83 / 100
金の章
14.見つめる死
しおりを挟む
「ここは…。これがトウコの夢か…?」
気づいた時には見覚えのない廊下にリョウは1人立っていた。
薄暗く、ところどころ壁紙が剥がれた壁に、掃除が行き届いていない埃の溜まった廊下。
さほど長くはないその廊下に、いくつかのドアが見える。
1番近いドアにそっと近づくと、中から女の嬌声が聞こえた。
娼館かと一瞬思い、すぐに連れ込み宿の類だと思い当たったリョウが、小さく眉を顰める。
「なんてとこにいる夢を見てやがんだ…。」
忌々しそうにリョウが小さく呟いた時、廊下の奥から女の悲鳴のような叫び声が微かに聞こえた。
リョウがそちらの方へ静かに歩いて行くと、今度は女と男が言い争うような声と、何かが倒れる男が聞こえてきた。
音が聞こえたドアの前まで来たリョウが、色の剥げた、見るからに安っぽいドアノブに手を掛け、一瞬ためらった。
どさりとまた何かが倒れる音がドアのすぐ向こうから聞こえ、リョウは目を閉じた。
小さく息を吸ったリョウは目を開けると、1つの確信をもって一気にドアを開けた。
「…やっぱりな。」
ドアの向こうは、粗末なベッドとサイドテーブルだけでいっぱいになるような、部屋の隅に埃とカビがこびりついた、廊下と同様に薄汚れた小さな部屋だった。
つい今しがたまで使用されていたのが分かる乱れた寝台には、女物の下着。
部屋の中に充満する生臭い鉄の臭い。
ベッドのすぐ側に背中を切られ喉から血を流した男が、驚愕に顔を歪めて横向きに倒れ、事切れていた。
リョウの足元にじわじわと広がり続ける赤い液体。
赤い液体の中に散った長い黒髪。
憎悪に満ちた紫の瞳から涙を流しながら、短剣を喉に突き刺し、白い胸元を真っ赤に染めた全裸の女―トウコが倒れていた。
リョウは片手で目を押さえ、少し上を向いてそのまま立っていたが、やがて静かに手を降ろすと、トウコの血だまりに1歩足を踏み出した。
死んでいる男の体を足で押しのけ、ベッドの上の掛布を手に取ると、片膝をついてトウコの側にしゃがみ込んでその体を掛布で包んだ。
トウコの血で汚れた頬をそっと撫でる。
「結婚を約束した女をこんなしけた場所で抱くわけねーだろ。このボケ。」
言葉とは裏腹に優しい声音で呟くと、トウコの紫の瞳を閉じさせた。
トウコの体を抱きかかえたリョウは、静かに立ち上がり部屋を出た。
トウコの血で足跡を付けながら廊下を進むリョウの足元が、突然ぐにゃりと歪む。
はっと足元を見たリョウだったが、すぐに体が浮遊感に包まれた。
リョウの体は奈落へと落ちた。
「っ…!」
落下の衝撃に身構えたリョウだったが、奈落へと落ちたはずの体はしっかりと地面に足を付けており、きつく抱きかかえていたはずのトウコの体も、腕にべったりとついていたトウコの血も全てが跡形もなく消えていた。
未だに残るトウコの重みと感触を、名残惜しむように両手を見下ろしていたリョウだったが、頬を撫でる風の感触に気付き顔を上げた。
そこは先ほどのどこか陰鬱とした雰囲気とは異なる、抜けるような青空の下、石畳の通りにレンガ造りの家々が立ち並ぶ、朴訥とした村だった。
気持ちを切り替えるかのように小さく頭を振ったリョウが、顔を上げて辺りを見渡す。
それなりの数の家が立ち並んでいるが通りに人の姿はなく、辺りはしんと静まり返っており、また、心地のいい風が吹いている天気のいい昼間だというのに、どの家の窓もぴったりと閉ざされ、ご丁寧にカーテンまできっちりと閉められていた。
そのため、明るい陽射しとは裏腹にどこか異様な雰囲気を醸し出していた。
「あいつには似合わない退屈な場所だな。」
小さく呟いたリョウは、石畳を歩き始めた。
人影が見当たらない通りをしばら歩いていると、複数の人のさざめきが聞こえてきた。
リョウがそちらに足を向けて進むと、さざめきは徐々に大きくなり、その声が負の感情を帯びていることに気付いたリョウは、歩く速度を速めた。
通りの先、広場のような場所に群衆が集まっているのが目に入り、リョウは駆け足でその場所に入った。
町中の住民が集まっているのではないかと思えるほどの数の人間が、何かを取り囲み口々に罵りながら石を投げている。
「お前のせいで!」
「俺の母親が死んだのはお前のせいだ!」
「お前が俺の親父を殺したんだ!この魔女め!」
「私の可愛い息子を返して!」
「あんたがいなければ私の旦那も子供も死ぬことはなかったんだ!」
その光景を見たリョウが顔を歪ませたとき、女の悲鳴のような叫びが響いた。
「私じゃない!私は魔女なんかじゃないの!」
女の声を聞いたリョウが群衆をかき分けながら前へ前へと進む。
その時、前方でわっと歓声が上がった。
「やった!やったぞ!魔女をやった!」
その声に周りの人間が快哉を叫び、それは徐々に伝播し広場中の人間が喜びに沸いた。
喜びの声を上げる人々をかき分けたリョウが、ようやく人波を抜けた。
黒髪をべったりと血で汚し、元は灰色だったのだろうノースリーブの地味なワンピースを血で染めたトウコが石畳の上に大量の石と共に倒れ伏していた。
ワンピースの裾が膝までまくれ、剥き出しになった足はいたるところが紫に腫れ上がり、また裂けて血が流れていた。
ノースリーブから伸びた腕も、足と変わらない有様だった。
トウコの側に複数の男が興奮した様子で立っており、その中の1人がトウコの黒髪を掴んで引き起こす。
露わになった顔は潰れ、腫れ上がっており、美しかった顔は見る影もなかった。
人々がまた快哉を上げる中、リョウが駆けた。
トウコの髪を掴んでいた男の腕と首が舞い、ぐらりと傾いたトウコの体を抱きとめたリョウは、そのまま次々と男たちの首を刎ねた。
一瞬の静寂の後、悲鳴を上げて群衆が逃げ出す。
幾人かがリョウを取り押さえようと向かってきたが、その全てを切り伏せたリョウは、動くものがいなくなった広場で、血だまりの中しばらくトウコの体を抱き締めていた。
「…そういえばお前がスカート履いてるの初めてみたな。なのになんだよそれ。だっせえワンピース。おまけに壊滅的に灰色が似合ってねえ。今度俺が似合うやつ買ってやるからそれ着ろよ。」
トウコの潰れた顔を肩に押し付けるように抱きかかえたリョウが、静かに歩き出す。
再びリョウの足元がぐにゃりと歪み、浮遊感に包まれる。
きつく目を閉じ、大きく息を吸って吐き出したリョウが、次に目にするものに挑むかのように目を開けた。
その後も、次々と現れる夢の中でリョウはトウコの死を見続けた。
全ての夢で、トウコは20代前半から半ばの姿で現れ、そしてその全てが非業の死を遂げていた。
未だに1人も生きているトウコを出会うことなく、リョウはまたトウコの死体を抱きかかえていた。
血にまみれたトウコの体を抱き締めたまま、リョウが座り込んで項垂れる。
「助けようとするなだと?助けようにも、どいつもこいつも死んでるじゃねーか。」
力なく座り込んでいた地面がぐにゃりと歪む。
リョウは顔を上げ、疲れたように息を吐き出すと目を閉じた。
気づいた時には見覚えのない廊下にリョウは1人立っていた。
薄暗く、ところどころ壁紙が剥がれた壁に、掃除が行き届いていない埃の溜まった廊下。
さほど長くはないその廊下に、いくつかのドアが見える。
1番近いドアにそっと近づくと、中から女の嬌声が聞こえた。
娼館かと一瞬思い、すぐに連れ込み宿の類だと思い当たったリョウが、小さく眉を顰める。
「なんてとこにいる夢を見てやがんだ…。」
忌々しそうにリョウが小さく呟いた時、廊下の奥から女の悲鳴のような叫び声が微かに聞こえた。
リョウがそちらの方へ静かに歩いて行くと、今度は女と男が言い争うような声と、何かが倒れる男が聞こえてきた。
音が聞こえたドアの前まで来たリョウが、色の剥げた、見るからに安っぽいドアノブに手を掛け、一瞬ためらった。
どさりとまた何かが倒れる音がドアのすぐ向こうから聞こえ、リョウは目を閉じた。
小さく息を吸ったリョウは目を開けると、1つの確信をもって一気にドアを開けた。
「…やっぱりな。」
ドアの向こうは、粗末なベッドとサイドテーブルだけでいっぱいになるような、部屋の隅に埃とカビがこびりついた、廊下と同様に薄汚れた小さな部屋だった。
つい今しがたまで使用されていたのが分かる乱れた寝台には、女物の下着。
部屋の中に充満する生臭い鉄の臭い。
ベッドのすぐ側に背中を切られ喉から血を流した男が、驚愕に顔を歪めて横向きに倒れ、事切れていた。
リョウの足元にじわじわと広がり続ける赤い液体。
赤い液体の中に散った長い黒髪。
憎悪に満ちた紫の瞳から涙を流しながら、短剣を喉に突き刺し、白い胸元を真っ赤に染めた全裸の女―トウコが倒れていた。
リョウは片手で目を押さえ、少し上を向いてそのまま立っていたが、やがて静かに手を降ろすと、トウコの血だまりに1歩足を踏み出した。
死んでいる男の体を足で押しのけ、ベッドの上の掛布を手に取ると、片膝をついてトウコの側にしゃがみ込んでその体を掛布で包んだ。
