46 / 53
第六章 ディアーナの首飾りと夢の魔女
-7-
しおりを挟む
一瞬の暗転、すぐに視界は再び開ける。
私は高い空にいた。
いつも遠くに見えていたはずの雲が目の前にあるり、眼下にはぼやけた薄い緑色が広がっている。
夢で見た地平まで続く草原だった。
ビルよりもずっと高い空から私は落下を始めて、左手に持った箒をぎゅっと握る。まだ箒での飛び方は知らない。それでも不思議と怖くなかった。
私はシルフから手渡されたティースプーンへ想いを馳せると、ポケットの中でティースプーンが熱を帯びる。その時、耳元でコルの鼻にかかる陽気な声が聞こえた。
「なるほどねー。琴音の魔法はこんな感じかー。ボクがひとりで魔法を使う時よりも、ふたりならなんでもできそうだねー。あっ他の精霊もまた一緒かー」
「はい。タールーと猫絨毯を使った時もそうでした。みんなとの距離をとても近くに感じます」
「贈り物ってそういうもんだからねー。いい?風の魔法はできるだけ心を軽く保つことだからね。琴音は何もかも真剣に考えすぎるけど、周りの人にとってはどうでもいいことも多い。物事は結構単純でそれを複雑にするのは自分自身だったりする。だから息を吸ってそれをゆっくり吐いて。できるだけこの世がふわりと軽く漂う場所だと考えるのー」
はい。と私は返事をする。最初に見た魔法はミーナさんの風渡りの魔法だった。私が落下するのに合わせて足元から吹いていた風が流れを止める。そして私の周りへと渦を作るとまるで春風のような心地よい風が肌をなでていた。
風は手に持った箒へと広がっていき、ばさりと先端の多くの枝が開く。私はその中心にまたがってみた。ミーナさんがいう通り、腰元は硬いから長時間乗ると腰が痛そうだ。
でもしっかりと私は箒に乗って空を飛んでいる。ずっと昔に夢見た魔法の世界にいるのだ。
さてここからミーナさんを探さなければ。柚さんは私をミーナさんの所へと送ったはずだから、近くにミーナさんはいる。目を凝らして辺りを見渡すと視界に散らばる雲の切れ端がブワッと巻き上がり消えた。
白い竜がいた。魔法で見た姿よりもずっと大きい。
竜は巨大な翼を振るいつつ何かを追っていた。その先には私と同じ黒いローブをまとったミーナさんがいる。長い黒髪は箒に乗ったミーナさんが上下左右へと自在に回転し、高度を変えるたびに揺れていた。
「うっひゃぁ。やっぱり竜はでっかいなー。それにミーナさんは・・・竜と戦っている?」
コルの言葉にそうみたいと私は答える。白い竜は一度ぐっと身を仰け反らせると喉元を十分に膨らませて、首を伸ばし口も開く。
口からは白い竜の何倍もありそうな炎が放たれミーナさんを包み込もうとする。
あぶない!と声も出ずに私が思った時ミーナさんは杖でそれを払い炎は空に消えていた。夕焼け空のような色味で空が染まる。
白い竜は炎が消えるのを見届けると大きくその場で回転した。その回転に合わせて地面から黒く舞きあがる風が渦を作り、高く見上げるほどの竜巻を作り出す。稲妻が竜巻の中で光り、ゴロゴロと雷鳴が響く。
ミーナさんはさらに上空へと箒に乗ったまま飛び杖を振るう。杖から生み出された山よりも大きな氷塊が先を尖らせ竜巻の中央へと放たれると竜巻と氷塊が爆散した。
こんなにミーナさんは強い。ひとりで白い竜と渡り合えるほど強いから、誰かも恐れられる。嫉妬の思いも受けてしまう。
それほどまでに強いからひとりになってしまう。
白い竜は爆散した竜巻の風を受け鱗に電流が流れた。白い竜は翼を振るい滞空する。ミーナさんは速度を増して竜へ突進した。竜は巨大な爪を胸に抱くと勢いよく太い両手と一緒に広げた。
視界は光で包まれ、一瞬遅れて爆炎が広がった。
爆炎が風で流れてしまうと、突進していたはずのミーナさんの焦げたローブが煙を上げつつ落下する。
はるか真下に見える地表に向けて。
「ミーナさん!」
私の張り上げた声にミーナさんがこちらを見たような気がした。私が杖を振るうと、コルはわかったと答える。
ミーナさんの体が風に包まれゆっくりと落下し始めたのを見て、私はホッと胸をなで下ろす。白い竜はそのゆっくりと落下していくミーナさんをしばらく眺めると次は私へと向き直る。
真っ赤な瞳が私を居抜き足がすくむ。白い竜の咆哮が空気の塊となって私の体を強く押した。
敵意があるのかはわからない。だけど私はもう負けない。自分を変えるのは目の前に現れた脅威に対して立ち向かうしかない。それに私はもうひとりではないのだ。
白い竜はさっき見たように身を仰け反らせ、口元に炎を溜め込み私へと向ける。
空に浮かぶ太陽よりもずっと大きい火球が私に向けて放たれた。ポケットの中でサラマンダーのネイルリングが熱を帯び、アールの声が耳元に響く。
「おぉおぉ。やってんなぁ。まさかただの建築作業員の俺が竜と戦うなんてな。でもまぁ琴音となら負ける気はしないがな」
「アールさんはただの建築作業員ではないですよ。立派な鱗を持ったサラマンダーです」
そうだな。とアールがいつもみたいに牙を剥いて笑ったような気がした。
「いいか?炎の魔法を使うには怒りが必要だ。相手の事なんて気にする必要なんてねぇよ。目の前に現れた脅威に対してはいくらでも怒っていいんだ。琴音は優しすぎるし賢すぎるから、他人の心が必要以上に聞こえてしまうからそれができない。けど、たまにはそれもいいだろう?」
はい。と私はうなずく。少なくともミーナさんを傷付けた竜が私は許せない。
胸の奥底から立ち上る熱い温度に私は身を委ねながら、眼前に迫る巨大な火球へと杖を向ける。
杖先から細い炎が立ち上りそれは回転しながら巨大な火のトカゲを形成した。カフェのコンロで作ったミーナさんが呼び出したサラマンダーとよく似ていた。でもずっと巨大だ。
白い竜と比べても違いがないくらいに。
サラマンダーは白い竜から私に放たれた火球を飲み込み、そのまま白い竜に向かって空を駆け、遠くへ竜を跳ね飛ばす。同時にサラマンダーの体が破裂し豪雨のように降り注ぐ火の雨が赤く空を染めた。
私は高い空にいた。
いつも遠くに見えていたはずの雲が目の前にあるり、眼下にはぼやけた薄い緑色が広がっている。
夢で見た地平まで続く草原だった。
ビルよりもずっと高い空から私は落下を始めて、左手に持った箒をぎゅっと握る。まだ箒での飛び方は知らない。それでも不思議と怖くなかった。
私はシルフから手渡されたティースプーンへ想いを馳せると、ポケットの中でティースプーンが熱を帯びる。その時、耳元でコルの鼻にかかる陽気な声が聞こえた。
「なるほどねー。琴音の魔法はこんな感じかー。ボクがひとりで魔法を使う時よりも、ふたりならなんでもできそうだねー。あっ他の精霊もまた一緒かー」
「はい。タールーと猫絨毯を使った時もそうでした。みんなとの距離をとても近くに感じます」
「贈り物ってそういうもんだからねー。いい?風の魔法はできるだけ心を軽く保つことだからね。琴音は何もかも真剣に考えすぎるけど、周りの人にとってはどうでもいいことも多い。物事は結構単純でそれを複雑にするのは自分自身だったりする。だから息を吸ってそれをゆっくり吐いて。できるだけこの世がふわりと軽く漂う場所だと考えるのー」
はい。と私は返事をする。最初に見た魔法はミーナさんの風渡りの魔法だった。私が落下するのに合わせて足元から吹いていた風が流れを止める。そして私の周りへと渦を作るとまるで春風のような心地よい風が肌をなでていた。
風は手に持った箒へと広がっていき、ばさりと先端の多くの枝が開く。私はその中心にまたがってみた。ミーナさんがいう通り、腰元は硬いから長時間乗ると腰が痛そうだ。
でもしっかりと私は箒に乗って空を飛んでいる。ずっと昔に夢見た魔法の世界にいるのだ。
さてここからミーナさんを探さなければ。柚さんは私をミーナさんの所へと送ったはずだから、近くにミーナさんはいる。目を凝らして辺りを見渡すと視界に散らばる雲の切れ端がブワッと巻き上がり消えた。
白い竜がいた。魔法で見た姿よりもずっと大きい。
竜は巨大な翼を振るいつつ何かを追っていた。その先には私と同じ黒いローブをまとったミーナさんがいる。長い黒髪は箒に乗ったミーナさんが上下左右へと自在に回転し、高度を変えるたびに揺れていた。
「うっひゃぁ。やっぱり竜はでっかいなー。それにミーナさんは・・・竜と戦っている?」
コルの言葉にそうみたいと私は答える。白い竜は一度ぐっと身を仰け反らせると喉元を十分に膨らませて、首を伸ばし口も開く。
口からは白い竜の何倍もありそうな炎が放たれミーナさんを包み込もうとする。
あぶない!と声も出ずに私が思った時ミーナさんは杖でそれを払い炎は空に消えていた。夕焼け空のような色味で空が染まる。
白い竜は炎が消えるのを見届けると大きくその場で回転した。その回転に合わせて地面から黒く舞きあがる風が渦を作り、高く見上げるほどの竜巻を作り出す。稲妻が竜巻の中で光り、ゴロゴロと雷鳴が響く。
ミーナさんはさらに上空へと箒に乗ったまま飛び杖を振るう。杖から生み出された山よりも大きな氷塊が先を尖らせ竜巻の中央へと放たれると竜巻と氷塊が爆散した。
こんなにミーナさんは強い。ひとりで白い竜と渡り合えるほど強いから、誰かも恐れられる。嫉妬の思いも受けてしまう。
それほどまでに強いからひとりになってしまう。
白い竜は爆散した竜巻の風を受け鱗に電流が流れた。白い竜は翼を振るい滞空する。ミーナさんは速度を増して竜へ突進した。竜は巨大な爪を胸に抱くと勢いよく太い両手と一緒に広げた。
視界は光で包まれ、一瞬遅れて爆炎が広がった。
爆炎が風で流れてしまうと、突進していたはずのミーナさんの焦げたローブが煙を上げつつ落下する。
はるか真下に見える地表に向けて。
「ミーナさん!」
私の張り上げた声にミーナさんがこちらを見たような気がした。私が杖を振るうと、コルはわかったと答える。
ミーナさんの体が風に包まれゆっくりと落下し始めたのを見て、私はホッと胸をなで下ろす。白い竜はそのゆっくりと落下していくミーナさんをしばらく眺めると次は私へと向き直る。
真っ赤な瞳が私を居抜き足がすくむ。白い竜の咆哮が空気の塊となって私の体を強く押した。
敵意があるのかはわからない。だけど私はもう負けない。自分を変えるのは目の前に現れた脅威に対して立ち向かうしかない。それに私はもうひとりではないのだ。
白い竜はさっき見たように身を仰け反らせ、口元に炎を溜め込み私へと向ける。
空に浮かぶ太陽よりもずっと大きい火球が私に向けて放たれた。ポケットの中でサラマンダーのネイルリングが熱を帯び、アールの声が耳元に響く。
「おぉおぉ。やってんなぁ。まさかただの建築作業員の俺が竜と戦うなんてな。でもまぁ琴音となら負ける気はしないがな」
「アールさんはただの建築作業員ではないですよ。立派な鱗を持ったサラマンダーです」
そうだな。とアールがいつもみたいに牙を剥いて笑ったような気がした。
「いいか?炎の魔法を使うには怒りが必要だ。相手の事なんて気にする必要なんてねぇよ。目の前に現れた脅威に対してはいくらでも怒っていいんだ。琴音は優しすぎるし賢すぎるから、他人の心が必要以上に聞こえてしまうからそれができない。けど、たまにはそれもいいだろう?」
はい。と私はうなずく。少なくともミーナさんを傷付けた竜が私は許せない。
胸の奥底から立ち上る熱い温度に私は身を委ねながら、眼前に迫る巨大な火球へと杖を向ける。
杖先から細い炎が立ち上りそれは回転しながら巨大な火のトカゲを形成した。カフェのコンロで作ったミーナさんが呼び出したサラマンダーとよく似ていた。でもずっと巨大だ。
白い竜と比べても違いがないくらいに。
サラマンダーは白い竜から私に放たれた火球を飲み込み、そのまま白い竜に向かって空を駆け、遠くへ竜を跳ね飛ばす。同時にサラマンダーの体が破裂し豪雨のように降り注ぐ火の雨が赤く空を染めた。
0
あなたにおすすめの小説
神のミスで転生したけど、幼女化しちゃった! 神具【調薬釜】で、異世界ライフを楽しもう!
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
旧題:神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!
電子書籍は、2026/3/9に発売です!
書籍は2026/3/11に発売(予約受付中)です!メロンブックス様より、特典の描き下ろしSSペーパーがあります。詳しくは、メロンブックス様へお願い致します。
イラストは、にとろん様です。よろしくお願い致します!
ファンタジー小説大賞に投票して頂いた皆様には、大変感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる