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夜の学校
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俺は心地よい一人部屋でぐっすり眠ったみたいだ。
丁度9時、細田さんのインターホンで起きた。
「早坂君、起きてる?」
布団からでて、ドアを開けると細田さんがいた。
「早坂君、準備はいい?いいなら行くわよ。」
「はい」
自分の部屋から出て、校舎の方まで歩いて、階段を上り、屋上の入口についたようだ。
沙穂さんは屋上の鍵のようなものを出して、ドアの鍵穴にそれを差し込む。
そして、屋上のドアが開けられた。
夜なのに明るい。化物が光を出して、まるでパレードのように綺麗に輝く。
一つ一つが明るく光り、まるでハロウィンの日にでもなったかのようだ。
「すげーー」
俺はおもいっきり大きな声ではしゃいだ。
「上からみる怪物は綺麗でしょう。」
筒井さんがこっちを見ながら言った。
どうやら俺のほかには、筒井さんと日野と由良さんの3人だけらしい。
「4人ともこのバーコードに腕輪をかざして」
「はい」と俺は返事した。
「ういっす」由良さんはこう言った。
「・・・。」日野は何も言わなかった。
「はーい」筒井さんはそう言った。
バーコードにかざすと、ピピっと言うような音が聞こえた。
4人ともバーコードにかざしてこれから夜の任務をする。
「早坂君は初めてだから最初は見学してて」
細田さんがそう言った。
一番目に飛び降りたのは日野だった。
日野は4回建てのこの建物から飛び降り、ふわっと着陸した。
日野の影から、クレヨンで書いたような恐竜が出てきた。
その恐竜がどんどん他の怪物をむしゃむしゃと食い始めた。
「昔はあの恐竜が抑えられなかったんだから相当怖いよな。まあ高等部から入ったからそんなに良くは知らないけどね」
由良さんが上から見下ろしながら、言った。
「じゃあ僕もそろそろ。」
筒井さんがそう言い、フッと消え、下に瞬間移動したみたいだ。
そしていつもの巨大な猫を出し、鋭い爪で怪物に引っかきながらどんどん怪物を消している。
「皆やる気満々だねー。俺は怪物がもっと出てきてから一気にやるけど。」
「由良さんの怪物ってどんな感じなんですか?」
と俺は質問した。
「まあ、後で見せてあげるよ。俺のはなんていうかキャラがないからねぇ」
由良さんは、そう言いながらあぐらをかきながら下を見ている。
「細田さん、俺もやってみていいですか?」
と俺が言うと
「いってらっしゃい。でも気をつけて。うっかりしてると怪物にやられるわよ。」
細田さんが、そう言ったので、「はいわかりました」と言い、4階の屋上から飛び降りた。そしてフワッっと着地した。
「よーし。がんばるぞ、と。」
段々、皆が眠りについてきたのか、怪物の量が増えてきた。
手のひらから小さい炎をだして、それを大きくする。そしてそれを他の怪物にあてつけて燃やす。
それの連続だった。何時間かその連続が続いた。
その瞬間、油断していた。後ろの方に影を見つけた時、覆いこまれる寸前、刀のような物で、その怪物は切られた。
二等分された怪物の前に由良先輩の顔を見つけた。
「大丈夫か?」
由良先輩は手に刀のような物を持って俺を助けてくれた。
「・・・由良さんのおかげで助かりました。由良さんは刀なんですね。」
「刀、そう、・・・実際はおもちゃの刀だったけど、普通の刀に見えて対怪物用にオーラ貼ってるからよく切れるんだ。」
「かっこいいなぁ・・・。」
俺はつい刀に見とれてしまった。そうしたら
「由良!早坂!サボってんじゃねーよ」
日野の声だった。
「珍しく喋ったな。」
由良先輩は言った。
「やっぱ珍しいんだ・・」
よほど珍しい事なんだろうな。多分だけどな。
俺たちは、2時半まで狩り、それで怪物たちはでてこなくなった。
「今日は終了―。皆上がってきてー。」
沙穂さんがそう言うと、全員感覚が鋭いのか、沙穂さんの声が聴こえていて一瞬で4階まで上がってきた。一人一人慣れたようにバーコードに腕輪をかざして背伸びしながら帰っていった。
「特待生Aはこの仕事をやったら、次の日寝坊してもOKなのよ、はい、腕輪をかざして。」
俺はあくびをしながら腕輪をかざした。
100ポイントが加算された。
そして俺も背伸びしながら自室に帰った。
丁度9時、細田さんのインターホンで起きた。
「早坂君、起きてる?」
布団からでて、ドアを開けると細田さんがいた。
「早坂君、準備はいい?いいなら行くわよ。」
「はい」
自分の部屋から出て、校舎の方まで歩いて、階段を上り、屋上の入口についたようだ。
沙穂さんは屋上の鍵のようなものを出して、ドアの鍵穴にそれを差し込む。
そして、屋上のドアが開けられた。
夜なのに明るい。化物が光を出して、まるでパレードのように綺麗に輝く。
一つ一つが明るく光り、まるでハロウィンの日にでもなったかのようだ。
「すげーー」
俺はおもいっきり大きな声ではしゃいだ。
「上からみる怪物は綺麗でしょう。」
筒井さんがこっちを見ながら言った。
どうやら俺のほかには、筒井さんと日野と由良さんの3人だけらしい。
「4人ともこのバーコードに腕輪をかざして」
「はい」と俺は返事した。
「ういっす」由良さんはこう言った。
「・・・。」日野は何も言わなかった。
「はーい」筒井さんはそう言った。
バーコードにかざすと、ピピっと言うような音が聞こえた。
4人ともバーコードにかざしてこれから夜の任務をする。
「早坂君は初めてだから最初は見学してて」
細田さんがそう言った。
一番目に飛び降りたのは日野だった。
日野は4回建てのこの建物から飛び降り、ふわっと着陸した。
日野の影から、クレヨンで書いたような恐竜が出てきた。
その恐竜がどんどん他の怪物をむしゃむしゃと食い始めた。
「昔はあの恐竜が抑えられなかったんだから相当怖いよな。まあ高等部から入ったからそんなに良くは知らないけどね」
由良さんが上から見下ろしながら、言った。
「じゃあ僕もそろそろ。」
筒井さんがそう言い、フッと消え、下に瞬間移動したみたいだ。
そしていつもの巨大な猫を出し、鋭い爪で怪物に引っかきながらどんどん怪物を消している。
「皆やる気満々だねー。俺は怪物がもっと出てきてから一気にやるけど。」
「由良さんの怪物ってどんな感じなんですか?」
と俺は質問した。
「まあ、後で見せてあげるよ。俺のはなんていうかキャラがないからねぇ」
由良さんは、そう言いながらあぐらをかきながら下を見ている。
「細田さん、俺もやってみていいですか?」
と俺が言うと
「いってらっしゃい。でも気をつけて。うっかりしてると怪物にやられるわよ。」
細田さんが、そう言ったので、「はいわかりました」と言い、4階の屋上から飛び降りた。そしてフワッっと着地した。
「よーし。がんばるぞ、と。」
段々、皆が眠りについてきたのか、怪物の量が増えてきた。
手のひらから小さい炎をだして、それを大きくする。そしてそれを他の怪物にあてつけて燃やす。
それの連続だった。何時間かその連続が続いた。
その瞬間、油断していた。後ろの方に影を見つけた時、覆いこまれる寸前、刀のような物で、その怪物は切られた。
二等分された怪物の前に由良先輩の顔を見つけた。
「大丈夫か?」
由良先輩は手に刀のような物を持って俺を助けてくれた。
「・・・由良さんのおかげで助かりました。由良さんは刀なんですね。」
「刀、そう、・・・実際はおもちゃの刀だったけど、普通の刀に見えて対怪物用にオーラ貼ってるからよく切れるんだ。」
「かっこいいなぁ・・・。」
俺はつい刀に見とれてしまった。そうしたら
「由良!早坂!サボってんじゃねーよ」
日野の声だった。
「珍しく喋ったな。」
由良先輩は言った。
「やっぱ珍しいんだ・・」
よほど珍しい事なんだろうな。多分だけどな。
俺たちは、2時半まで狩り、それで怪物たちはでてこなくなった。
「今日は終了―。皆上がってきてー。」
沙穂さんがそう言うと、全員感覚が鋭いのか、沙穂さんの声が聴こえていて一瞬で4階まで上がってきた。一人一人慣れたようにバーコードに腕輪をかざして背伸びしながら帰っていった。
「特待生Aはこの仕事をやったら、次の日寝坊してもOKなのよ、はい、腕輪をかざして。」
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