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紫の章
10.拒絶
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爆破テロに関わっていると微笑みながら言った男に、リョウが無表情で即座に言い返した。
「ノーだ。二度と俺たちの前に姿を現すな。代わりに俺たちもお前らのことは黙っててやる。」
男が静かにトウコを見る。
トウコは煙草の煙を吐き出しながら、何の感情も籠らない顔で男を見た。
「小指の爪の先ほどの興味もない。まだ道端の蟻の方が興味があるくらいだ。消えろ。」
トウコの言葉に女が激高したように叫ぶ。
「あなた、同じ色無しなのに何も思わないっていうの!?」
トウコは女の方を見向きもせず煙草を吸い、リョウが女を剣呑な目で睨みつけると地を這うような低い声で言った。
「うるせえぞ。声がでけえんだよ。その口削がれたくなかったら黙っとけ。」
男が宥めるように女の肩を抱くと、女は男の胸に顔を押し付けてしがみついた。男は目を細めて女の頭を撫でながら、静かに口を開いた。
「彼女たちは何も世界を変えようだとか大それたことを思っているわけではないのです。ただ、色がないというだけでまっとうに生きられない人間がいるということを、色はないけれど自分たちも同じ人間だということを伝えたいだけなのです。」
男の言葉にトウコたち3人は何も言わず、黙って煙草を吸っている。
そんな3人に構うことなく男は少し目を伏せて言葉を続けた。
「お恥ずかしい話ですが、私はこれまで彼女たちを…色のない人々を同じ人間だとは思っていませんでした。貴色を持たない下等な生き物だと思っていたのです。…愚なことです。あの方に出会わなければ今でも私は愚かなままだったでしょう。」
そこで言葉を切った男は、未だ男の胸に顔を押し付けている女の頭を見下ろした。
「そして彼女に出会い、彼女がこれまでどのように生きてきたか、どのような境遇の中で今なお生きているか知って助けたいと思ったのです。」
女の黒髪を梳きながら男は3人を見やった。
「私のように愚かな考えから脱却した者たちが他にも複数おります。そして、彼女たちと共に立ち上がったのです。」
マリーは先ほどから天井を見上げたまま煙草をくゆらせており、トウコはリョウの2本目の煙草を奪い取って口に咥えると、リョウにもたれ掛かって天井に煙を吐き出した。
リョウはトウコから奪われた煙草を少し恨めしそうな目で見た後、しぶしぶ煙草を取り出して咥えると、トウコの煙草とシガーキスで火をつけた。
明らかに興味が無さげな3人に、男は少し眉を顰めるとまた口を開いた。
「トウコさんも分かるでしょう?彼女たちの気持ちが。マリーさんもリョウさんも分かるはずです。トウコさんと一緒にいるお二人だ。トウコさんがどれだけ理不尽な扱いをされてきたか見てきたのではないですか?そんなあなた方に、ぜひ我々の仲間になっていただきたいのです。いえ、あなた方は我々の仲間になるべきなのです!」
最後に少し口調を強くして言った男を、マリーが不愉快そうに見やると口を開いた。
「ねえ、あなたたち何か勘違いしていないかしら。」
マリーが酷く冷めた声で言葉を続ける。
「私はね、トウコが色無しだから一緒にいるんじゃないわよ。トウコだから一緒にいるの。」
男が少し小首を傾げると、それを見たリョウが馬鹿にしたような口調で言った。
「俺たちとお前を一緒にするな。虫唾が走る。俺たちはトウコに同情も哀れみも持っていない。」
「トウコさんを可哀想だと一度も思ったことがないと…?」
リョウはその言葉を鼻で笑う。
「ない。そもそもそんなくだらないことを思ってやらないといけない女を俺は側には置かない。そこの女のように誰かに縋らないと生きていけないような奴じゃない。」
リョウの言葉に、男の胸に顔を埋めていた女が顔を上げるとトウコを睨み、次いでリョウを見た。
「その人は…トウコさんは力があるから!私たちみたいな色無しじゃないから誰にも頼らずに生きていけるのよ!私たちとは違うわ!」
「あなたとトウコが違うと言うのなら、トウコに頼ろうとするはやめてちょうだい。他を当たりなさい。」
間髪入れずに言ったマリーを女が睨みつける。
再び男が宥めるように女の頭を撫でながらトウコを見た。
「あなたは、色がないというだけで虐げられる人間がいることをどう思われているのですか?」
今度は少し冷笑を浮かべたトウコが男を見て口を開いた。
「色のあるなしに関わらず、虐げられる人間は虐げられる。それだけだ。そもそも2区と3区を隔てる壁がいい証拠だ。3区以下に住んでいる人間は2区以上に住んでいる人間に虐げられているんだよ。…ああ、お前は2区の人間だったな。同情するのは楽しいか?」
