黒魔女リリィは世界を壊したい!!〜転生者たちの治める国で呪われた魔女と騎士〜

tanakan

文字の大きさ
31 / 46
第九話 狩猟祭 

-1-

しおりを挟む
        -◇- 
「ねぇ。まだここに隠れているの?」

 しげる木々の枝に隠れて私が言うと、タカハシが口元に手を当て静かに。と言った。

 目の前には白の街を包む岩壁がんぺきが空へ向かい、侵入者を拒絶している。門は固く閉じられて湖から都市へと伸びる橋が不気味なほどに静かだ。湖面には波がない。

「俺はまぁいいが、そろそろシュバルツのおっさんが限界かもな」

「木登りは昔から苦手でしね。それに鉄球が重い」

 人虎ワータイガーのくせにか? とドレークは笑い、ひと回り太い幹へ掴まり、シュバルツは身を隠している。身体中に備え付けられた鉄球に触れた。予定なら今日が狩猟祭カーニバルの日である。だけどまだ白い都市は、嵐の前みたいに静まり返ったままだ。

 出立しゅったつは早朝で、都市に着くころには太陽が高く昇っていた。私たちは予定通り、都市へすぐ駆け込める場所で陣取り、木々の中に身を隠す。

 ここに来るまで山城にはけものあやかしが溢れていた。そしてみんなが甲冑かっちゅうに身を包み、整然せいぜんと立ち並ぶ姿は壮観そうかんだった。いつもなら悲嘆ひかんしているみんなの顔は活力が満ちている。笑顔すら浮かべる獣たちもいた。雄叫びを上げる獣や妖たちを、タカハシやそれぞれの種族の長と壇上で眺めていると、足が震えた。恐れではなく武者震むしゃぶるいであるはずだ。

「いいかぁ! 作戦の確認だ!」

 人虎の長、フェルトはシュバルツよりも大きな甲冑に身を包み、高らかに声を上げた。みんなは静まり返る。

「まず人虎はこの山城で守備。俺たちの頑強さを見せてやれ! そして人馬・・・マルスたちの群はゴブリンたちと共に、都市の周囲にある集落へ身を潜め、騎士を待つ。いいか? 絶対に戦うな! 雄々おおしく逃げ出し都市から引き離せ」

 おぉ。と獣たちが腕を空に築き上げる。牙が太陽の光に反射して象牙色に輝いた。

 そして・・・とエリスは銀色の髪を揺らしながら壇上で前に出る。

「私たちは後方支援です。みんなが無傷とはならないでしょうから、祈りを与えてください。弓が上手なエルフは牽制へ回ります。そしてドワーフは、人虎と共に山城での守備と待機になります。せいぜい、装備の整備に努めてください。ゴブリンたちはまぁ、ほどほどに死なないように」

 わかってらぁ。とエルフたちの隣で並ぶ小柄なドワーフたちは、地を踏み鳴らす。しかしながらみんなあごひげが立派だなぁ。と私は鳴り響く地面に揺られた。

 そして・・・とフェルトが私を見た。他の種族たちも私を見ている。タカハシが私にうなずき、コホンと咳払いをして言葉を整える。

 私の出番である。昨日突然、タカハシからみんなを励ましてくれと言われた時、困惑した。でもこれは私たちが始めた戦いなのだ。胸が高鳴る。

 踏み出し、威厳に満ちた声色と台詞で私は全員を見渡しエリスに続けた。

「そして私たちが手薄になった白の都市に向かいます。城を占拠せんきょし、民衆を森に放ったらどきの声を上げたのなら、白騎士は都市へと向かうでしょう」

 勝鬨の声? とフェルトが首をかしげる。勝利の雄叫びと訂正すると、納得したように腕を組んだ。

「山城に向かう兵が退却し始めたら、今度は最低限の守備を残して、都市の前で挟撃きょうげきします。民衆を守りながら戦うことに慣れていない白騎士は、ギフトの力を十分に発揮できないでしょう。そこで私たちが交渉し降伏させます。それで勝利です。でも・・・決して人を傷付けてもならないし、自分たちが傷付いてはなりません。私も・・・もう犠牲になりません。ただただ私たちの圧倒的な姿を見せましょう」

 混ざり合う歓声と雄叫びに、寝ないで考えたセリフなだけあると私は誇らしくなる。それにしてもタカハシは本当に頑張っている。結果がどうなっても許せるくらいに、頑張った。

「獣たちの腕や足は人よりもずっとたくましく、精霊たちは転生者よりもずっと優しい叡智えいちを持っています。不思議な力と蓄えられた知識と技術があふれています。ただ知らなかったのはあらそいを続ける人の愚かさだけでした。でもそれはタカハシがもたらしてくれた。歴史を学び、歴史を変えるために、だから・・・一緒にまた楽しく過ごせる世界を創りましょう」

 話し終わると呼吸が乱れた。こんなにも長く思いを伝えたことはなかった。タカハシに出会うまでは。タカハシに自分の生まれを伝えるまでは。

 タカハシはアマノムラクモと名付けた剣を振り上げる。光によって輝く。まるで本当の勇者みたいに。獣たちが再び雄叫びを上げ、妖たちが地を踏み鳴らす。

 私は振り返り、高々と森の中央に見える白の都市へと杖を向ける。

「よぃし! 全軍突撃!」

 今度は一転してみんなが静まり返る。へっと振り向くとタカハシは幼子をあやすように、曖昧な笑みを浮かべて首を掻く。

「全軍は突撃しない。気持ちはわかるがまだ先だ」

 むぅ。と頬を膨らませた私を見てみんなが笑った。笑いが鎮まり今度は粛々しゅくしゅくと各種族たちがまとまり作戦は開始された。

 私は浮ついた心のままにタカハシと、甲冑に包まれたシュバルツとドレークと一緒に森を抜け、都市の前で待機している。

 ゴゴゴと重たい物を引きずるような音がして、緩やかに都市への扉が開いた。人の歓声が聞こえる。私もみんなと一緒に身構えて、身を潜めながら開かれた扉から飛び出してくる白騎士たちに視線を向けた。

 剣や盾を掲げて高らかな叫びと共に、橋を渡って駆けている。中には飛翔ひしょうする白騎士もあったが、有翼ゆうよくの精霊であるリューゲルに比べたら高度は低い。

 それにしても人とは思えない速度で駆けてくる。ギフトをたずさえた転生者は、もう人の範疇はんちゅうに収まらない。先頭を嬉々ききとして駆けるのは騎士長セオであり、隣でヒルダが栗毛を揺らしながら、涼しげな表情で浮かんでいた。

「タカハシ! どうするの!?」

「まだ耐える。白騎士たちはそれぞれが相応の武力を持つ。散開し戦闘に移るはずだ。ロゼと合流するまでしばらく待つ」

 タカハシが話し終わる間もなく、白騎士たちは方々に消えていく。そして爆発音と木々を揺らす衝撃が走った。みんな大丈夫かな。私がタカハシへと視線を向けると、剣を握るタカハシの腕に力が入る。

「こりゃぁ。いつもより派手ではないですかい?」

 シュバルツが不安そうに身を丸めて言葉をもらす。ドレークはそりゃそうだ。と片手で木々にぶら下がりあたりを見渡した。

「今回はこちらにも転生者さまがいるからな。ようやく見つけた好敵手こうてきしゅ。そりゃ嬉しいだろうさ。存分に力を振るえるのだろうからな。そして俺らには余裕はない。前を向いとけ前を。俺よりも頑丈がんじょうなんだから」

 ドレークの言葉に、シュバルツの肩に力が入る。あたりでは爆発音と衝撃が鳴り響いた。空から飛来した爆弾が街を焼いていた時のように。

 この音だけは慣れることができない。いつもだったら私はみんなの代わりに逃げ回るだけだったから、気にしたことはなかった。誰かに守られることもまた、ひどく痛い。

「大丈夫だ。きっとうまくいく」

 私の気持ちを察したかのようにタカハシは私を振り向き剣の柄で胸を叩く。格好だけはいつもの普段着で違いは腰にある剣帯けんたいだけなはずなのに、剣を持つだけでこうも頼もしい。普段は不器用で面倒くさいのに、こういう時だけずるい。

「ごめん! 遅れた!」

 眼下から声がして、見るとロゼが立っていた。息を切らして金色の細い髪は、汗で頬に張り付いていた。森に降り立ちロゼを囲むと、ロゼは剣の柄に手を当てる。

「さぁ行こう。でも私の思っていた状況とはちょっと違うみたい。いつもなら、いないはずなのに、今回だけはふたりの門番がいる。ひとりは魔剣。歪んだ半月刀を操りこの世に斬り裂けない物質がない。もうひとりは剣闘士、巨大な盾がすべてを防ぎ、波動と共に打ち返す。ふたりとも強力な転生者だわ。ねぇどうしよう?」

 大丈夫だとタカハシは門を向き直り、シュバルツと私を見る。

「ぶっつけ本番になってしまったが、山城で試す訳にも行かなかったから・・・すまん。でもきっとうまくいく。シュバルツ。鉄の水球を持ってくれ」

 これですかい? と腰にぶら下げた皮のベルトから、ドワーフに作らせていた、水を包んだ鉄球を取り出す。シュバルツの体にいくつもぶら下げられていた。よし。とタカハシはうなずく。

「リリィ。篝火かがりびを出してくれ」

 へっ? と言われるがままに杖の周りへ篝火を出す。フヨフヨと浮いた火は留まり、浮いている。こんな弱々しい魔法で、立ち向かえと言うのだろうか。私の扱う魔法はやはりこの程度だ。エルフの里、かつて夢見た理想郷に訪れても変わらなかった。

 原初の友人が残した言葉だけが浮かぶ。

 世界を変えることができるのは、世界に愛された人ではなく、世界から憎まれ呪われた存在だと

 タカハシが私の方に手を置いた。うなずきながら前だけを向いている。タカハシは前だけしか向けないのだ。今は私も、前だけを向く。

「それで? どうしたらいいの?」

「ずっと考えていた。リリィの魔法は思った場所へと火を作れる。しかもあらゆる世界のことわりを無視して、決して消えることがなく、留まり続けることができる魔法。それをシュバルツの持つ水球の中に入れてくれ」

「難しいこと言わないでよ。でも・・・必要なのね?」

 私が言うと、タカハシは黙ってうなずく。ロゼもシュバルツも首をかしげ、ドレークは興味深そうにあごへ手を当てた。できるかしら? と不安な私をよそに魔法はたやすく水球の中に形成できた。見えることはできなくとも感覚でわかる。

「よし。ここからは時間の勝負だ。震え始めたら投げてくれ。いいか? 絶対に門の近くに投げるんだ。転生者は・・・大丈夫だろう」

 へぇ。と握られた鞠ほどの鉄球に、シュバルツは視線を落とす。不思議なことにタカハシが言った通り、水球が震え始めた。こうですかい? とシュバルツは振りかぶり鉄球を空に放つ。

 鉄球は弧を描いて、小さくなっていく。外壁へ体を預けている転生者の中央に鉄球が落ち・・・ぜた。

 ゴゴンと鈍い音がして、白い煙が上がると同じくして門の崩れる。タカハシは満足げに腕を組み、シュバルツと私は唖然あぜんと崩れかけた門を眺めた。

「ふむ。予想通りだ。リリィの魔法は水の中でも消えない。事象じしょうを無視するならば、燃料や燃焼物がなくても消えるはずがない。リリィの篝火は水を沸騰させ続け、満たされた水蒸気は圧力を生む。その圧力は鉄球に抑え込まれているが、鉄球の強度を超えた時・・・激しく破裂する。予想通りだ」

「ちょっと! なんでこんな危ないことさせるの! そりゃ・・・すごいけど」

 私が口をとがらせると、悪い。とタカハシは片手を上げる。あっしの体はにこんなに・・・とシュバルツが口を震わせ腰の水球に触れた。

「おいおい。凶悪な道具を作ったじゃねぇか。人虎の脳みそでもわかっただろう? こいつは黒魔女さまの力がないと使えねぇんだ。黙って運べって」

ドレークが愉快に両手を叩き、ロゼは額に手を当て首を振る。

「まぁ。この程度ならステータスがカンストしている白騎士は大丈夫でしょうけど、街の人には当てないでね?」

 かんすと? 首をかしげる私を他所にもちろんだ。とタカハシも瞳を丸めた。

 そして木々から跳び降り走り出す。きっとタカハシもわかっていないなと、私はシュバルツの背に乗り駆け出す人虎に体重を預ける。

 門へと続く橋を渡り、亀裂の入った門が見えた。思ったよりも頑丈な作りだったのか完全には砕けていない。しかし両方に待機していた白騎士は消えていた。

「シュバルツ! リリィ! 頼むぞ!」

 あいよ。とシュバルツは人虎の腕で頭を撫でる。気乗りはしないけど、とシュバルツを見ると、任せてくだせぇとニッと片方の口角だけを上げた。

 誰もが今を戦っている。役目を果たそうと頑張っている。

 私は体を薄い皮膜で包み手足をバタバタとさせる。不恰好ぶかっこうだけど必要だ。

 門が眼前に近付き、留めた力で振りかぶり、シュバルツの背を強く押した。

 シュバルツは両手で顔を隠して身を固めえる。大きな背中は膨れ上がり、私を残して目の前から消えた。

 遅れて破裂音が響き、見上げるほど大きな門はガラガラと崩れていく。

 最初、タカハシから聞いた時は馬鹿みたいな発想だと思った。だけどドワーフのあつらえた、頑強な鎧に身を包むシュバルツはこんなにも屈強だ。

 私の蓄えた力を、屈強な人虎へ放つ。全身鎧に身を包んだ人虎は、巨大な門すら粉砕する砲弾になる。

「なんつうかこう。そろそろシュバルツの旦那が哀れになってくるねぇ。ひ弱に作られてよかったよ。なぁ」

 ドレークは呆れたようにロゼを見上げ、ロゼは同意します。と剣を剣帯から引き抜く。

 本当に申し訳なくなるなぁ。私は帽子の位置を整えた。

 いてて。と腰をさすりながら、シュバルツは巻き上がる土煙から立ち上がる。

「どうです? あっしと魔女さんの合体魔法! これで負けませんな」

 はっは。と高らかに笑うシュバルツを見て、魔法ってこれで正しいのだろうか? 

 そう思いながら一足先に駆け出したタカハシの後に続いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~

草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。 レアらしくて、成長が異常に早いよ。 せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。 出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

傷物転生令嬢マグダリーナと原初の魔法使いエステラの幻想譚-女神とスライムの光とともに- (旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる―― ※他サイトでも掲載しています ※ちょいちょい手直ししていってます 2026.12.14 タイトル変更 旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~

とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。 先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。 龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。 魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。 バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。 パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。 車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。 ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!! 相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム! けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!! パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

処理中です...