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第三章 闇の組織、妖精と精霊
11 カチコミだ!
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教皇様からの、直々の密命だ。
ニナという少女を、自分の所に連れてくるようにと。
あの少女は、厄災をもたらす危険な存在であるからと。
これは極秘の任務であると。
命を受けた俺は、任務を遂行すべく、動いた。
ニナたちの動向を調べ、その地に辿り着き。正体を隠して街の人間を金で動かし、ニナの警護がどれだけ厳しいかを確認した。
キリナは、そうであると分かっていたが、聖獣であるワーウルフも手強いと、そしてニナの力も強大であると、何度か襲わせ、自分でも観察して、理解した。
全員の力量は分かったが、このままでは任務を達成できない。怪しまれずニナに近づくため、かつ、ニナに信頼される方法を考え、実行した。
スキラー・クレスミーに、ニナたちの情報を流し、襲わせ、ニナを拐うよう促した。それを自分が助け出せば、ニナは自分を味方だと判断し、行動を共にするだろうと考えてのことだった。
ワーウルフの横槍には驚いたが、ニナが死ぬのなら任務は半分達成されたようなものであるからと、静観した。
けれど、ニナは命を吹き返した。話を聞いて、神のご意志なのだと理解した。
だとしても、俺は俺に課された任務を遂行する。
スキラー・クレスミーに、ニナたちの、更に詳しい情報を流し、ニナは想定通り、スキラー・クレスミーの手元に置かれた。
キリナの思考は分かっていたし、合わせてワーウルフたちの思考も先読みし、キリナがワーウルフたちと交渉を始める前から、増援の準備を進めていた。
キリナからの連絡を受け、そこからは大体、予想通りにことが進んだ。
ワーウルフたちを取り逃がしたことや、精霊と妖精の加護は想定外だったが、それらは些末事だと考えた。
ニナを教皇様の御前に連れて行けばいい。それさえ達成できれば、任務は完了なのだから。
そして、キリナに通常任務に戻るよう促した。
聖獣であるワーウルフは、正大神殿に到着してから、理由をつけて別れさせればいい。妖精も同じことだ。
合流した俺は、警戒されないように振る舞って、道中でニナたちと信頼関係を構築していけば良い。
そう思って、行動していた。
だが、キリナがニナにこれほどまでに懐かれていること、ワーウルフの鋭さ、妖精の本能。
そして、自白までさせるほどのニナの力。
しくじったと思った。今も、意思に反して喋らされている。体の自由も利かない。
教皇様が厄災をもたらすと仰った意味が、骨身に染みて分かった。
◇
「あ?!」
話の途中から、キリナがキリヤを拘束していった。そんで、話し終わったらしいキリヤが噎せるように咳き込んだと思ったら、俯いた姿勢のまま、ぐらりと、ソファから床へ倒れかける。
「っと、危ないですね……兄さん?」
キリヤを雑に支えたキリナが、眉をひそめた。
ソファに戻されたキリヤは目を閉じていて、キリナは脈と呼吸を確かめ、肩と頬を軽く叩き、
「え?!」
今?! バヂン! って、めっちゃ痛そうな音がしたんだけど?! キリナが思いっきりキリヤの頬を引っ叩いたんだけど?!
「スキラー・クレスミーと似たような状態ですね。気絶しています」
「淡々と言うことなのかな?!」
「神は兄を、ニナさんの脅威になると判断したのでしょう。だから気絶させた。ここまでしても起きないということは、神の意志によって眠らされているということです」
マジで淡々と言うね?!
「キリナ、確認のために聞くが、キリヤは極秘で動いていたんだよな? だとしたら、連れてきた他の増援はこのことを知らないって理解で合ってるか?」
「でしょうね。教皇様からの直接のお言葉です。兄は、こんな状況にならなければ、死んでも話さなかったでしょう」
「ふむ。先ほどのほうが、とても人間らしく思えたな。最初の印象はやはり、仮面で隠した仕事用の印象だったという訳だ」
「ですから、兄は優秀なのです。教皇様に重用されるほどに」
みんなめっちゃ冷静だな?!
「キリナ、その、キリヤ、起きる……? 起きないとか、ある……?」
あんなビンタ食らっても、起きないって、怖いんだけど。
「今は起こさないほうが良いでしょう。ニナさん、起きてほしいなどと考えてはいけませんよ。神が起こしてしまうかも知れません」
そ、そこまでなんか……。
「わ、分かった。考えないようにする」
てか、起きないでって思っとく。けど、一応、死なないでほしいとも思っとく。
「キリナ。あの話からするに、正大神殿に行くとニナの命が危ないんだよな?」
ミーティオルの、また唸るような声に、
「そのようですね。教皇様はニナさんの存在を認知していた。任務の内容からして、神の子だということも分かっていたのでしょう」
キリナは、分析するみたいに答えてから、
「ニナさん、どうします?」
私に顔を向け直した。
「え?」
「このまま正大神殿に行くとなると、危険が伴うでしょう。教皇様か側近あたりが、面会を求めてくる可能性が高い。命を危険に晒します。それでも、正大神殿に行きますか?」
キリナが、真剣に聞いてくる。
「……キリナ。今度はキリナも、一緒に来てくれる?」
聞いたら、キリナは目を瞬いて、ため息を吐いた。
「それはそうです。そうなります。兄がこうなってしまった以上、僕が付き添わなければ」
「……本音は? 私と一緒は嫌?」
キリナの目を、じっ……と見つめる。
そうしたら、その瞳が揺れた気がした。
キリナはまた、大きくため息を吐いて、
「……嫌ではないですよ。ご一緒できるならそうしたいと思ってます」
「なら、一緒に教皇に会いに行こう。そんで、なんで私を厄災だとか思うのか、ちゃんと聞く。話をする。私が半分神の血を引いてるなら、教皇より強いんでしょ?」
「……その言い方はどうかと思いますが……まあ、そうでしょうね。教皇様より、秘められた力は強いでしょう。ですが、ニナさん」
真剣な顔になったキリナに、「うん」と頷く。
「あなたはまだ、八歳です。力も発展途上です。教皇様は今年で三十五歳です。それだけ積み重ねてきたものが違います。教皇様の聖獣も、教皇様をお守りする人間も、当たり前ですが、強いです」
教皇、聖獣いるんだ? まあ、そうか。
「分かった。正大神殿に着くまで修行する。力つける」
「俺も全力でニナを守るよ」
ミーティオルが、頭を撫でながら優しい声で言ってくれる。
「我も存分に力となろう! 何かあったらまた精霊たちを喚び出しても良いしな!」
サロッピスも元気に言ってくれる。
よぉし!
「みんなで正大神殿にカチコミだ!」
「カチコミはやめてください。話し合いを前提に。それと、まだスキラー・クレスミーの処理が終わってませんから、動くのはそれからですよ」
「そうだった……」
◇
「……」
キリナは、スキラー・クレスミーとは別の場所に隔離して、横に寝かせた兄の顔を見る。
念のためと布を噛ませたが、それでも相変わらず、安らかに眠っているような、そんな顔だ。
だが、自分が張った頬の赤みは、まだ引いていない。
「……ハッ」
乾いた笑いが、キリナの口から零れる。兄の──自分より遥かに優秀な兄の頬を張るなど、人生でこれが初めてだ。
増援の人々は、上も下も、キリナが運ぶキリヤの様子に、ギョッとして、どうしたのかと尋ねてきた。
キリナは度々、急に暴れだして気絶した。幼い頃の発作が蘇ったらしいと、真面目な顔で嘘を述べた。
皆、そうだったのかと、その言葉を全く疑わず、仕事に戻る。
それだけ、信頼されている証だ。兄が築いてきた信頼の証だ。
「どんな気分です? 教皇様直々の任務が失敗して」
返事がないと分かっていて、キリナはキリヤに問いかける。
自分より二つ上の、自分より遥かに優秀な兄。
嫉妬と羨望の眼差しを向け、彼を追いかけるように成長した自分。
自分は兄のようにはなれない。分かっていて、分からされて、生きてきた。
その兄の、狼狽えながら苦しげに言葉を発する様を見て、一瞬、呆気に取られたが。
同時に、胸がすくような思いもした。
そして次に、我に返った。
「……兄さん」
キリナは、呟く。
「僕はやっぱり、貴方のようにはなれない」
真面目で残虐で冷徹で優しい、貴方のようにはなれない。
自分は自分でしか有れない。
「貴方は裏切り者だそうですよ、神から見て」
キリナは、皮肉と哀愁を込めた笑顔で言うと、
「暫くそうして、休んでて下さい。僕は僕なりに仕事をしますので」
キリヤに背を向けた。
ニナという少女を、自分の所に連れてくるようにと。
あの少女は、厄災をもたらす危険な存在であるからと。
これは極秘の任務であると。
命を受けた俺は、任務を遂行すべく、動いた。
ニナたちの動向を調べ、その地に辿り着き。正体を隠して街の人間を金で動かし、ニナの警護がどれだけ厳しいかを確認した。
キリナは、そうであると分かっていたが、聖獣であるワーウルフも手強いと、そしてニナの力も強大であると、何度か襲わせ、自分でも観察して、理解した。
全員の力量は分かったが、このままでは任務を達成できない。怪しまれずニナに近づくため、かつ、ニナに信頼される方法を考え、実行した。
スキラー・クレスミーに、ニナたちの情報を流し、襲わせ、ニナを拐うよう促した。それを自分が助け出せば、ニナは自分を味方だと判断し、行動を共にするだろうと考えてのことだった。
ワーウルフの横槍には驚いたが、ニナが死ぬのなら任務は半分達成されたようなものであるからと、静観した。
けれど、ニナは命を吹き返した。話を聞いて、神のご意志なのだと理解した。
だとしても、俺は俺に課された任務を遂行する。
スキラー・クレスミーに、ニナたちの、更に詳しい情報を流し、ニナは想定通り、スキラー・クレスミーの手元に置かれた。
キリナの思考は分かっていたし、合わせてワーウルフたちの思考も先読みし、キリナがワーウルフたちと交渉を始める前から、増援の準備を進めていた。
キリナからの連絡を受け、そこからは大体、予想通りにことが進んだ。
ワーウルフたちを取り逃がしたことや、精霊と妖精の加護は想定外だったが、それらは些末事だと考えた。
ニナを教皇様の御前に連れて行けばいい。それさえ達成できれば、任務は完了なのだから。
そして、キリナに通常任務に戻るよう促した。
聖獣であるワーウルフは、正大神殿に到着してから、理由をつけて別れさせればいい。妖精も同じことだ。
合流した俺は、警戒されないように振る舞って、道中でニナたちと信頼関係を構築していけば良い。
そう思って、行動していた。
だが、キリナがニナにこれほどまでに懐かれていること、ワーウルフの鋭さ、妖精の本能。
そして、自白までさせるほどのニナの力。
しくじったと思った。今も、意思に反して喋らされている。体の自由も利かない。
教皇様が厄災をもたらすと仰った意味が、骨身に染みて分かった。
◇
「あ?!」
話の途中から、キリナがキリヤを拘束していった。そんで、話し終わったらしいキリヤが噎せるように咳き込んだと思ったら、俯いた姿勢のまま、ぐらりと、ソファから床へ倒れかける。
「っと、危ないですね……兄さん?」
キリヤを雑に支えたキリナが、眉をひそめた。
ソファに戻されたキリヤは目を閉じていて、キリナは脈と呼吸を確かめ、肩と頬を軽く叩き、
「え?!」
今?! バヂン! って、めっちゃ痛そうな音がしたんだけど?! キリナが思いっきりキリヤの頬を引っ叩いたんだけど?!
「スキラー・クレスミーと似たような状態ですね。気絶しています」
「淡々と言うことなのかな?!」
「神は兄を、ニナさんの脅威になると判断したのでしょう。だから気絶させた。ここまでしても起きないということは、神の意志によって眠らされているということです」
マジで淡々と言うね?!
「キリナ、確認のために聞くが、キリヤは極秘で動いていたんだよな? だとしたら、連れてきた他の増援はこのことを知らないって理解で合ってるか?」
「でしょうね。教皇様からの直接のお言葉です。兄は、こんな状況にならなければ、死んでも話さなかったでしょう」
「ふむ。先ほどのほうが、とても人間らしく思えたな。最初の印象はやはり、仮面で隠した仕事用の印象だったという訳だ」
「ですから、兄は優秀なのです。教皇様に重用されるほどに」
みんなめっちゃ冷静だな?!
「キリナ、その、キリヤ、起きる……? 起きないとか、ある……?」
あんなビンタ食らっても、起きないって、怖いんだけど。
「今は起こさないほうが良いでしょう。ニナさん、起きてほしいなどと考えてはいけませんよ。神が起こしてしまうかも知れません」
そ、そこまでなんか……。
「わ、分かった。考えないようにする」
てか、起きないでって思っとく。けど、一応、死なないでほしいとも思っとく。
「キリナ。あの話からするに、正大神殿に行くとニナの命が危ないんだよな?」
ミーティオルの、また唸るような声に、
「そのようですね。教皇様はニナさんの存在を認知していた。任務の内容からして、神の子だということも分かっていたのでしょう」
キリナは、分析するみたいに答えてから、
「ニナさん、どうします?」
私に顔を向け直した。
「え?」
「このまま正大神殿に行くとなると、危険が伴うでしょう。教皇様か側近あたりが、面会を求めてくる可能性が高い。命を危険に晒します。それでも、正大神殿に行きますか?」
キリナが、真剣に聞いてくる。
「……キリナ。今度はキリナも、一緒に来てくれる?」
聞いたら、キリナは目を瞬いて、ため息を吐いた。
「それはそうです。そうなります。兄がこうなってしまった以上、僕が付き添わなければ」
「……本音は? 私と一緒は嫌?」
キリナの目を、じっ……と見つめる。
そうしたら、その瞳が揺れた気がした。
キリナはまた、大きくため息を吐いて、
「……嫌ではないですよ。ご一緒できるならそうしたいと思ってます」
「なら、一緒に教皇に会いに行こう。そんで、なんで私を厄災だとか思うのか、ちゃんと聞く。話をする。私が半分神の血を引いてるなら、教皇より強いんでしょ?」
「……その言い方はどうかと思いますが……まあ、そうでしょうね。教皇様より、秘められた力は強いでしょう。ですが、ニナさん」
真剣な顔になったキリナに、「うん」と頷く。
「あなたはまだ、八歳です。力も発展途上です。教皇様は今年で三十五歳です。それだけ積み重ねてきたものが違います。教皇様の聖獣も、教皇様をお守りする人間も、当たり前ですが、強いです」
教皇、聖獣いるんだ? まあ、そうか。
「分かった。正大神殿に着くまで修行する。力つける」
「俺も全力でニナを守るよ」
ミーティオルが、頭を撫でながら優しい声で言ってくれる。
「我も存分に力となろう! 何かあったらまた精霊たちを喚び出しても良いしな!」
サロッピスも元気に言ってくれる。
よぉし!
「みんなで正大神殿にカチコミだ!」
「カチコミはやめてください。話し合いを前提に。それと、まだスキラー・クレスミーの処理が終わってませんから、動くのはそれからですよ」
「そうだった……」
◇
「……」
キリナは、スキラー・クレスミーとは別の場所に隔離して、横に寝かせた兄の顔を見る。
念のためと布を噛ませたが、それでも相変わらず、安らかに眠っているような、そんな顔だ。
だが、自分が張った頬の赤みは、まだ引いていない。
「……ハッ」
乾いた笑いが、キリナの口から零れる。兄の──自分より遥かに優秀な兄の頬を張るなど、人生でこれが初めてだ。
増援の人々は、上も下も、キリナが運ぶキリヤの様子に、ギョッとして、どうしたのかと尋ねてきた。
キリナは度々、急に暴れだして気絶した。幼い頃の発作が蘇ったらしいと、真面目な顔で嘘を述べた。
皆、そうだったのかと、その言葉を全く疑わず、仕事に戻る。
それだけ、信頼されている証だ。兄が築いてきた信頼の証だ。
「どんな気分です? 教皇様直々の任務が失敗して」
返事がないと分かっていて、キリナはキリヤに問いかける。
自分より二つ上の、自分より遥かに優秀な兄。
嫉妬と羨望の眼差しを向け、彼を追いかけるように成長した自分。
自分は兄のようにはなれない。分かっていて、分からされて、生きてきた。
その兄の、狼狽えながら苦しげに言葉を発する様を見て、一瞬、呆気に取られたが。
同時に、胸がすくような思いもした。
そして次に、我に返った。
「……兄さん」
キリナは、呟く。
「僕はやっぱり、貴方のようにはなれない」
真面目で残虐で冷徹で優しい、貴方のようにはなれない。
自分は自分でしか有れない。
「貴方は裏切り者だそうですよ、神から見て」
キリナは、皮肉と哀愁を込めた笑顔で言うと、
「暫くそうして、休んでて下さい。僕は僕なりに仕事をしますので」
キリヤに背を向けた。
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