリーが「ミスっちゃたわ、ごめんなさいね!」とリョウに謝りながらガーゴイルの頭を両手でしっかり掴むと、「しゃがんで!」とさらにリョウに叫ぶ。
その声にリョウが慌ててしゃがむと、マリーはガーゴイルを掴んだまま体を捻り、もう1体のガーゴイルにぶつけた。
ぶつけられたガーゴイルが吹き飛ばされたが、少し離れた空中で羽ばたきバランスを取る。左上腕部の先がなくなっており、左翼も少し欠けているが戦意は失っていないようだ。
掴んでいたガーゴイルをそのまま地面に叩き付けて、足で踏みつけたマリーに向かってリョウが怒鳴る。
「あぶねーな!俺が砕けるところだったじゃねーか!」
「おだまり!文句は後で聞くからアンタは早くトウコのとこに行きなさい!」
どうやらヨシは洞窟に逃げ込めたようで、トウコは洞窟から10メートルほど手前でハーピーを迎え撃とうとしていた。おそらくトウコが投げたであろう石で1体がはじけ飛んだが、すぐに乱戦になるのは目に見えていた。
その様子を見たリョウがトウコに向けて駆け出す。
トウコは腰のポーチから石を投げ続けたが、素早いハーピーに避けられ結局1体しか仕留めることができず、6匹と乱戦となった。
トウコは正面から襲ってきた1匹のハーピーの爪を、上体を少し倒して躱すと、そのまま体を捻り左足を襲ってきたハーピーに叩きつける。
胴体が真っ二つになったハーピーには見向きもせず、左足が着地すると同時に、右から襲ってきた別の1匹に回し蹴りで右足を叩きこむ。
その時、死角から飛び込んできたハーピーがトウコに襲い掛かり、寸前で気付いて体を逸らすも、ハーピーの爪がトウコの左腕をかすめた。防刃性のTシャツを切り裂き、トウコの腕から血が流れる。そこへ駆け寄ってきたリョウが、トウコを襲ったハーピーを切り裂く。
切り裂かれたハーピーの首と胴体が別々に地面に落下した。
「防壁ぐらい張っとけボケ」
「悪い、助かった。」
1匹がリョウに、2匹がトウコへと襲い掛かる。トウコが後ろへ飛んで攻撃を避けたその時。
トウコの耳にやけに耳障りな甲高い女の笑い声が響いた。
「え?」
突然のことに笑い声に気を取られたトウコにハーピー2匹が再度襲い掛かり、我に返ったトウコは1匹の攻撃はかろうじて避けたが、もう1匹の攻撃を受け、するどい鉤爪でざっくりと右太ももを切り裂かれる。
右太ももから血が流れ、トウコがよろめく。
「何やってんだ、馬鹿野郎!」
襲い掛かってきたハーピーを切り伏せたリョウが、怒鳴りながら投げナイフを投げる。1匹に命中し、続けてトウコを切り裂いた1匹にも投げナイフを投げるも、その時にはよろめいたトウコに残った1匹が体当たりするところだった。
まともにハーピーの体当たりを食らったトウコはそのまま吹き飛ばされる。
そして、奈落へと落ちていった。
警戒しながら10分ほど進むと、水の音が聞こえてきた。
「これは・・・水の音かしら?」
「そうだな。川でもあるのかもしれない。」
そのまま進むにつれて、轟轟という水の音がはっきりと聞こえてくる。
うんざりした様子でリョウが言う。
「滝かもしんねーな、これ・・・。」
轟轟と、大量の水が流れる音を聞きながら、特に襲撃されることなく一行は洞窟の出口と思われる場所にたどり着く。
洞窟を抜けるとそこはぽっかりと開けた、大きな穴の上に洞窟から続く一本道が橋のようにかかっている空間だった。上を見上げても天井は見当たらず、明らかに4人が下りてきた階段よりも空間が続いているように思える。光源は見当たらないが何故か辺りは十分に明るかった。
洞窟の出口の約10メートル下方辺りの壁から、大量の水が滝のように流れ落ちている。どうやら音の出所はこの滝だったようだ。洞窟から続いた一本道がまっすぐに伸びており、道の遠く先で再度別の洞窟へと続いている。道幅は4人が横に並べるほどの幅はあるが、道の両端には遮るものが何もない。下を覗いても底が見えず虚空があるだけだ。まるで獲物を待ち構えている魔物の咢のように思えて、ヨシは身震いした。
「道幅はまあ十分か。普通に歩いたり走ったりする分には危険はないかな。」
トウコが足元を確認しながら言い、マリーがそれに応える。
「そうね、誤って落ちちゃう危険性は低いわね。」
「けど、ここで魔物に襲われて戦うのは避けてーとこだな。戦ってる最中に足を踏み外したら、奈落に真っ逆さま。地面にキスするのは御免だ。」
リョウの言葉にマリーは頷く。
「リョウの言う通りだわ。急いでここを抜けましょう。」
マリーの言葉にトウコらは頷き、出口に向かってリョウを先頭に一本道を走り出す。
あと80メートルほどで次なる洞窟というところで、何かが羽ばたく音と、キシャキシャという薄気味悪い鳴き声が右斜め後方から聞こえてきた。
「くっそ!きたぞ。襲撃だ!」
舌打ちをしたリョウが上空を見上げながら叫ぶ。
そこには、体長150センチほどの醜い老婆の顔に豊満な胸、鳥の翼と下半身を持つ魔物ハーピーが17匹いた。
「反対側からも来た、ガーゴイルが4体だ。」
トウコの言う通り、ハーピーの群れとは反対の空からは、石でできた獣の体に鳥の翼を持つガーゴイルがこちらに向かってきていた。
「案の定、飛行型の魔物がおいでなすったな。しかもガーゴイルは俺もトウコも相性最悪だ。」
「ガーゴイルは私が抑えるわ。リョウがハーピーよ。ヨシ君は先頭を行きなさい。あなたは前を見て走ることだけに専念してちょうだい。トウコ、ヨシ君は任せたわよ。」
リョウの言葉にマリーが指示を出す。
マリーの指示に、ヨシが前に出て走り出し、トウコがその後ろに続く。リョウとマリーはその場に留まり迎撃態勢を取る。
トウコがリョウとすれ違いざまに揶揄う様に言う。
「いい体した美女が相手だ。手加減するなよ?」
「顔が全く好みじゃねえ!」
リョウがトウコに言い返しながら、コンバットベストから取り出した魔力石の欠片に爆破系の魔力を込めて、ハーピーの群れに投げつける。
親指の先ほどの大きさだが、ただの石よりも魔力を込めることができるため威力はその分大きくなる。
石の爆発に巻き込まれたハーピー1体の下半身と別の1体の右翼が飛び散った。
それを横目に、リョウは次々と魔力石の欠片を投げ続け、ハーピーを先頭不能に追いやる。
マリーはというと、ガーゴイル1体に向けて万力鎖を投げつけ、鎖がガーゴイルの体に巻き付いたところで、そのまま鎖を引いた。激しい衝撃音とともにガーゴイルが地面に叩きつけられる。
ガーゴイルの右半身が砕けるが、道も陥没している。
別の1体がその隙を見てマリーに襲い掛かるが、すかさずマリーは背中のバトルハンマーを抜き、
「こいやこらあああ!」
そのままバトルハンマーを振りぬく。
再び衝撃音がし、ガーゴイルの胴体が砕ける。
そのまま即座に、先ほど地面に叩き付けられ右半身が砕けながらも未だもがいていた一体にハンマーを叩きつけ、頭を砕いた。
さらに少し道が陥没する。
その様子を横目で見ていたリョウが叫ぶ。
「道が崩落したらどうすんだ!バカ!」
「うっさいわね!よそ見すんじゃないわよ!」
マリーが叫び返しながら、さらに万力鎖をガーゴイル1体に向け投げた時、後方からトウコが叫んだ。
「残り15メートルだ!2人ともそろそろ来い!」
その声に、リョウが弾幕を張るように一気に魔力石を投げ、
「ハーピーは7匹まで減らした!あとは、洞窟に入って迎撃するぞ!」
と言いながらマリーを見たとき、マリーが投げた万力鎖を避けた1体と、側面から回り込んだもう1体の剣がマリーに襲い掛かるところだった。
「ちっ!」
舌打ちしたリョウが地を蹴りながら短剣を抜き、マリーの元へと駆ける。
正面から襲い掛かったガーゴイルの剣をマリーが鎖で受け止め、もう1体の剣をギリギリでリョウが短剣ではじく。
その時、弾幕が張れた隙にハーピー6匹が一気にトウコたちへと向かった。残り7匹のはずだったが、最後にリョウが投げた爆発に1匹巻き込まれたのだろう。
「トウコ、わりぃ!ハーピーがそっちに行くぞ!」
ガーゴイルの攻撃を捌きながらリョウが叫ぶ。
マリーが「ミスっちゃたわ、ごめんなさいね!」とリョウに謝りながらガーゴイルの頭を両手でしっかり掴むと、「しゃがんで!」とさらにリョウに叫ぶ。
その声にリョウが慌ててしゃがむと、マリーはガーゴイルを掴んだまま体を捻り、もう1体のガーゴイルにぶつけた。
ぶつけられたガーゴイルが吹き飛ばされたが、少し離れた空中で羽ばたきバランスを取る。左上腕部の先がなくなっており、左翼も少し欠けているが戦意は失っていないようだ。
掴んでいたガーゴイルをそのまま地面に叩き付けて、足で踏みつけたマリーに向かってリョウが怒鳴る。
「あぶねーな!俺が砕けるところだったじゃねーか!」
「おだまり!文句は後で聞くからアンタは早くトウコのとこに行きなさい!」
どうやらヨシは洞窟に逃げ込めたようで、トウコは洞窟から10メートルほど手前でハーピーを迎え撃とうとしていた。おそらくトウコが投げたであろう石で1体がはじけ飛んだが、すぐに乱戦になるのは目に見えていた。
その様子を見たリョウがトウコに向けて駆け出す。
トウコは腰のポーチから石を投げ続けたが、素早いハーピーに避けられ結局1体しか仕留めることができず、6匹と乱戦となった。
トウコは正面から襲ってきた1匹のハーピーの爪を、上体を少し倒して躱すと、そのまま体を捻り左足を襲ってきたハーピーに叩きつける。
胴体が真っ二つになったハーピーには見向きもせず、左足が着地すると同時に、右から襲ってきた別の1匹に回し蹴りで右足を叩きこむ。
その時、死角から飛び込んできたハーピーがトウコに襲い掛かり、寸前で気付いて体を逸らすも、ハーピーの爪がトウコの左腕をかすめた。防刃性のTシャツを切り裂き、トウコの腕から血が流れる。そこへ駆け寄ってきたリョウが、トウコを襲ったハーピーを切り裂く。
切り裂かれたハーピーの首と胴体が別々に地面に落下した。
「防壁ぐらい張っとけボケ」
「悪い、助かった。」
1匹がリョウに、2匹がトウコへと襲い掛かる。トウコが後ろへ飛んで攻撃を避けたその時。
トウコの耳にやけに耳障りな甲高い女の笑い声が響いた。
「え?」
突然のことに笑い声に気を取られたトウコにハーピー2匹が再度襲い掛かり、我に返ったトウコは1匹の攻撃はかろうじて避けたが、もう1匹の攻撃を受け、するどい鉤爪でざっくりと右太ももを切り裂かれる。
右太ももから血が流れ、トウコがよろめく。
「何やってんだ、馬鹿野郎!」
襲い掛かってきたハーピーを切り伏せたリョウが、怒鳴りながら投げナイフを投げる。1匹に命中し、続けてトウコを切り裂いた1匹にも投げナイフを投げるも、その時にはよろめいたトウコに残った1匹が体当たりするところだった。
まともにハーピーの体当たりを食らったトウコはそのまま吹き飛ばされる。
そして、奈落へと落ちていった。
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2020/9/19 第一章終了
続きが書け次第また連載再開します。
2021/2/14 第二章開幕
2021/2/28 完結
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