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たくらみ
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それからは、普通に生活した。
まわりの人と普通に話して、他にもしゃべる仲間が出来た。
柔道部に通いながら、由良図書館を利用して、時間を埋めた。
それの繰り返しの日々だった。
宮野と出会う前みたいだ。・・・宮野に会いたい・・。
そう思ったら、涙がでそうになる。俺は宮野のことが好きみたいだ。
クリスマスが近づき、もみの木をこの学校でも飾るそうだ。
「外のクリスマスってどんなの?」
広瀬は割とあっという間に帰ってきた。
肋骨ぐらい何本か折れてんじゃないかとおもったのだが、本当にあっという間だった。
本人に聞いても、「いやおぼえてないんだ、なんでか。」と言われた。
「ああ、外のクリスマスは、イルミネーションとか街灯で飾られていて、とても綺麗だよ。」
「いいよなぁ。俺なんて物心ついた頃からココだからなぁ」
最近仲良くなった、村田ってやつが言った。
「俺は少し見たことあるぞー。何か魔法にでもかかったのかってぐらいに綺麗な街に変身するっていうか。」
広瀬がそう言った。
「今頃は外でも、凄いイルミネーションが出来ているんだろね。」
僕は、去年のイルミネーションを思い出していた。その時、
「おーい早坂、お前あての手紙あずかってきたぞ。」
とクラスメイトの西が俺によびかけて来た。
そして一つの白い封筒が俺に渡された。
白い封筒、表には「ひとりの時にあけてください」と書いてあった。
「誰から?」
と聞くと、
「ああ由良先輩だよ」
と西が言った。
「ちょっと見てくる。」
そう言って教室を出た。
中身には少しの便箋が入っており「放課後校舎裏ニ来タレシ」とだけ書いてあった。
白い封筒を折りたたんでポケットのなかに入れ俺は教室に戻った。
そして放課後、人気のない校舎裏に行った。
そしたら由良さんが携帯型ゲーム機でゲームしながら俺を待っていた。
「早坂君来たね。ちょっとこっちの角の方ヘおいで、こっちだとGPS・・ああ
腕輪のなかに埋め込まれてるんだけど、それが反応しない。」
GPS!そんなのまで付けられてたのか・・・。
由良さんの方に行ったら腕輪のモニターの文字が、消えてしまった。
「うわぁッ・・凄・・。」
「すげーだろ」
「早坂君、クリスマスに会いたい人がいるってちょっと前、言ってたじゃん。」
「ええ、・・・そうですけども」
「ここでしか話せない話をしようと思ってね。早坂君、クリスマス、結界の外にでてみないか?」
「どういう事ですか?」
何言ってるのか。あの結界にまもられた、この地で何をしようとしているんだ。
俺の顔をのぞき込みながら由良さんは、ふふっと笑った。
「俺の特殊能力見せてあげよう。」
そう言うと結界に近い場所で、右手にオーラのようなのを巻きつけながら、結界の表面にふれた。そして、そのまま、結界が光り拳程度の大きさで穴があいた。
「俺はこの結界をつくっている能力者が誰だか知っている。俺は、追いかけてわざとこの施設にきたんだ。これは俺の双子の弟、佑都の作った結界だ。親父の借金と共に消えたんだ弟は・・・。」
結界を破ける力があることに少しびっくりしたが、それよりも結界を作っているのがまた俺たち側の人間であるということにびっくりした。
「あいつがこの施設の犠牲になっているのは、しょうがないのは分かっている。だけど会いたいんだ。」
「いつかかならず。会いに行く・・。」
真剣な表情で由良先輩は言った。
「・・そこで実験をてつだって欲しくて、一番まともな君を呼んだのだ。」
クリスマスに外に出れるということは、宮野に会いに行くことも出来るかもしれない。そんなことを考えていたら
「俺も行かせろ」
そこには、気配もなく、いや気配を消している日野が立っていた。
「ちょ、いつからいたんだ。」
「ほとんど最初からだ。」
日野がまじまじとしゃがんでる俺たちをのぞきながら言った。
驚きすぎて口が閉じられない。唖然としている。
「お前には悪いがお前を信用することが出来ない。」
由良先輩は立ち上がりながら言った。
「1日だけでいい。かならず帰ってくる。」
日野が坦々と言う。
「安藤はもういない。さがしてもみつからんだろう。」
にらみながら安藤と言う人物の名前を言った。
「安藤って誰ですか?」
俺が聞いてみたら、由良さんが話し出した。
「お前、ここに来た初日、日野の部屋に泊まっただろう。
改装しようと一人一部屋になるって決まっても、ひとり部屋のほうへ移動しなかった。幼稚舎の時に作られた2人部屋を壊すのをためらった。あそこは安藤との思い出の部屋だからな。安藤はここから逃げた。もう帰らない。」
まわりの人と普通に話して、他にもしゃべる仲間が出来た。
柔道部に通いながら、由良図書館を利用して、時間を埋めた。
それの繰り返しの日々だった。
宮野と出会う前みたいだ。・・・宮野に会いたい・・。
そう思ったら、涙がでそうになる。俺は宮野のことが好きみたいだ。
クリスマスが近づき、もみの木をこの学校でも飾るそうだ。
「外のクリスマスってどんなの?」
広瀬は割とあっという間に帰ってきた。
肋骨ぐらい何本か折れてんじゃないかとおもったのだが、本当にあっという間だった。
本人に聞いても、「いやおぼえてないんだ、なんでか。」と言われた。
「ああ、外のクリスマスは、イルミネーションとか街灯で飾られていて、とても綺麗だよ。」
「いいよなぁ。俺なんて物心ついた頃からココだからなぁ」
最近仲良くなった、村田ってやつが言った。
「俺は少し見たことあるぞー。何か魔法にでもかかったのかってぐらいに綺麗な街に変身するっていうか。」
広瀬がそう言った。
「今頃は外でも、凄いイルミネーションが出来ているんだろね。」
僕は、去年のイルミネーションを思い出していた。その時、
「おーい早坂、お前あての手紙あずかってきたぞ。」
とクラスメイトの西が俺によびかけて来た。
そして一つの白い封筒が俺に渡された。
白い封筒、表には「ひとりの時にあけてください」と書いてあった。
「誰から?」
と聞くと、
「ああ由良先輩だよ」
と西が言った。
「ちょっと見てくる。」
そう言って教室を出た。
中身には少しの便箋が入っており「放課後校舎裏ニ来タレシ」とだけ書いてあった。
白い封筒を折りたたんでポケットのなかに入れ俺は教室に戻った。
そして放課後、人気のない校舎裏に行った。
そしたら由良さんが携帯型ゲーム機でゲームしながら俺を待っていた。
「早坂君来たね。ちょっとこっちの角の方ヘおいで、こっちだとGPS・・ああ
腕輪のなかに埋め込まれてるんだけど、それが反応しない。」
GPS!そんなのまで付けられてたのか・・・。
由良さんの方に行ったら腕輪のモニターの文字が、消えてしまった。
「うわぁッ・・凄・・。」
「すげーだろ」
「早坂君、クリスマスに会いたい人がいるってちょっと前、言ってたじゃん。」
「ええ、・・・そうですけども」
「ここでしか話せない話をしようと思ってね。早坂君、クリスマス、結界の外にでてみないか?」
「どういう事ですか?」
何言ってるのか。あの結界にまもられた、この地で何をしようとしているんだ。
俺の顔をのぞき込みながら由良さんは、ふふっと笑った。
「俺の特殊能力見せてあげよう。」
そう言うと結界に近い場所で、右手にオーラのようなのを巻きつけながら、結界の表面にふれた。そして、そのまま、結界が光り拳程度の大きさで穴があいた。
「俺はこの結界をつくっている能力者が誰だか知っている。俺は、追いかけてわざとこの施設にきたんだ。これは俺の双子の弟、佑都の作った結界だ。親父の借金と共に消えたんだ弟は・・・。」
結界を破ける力があることに少しびっくりしたが、それよりも結界を作っているのがまた俺たち側の人間であるということにびっくりした。
「あいつがこの施設の犠牲になっているのは、しょうがないのは分かっている。だけど会いたいんだ。」
「いつかかならず。会いに行く・・。」
真剣な表情で由良先輩は言った。
「・・そこで実験をてつだって欲しくて、一番まともな君を呼んだのだ。」
クリスマスに外に出れるということは、宮野に会いに行くことも出来るかもしれない。そんなことを考えていたら
「俺も行かせろ」
そこには、気配もなく、いや気配を消している日野が立っていた。
「ちょ、いつからいたんだ。」
「ほとんど最初からだ。」
日野がまじまじとしゃがんでる俺たちをのぞきながら言った。
驚きすぎて口が閉じられない。唖然としている。
「お前には悪いがお前を信用することが出来ない。」
由良先輩は立ち上がりながら言った。
「1日だけでいい。かならず帰ってくる。」
日野が坦々と言う。
「安藤はもういない。さがしてもみつからんだろう。」
にらみながら安藤と言う人物の名前を言った。
「安藤って誰ですか?」
俺が聞いてみたら、由良さんが話し出した。
「お前、ここに来た初日、日野の部屋に泊まっただろう。
改装しようと一人一部屋になるって決まっても、ひとり部屋のほうへ移動しなかった。幼稚舎の時に作られた2人部屋を壊すのをためらった。あそこは安藤との思い出の部屋だからな。安藤はここから逃げた。もう帰らない。」
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