トウコの嘲るような言葉に男は不愉快そうに顔を顰めたが、トウコは構わず言葉を続けた。
「お前は色無しが虐げられているのがおかしいと言ったが、色を持っている人間も同じだろう?親に捨てられるのは色無しだけか?娼婦も男娼もスラムでごみを漁っているのも色無しだけなのか?」
「それはそうかもしれませんが、彼らは道を歩いているだけで石を投げられたり罵倒を浴びせられたりはしないでしょう。人間扱いされていないのは色を持たない者たちだけです。」
「私はたまにこう思うことがある。色無しの娼婦と色のある娼婦どちらが幸せなのだろうと。色無しはほぼ間違いなく高級娼館に買われる。そこで2区や1区の金持ちに買われて愛人として壁の向こうに行くこともある。では色のある娼婦は?色無し並みの容姿をしていれば高級娼館に買われるだろうが、そうでない女の方が多いだろう?スラムの道端で客を取る女もいる。どちらが幸せで、どちらが人間扱いされているんだろうな。…お前もその女が可哀そうだと思うなら、愛人として壁の向こうに連れていってやればいいじゃないか。」
男が怒りを孕んだ声で言い返す。
「私は彼女を囲うようなことはしたくない!愛人として買われた色無しは一歩も外へ出されることはないんだ!」
「別にお前が他の人間と同じことをする必要はないだろう?壁の向こうで自由に暮らさせてやればいいじゃないか。めでたしめでたしだな。」
「2区の外を自由に色無しがで歩けるわけがないことを知っているでしょう!?」
「スラムで体を売っている女たちの多くがそれでもいいからお前に囲われたいと願うだろうよ。」
そこで言葉を切ったトウコが、自分を睨みつけている女を見て静かに問うた。
「お前はどうなんだ?その男に2区に連れてってやると言われたら断るのか?」
「わ、私は…。」
「お前はスラムで体を売っている女たちを可哀想だと思ったことはないのか?それとも見下すことはあっても可哀そうだと思ったことはないか?」
女が目を吊り上げて喚いた。
「あなたには力があるから私たちの気持ちが分からないのよ!体を売らないと生きていけない私たちのことなんて理解できるわけがないわ!」
「ああ、そうだ。分からないし分かろうとも思わない。だから消えろ。」
突き放すように言い放ったトウコを女が睨みつけて口を開こうとした時、それを制するように男が先に口を開いた。
「もう十分です。あなた方ならきっと理解してくださると思っていましたが…見当違いだったようです。」
そう言って男が女の腕を引きながら立ち上がる。
女は未だ何か言いたげにトウコを睨んでいたが、男に促されるとドアに向かって歩き始めた。
2人の背にマリーが声を掛ける。
「私たちは今夜あなた達には会っていない。だから何の話も聞いていない。」
「ええ。私たちもあなた方とは会っていない。だからあなた方は私たちのことを何も知らない。」
男は背を向けたままそう言うと静かに部屋を出て行った。
男と女が出て行った部屋で3人はしばらく無言で煙草を吸っていたが、マリーが忌々しげに口を開いた。
「やっぱり殺した方が良かったかしら。」
「今からでも殺りにいくか?」
マリーとリョウの言葉にトウコが苦笑しながら立ち上がると、リョウの腕を引いて言った。
「今夜は誰とも会っていない。マリーの部屋でちょっと夜更かししていただけさ。リョウ、戻ろう。」
トウコの言葉にマリーが息を吐き出して立ち上がり、リョウもまた億劫そうに立ち上がった。
「ああもう!イライラして寝れそうにないわ!」
「夜更かしはお肌の天敵なんだろう?」
「今夜は別よ!お酒でも飲むわ!」
「遅くまで邪魔して悪かったね。おやすみ。」
そう言ってトウコはリョウの腕を引いて部屋へ戻った。
部屋へ戻ると、リョウは不愉快そうに上着を脱ぎ捨てるとベッドに横になった。トウコはそんなリョウを見て少し苦笑いを浮かべたが、ふと何かを思いついたような顔をすると少し不敵な笑みを浮かべてベッドの側まで行くと、リョウの上に跨った。
リョウに跨ったまま上着を脱いだトウコが、リョウを見下ろして囁く。
「お前は私を誰かに縋らないと生きていけないような奴じゃないって言ったけど。」
リョウがトウコを見上げて眉を少し上げると、トウコはリョウの顔の横に肘をついてリョウの青の瞳を覗き込んだ。
「私がお前に縋ったらどうする?」
少し挑むような口調で言ったトウコをリョウが体を起こして組み敷くと、今度はリョウがトウコの顔の横に肘をついた。
不敵な笑みを浮かべて自分を見つめるトウコの紫の瞳を覗き込みながらリョウが囁く。
「喜んで縋りつかせてやる。ちゃんと縋りつけよ?」