トウコの血で汚れた頬をそっと撫でる。
「結婚を約束した女をこんなしけた場所で抱くわけねーだろ。このボケ。」
言葉とは裏腹に優しい声音で呟くと、トウコの紫の瞳を閉じさせた。
トウコの体を抱きかかえたリョウは、静かに立ち上がり部屋を出た。
トウコの血で足跡を付けながら廊下を進むリョウの足元が、突然ぐにゃりと歪む。
はっと足元を見たリョウだったが、すぐに体が浮遊感に包まれた。
リョウの体は奈落へと落ちた。
「っ…!」
落下の衝撃に身構えたリョウだったが、奈落へと落ちたはずの体はしっかりと地面に足を付けており、きつく抱きかかえていたはずのトウコの体も、腕にべったりとついていたトウコの血も全てが跡形もなく消えていた。
未だに残るトウコの重みと感触を、名残惜しむように両手を見下ろしていたリョウだったが、頬を撫でる風の感触に気付き顔を上げた。
そこは先ほどのどこか陰鬱とした雰囲気とは異なる、抜けるような青空の下、石畳の通りにレンガ造りの家々が立ち並ぶ、朴訥とした村だった。
気持ちを切り替えるかのように小さく頭を振ったリョウが、顔を上げて辺りを見渡す。
それなりの数の家が立ち並んでいるが通りに人の姿はなく、辺りはしんと静まり返っており、また、心地のいい風が吹いている天気のいい昼間だというのに、どの家の窓もぴったりと閉ざされ、ご丁寧にカーテンまできっちりと閉められていた。
そのため、明るい陽射しとは裏腹にどこか異様な雰囲気を醸し出していた。
「あいつには似合わない退屈な場所だな。」
小さく呟いたリョウは、石畳を歩き始めた。
人影が見当たらない通りをしばら歩いていると、複数の人のさざめきが聞こえてきた。
リョウがそちらに足を向けて進むと、さざめきは徐々に大きくなり、その声が負の感情を帯びていることに気付いたリョウは、歩く速度を速めた。
通りの先、広場のような場所に群衆が集まっているのが目に入り、リョウは駆け足でその場所に入った。
町中の住民が集まっているのではないかと思えるほどの数の人間が、何かを取り囲み口々に罵りながら石を投げている。
「お前のせいで!」
「俺の母親が死んだのはお前のせいだ!」
「お前が俺の親父を殺したんだ!この魔女め!」
「私の可愛い息子を返して!」
「あんたがいなければ私の旦那も子供も死ぬことはなかったんだ!」
その光景を見たリョウが顔を歪ませたとき、女の悲鳴のような叫びが響いた。
「私じゃない!私は魔女なんかじゃないの!」
女の声を聞いたリョウが群衆をかき分けながら前へ前へと進む。
その時、前方でわっと歓声が上がった。
「やった!やったぞ!魔女をやった!」
その声に周りの人間が快哉を叫び、それは徐々に伝播し広場中の人間が喜びに沸いた。
喜びの声を上げる人々をかき分けたリョウが、ようやく人波を抜けた。
黒髪をべったりと血で汚し、元は灰色だったのだろうノースリーブの地味なワンピースを血で染めたトウコが石畳の上に大量の石と共に倒れ伏していた。
ワンピースの裾が膝までまくれ、剥き出しになった足はいたるところが紫に腫れ上がり、また裂けて血が流れていた。
ノースリーブから伸びた腕も、足と変わらない有様だった。
トウコの側に複数の男が興奮した様子で立っており、その中の1人がトウコの黒髪を掴んで引き起こす。
露わになった顔は潰れ、腫れ上がっており、美しかった顔は見る影もなかった。
人々がまた快哉を上げる中、リョウが駆けた。
トウコの髪を掴んでいた男の腕と首が舞い、ぐらりと傾いたトウコの体を抱きとめたリョウは、そのまま次々と男たちの首を刎ねた。
一瞬の静寂の後、悲鳴を上げて群衆が逃げ出す。
幾人かがリョウを取り押さえようと向かってきたが、その全てを切り伏せたリョウは、動くものがいなくなった広場で、血だまりの中しばらくトウコの体を抱き締めていた。
「…そういえばお前がスカート履いてるの初めてみたな。なのになんだよそれ。だっせえワンピース。おまけに壊滅的に灰色が似合ってねえ。今度俺が似合うやつ買ってやるからそれ着ろよ。」
トウコの潰れた顔を肩に押し付けるように抱きかかえたリョウが、静かに歩き出す。
再びリョウの足元がぐにゃりと歪み、浮遊感に包まれる。
きつく目を閉じ、大きく息を吸って吐き出したリョウが、次に目にするものに挑むかのように目を開けた。
その後も、次々と現れる夢の中でリョウはトウコの死を見続けた。
全ての夢で、トウコは20代前半から半ばの姿で現れ、そしてその全てが非業の死を遂げていた。
未だに1人も生きているトウコを出会うことなく、リョウはまたトウコの死体を抱きかかえていた。
血にまみれたトウコの体を抱き締めたまま、リョウが座り込んで項垂れる。
「助けようとするなだと?助けようにも、どいつもこいつも死んでるじゃねーか。」
力なく座り込んでいた地面がぐにゃりと歪む。
リョウは顔を上げ、疲れたように息を吐き出すと目を閉じた。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷徹公爵の誤解された花嫁
柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。
冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。
一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました
斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。
白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。
その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。
それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。
やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり――
白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。
身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
〖完結〗終着駅のパッセージ
苺 迷音
恋愛
過去、使用人に悪戯をされそうになった事がきっかけとなり、分厚い眼鏡とひっつめた髪を編み帽で覆い、自身の容姿を隠すようになった女性・カレン。
その事情を知りながらも夫ローランは、奇妙で地味な姿の妻を厭い目を逸らし続けた。
婚姻してからわずか三日後の朝。彼は赴任先の北の地へと旅立ちその後、カレンの元へと帰省してきたのは、片手で数えるほどだった。
孤独な結婚生活を送る中。
ある冬の日に、ローランの上官であり北の地を治める領主ハルシオン公爵が、カレン夫妻の邸にやってきた。
始まりは、部下の家族を想う上司としての気遣いだった。
他愛もない会話と、節度を守ったやり取り。ほんの僅かな時間を重ねていく。
そのうちに、お互いに灯り始めた小さな心の想い。
だが二人は、それを決して明かさず語ることはなかった。
それから一年ほどたった冬の夜。
カレンから届いた手紙に、たった一度だけハルシオンは返事を書く。
そこには彼の想いが書かれてあった。
月日は流れ、カレンとローランが婚姻して三年目の冬の日。
カレンはひとつの決意と想いを胸に、北へ向かう汽車に乗った。
※微さまぁか、もしくはざまぁになっていないかもしれないです。
※舞台は近世・産業革命初頭を基にした架空世界だと思っていただけましたら有難いです。
稚拙な作品ではありますがご覧くださいましたら凄く嬉しいです。よろしくお願い致します。
チョイス伯爵家のお嬢さま
cyaru
恋愛
チョイス伯爵家のご令嬢には迂闊に人に言えない加護があります。
ポンタ王国はその昔、精霊に愛されし加護の国と呼ばれておりましたがそれももう昔の話。
今では普通の王国ですが、伯爵家に生まれたご令嬢は数百年ぶりに加護持ちでした。
産まれた時は誰にも気が付かなかった【営んだ相手がタグとなって確認できる】トンデモナイ加護でした。
4歳で決まった侯爵令息との婚約は苦痛ばかり。
そんな時、令嬢の言葉が引き金になって令嬢の両親である伯爵夫妻は離婚。
婚約も解消となってしまいます。
元伯爵夫人は娘を連れて実家のある領地に引きこもりました。
5年後、王太子殿下の側近となった元婚約者の侯爵令息は視察に来た伯爵領でご令嬢とと再会します。
さて・・・どうなる?
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる