45 / 53
第六章 ディアーナの首飾りと夢の魔女
-6-
しおりを挟む
「よく言ったぞ!琴音!しかしもうひとりの常連である魔女がいるだろう?とりあえずそいつにも話を聞こうか。魔女のことは魔女が知っているはずだ」
「柚さんね。もしかしたら何か知っているかもしれないけれど、私は柚さんの家も働く場所を知らないよ?」
「大丈夫だ琴音。猫絨毯を使おう。今度は一緒にだ。我の渡した宝物をまずは強く握るのだ。精霊の宝物はただのプレゼントではないぞ?琴音に心を許した証拠であり、それは普通の魔女が精霊を使役するのとはまったく違う。精霊が琴音に渡した心のようなものだ。そんな魔法はミーナにだって使えない。琴音の魔法だ。琴音の言葉が紡いだ我々との絆だ。それは琴音の言葉を聞いて確かな形となった。我は琴音と心を交わしたお友達なのだからな。琴音の魔法はもう・・・誰にだって負けないぞ」
うん。と私は答えてポケットに詰め込まれた宝物のひとつからタールーの王冠、外国のビールの蓋ではあるけれど、それは立派なケットシーの王冠だ。
ぎゅっと握ってみるとほのかに温もりを感じた。手のひらからだけではない、心の奥底からそれを感じる。
「これでいい?」
「おぉ十分だ。それになるほどだな。ひとりで使う猫絨毯よりもずっと立派な猫絨毯になりそうだ。街中に住む猫の声が我の耳には聞こえるぞ!」
舟山へと続く坂道から地響きを感じる。それはまるで夜に包まれていくより黒く、ずっと速く坂道を下ってきた。
「うわぁ。たくさん猫さんがいるー!」
コルが歓声をあげながらビョンビョンとその場で跳ねている。むぅ。とイースさんが表情を歪めるのも見えた。もしかしたらイースさんも猫が苦手なのかもしれない。
そして私は不思議な光景を見た。右目はいつもと変わらない街並みを見ている。しかしその左目の視界から見える景色は地面がとても近い。それは猫の視線だった。そして自然に向かうべき場所がわかる。
「さぁ猫絨毯も琴音との魔法で自動運転だ!みなの者!帰らずの魔女を連れてくるのだ」
タールーの掛け声で猫たちは大通りを南下する。一陣の黒い風となった猫の絨毯は道路から建物の壁へと駆け上り、屋根を跳ねつつ街中ヘ向かう。低い視点は矢のように進み、北大路の駅に建つビルを駆け上がると大きく跳ねた。
そして眼下にはマンションの屋上が目に入り、そこに音もなく着地すると今度は壁を下る。するとベランダに上下を緑色のジャージに包まれて、呑気に布団を干している柚さんが目に入った。
猫の視点に驚愕する柚さんの表情が目に入り、そのまま柚さんは猫絨毯に絡まるように回収されて、猫絨毯はそのままこの場所を目指す。
わずか一分にも満たない時間だったのにもかかわらずそれはとても長い時間に感じた。
「なるほど。これが琴音さんの魔法ですか?魔女は自分の魔法を使えるようになるといいます。琴音の魔法はきっと、琴音に心を許した精霊の魔法を一緒に使うことができる。それは普段使われる、大気中に含まれる魔法の元素を使役するのとは訳が違います。形を成した精霊の眷属の力を何倍にも強くすることができる。精霊とお友達になれる、ひとりでは何もできないと知っている強さを持った、琴音さんだけの魔法です。琴音の魔法です」
イースはため息を吐く。ひとりでは何もできないことを知る強さ。
それが私の魔法。私はその言葉を静かに胸へと秘めた。
「琴音!ミアス!ミアスとの魔法も使えるか?」
ミアスはちょっとだけ腫れたまぶたでそういった。
「まだわからないけれど、みんなとならもうなんでもできる!」
琴音!とミアスは私に勢いよく抱きつくと、頭上へと到達していた猫絨毯は弾けた。花火のように空を覆う猫たちは姿を消し、体を包むジャージのせいで緑色の塊に見える柚さんが落下してくる。
ほぃ!とソフマが軽く左手を掲げると、カフェの周りにある街路樹が枝葉を伸ばし柚さんを優しく包んだ。そしてそのままゆっくりと着地すると、柚さんはまだ寝ぼけた表情で私たちを見渡す。
「なんなん?なんなん!そか・・・みんなミーナを取り戻すためにここにいるんやな。夢語りの魔女がはそういってたもんな。琴音をお願いって。しっかしそれにしても・・・ウチは猫アレルギーやってなんども・・・」
柚さんは一息でそこまでまくし立てるとハックシュ!と盛大にくしゃみをして、私はなんだか申し訳ないことをした気分になった。
「柚・・・お前・・・この状況でそんなにゆっくりできるんだ?」
呆れるようにアールは腰に手を当て、うっさいなー。柚さんは眉を吊り上げアールを見上げる。
「いや。ウチも状況はわかってんで!?でもこんなすぐにみんなが来るとは思わへんやん!?せっかくのお休みやしお布団でも干してって・・・しかもウチはこんな格好やんか・・・」
緑色のジャージを見下ろして肩を落とす柚さんに声をかけようとすると、それを柚さんは右手で制する。
「いいや。慰めの言葉はいらへん!それに琴音・・・ミーナさんを探しにいくんやろ?そんでウチの魔法が必要って訳や!帰らずの魔女と呼ばれるウチの魔法が!いつか機会があったら見せるって言うたもんな」
「柚さん・・・ミーナさんの場所がわかるんですか!?」
「わからへん!でも心配はいらへんよ!ウチは四大元素を扱う魔法が得意やあらへん。四大元素の理解もまた全然や。そんでもウチの魔法だけは得意やねん。風の精霊みたいに自由気ままに移動はできひんけど、ウチの選んだ空間、そんなに広くはない人ひとりくらいの空間やけど、選んだ空間を好きな場所へと送ることができるねん。それは自分のよく知っている香りの近くにやけどな。ミーナの香りはよく覚えているし琴音をミーナの近くに送れるで!」
なぜそれなら早くこない・・・とミアスは呆れている。しゃぁないやん!と柚さんは腰に手を当てた。
「ともかく帰らずの魔法はウチ自身を送れへん。その指定した空間にウチは含まれへんからな。だから琴音はしか送れへん。精霊の誰かよりも琴音の言葉が一番ミーアには効くやろ。妹みたいにいっつも嬉しそうに琴音のことを話しとったしなぁ。ほな行くで!」
柚さんが右手を振り上げようとすると、ちょっと待って!とソフマがそれを制止する。
「なんやねん。今めっちゃええ所やろ!?」
「ふっふーん。せっかくだからここはもっときれいにしていきましょう。琴音ちゃんも魔法が使えるようになったしね」
ねっ店長!?とソフマがそう声をかけると、ウアヴァルはウムと自身たっぷりな笑みを浮かべてうなずいた。
「やはり魔女と言えばこれだろう。エルフが仕立てたこの衣装を着て、どうかミーナを連れ戻してくれ。あの笑顔が見れなくなるのは寂しいからな」
どういうことだろう?私が首をかしげているとタールーは背中から飛び降りる。ウアヴァルは指をパチンと鳴らす。乾いた音が響くと私が着ていたはずのジャケットは宙を舞い、そしてシャツもジーパンもまた色味を変えていく。
黒いローブは風にふわりと揺れて、ジャケットはふわふわとした毛並みのケープとなり、私の首元へと巻かれた。
「そんでこれで最後の仕上げだねー」
ソフマは左手を、まるで弓を射るかのように伸ばすと、シュルシュルと手元から細い蔦が生えていく。蔦はだんだんと太さを増して一本の太い枝となり、末端からさらに細い枝が伸びていく。
みるみる内にそれは箒の形となって、ソフマはそれを左手に取る。そして右手を振り上げるとそこから短い枝が伸びた。先の尖った小さな杖を今度は左手に取り私へ手渡す。
ふむ。と満足そうにウアヴァルとソフマは互いに視線を合わせてうなずいた。最後に上からぽん。と三角帽子が降りてきて、私はすっかりと魔女の姿となる。
かつて童話で見たことのある姿に、わぁと思わず声がもれた。つやつやとしたシルクの生地が肌に触れて心地よく薄着であるのに暖かい。
「いいんですか!?しかもとても高そう・・・」
「いいんだよ。最初に君が店に来てくれた時にいつか渡そうと考えていたんだ。ミーナの弟子だからな。どうだ?ぴったりだろう?次はそこにいる残念な緑ジャージの出番だな」
ウアヴァルがそう視線を向けると、自分の緑ジャージへと視線を落とす柚さんが、なんでウチこんな格好で来てしもたんやろ・・・と肩を落としていた。まぁええわと柚さんは姿勢を正す。
「ええか?この魔法が使えるのは一回きりやで?それにミーナのもとへ琴音を送ったら後は自分たちで戻ってくるしかないけど、覚悟はええか?」
「はい。それに私はひとりではありません。こんなにもたくさんの方との思い出があります。どんな魔法でも使えそうです」
私の言葉にみんなうなずく。こんなにもひとりではないと感じてたことはあっただろうか。ほんまになぁ。と柚さんは頬を和らげる。
「高校生女子はやっぱ最強やなぁ。ほないくで!どこに出るかわからへんけど、今の琴音なら問題ないわ!」
柚さんは背中から私がもらった杖よりも一回り小さい杖を両手で握っている。
どこにいれているんだ。と呆れるタールーにうっさいわ!と柚さんが返す。
そして柚さんは野球選手みたいに大きく杖を振りかぶった。
「これがウチの・・・帰らずの魔法や!帰ってきたらみんなで飲み会やで!」
はい。とうなずく間も無く柚子さんは杖を振りかぶり、振られたその杖先が私をとらえる。
その瞬間目の前から景色が消えた。
「柚さんね。もしかしたら何か知っているかもしれないけれど、私は柚さんの家も働く場所を知らないよ?」
「大丈夫だ琴音。猫絨毯を使おう。今度は一緒にだ。我の渡した宝物をまずは強く握るのだ。精霊の宝物はただのプレゼントではないぞ?琴音に心を許した証拠であり、それは普通の魔女が精霊を使役するのとはまったく違う。精霊が琴音に渡した心のようなものだ。そんな魔法はミーナにだって使えない。琴音の魔法だ。琴音の言葉が紡いだ我々との絆だ。それは琴音の言葉を聞いて確かな形となった。我は琴音と心を交わしたお友達なのだからな。琴音の魔法はもう・・・誰にだって負けないぞ」
うん。と私は答えてポケットに詰め込まれた宝物のひとつからタールーの王冠、外国のビールの蓋ではあるけれど、それは立派なケットシーの王冠だ。
ぎゅっと握ってみるとほのかに温もりを感じた。手のひらからだけではない、心の奥底からそれを感じる。
「これでいい?」
「おぉ十分だ。それになるほどだな。ひとりで使う猫絨毯よりもずっと立派な猫絨毯になりそうだ。街中に住む猫の声が我の耳には聞こえるぞ!」
舟山へと続く坂道から地響きを感じる。それはまるで夜に包まれていくより黒く、ずっと速く坂道を下ってきた。
「うわぁ。たくさん猫さんがいるー!」
コルが歓声をあげながらビョンビョンとその場で跳ねている。むぅ。とイースさんが表情を歪めるのも見えた。もしかしたらイースさんも猫が苦手なのかもしれない。
そして私は不思議な光景を見た。右目はいつもと変わらない街並みを見ている。しかしその左目の視界から見える景色は地面がとても近い。それは猫の視線だった。そして自然に向かうべき場所がわかる。
「さぁ猫絨毯も琴音との魔法で自動運転だ!みなの者!帰らずの魔女を連れてくるのだ」
タールーの掛け声で猫たちは大通りを南下する。一陣の黒い風となった猫の絨毯は道路から建物の壁へと駆け上り、屋根を跳ねつつ街中ヘ向かう。低い視点は矢のように進み、北大路の駅に建つビルを駆け上がると大きく跳ねた。
そして眼下にはマンションの屋上が目に入り、そこに音もなく着地すると今度は壁を下る。するとベランダに上下を緑色のジャージに包まれて、呑気に布団を干している柚さんが目に入った。
猫の視点に驚愕する柚さんの表情が目に入り、そのまま柚さんは猫絨毯に絡まるように回収されて、猫絨毯はそのままこの場所を目指す。
わずか一分にも満たない時間だったのにもかかわらずそれはとても長い時間に感じた。
「なるほど。これが琴音さんの魔法ですか?魔女は自分の魔法を使えるようになるといいます。琴音の魔法はきっと、琴音に心を許した精霊の魔法を一緒に使うことができる。それは普段使われる、大気中に含まれる魔法の元素を使役するのとは訳が違います。形を成した精霊の眷属の力を何倍にも強くすることができる。精霊とお友達になれる、ひとりでは何もできないと知っている強さを持った、琴音さんだけの魔法です。琴音の魔法です」
イースはため息を吐く。ひとりでは何もできないことを知る強さ。
それが私の魔法。私はその言葉を静かに胸へと秘めた。
「琴音!ミアス!ミアスとの魔法も使えるか?」
ミアスはちょっとだけ腫れたまぶたでそういった。
「まだわからないけれど、みんなとならもうなんでもできる!」
琴音!とミアスは私に勢いよく抱きつくと、頭上へと到達していた猫絨毯は弾けた。花火のように空を覆う猫たちは姿を消し、体を包むジャージのせいで緑色の塊に見える柚さんが落下してくる。
ほぃ!とソフマが軽く左手を掲げると、カフェの周りにある街路樹が枝葉を伸ばし柚さんを優しく包んだ。そしてそのままゆっくりと着地すると、柚さんはまだ寝ぼけた表情で私たちを見渡す。
「なんなん?なんなん!そか・・・みんなミーナを取り戻すためにここにいるんやな。夢語りの魔女がはそういってたもんな。琴音をお願いって。しっかしそれにしても・・・ウチは猫アレルギーやってなんども・・・」
柚さんは一息でそこまでまくし立てるとハックシュ!と盛大にくしゃみをして、私はなんだか申し訳ないことをした気分になった。
「柚・・・お前・・・この状況でそんなにゆっくりできるんだ?」
呆れるようにアールは腰に手を当て、うっさいなー。柚さんは眉を吊り上げアールを見上げる。
「いや。ウチも状況はわかってんで!?でもこんなすぐにみんなが来るとは思わへんやん!?せっかくのお休みやしお布団でも干してって・・・しかもウチはこんな格好やんか・・・」
緑色のジャージを見下ろして肩を落とす柚さんに声をかけようとすると、それを柚さんは右手で制する。
「いいや。慰めの言葉はいらへん!それに琴音・・・ミーナさんを探しにいくんやろ?そんでウチの魔法が必要って訳や!帰らずの魔女と呼ばれるウチの魔法が!いつか機会があったら見せるって言うたもんな」
「柚さん・・・ミーナさんの場所がわかるんですか!?」
「わからへん!でも心配はいらへんよ!ウチは四大元素を扱う魔法が得意やあらへん。四大元素の理解もまた全然や。そんでもウチの魔法だけは得意やねん。風の精霊みたいに自由気ままに移動はできひんけど、ウチの選んだ空間、そんなに広くはない人ひとりくらいの空間やけど、選んだ空間を好きな場所へと送ることができるねん。それは自分のよく知っている香りの近くにやけどな。ミーナの香りはよく覚えているし琴音をミーナの近くに送れるで!」
なぜそれなら早くこない・・・とミアスは呆れている。しゃぁないやん!と柚さんは腰に手を当てた。
「ともかく帰らずの魔法はウチ自身を送れへん。その指定した空間にウチは含まれへんからな。だから琴音はしか送れへん。精霊の誰かよりも琴音の言葉が一番ミーアには効くやろ。妹みたいにいっつも嬉しそうに琴音のことを話しとったしなぁ。ほな行くで!」
柚さんが右手を振り上げようとすると、ちょっと待って!とソフマがそれを制止する。
「なんやねん。今めっちゃええ所やろ!?」
「ふっふーん。せっかくだからここはもっときれいにしていきましょう。琴音ちゃんも魔法が使えるようになったしね」
ねっ店長!?とソフマがそう声をかけると、ウアヴァルはウムと自身たっぷりな笑みを浮かべてうなずいた。
「やはり魔女と言えばこれだろう。エルフが仕立てたこの衣装を着て、どうかミーナを連れ戻してくれ。あの笑顔が見れなくなるのは寂しいからな」
どういうことだろう?私が首をかしげているとタールーは背中から飛び降りる。ウアヴァルは指をパチンと鳴らす。乾いた音が響くと私が着ていたはずのジャケットは宙を舞い、そしてシャツもジーパンもまた色味を変えていく。
黒いローブは風にふわりと揺れて、ジャケットはふわふわとした毛並みのケープとなり、私の首元へと巻かれた。
「そんでこれで最後の仕上げだねー」
ソフマは左手を、まるで弓を射るかのように伸ばすと、シュルシュルと手元から細い蔦が生えていく。蔦はだんだんと太さを増して一本の太い枝となり、末端からさらに細い枝が伸びていく。
みるみる内にそれは箒の形となって、ソフマはそれを左手に取る。そして右手を振り上げるとそこから短い枝が伸びた。先の尖った小さな杖を今度は左手に取り私へ手渡す。
ふむ。と満足そうにウアヴァルとソフマは互いに視線を合わせてうなずいた。最後に上からぽん。と三角帽子が降りてきて、私はすっかりと魔女の姿となる。
かつて童話で見たことのある姿に、わぁと思わず声がもれた。つやつやとしたシルクの生地が肌に触れて心地よく薄着であるのに暖かい。
「いいんですか!?しかもとても高そう・・・」
「いいんだよ。最初に君が店に来てくれた時にいつか渡そうと考えていたんだ。ミーナの弟子だからな。どうだ?ぴったりだろう?次はそこにいる残念な緑ジャージの出番だな」
ウアヴァルがそう視線を向けると、自分の緑ジャージへと視線を落とす柚さんが、なんでウチこんな格好で来てしもたんやろ・・・と肩を落としていた。まぁええわと柚さんは姿勢を正す。
「ええか?この魔法が使えるのは一回きりやで?それにミーナのもとへ琴音を送ったら後は自分たちで戻ってくるしかないけど、覚悟はええか?」
「はい。それに私はひとりではありません。こんなにもたくさんの方との思い出があります。どんな魔法でも使えそうです」
私の言葉にみんなうなずく。こんなにもひとりではないと感じてたことはあっただろうか。ほんまになぁ。と柚さんは頬を和らげる。
「高校生女子はやっぱ最強やなぁ。ほないくで!どこに出るかわからへんけど、今の琴音なら問題ないわ!」
柚さんは背中から私がもらった杖よりも一回り小さい杖を両手で握っている。
どこにいれているんだ。と呆れるタールーにうっさいわ!と柚さんが返す。
そして柚さんは野球選手みたいに大きく杖を振りかぶった。
「これがウチの・・・帰らずの魔法や!帰ってきたらみんなで飲み会やで!」
はい。とうなずく間も無く柚子さんは杖を振りかぶり、振られたその杖先が私をとらえる。
その瞬間目の前から景色が消えた。
0
あなたにおすすめの小説
神のミスで転生したけど、幼女化しちゃった! 神具【調薬釜】で、異世界ライフを楽しもう!
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
旧題:神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!
電子書籍は、2026/3/9に発売です!
書籍は2026/3/11に発売(予約受付中)です!メロンブックス様より、特典の描き下ろしSSペーパーがあります。詳しくは、メロンブックス様へお願い致します。
イラストは、にとろん様です。よろしくお願い致します!
ファンタジー小説大賞に投票して頂いた皆様には、大変感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる