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黒の章
26.靄の中
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「マリーさん!大丈夫ですか!?」
吹き飛ばされ壁へと激突し、うずくまったマリーへヨシが駆け寄る。マリーが血を吐きながら己に治癒をかけ、立ち上がろうとするも目の前に広がる靄を見みると顔を顰めて「あれは無理だわ。」と呟いてその場に座り込んだ。
「あー最低だわ。全然役にたっていないじゃない私。」
「マ、マリーさんはヒーラーですから!それにしてもトウコさんたちは大丈夫でしょうか…。」
ヨシもまたマリーの隣に座ると、白い靄に包まれた広場中央を見ながら心配そうに呟く。
「あの靄、高濃度の魔力ね…。とてもじゃないけど近寄れないわ。」
マリーもまた不安そうに靄を見つめ、「トウコ、リョウ…」と呟いた。
靄に包まれたリョウは警戒しながら辺りを見渡す。白く霞んで見通しは悪いが、動けないほどではない。近くにいたはずのトウコの姿が見えないことを不審に思い、「トウコ、無事か?どこにいる?」と言うも、何の返事はない。
武器を構えたまま警戒していると、右側面から激しい殺気とともに何かが飛び込んできた。咄嗟に右腕で体をかばい障壁を張った瞬間、何かが障壁にぶつかる。リョウはそのまま左腕の短剣を振るった。
黒い髪が数本、リョウの振るった短剣に切られ舞う。
リョウに攻撃を防がれたトウコはそのまま後ろに飛び退ると、リョウから数メートル離れた場所に着地し、そのまま右半身を前にして攻撃の構えを取った。
「トウコ…!」
リョウが驚愕に目を見開き小さく叫んだ瞬間、トウコが地を蹴りリョウに肉薄する。トウコの猛攻をしのぎながら、「おい!しっかりしろ!操られてんのか!?」と声をかけるも、トウコの攻撃は緩まない。
「くっそ!大馬鹿野郎が!」
トウコの蹴りを後ろへ飛んで避けたリョウが、着地と同時に勢いを付けて前へと飛び込み、短剣の柄をトウコの頭に叩き付けた。トウコはそのまま後ろへ飛び、リョウと距離を取ると再び攻撃の構えを取る。
頭から流れた血がトウコの顔を伝って地面に落ちる。
「トウコ!」
リョウが呼びかけるが、トウコは感情が消えたかのような暗い目でリョウを射貫く。
「あーあ。しゃーねぇなあ。」
リョウが場違いなほど明るい声で言いながら、頭をがしがしと掻く。
「殺してやるよ、トウコ。」
暗く冷酷な目でトウコを見やり、ぞっとするほど低い声で言った。
動いたのはトウコが先だった。地を蹴り己へと向かってくるトウコに向けて、リョウが魔力石をばら撒く。炎の柱が幾本も立ち上がるが、トウコはそれを防壁で防ぎながらそのまま突っ込んでくる。すかさずリョウが魔力を付与した投げナイフを続けて4本投擲しながら後ろへ飛んだ。リョウの投げたナイフが3本目で防壁を貫通し、2本のナイフがトウコの右太ももへと突き刺さる。リョウは着地と同時に前へ飛び出し、ナイフが刺さり動きが止まったトウコの首に左の短剣を横薙ぎに振るった。
トウコは体を捻ってそれを避けると、逆にリョウの左腕を掴み、そのままリョウの体を持ち上げ地面に叩き付けた。そして、掴んだままの左腕に膝を叩きこむ。
リョウの左腕から骨が折れる嫌な音がする。しかし、リョウは表情を変えずに右手の短剣をトウコの右腕に突き刺すと、トウコの右太ももに突き刺さったままのナイフを足で押し込むようにして蹴った。
たまらずトウコがリョウから距離を取り、その隙にリョウが起き上がる。
トウコが太もものナイフと右腕の短剣を抜き、リョウは地面に落ちていた本来は左手で持っている短剣を右手で握った。
何も言葉を発さず、ただ暗い目で互いを睨む時間が過ぎる。
今度は2人同時だった。
トウコとリョウが同時に地を蹴り、一瞬で間合いが詰まる。トウコの右足をリョウが避け、続けて放たれた回し蹴りも回避したリョウだったが、更に攻撃を重ねたトウコの左拳がリョウ防壁を砕き、リョウのわき腹にめり込む。
