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ぐっどにゅーす オリジナル版
○マタイ57
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そこで、種まきの譬を聞きなさい。
だれでも御国の言を聞いて悟らないならば、悪い者がきて、その人の心にまかれたものを奪いとって行く。
道ばたにまかれたものというのは、そういう人のことである。
石地にまかれたものというのは、御言を聞くと、すぐに喜んで受ける人のことである。その中に根がないので、しばらく続くだけであって、御言のために困難や迫害が起ってくると、すぐつまずいてしまう。
また、いばらの中にまかれたものとは、御言を聞くが、世の心づかいと富の惑わしとが御言をふさぐので、実を結ばなくなる人のことである。
また、良い地にまかれたものとは、御言を聞いて悟る人のことであって、そういう人が実を結び、百倍、あるいは六十倍、あるいは三十倍にもなるのである」。
感想
種=御言葉と言う事ですね。現代は情報が溢れ、価値観は多様し、真実が解らない時代だと言えるでしょう。
そもそも、絶対的な正義があるのか? と言われれば、答えに窮してしまいます。もしかしたら、有って欲しい。と言う願望なのかも知れません。ただ、その願望を持ち続け、目指す事が、理想の世界へ近付く一歩なのかも知れません。
☆≡
また、ほかの譬を彼らに示して言われた、
「天国は、良い種を自分の畑にまいておいた人のようなものである。人々が眠っている間に敵がきて、麦の中に毒麦をまいて立ち去った。芽がはえ出て実を結ぶと、同時に毒麦もあらわれてきた。
僕たちがきて、家の主人に言った、
『ご主人様、畑におまきになったのは、良い種ではありませんでしたか。どうして毒麦がはえてきたのですか』。
主人は言った、『それは敵のしわざだ』。
すると僕たちが言った『では行って、それを抜き集めましょうか』。
彼は言った、『いや、毒麦を集めようとして、麦も一緒に抜くかも知れない。収穫まで、両方とも育つままにしておけ。収穫の時になったら、刈る者に、まず毒麦を集めて束にして焼き、麦の方は集めて倉に入れてくれ、と言いつけよう』」。
感想
収穫される時とは、この世での生活を終えた時の事だと思われます。
焼かれる毒麦と蔵に入れられる麦との違いは、天国へ召される人と、地獄へ堕ちる人との違いでしょうか?
☆≡
それからイエスは群衆を呼び寄せて言われた、
「聞いて悟るがよい。口にはいるものは人を汚すことはない。かえって、口から出るものが人を汚すのである」。
そのとき、弟子たちが近寄ってきてイエスに言った、
「パリサイ人たちが御言を聞いてつまずいたことを、ご存じですか」。
イエスは答えて言われた、
「わたしの天の父がお植えにならなかったものは、みな抜き取られるであろう。彼らをそのままにしておけ。彼らは盲人を手引きする盲人である。もし盲人が盲人を手引きするなら、ふたりとも穴に落ち込むであろう」。
ペテロが答えて言った、
「その譬を説明してください」。
イエスは言われた、
「あなたがたも、まだわからないのか。口にはいってくるものは、みな腹の中にはいり、そして、外に出て行くことを知らないのか。しかし、口から出て行くものは、心の中から出てくるのであって、それが人を汚すのである。というのは、悪い思い、すなわち、殺人、姦淫、不品行、盗み、偽証、誹りは、心の中から出てくるのであって、これらのものが人を汚すのである。しかし、洗わない手で食事することは、人を汚すのではない」。
感想
いや、食事の前は手を洗わないと……。などと思ったりしますが、この聖句の大切な所は、心の方なんですね。殺人、姦淫、不品行、盗み、偽証、誹りは、実際に起きれば、社会不安や秩序の乱れを生みます。
つまり、豚を食べないとか、お祈りの時間を守る等の行いより、心からくる物を重視するべきだと言う事でしょうか?
本来は自発的に罪を犯さなければ良いのですが、なかなかそうも行きません。平和も共存も心次第。ただ難しいのは、全ての人が善人でなければ、機能しない点でしょう。
それにしても、盲人の辺りの譬が上手いです。
☆≡
さて、イエスはそこを出て、ツロとシドンとの地方へ行かれた。
すると、そこへ、その地方出のカナンの女が出てきて、
「主よ、ダビデの子よ、わたしをあわれんでください。娘が悪霊にとりつかれて苦しんでいます」と言って叫びつづけた。
しかし、イエスはひと言もお答えにならなかった。そこで弟子たちがみもとにきて願って言った、
「この女を追い払ってください。叫びながらついてきていますから」。
するとイエスは答えて言われた、
「わたしは、イスラエルの家の失われた羊以外の者には、つかわされていない」。
しかし、女は近寄りイエスを拝して言った、
「主よ、わたしをお助けください」。
イエスは答えて言われた、
「子供たちのパンを取って小犬に投げてやるのは、よろしくない」。
すると女は言った、
「主よ、お言葉どおりです。でも、小犬もその主人の食卓から落ちるパンくずは、いただきます」。
そこでイエスは答えて言われた、
「女よ、あなたの信仰は見あげたものである。あなたの願いどおりになるように」。
その時に、娘はいやされた。
感想
お願いしている女性を、イエスはガン無視しています。
道端で癒しを披露するくらいなのに、ちょっと冷たい気もします。
さては、好みのタイプじゃなかった? などと言う訳ではないでしょう。異教徒だったのでしょうか? よくは解らないのですが、相手の真剣度を試したのかも? 気軽に頼まれて奇蹟を起こしていても、何も変わらない気がします。信仰と救いは、本人が心から望む必要があるのでしょう。
だれでも御国の言を聞いて悟らないならば、悪い者がきて、その人の心にまかれたものを奪いとって行く。
道ばたにまかれたものというのは、そういう人のことである。
石地にまかれたものというのは、御言を聞くと、すぐに喜んで受ける人のことである。その中に根がないので、しばらく続くだけであって、御言のために困難や迫害が起ってくると、すぐつまずいてしまう。
また、いばらの中にまかれたものとは、御言を聞くが、世の心づかいと富の惑わしとが御言をふさぐので、実を結ばなくなる人のことである。
また、良い地にまかれたものとは、御言を聞いて悟る人のことであって、そういう人が実を結び、百倍、あるいは六十倍、あるいは三十倍にもなるのである」。
感想
種=御言葉と言う事ですね。現代は情報が溢れ、価値観は多様し、真実が解らない時代だと言えるでしょう。
そもそも、絶対的な正義があるのか? と言われれば、答えに窮してしまいます。もしかしたら、有って欲しい。と言う願望なのかも知れません。ただ、その願望を持ち続け、目指す事が、理想の世界へ近付く一歩なのかも知れません。
☆≡
また、ほかの譬を彼らに示して言われた、
「天国は、良い種を自分の畑にまいておいた人のようなものである。人々が眠っている間に敵がきて、麦の中に毒麦をまいて立ち去った。芽がはえ出て実を結ぶと、同時に毒麦もあらわれてきた。
僕たちがきて、家の主人に言った、
『ご主人様、畑におまきになったのは、良い種ではありませんでしたか。どうして毒麦がはえてきたのですか』。
主人は言った、『それは敵のしわざだ』。
すると僕たちが言った『では行って、それを抜き集めましょうか』。
彼は言った、『いや、毒麦を集めようとして、麦も一緒に抜くかも知れない。収穫まで、両方とも育つままにしておけ。収穫の時になったら、刈る者に、まず毒麦を集めて束にして焼き、麦の方は集めて倉に入れてくれ、と言いつけよう』」。
感想
収穫される時とは、この世での生活を終えた時の事だと思われます。
焼かれる毒麦と蔵に入れられる麦との違いは、天国へ召される人と、地獄へ堕ちる人との違いでしょうか?
☆≡
それからイエスは群衆を呼び寄せて言われた、
「聞いて悟るがよい。口にはいるものは人を汚すことはない。かえって、口から出るものが人を汚すのである」。
そのとき、弟子たちが近寄ってきてイエスに言った、
「パリサイ人たちが御言を聞いてつまずいたことを、ご存じですか」。
イエスは答えて言われた、
「わたしの天の父がお植えにならなかったものは、みな抜き取られるであろう。彼らをそのままにしておけ。彼らは盲人を手引きする盲人である。もし盲人が盲人を手引きするなら、ふたりとも穴に落ち込むであろう」。
ペテロが答えて言った、
「その譬を説明してください」。
イエスは言われた、
「あなたがたも、まだわからないのか。口にはいってくるものは、みな腹の中にはいり、そして、外に出て行くことを知らないのか。しかし、口から出て行くものは、心の中から出てくるのであって、それが人を汚すのである。というのは、悪い思い、すなわち、殺人、姦淫、不品行、盗み、偽証、誹りは、心の中から出てくるのであって、これらのものが人を汚すのである。しかし、洗わない手で食事することは、人を汚すのではない」。
感想
いや、食事の前は手を洗わないと……。などと思ったりしますが、この聖句の大切な所は、心の方なんですね。殺人、姦淫、不品行、盗み、偽証、誹りは、実際に起きれば、社会不安や秩序の乱れを生みます。
つまり、豚を食べないとか、お祈りの時間を守る等の行いより、心からくる物を重視するべきだと言う事でしょうか?
本来は自発的に罪を犯さなければ良いのですが、なかなかそうも行きません。平和も共存も心次第。ただ難しいのは、全ての人が善人でなければ、機能しない点でしょう。
それにしても、盲人の辺りの譬が上手いです。
☆≡
さて、イエスはそこを出て、ツロとシドンとの地方へ行かれた。
すると、そこへ、その地方出のカナンの女が出てきて、
「主よ、ダビデの子よ、わたしをあわれんでください。娘が悪霊にとりつかれて苦しんでいます」と言って叫びつづけた。
しかし、イエスはひと言もお答えにならなかった。そこで弟子たちがみもとにきて願って言った、
「この女を追い払ってください。叫びながらついてきていますから」。
するとイエスは答えて言われた、
「わたしは、イスラエルの家の失われた羊以外の者には、つかわされていない」。
しかし、女は近寄りイエスを拝して言った、
「主よ、わたしをお助けください」。
イエスは答えて言われた、
「子供たちのパンを取って小犬に投げてやるのは、よろしくない」。
すると女は言った、
「主よ、お言葉どおりです。でも、小犬もその主人の食卓から落ちるパンくずは、いただきます」。
そこでイエスは答えて言われた、
「女よ、あなたの信仰は見あげたものである。あなたの願いどおりになるように」。
その時に、娘はいやされた。
感想
お願いしている女性を、イエスはガン無視しています。
道端で癒しを披露するくらいなのに、ちょっと冷たい気もします。
さては、好みのタイプじゃなかった? などと言う訳ではないでしょう。異教徒だったのでしょうか? よくは解らないのですが、相手の真剣度を試したのかも? 気軽に頼まれて奇蹟を起こしていても、何も変わらない気がします。信仰と救いは、本人が心から望む必要があるのでしょう。
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2023.9.4 表紙を作ってみました。
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