トウコが妖艶に微笑みながらリョウの褐色の背中に腕を回した。
「ノーだ。二度と俺たちの前に姿を現すな。代わりに俺たちもお前らのことは黙っててやる。」
男が静かにトウコを見る。
トウコは煙草の煙を吐き出しながら、何の感情も籠らない顔で男を見た。
「小指の爪の先ほどの興味もない。まだ道端の蟻の方が興味があるくらいだ。消えろ。」
トウコの言葉に女が激高したように叫ぶ。
「あなた、同じ色無しなのに何も思わないっていうの!?」
トウコは女の方を見向きもせず煙草を吸い、リョウが女を剣呑な目で睨みつけると地を這うような低い声で言った。
「うるせえぞ。声がでけえんだよ。その口削がれたくなかったら黙っとけ。」
男が宥めるように女の肩を抱くと、女は男の胸に顔を押し付けてしがみついた。男は目を細めて女の頭を撫でながら、静かに口を開いた。
「彼女たちは何も世界を変えようだとか大それたことを思っているわけではないのです。ただ、色がないというだけでまっとうに生きられない人間がいるということを、色はないけれど自分たちも同じ人間だということを伝えたいだけなのです。」
男の言葉にトウコたち3人は何も言わず、黙って煙草を吸っている。
そんな3人に構うことなく男は少し目を伏せて言葉を続けた。
「お恥ずかしい話ですが、私はこれまで彼女たちを…色のない人々を同じ人間だとは思っていませんでした。貴色を持たない下等な生き物だと思っていたのです。…愚なことです。あの方に出会わなければ今でも私は愚かなままだったでしょう。」
そこで言葉を切った男は、未だ男の胸に顔を押し付けている女の頭を見下ろした。
「そして彼女に出会い、彼女がこれまでどのように生きてきたか、どのような境遇の中で今なお生きているか知って助けたいと思ったのです。」
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「私のように愚かな考えから脱却した者たちが他にも複数おります。そして、彼女たちと共に立ち上がったのです。」
マリーは先ほどから天井を見上げたまま煙草をくゆらせており、トウコはリョウの2本目の煙草を奪い取って口に咥えると、リョウにもたれ掛かって天井に煙を吐き出した。
リョウはトウコから奪われた煙草を少し恨めしそうな目で見た後、しぶしぶ煙草を取り出して咥えると、トウコの煙草とシガーキスで火をつけた。
明らかに興味が無さげな3人に、男は少し眉を顰めるとまた口を開いた。
「トウコさんも分かるでしょう?彼女たちの気持ちが。マリーさんもリョウさんも分かるはずです。トウコさんと一緒にいるお二人だ。トウコさんがどれだけ理不尽な扱いをされてきたか見てきたのではないですか?そんなあなた方に、ぜひ我々の仲間になっていただきたいのです。いえ、あなた方は我々の仲間になるべきなのです!」
最後に少し口調を強くして言った男を、マリーが不愉快そうに見やると口を開いた。
「ねえ、あなたたち何か勘違いしていないかしら。」
マリーが酷く冷めた声で言葉を続ける。
「私はね、トウコが色無しだから一緒にいるんじゃないわよ。トウコだから一緒にいるの。」
男が少し小首を傾げると、それを見たリョウが馬鹿にしたような口調で言った。
「俺たちとお前を一緒にするな。虫唾が走る。俺たちはトウコに同情も哀れみも持っていない。」
「トウコさんを可哀想だと一度も思ったことがないと…?」
リョウはその言葉を鼻で笑う。
「ない。そもそもそんなくだらないことを思ってやらないといけない女を俺は側には置かない。そこの女のように誰かに縋らないと生きていけないような奴じゃない。」
リョウの言葉に、男の胸に顔を埋めていた女が顔を上げるとトウコを睨み、次いでリョウを見た。
「その人は…トウコさんは力があるから!私たちみたいな色無しじゃないから誰にも頼らずに生きていけるのよ!私たちとは違うわ!」
「あなたとトウコが違うと言うのなら、トウコに頼ろうとするはやめてちょうだい。他を当たりなさい。」
間髪入れずに言ったマリーを女が睨みつける。
再び男が宥めるように女の頭を撫でながらトウコを見た。
「あなたは、色がないというだけで虐げられる人間がいることをどう思われているのですか?」
今度は少し冷笑を浮かべたトウコが男を見て口を開いた。
「色のあるなしに関わらず、虐げられる人間は虐げられる。それだけだ。そもそも2区と3区を隔てる壁がいい証拠だ。3区以下に住んでいる人間は2区以上に住んでいる人間に虐げられているんだよ。…ああ、お前は2区の人間だったな。同情するのは楽しいか?」
トウコの嘲るような言葉に男は不愉快そうに顔を顰めたが、トウコは構わず言葉を続けた。
「お前は色無しが虐げられているのがおかしいと言ったが、色を持っている人間も同じだろう?親に捨てられるのは色無しだけか?娼婦も男娼もスラムでごみを漁っているのも色無しだけなのか?」
「それはそうかもしれませんが、彼らは道を歩いているだけで石を投げられたり罵倒を浴びせられたりはしないでしょう。人間扱いされていないのは色を持たない者たちだけです。」
「私はたまにこう思うことがある。色無しの娼婦と色のある娼婦どちらが幸せなのだろうと。色無しはほぼ間違いなく高級娼館に買われる。そこで2区や1区の金持ちに買われて愛人として壁の向こうに行くこともある。では色のある娼婦は?色無し並みの容姿をしていれば高級娼館に買われるだろうが、そうでない女の方が多いだろう?スラムの道端で客を取る女もいる。どちらが幸せで、どちらが人間扱いされているんだろうな。…お前もその女が可哀そうだと思うなら、愛人として壁の向こうに連れていってやればいいじゃないか。」
男が怒りを孕んだ声で言い返す。
「私は彼女を囲うようなことはしたくない!愛人として買われた色無しは一歩も外へ出されることはないんだ!」
「別にお前が他の人間と同じことをする必要はないだろう?壁の向こうで自由に暮らさせてやればいいじゃないか。めでたしめでたしだな。」
「2区の外を自由に色無しがで歩けるわけがないことを知っているでしょう!?」
「スラムで体を売っている女たちの多くがそれでもいいからお前に囲われたいと願うだろうよ。」
そこで言葉を切ったトウコが、自分を睨みつけている女を見て静かに問うた。
「お前はどうなんだ?その男に2区に連れてってやると言われたら断るのか?」
「わ、私は…。」
「お前はスラムで体を売っている女たちを可哀想だと思ったことはないのか?それとも見下すことはあっても可哀そうだと思ったことはないか?」
女が目を吊り上げて喚いた。
「あなたには力があるから私たちの気持ちが分からないのよ!体を売らないと生きていけない私たちのことなんて理解できるわけがないわ!」
「ああ、そうだ。分からないし分かろうとも思わない。だから消えろ。」
突き放すように言い放ったトウコを女が睨みつけて口を開こうとした時、それを制するように男が先に口を開いた。
「もう十分です。あなた方ならきっと理解してくださると思っていましたが…見当違いだったようです。」
そう言って男が女の腕を引きながら立ち上がる。
女は未だ何か言いたげにトウコを睨んでいたが、男に促されるとドアに向かって歩き始めた。
2人の背にマリーが声を掛ける。
「私たちは今夜あなた達には会っていない。だから何の話も聞いていない。」
「ええ。私たちもあなた方とは会っていない。だからあなた方は私たちのことを何も知らない。」
男は背を向けたままそう言うと静かに部屋を出て行った。
男と女が出て行った部屋で3人はしばらく無言で煙草を吸っていたが、マリーが忌々しげに口を開いた。
「やっぱり殺した方が良かったかしら。」
「今からでも殺りにいくか?」
マリーとリョウの言葉にトウコが苦笑しながら立ち上がると、リョウの腕を引いて言った。
「今夜は誰とも会っていない。マリーの部屋でちょっと夜更かししていただけさ。リョウ、戻ろう。」
トウコの言葉にマリーが息を吐き出して立ち上がり、リョウもまた億劫そうに立ち上がった。
「ああもう!イライラして寝れそうにないわ!」
「夜更かしはお肌の天敵なんだろう?」
「今夜は別よ!お酒でも飲むわ!」
「遅くまで邪魔して悪かったね。おやすみ。」
そう言ってトウコはリョウの腕を引いて部屋へ戻った。
部屋へ戻ると、リョウは不愉快そうに上着を脱ぎ捨てるとベッドに横になった。トウコはそんなリョウを見て少し苦笑いを浮かべたが、ふと何かを思いついたような顔をすると少し不敵な笑みを浮かべてベッドの側まで行くと、リョウの上に跨った。
リョウに跨ったまま上着を脱いだトウコが、リョウを見下ろして囁く。
「お前は私を誰かに縋らないと生きていけないような奴じゃないって言ったけど。」
リョウがトウコを見上げて眉を少し上げると、トウコはリョウの顔の横に肘をついてリョウの青の瞳を覗き込んだ。
「私がお前に縋ったらどうする?」
少し挑むような口調で言ったトウコをリョウが体を起こして組み敷くと、今度はリョウがトウコの顔の横に肘をついた。
不敵な笑みを浮かべて自分を見つめるトウコの紫の瞳を覗き込みながらリョウが囁く。
「喜んで縋りつかせてやる。ちゃんと縋りつけよ?」
トウコが妖艶に微笑みながらリョウの褐色の背中に腕を回した。
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