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金の章
23.嬉しい差異
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カインが去った後、簡単に夕食を取った3人は今後の方針を決めた。
方針と言っても、トウコの体調が戻り次第神殿に行き、カインと合流して金の巫女を倒す、それだけである。
金の巫女の強さは不明で、万が一カインが巫女のいる場所に入れなかった場合は、カインの援護すら得られない。
援護を得られた場合も倒せるかどうか未知数なことに変わりはなく、結局は出たとこ勝負の「やってみなければ分からない」という結論に落ち着いた。
神殿にはこっそり行ってこっそり帰ってこようという話が出たのだが、その時マリーが明らかにそわそわし出し、トウコとリョウの目を見ようとしなくなったため、不審に思った2人から追及された結果、組合長にトウコの件を話して協力を要請してしまったと、しゅんとしながら白状した。
よりによって1番面倒な人間に何故話したとリョウから散々詰られた結果マリーが切れ、2人が盛大に喧嘩を始めたため、面倒くさそうにトウコが止めた。
そして、無事に目覚めたことを組合長に報告する必要があるのなら、ついでに神殿関連の仕事をうまいこと取れないかとトウコが言いだした。
トウコの言い分はこうだった。
仕事上、組合員は死亡率が高いが報酬も高い。
そのため、享楽的、刹那的に生きる組合員も多く、手にした報酬をすぐに使い切る組合員は多々いるが、逆に報酬を使わずに貯め込んでいる組合員も存在する。
トウコたち3人も、大人しいとは言えない生き方をしている割に、金は使わない。そのため、3人は個人資産をそれなりに持っていた。
組合の仕事で組合員が死亡した場合、その遺産は家族へ相続される。しかし、組合員に家族がいなかった場合、かつ、特定の手続きをしていなかった場合は組合へ相続される。
特定の手続きというのが、自分が死亡した時に誰に遺産を相続させるかというもので、組合に相続されるぐらいならドブに捨てた方がマシという考えで、3人は相続先を適当な孤児院にしていた。
もし、組合員が組合の仕事とは関係なく死亡した場合、家族がいる組合員の場合は家族に相続されるが、家族がいなかった場合は都市のものになる。
仮に今回3人が組合を通さず神殿で死亡した場合、3人の遺産は都市のものになってしまう。
もちろん死ぬ気は更々ないが、万が一を考えると組合を通した方がいいし、何なら相続先をヨシとリカに変更してもいい、というトウコの言葉にリョウとマリーもなるほどと頷いた。
その結果、何者かの呪いによって眠らされたトウコを、リョウのコネで呼んだ高位治療師が目覚めさせた、という明らかに苦しい話を持って組合長に会いに行き、そうすればどうせ借りを今すぐ返せと言って3人が嫌がるであろう仕事を押し付けてくるだろうし、その中に神殿の仕事があってもおかしくないと結論付け、3人は組合長に会いに行くことにしたのだった。
話がまとまった後、「疲れたから寝る。」と言ったトウコは、さっさと1人で部屋に上がっていった。
「俺も風呂入って寝る。全然寝た気がしねえ…。」と言って風呂場へ向かおうとしたリョウをマリーが呼び止めた。
「アンタお説教とか言って、トウコを抱くんじゃないわよ。今日はだめよ。」
「うるせえな。んなこた分かってるよ。」
「本当でしょうね!?」
「眠り続けてた間、あいつほとんどずっと殺される夢見てたんだぞ。それを見た俺の方がよっぽどお前より分かってるよ。ボケ。」
悪態を付きながら風呂場へと向かうリョウを、マリーは疑いの目で見続けた。
風呂から上がったリョウがトウコの部屋へ入ると、トウコはベッドに横になって本を読んでいた。
「寝てなかったのか?」
「待ってた。」
トウコの言葉に何とも言えない表情を浮かべたリョウが、ベッドの側に置いてある1人掛けのアームレスソファにだらしなく足を投げ出して座った。
「あー…今日は俺、自分の部屋で寝るかなー。」
天井を見上げながら気の抜けた声で言ったリョウに、トウコが少し目を丸くする。
手を伸ばしたリョウがトウコの髪を弄りながら、「待ってたとか可愛いこと言われたらヤリたくなるだろ。でも今日はなあ…。さすがに俺もそこまで鬼畜じゃない。」と言うと、トウコは「なるほど。」と言いながらパタンと本を閉じた。
「別にそういうつもりじゃなかったけど…。」
そう言いながら体を起こしたトウコが蠱惑的な笑みを浮かべてリョウの足の上に跨り、両腕を回して首に抱き付くと深く口付けた。
リョウが反射的にトウコの腰を掴み、舌を絡ませて応じると、トウコは嬉しそうに首に抱き付く腕に力を籠め、体をさらに密着させると腰を緩やかに動かし始めた。
トウコの動きを楽しみながら、タンクトップの下に手を潜り込ませようとしたリョウだったが、はっと我に返ると慌ててトウコを引き剥がした。
「おい、待て。」
「嫌だ。」
リョウを見つめて囁くように即答したトウコが、リョウの下唇を噛み、そのまま首筋へと舌を這わせていく。
陥落寸前のリョウが天井を見上げ、「何でそんなにやる気なんだよ…。」と呟くと、トウコが左手をリョウのズボンの中に差し入れながら、「リョウの忍耐を試してみたくなった。」と悪戯っ子のような顔をして言った。
「…バレたら、俺がマリーに明日殺される。」
「バレなきゃいい。」
くすくす笑いながら、左手を差し入れたままトウコがリョウから降りると床に膝を付き、リョウの腹に顎を置いた。
トウコが挑発するように見上げると、リョウがトウコの頭をそっと押した。
「…クソ。降参だ。」
トウコが嬉しそうに笑い、リョウのズボンに手を掛けて下ろすと、足の間に顔を埋めて頭を動かし始めた。
あっさりトウコの誘惑に陥落したリョウが、本当にほんの少しの後悔を滲ませながら煙草を燻らせていると、隣でうつ伏せていたトウコがもぞもぞと動いてリョウの方へ体を向けた。
リョウが吸っていた煙草をトウコの口に咥えさせると、トウコはそれを1口吸ってリョウへ戻すと、左手をリョウの腹に置いて指でなぞり始めた。
「やめろバカ。くすぐってえ。」
トウコが小さく笑いながらそのままなぞり続けていると、リョウがその手を掴んだ。
「今日はもうヤんねーからな。寝るぞ。」
「部屋に入って来た時もそう言ってた。」
「お前のせいだ、ボケ。気つかって寝させてやろうって思ってたのによ。…誰にエロいこと仕込まれたんだよ。」
「実はリョウって男なんだ」
「そうだ俺だったな。」
愉快そうにケラケラ笑っていたリョウがふと思い出したような顔をすると、「そういえば。」と言い出した。
「お前…子供の頃、娼館から逃げ出しただろ?客殺したって言ってたけどよ、そん時が初めて人殺した時か?」
「そうだけど…いきなりどうした。」
少し嫌そうな顔をしてトウコが答えると、トウコから視線を外したリョウが、どこか遠いところを見ているような目をした。
「その時、お前吐いたか?」
一瞬何を言われたか分からなかったトウコがきょとんとした顔をし、すぐに苦笑を浮かべた。
「本当にいきなりだな。うん、吐いたな。確か急に怖くなって…。」
トウコもまた何かを思い出すように遠くを見つめると、「護衛団に拾われて大分経ってたんじゃなかったかな。」と言い、その言葉にリョウが怪訝そうな顔をする。
「その日じゃないのか?」
「うん、違う。助けられたけど、まだ怖かったんだと思う。娼館から逃げ出したってバレたら街に連れ戻されるかもしれないし、おまけに周りは男ばっかりだろう?また襲われたら今度こそ逃げきれないと思って。」
遠くを見つめるトウコがまた苦笑を浮かべる。
「…何日か経って、色無しの私を気味悪がってる奴はいたけど、それでも傷つける奴はいないって分かったら安心して…。そうしたら、急に思い出したんだ。」
手のひらを顔の前に上げたトウコが、それを見ながら続けた。
「頭にじゃらじゃらついてた簪で客を刺したんだけど、それを急に思い出して怖くなって、そしたら吐いた。」
ケラケラ笑いながら、「ちょうど食事の用意をしてた時で、それをダメにしたから思いっきり殴られた。」と言ったトウコをぽかんとリョウが見つめる。
「そうか…その日じゃなかったのか…。」
「…なんだ?さっきから変だぞ。」
怪訝そうにトウコがリョウを見上げると、リョウはニヤリと笑いながらトウコに覆いかぶさった。
「…今日はもう寝るんだろう?」
「トウコが可愛いこと言うから気が変わった。」
「今の話のどこに可愛いところがあった…?」
―お前、やっぱりあの時、俺に惚れてたな。
リョウが心の中で囁き、トウコの顔を愛おしそうに撫でて口付けた。
トウコはさっぱり意味が分からなかったが、何故かリョウの機嫌が最高潮に良くなったことだけは理解した。
このまま、昼間のお説教の件を綺麗さっぱり忘れてくれることを期待しながら、リョウの首に腕を回した。
方針と言っても、トウコの体調が戻り次第神殿に行き、カインと合流して金の巫女を倒す、それだけである。
金の巫女の強さは不明で、万が一カインが巫女のいる場所に入れなかった場合は、カインの援護すら得られない。
援護を得られた場合も倒せるかどうか未知数なことに変わりはなく、結局は出たとこ勝負の「やってみなければ分からない」という結論に落ち着いた。
神殿にはこっそり行ってこっそり帰ってこようという話が出たのだが、その時マリーが明らかにそわそわし出し、トウコとリョウの目を見ようとしなくなったため、不審に思った2人から追及された結果、組合長にトウコの件を話して協力を要請してしまったと、しゅんとしながら白状した。
よりによって1番面倒な人間に何故話したとリョウから散々詰られた結果マリーが切れ、2人が盛大に喧嘩を始めたため、面倒くさそうにトウコが止めた。
そして、無事に目覚めたことを組合長に報告する必要があるのなら、ついでに神殿関連の仕事をうまいこと取れないかとトウコが言いだした。
トウコの言い分はこうだった。
仕事上、組合員は死亡率が高いが報酬も高い。
そのため、享楽的、刹那的に生きる組合員も多く、手にした報酬をすぐに使い切る組合員は多々いるが、逆に報酬を使わずに貯め込んでいる組合員も存在する。
トウコたち3人も、大人しいとは言えない生き方をしている割に、金は使わない。そのため、3人は個人資産をそれなりに持っていた。
組合の仕事で組合員が死亡した場合、その遺産は家族へ相続される。しかし、組合員に家族がいなかった場合、かつ、特定の手続きをしていなかった場合は組合へ相続される。
特定の手続きというのが、自分が死亡した時に誰に遺産を相続させるかというもので、組合に相続されるぐらいならドブに捨てた方がマシという考えで、3人は相続先を適当な孤児院にしていた。
もし、組合員が組合の仕事とは関係なく死亡した場合、家族がいる組合員の場合は家族に相続されるが、家族がいなかった場合は都市のものになる。
仮に今回3人が組合を通さず神殿で死亡した場合、3人の遺産は都市のものになってしまう。
もちろん死ぬ気は更々ないが、万が一を考えると組合を通した方がいいし、何なら相続先をヨシとリカに変更してもいい、というトウコの言葉にリョウとマリーもなるほどと頷いた。
その結果、何者かの呪いによって眠らされたトウコを、リョウのコネで呼んだ高位治療師が目覚めさせた、という明らかに苦しい話を持って組合長に会いに行き、そうすればどうせ借りを今すぐ返せと言って3人が嫌がるであろう仕事を押し付けてくるだろうし、その中に神殿の仕事があってもおかしくないと結論付け、3人は組合長に会いに行くことにしたのだった。
話がまとまった後、「疲れたから寝る。」と言ったトウコは、さっさと1人で部屋に上がっていった。
「俺も風呂入って寝る。全然寝た気がしねえ…。」と言って風呂場へ向かおうとしたリョウをマリーが呼び止めた。
「アンタお説教とか言って、トウコを抱くんじゃないわよ。今日はだめよ。」
「うるせえな。んなこた分かってるよ。」
「本当でしょうね!?」
「眠り続けてた間、あいつほとんどずっと殺される夢見てたんだぞ。それを見た俺の方がよっぽどお前より分かってるよ。ボケ。」
悪態を付きながら風呂場へと向かうリョウを、マリーは疑いの目で見続けた。
風呂から上がったリョウがトウコの部屋へ入ると、トウコはベッドに横になって本を読んでいた。
「寝てなかったのか?」
「待ってた。」
トウコの言葉に何とも言えない表情を浮かべたリョウが、ベッドの側に置いてある1人掛けのアームレスソファにだらしなく足を投げ出して座った。
「あー…今日は俺、自分の部屋で寝るかなー。」
天井を見上げながら気の抜けた声で言ったリョウに、トウコが少し目を丸くする。
手を伸ばしたリョウがトウコの髪を弄りながら、「待ってたとか可愛いこと言われたらヤリたくなるだろ。でも今日はなあ…。さすがに俺もそこまで鬼畜じゃない。」と言うと、トウコは「なるほど。」と言いながらパタンと本を閉じた。
「別にそういうつもりじゃなかったけど…。」
そう言いながら体を起こしたトウコが蠱惑的な笑みを浮かべてリョウの足の上に跨り、両腕を回して首に抱き付くと深く口付けた。
リョウが反射的にトウコの腰を掴み、舌を絡ませて応じると、トウコは嬉しそうに首に抱き付く腕に力を籠め、体をさらに密着させると腰を緩やかに動かし始めた。
トウコの動きを楽しみながら、タンクトップの下に手を潜り込ませようとしたリョウだったが、はっと我に返ると慌ててトウコを引き剥がした。
「おい、待て。」
「嫌だ。」
リョウを見つめて囁くように即答したトウコが、リョウの下唇を噛み、そのまま首筋へと舌を這わせていく。
陥落寸前のリョウが天井を見上げ、「何でそんなにやる気なんだよ…。」と呟くと、トウコが左手をリョウのズボンの中に差し入れながら、「リョウの忍耐を試してみたくなった。」と悪戯っ子のような顔をして言った。
「…バレたら、俺がマリーに明日殺される。」
「バレなきゃいい。」
くすくす笑いながら、左手を差し入れたままトウコがリョウから降りると床に膝を付き、リョウの腹に顎を置いた。
トウコが挑発するように見上げると、リョウがトウコの頭をそっと押した。
「…クソ。降参だ。」
トウコが嬉しそうに笑い、リョウのズボンに手を掛けて下ろすと、足の間に顔を埋めて頭を動かし始めた。
あっさりトウコの誘惑に陥落したリョウが、本当にほんの少しの後悔を滲ませながら煙草を燻らせていると、隣でうつ伏せていたトウコがもぞもぞと動いてリョウの方へ体を向けた。
リョウが吸っていた煙草をトウコの口に咥えさせると、トウコはそれを1口吸ってリョウへ戻すと、左手をリョウの腹に置いて指でなぞり始めた。
「やめろバカ。くすぐってえ。」
トウコが小さく笑いながらそのままなぞり続けていると、リョウがその手を掴んだ。
「今日はもうヤんねーからな。寝るぞ。」
「部屋に入って来た時もそう言ってた。」
「お前のせいだ、ボケ。気つかって寝させてやろうって思ってたのによ。…誰にエロいこと仕込まれたんだよ。」
「実はリョウって男なんだ」
「そうだ俺だったな。」
愉快そうにケラケラ笑っていたリョウがふと思い出したような顔をすると、「そういえば。」と言い出した。
「お前…子供の頃、娼館から逃げ出しただろ?客殺したって言ってたけどよ、そん時が初めて人殺した時か?」
「そうだけど…いきなりどうした。」
少し嫌そうな顔をしてトウコが答えると、トウコから視線を外したリョウが、どこか遠いところを見ているような目をした。
「その時、お前吐いたか?」
一瞬何を言われたか分からなかったトウコがきょとんとした顔をし、すぐに苦笑を浮かべた。
「本当にいきなりだな。うん、吐いたな。確か急に怖くなって…。」
トウコもまた何かを思い出すように遠くを見つめると、「護衛団に拾われて大分経ってたんじゃなかったかな。」と言い、その言葉にリョウが怪訝そうな顔をする。
「その日じゃないのか?」
「うん、違う。助けられたけど、まだ怖かったんだと思う。娼館から逃げ出したってバレたら街に連れ戻されるかもしれないし、おまけに周りは男ばっかりだろう?また襲われたら今度こそ逃げきれないと思って。」
遠くを見つめるトウコがまた苦笑を浮かべる。
「…何日か経って、色無しの私を気味悪がってる奴はいたけど、それでも傷つける奴はいないって分かったら安心して…。そうしたら、急に思い出したんだ。」
手のひらを顔の前に上げたトウコが、それを見ながら続けた。
「頭にじゃらじゃらついてた簪で客を刺したんだけど、それを急に思い出して怖くなって、そしたら吐いた。」
ケラケラ笑いながら、「ちょうど食事の用意をしてた時で、それをダメにしたから思いっきり殴られた。」と言ったトウコをぽかんとリョウが見つめる。
「そうか…その日じゃなかったのか…。」
「…なんだ?さっきから変だぞ。」
怪訝そうにトウコがリョウを見上げると、リョウはニヤリと笑いながらトウコに覆いかぶさった。
「…今日はもう寝るんだろう?」
「トウコが可愛いこと言うから気が変わった。」
「今の話のどこに可愛いところがあった…?」
―お前、やっぱりあの時、俺に惚れてたな。
リョウが心の中で囁き、トウコの顔を愛おしそうに撫でて口付けた。
トウコはさっぱり意味が分からなかったが、何故かリョウの機嫌が最高潮に良くなったことだけは理解した。
このまま、昼間のお説教の件を綺麗さっぱり忘れてくれることを期待しながら、リョウの首に腕を回した。
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