リョウが血を吐きながら右手の短剣を振るい、更に切り下した。
トウコの左腕が宙を舞い、そして右腕もまた肘から先が胴体から離れる。
トウコの両腕から鮮血が噴き出る。トウコの顔が驚愕にゆがみ、暗かった瞳が悲し気な色に染まる。涙が盛り上がった瞳で見つめられたリョウは、トウコの返り血を顔に浴びながら、愛し気に目を細め微笑んだ。
「お前の泣き顔初めて見たな。すぐに後を追ってやるよ。だから。」
優しい口調で囁きながら、リョウは躊躇うことなく短剣を真横に振るう。
「お前を殺す俺を見るな。」。
トウコの両目から血が噴き出しトウコが悲鳴を上げる。そのままリョウはトウコの心臓めがけて、短剣を突き出した。
「靄晴れませんね…。」
トウコとリョウの2人の姿が靄の中へ消えてから、どれほどの時間が経っただろう。短くも長くも感じられる時間、マリーとヨシは祈るような気持ちで靄を見ていた。
「やっぱり…私行くわ。」
マリーが立ち上がりそう言った時、ソフィアの絶叫が響き渡り、靄の中心から暴風が吹き荒れた。
暴風に吹き飛ばされそうになるヨシを支えながら、永遠にも感じられる一瞬が過ぎ、そして唐突に風がやんだ。
突然の暴風に、トウコの心臓に突き刺そうとしていた短剣を思わず落としたリョウは、腕で顔を庇いながら風に吹き飛ばされそうになる体を必死で支えていた。直後、唐突に風が止みあたりを覆っていた靄も晴れる。
リョウが腕を下ろして顔を上げると、そこには切断された両腕と切り裂かれた目、そして胸に空いた穴から血を流しながら絶叫するソフィアの姿があった。
何が起こったか分からずに呆然としているリョウの隣から、「…リョウ?」という迷子の子供のような不安に満ちた声が聞こえた。
リョウが声の先を追うとそこには、リョウが切断したはずの両腕がきちんとある、しかし、右手から血を滴らせながら切り裂いたはずの紫の瞳で呆然と自分を見つめるトウコの姿があった。
「…信じられない!お互い愛しているはずの相手を躊躇なく殺そうとするなんて!」
ソフィアが憎悪に塗れた声で叫ぶ。
その叫びリョウとトウコがはっとしたように、顔をソフィアに向ける。
「愛している相手を殺せないお前たちを、じっくりなぶり殺しにしてやろうと思っていたのに…!お前たち狂っているわ!」
ソフィアの体から小さな蛇が湧き出てはボロボロとそのまま崩れていき、ソフィアの体も再生することなく崩れていく。
そんなソフィアを無感情な目で見たリョウが冷ややかに呟く。
「そりゃ最高の褒め言葉だな。」
「狂ってる!いつか本当に愛している相手から殺されるがいいわ!」
呪詛のような言葉を吐き散らすソフィアの首を、リョウの短剣が切り飛ばした。
憎しみに歪んだソフィアの頭が空を舞い、黒い塵になって消える。体もまた崩れ消え去った。
それを見届けたトウコとリョウはその場に座り込むと、そのまま仰向けになって倒れた。主が倒されたことで遺跡が本来の姿を取り戻そうとしているのか、辺りはキラキラとした黄金の粒子が舞っている。
それを見ながらリョウが呟く。
「トウコ…お前、俺の胸に穴空けたのか?」
「…リョウこそ私の腕を切り落として目を潰したんだろう?」
「胸に穴って完全に俺死んでんじゃねーかよ…。」
「どうせ私のこと殺す直前だっただろ?」
「俺が死ぬ直前だったかもしんねーぞ?」
「はは。それはないな。」
「あー…もう当分お前とはやりあいたくない。しばらく喧嘩は控えようぜ。」
「同感だ。」
「お前そのグローブもう使うなよ。見たくねぇ…。」
「…同感だ。」
マリーとヨシが駆けてくる足音を聞きながらリョウは目を閉じる。
そして、トウコの手を握りながら囁いた。
「なあトウコ。今度はお前を嬉し泣きさせてやるよ。」
「…なんだ突然。」
「お前が次に泣く時は嬉し泣きだ。分かったな。」
リョウが少し力を籠めトウコの手を握り直すと、トウコもまた握り返してきた。
「うん。」
吹き飛ばされ壁へと激突し、うずくまったマリーへヨシが駆け寄る。マリーが血を吐きながら己に治癒をかけ、立ち上がろうとするも目の前に広がる靄を見みると顔を顰めて「あれは無理だわ。」と呟いてその場に座り込んだ。
「あー最低だわ。全然役にたっていないじゃない私。」
「マ、マリーさんはヒーラーですから!それにしてもトウコさんたちは大丈夫でしょうか…。」
ヨシもまたマリーの隣に座ると、白い靄に包まれた広場中央を見ながら心配そうに呟く。
「あの靄、高濃度の魔力ね…。とてもじゃないけど近寄れないわ。」
マリーもまた不安そうに靄を見つめ、「トウコ、リョウ…」と呟いた。
靄に包まれたリョウは警戒しながら辺りを見渡す。白く霞んで見通しは悪いが、動けないほどではない。近くにいたはずのトウコの姿が見えないことを不審に思い、「トウコ、無事か?どこにいる?」と言うも、何の返事はない。
武器を構えたまま警戒していると、右側面から激しい殺気とともに何かが飛び込んできた。咄嗟に右腕で体をかばい障壁を張った瞬間、何かが障壁にぶつかる。リョウはそのまま左腕の短剣を振るった。
黒い髪が数本、リョウの振るった短剣に切られ舞う。
リョウに攻撃を防がれたトウコはそのまま後ろに飛び退ると、リョウから数メートル離れた場所に着地し、そのまま右半身を前にして攻撃の構えを取った。
「トウコ…!」
リョウが驚愕に目を見開き小さく叫んだ瞬間、トウコが地を蹴りリョウに肉薄する。トウコの猛攻をしのぎながら、「おい!しっかりしろ!操られてんのか!?」と声をかけるも、トウコの攻撃は緩まない。
「くっそ!大馬鹿野郎が!」
トウコの蹴りを後ろへ飛んで避けたリョウが、着地と同時に勢いを付けて前へと飛び込み、短剣の柄をトウコの頭に叩き付けた。トウコはそのまま後ろへ飛び、リョウと距離を取ると再び攻撃の構えを取る。
頭から流れた血がトウコの顔を伝って地面に落ちる。
「トウコ!」
リョウが呼びかけるが、トウコは感情が消えたかのような暗い目でリョウを射貫く。
「あーあ。しゃーねぇなあ。」
リョウが場違いなほど明るい声で言いながら、頭をがしがしと掻く。
「殺してやるよ、トウコ。」
暗く冷酷な目でトウコを見やり、ぞっとするほど低い声で言った。
動いたのはトウコが先だった。地を蹴り己へと向かってくるトウコに向けて、リョウが魔力石をばら撒く。炎の柱が幾本も立ち上がるが、トウコはそれを防壁で防ぎながらそのまま突っ込んでくる。すかさずリョウが魔力を付与した投げナイフを続けて4本投擲しながら後ろへ飛んだ。リョウの投げたナイフが3本目で防壁を貫通し、2本のナイフがトウコの右太ももへと突き刺さる。リョウは着地と同時に前へ飛び出し、ナイフが刺さり動きが止まったトウコの首に左の短剣を横薙ぎに振るった。
トウコは体を捻ってそれを避けると、逆にリョウの左腕を掴み、そのままリョウの体を持ち上げ地面に叩き付けた。そして、掴んだままの左腕に膝を叩きこむ。
リョウの左腕から骨が折れる嫌な音がする。しかし、リョウは表情を変えずに右手の短剣をトウコの右腕に突き刺すと、トウコの右太ももに突き刺さったままのナイフを足で押し込むようにして蹴った。
たまらずトウコがリョウから距離を取り、その隙にリョウが起き上がる。
トウコが太もものナイフと右腕の短剣を抜き、リョウは地面に落ちていた本来は左手で持っている短剣を右手で握った。
何も言葉を発さず、ただ暗い目で互いを睨む時間が過ぎる。
今度は2人同時だった。
トウコとリョウが同時に地を蹴り、一瞬で間合いが詰まる。トウコの右足をリョウが避け、続けて放たれた回し蹴りも回避したリョウだったが、更に攻撃を重ねたトウコの左拳がリョウ防壁を砕き、リョウのわき腹にめり込む。
リョウが血を吐きながら右手の短剣を振るい、更に切り下した。
トウコの左腕が宙を舞い、そして右腕もまた肘から先が胴体から離れる。
トウコの両腕から鮮血が噴き出る。トウコの顔が驚愕にゆがみ、暗かった瞳が悲し気な色に染まる。涙が盛り上がった瞳で見つめられたリョウは、トウコの返り血を顔に浴びながら、愛し気に目を細め微笑んだ。
「お前の泣き顔初めて見たな。すぐに後を追ってやるよ。だから。」
優しい口調で囁きながら、リョウは躊躇うことなく短剣を真横に振るう。
「お前を殺す俺を見るな。」。
トウコの両目から血が噴き出しトウコが悲鳴を上げる。そのままリョウはトウコの心臓めがけて、短剣を突き出した。
「靄晴れませんね…。」
トウコとリョウの2人の姿が靄の中へ消えてから、どれほどの時間が経っただろう。短くも長くも感じられる時間、マリーとヨシは祈るような気持ちで靄を見ていた。
「やっぱり…私行くわ。」
マリーが立ち上がりそう言った時、ソフィアの絶叫が響き渡り、靄の中心から暴風が吹き荒れた。
暴風に吹き飛ばされそうになるヨシを支えながら、永遠にも感じられる一瞬が過ぎ、そして唐突に風がやんだ。
突然の暴風に、トウコの心臓に突き刺そうとしていた短剣を思わず落としたリョウは、腕で顔を庇いながら風に吹き飛ばされそうになる体を必死で支えていた。直後、唐突に風が止みあたりを覆っていた靄も晴れる。
リョウが腕を下ろして顔を上げると、そこには切断された両腕と切り裂かれた目、そして胸に空いた穴から血を流しながら絶叫するソフィアの姿があった。
何が起こったか分からずに呆然としているリョウの隣から、「…リョウ?」という迷子の子供のような不安に満ちた声が聞こえた。
リョウが声の先を追うとそこには、リョウが切断したはずの両腕がきちんとある、しかし、右手から血を滴らせながら切り裂いたはずの紫の瞳で呆然と自分を見つめるトウコの姿があった。
「…信じられない!お互い愛しているはずの相手を躊躇なく殺そうとするなんて!」
ソフィアが憎悪に塗れた声で叫ぶ。
その叫びリョウとトウコがはっとしたように、顔をソフィアに向ける。
「愛している相手を殺せないお前たちを、じっくりなぶり殺しにしてやろうと思っていたのに…!お前たち狂っているわ!」
ソフィアの体から小さな蛇が湧き出てはボロボロとそのまま崩れていき、ソフィアの体も再生することなく崩れていく。
そんなソフィアを無感情な目で見たリョウが冷ややかに呟く。
「そりゃ最高の褒め言葉だな。」
「狂ってる!いつか本当に愛している相手から殺されるがいいわ!」
呪詛のような言葉を吐き散らすソフィアの首を、リョウの短剣が切り飛ばした。
憎しみに歪んだソフィアの頭が空を舞い、黒い塵になって消える。体もまた崩れ消え去った。
それを見届けたトウコとリョウはその場に座り込むと、そのまま仰向けになって倒れた。主が倒されたことで遺跡が本来の姿を取り戻そうとしているのか、辺りはキラキラとした黄金の粒子が舞っている。
それを見ながらリョウが呟く。
「トウコ…お前、俺の胸に穴空けたのか?」
「…リョウこそ私の腕を切り落として目を潰したんだろう?」
「胸に穴って完全に俺死んでんじゃねーかよ…。」
「どうせ私のこと殺す直前だっただろ?」
「俺が死ぬ直前だったかもしんねーぞ?」
「はは。それはないな。」
「あー…もう当分お前とはやりあいたくない。しばらく喧嘩は控えようぜ。」
「同感だ。」
「お前そのグローブもう使うなよ。見たくねぇ…。」
「…同感だ。」
マリーとヨシが駆けてくる足音を聞きながらリョウは目を閉じる。
そして、トウコの手を握りながら囁いた。
「なあトウコ。今度はお前を嬉し泣きさせてやるよ。」
「…なんだ突然。」
「お前が次に泣く時は嬉し泣きだ。分かったな。」
リョウが少し力を籠めトウコの手を握り直すと、トウコもまた握り返してきた。
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2020/9/19 第一章終了
続きが書け次第また連載再開します。
2021/2/14 第二章開幕
2021/2/28 完結
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