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決行の日
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そして、いよいよ決行の朝となった。
外着を買い忘れていたため昔来ていた学校の制服に着替えた。
「寒いな」
集合場所についた由良さんが言った。由良さんはコートを羽織りマフラーをしてきていた。
日野も、俺も約束の時間キッチリに来た。
日野はココの学園の制服を着てきた。
「早坂の腕輪取ってやってくれ」
「わかった。」
そう言うと、日野が俺の腕輪をねじりとった。
その後自分の腕輪を外しながら、ポイント計算機を両方を右手に持ってグラウンドの方へ投げた。
「じゃあ穴でもあけますか。」
と言いながら、腕を結界のなかに入れて、力を入れたらドンという音とともに、人一人出れそうな穴を作った。
「お互い離れずに行動するんだぞ。」
由良さんが二人の目を見ながら言った。
日野が先に穴に入り、その次に俺が入った。
「じゃーねー。」と言いながら去っていく由良さんがいた。穴は自然と消えていった。
「すまないが先に俺の用事に付き合わせてもいいか?」
そう日野が言う。
「ああ、先にそっちのでいいよ。」
と言い、まずは日野の用事に付き合う事になった。
「で、何処まで行くんだ?」
「東京のある施設だ。」
と日野が言う。
「東京の施設って言われてもここがどこだかまず解らないんだけど。」
といいながら、俺は木に登って周りを見回した。
そうしたら、ずっと遠くに東京スカイツリーを発見した。
「東京のスカイツリーが見える。朝だから人も少ないし、しばらくは屋根の上、木の上を跳んで行動するか?」と俺が言った。
「そうだな。」
外にでてみると、道路が一本あとは緑に覆われた豊そうな森だった。
木の上を一時間ぐらい走ったら、コンビニがあるのが見えてきた。
「そろそろ下におりよう。」
コンビニがあるということは、人がある程度いるってことだ。
「なんだあれ」
日野がいいながら動きを止めた。
「コンビニって日野はしらないのか・・・。」
「コンビニっていうのか?」日野は目を丸くしながら言った。
「24時間稼働しているスーパーみたいなものだよ」
と簡易的な説明を加えた。
そういえば日野に聞きたいことがあった。
「こっちのお金どれだけ持ってきた?」
大体は予想ができる返事が帰ってくるだろうな、と思った。
「俺、幼稚舎から居るんだぞ、金なんてもってるわけがない。
「だよなぁ・・・。」
俺はガクリと肩を落として、自分の財布を見た。
ちょうど5千円あった。
「とりあえず朝飯、食おうか。」
俺たちは、コンビニに入って朝ごはんを購入することになった。
日野はサンドイッチを選んだ。
俺はおにぎりを選んだ。
会計はもちろん俺の財布から出ていった。
「はあ・・。」
「しょうがねーだろ、学園帰ってきたら、ポイントでなんか買ってやるから」
「まあいいんだけどね。でも意外と東京に近いところに来たみたいだな。」
さきほどの、コンビニのバイトさんから聞いた情報だ。そして現在地を比較しな
がら先程のコンビニで買った地図を手に黙々と歩いている。
「日野が行きたい所ってどこだ?」
俺が日野に問うと、東京の真ん中を指した。
「多分このへん。」
「たぶんって、曖昧すぎんだよ。」
たぶんといった日野に俺は呆れた。
「街に入ったら、俺が案内するから」
日野は言ったが、心配だ。
そもそもだ、この男と会話すること自体がはじめてのようなものだ。はじめてではないが。こんなにも長時間一緒にいる想定はしたことがない。どう扱って
いいのか俺にはよくわからない。
コンビニも増えてきて、ほかの店も増えてきた。
そろそろ都会にでてきたみたいだ。
「地図をかせ、そろそろ分かる。」
「了解。」
俺は、日野に地図を渡した。
「ここだ。たぶんここにいる。」
日野が指したのは、とある長い名前の病院だった。
多分とか言われちょっと戸惑ったが、付いて行くことにした。
日野が走り出したので、俺も走ることにした。
ここでは飛んだり、跳ねたり、ができないもんで疲れる。
後ろから日野の後を追いながら、とうとうその病院らしき建物が見つかった。
「早坂そこで待ってろ。すぐ帰ってくる。」
と言いながら、日野が病院にはいろうとしたとき、少しだけ跳ねて、日野にドロップキックを食らわせた。
「な、なにすんだよ!」
日野は直撃して体をたおしながら転んだ。
日野がびっくりしながら立ち上がると
「2人はなれるなって言われてるだろうがぁぁ!」
と俺が突っ込む。
「痛てぇよ!何すんだよ!」
「このまま一人でどっか行かれたらこっちも困るんだよ。あきらめろ。2人でいくぞ。」
「嘘だろ・・最悪・・。」
「一人で行けると思ってたのかよ。なめられたものだな。」
「何・・おまえってそういう性格だったっけ。
「とりあえず、いくぞ。」
俺たちは、病院の受付まで行った。
「波多野恵子さんが入院していると思うのですが、何号室か教えてもらえますか。」
日野が言った。
「えーと・・波多野さんですね・・・305室になりますね。」
「ありがとうございます。」
日野は305号室へ歩きだしていた。
「・・・なんの関係の人なの?波多野さんって。」
「・・・俺の・・・幼稚園の先生だよ。」
エレベータに乗って3階についた。お見舞いの皆さんが花束を抱えてる状態だ
が、もちろん俺らは持っていない。少し申し訳なさそうに歩いた。
俺たちは、305室についた。
日野が無口になり波多野さんの病室に入った。
波多野さんの顔を見た。顔は崩れていてとても見れた状態じゃなかった。
「俺をかばおうとしてくれたんだ。恐竜がでかく光ってもうどうしていいか分からないときに、俺を抱きしめ続けてくれた。・・・まだ入院してるんだ・・・。」
日野は波多野さんの顔に手を当てた。ちょっとだけオーラのようなものが見えた。
そしたら崩れていた顔が段々元に戻っていった。
「・・・何、お前そんなことができるのか?」
「中等部時代に入る頃から、自分が怪我すると自分で直してた。お前しか知らない俺の能力。悪いが今日の事は秘密にしておいてくれ。」
驚いたけど、広瀬を直した奴ってこういう能力の強い人間なんじゃないのか?
由良さんの双子の兄弟みたいに別の所で、誰にも分からず、生活しているんじゃないのか?
外着を買い忘れていたため昔来ていた学校の制服に着替えた。
「寒いな」
集合場所についた由良さんが言った。由良さんはコートを羽織りマフラーをしてきていた。
日野も、俺も約束の時間キッチリに来た。
日野はココの学園の制服を着てきた。
「早坂の腕輪取ってやってくれ」
「わかった。」
そう言うと、日野が俺の腕輪をねじりとった。
その後自分の腕輪を外しながら、ポイント計算機を両方を右手に持ってグラウンドの方へ投げた。
「じゃあ穴でもあけますか。」
と言いながら、腕を結界のなかに入れて、力を入れたらドンという音とともに、人一人出れそうな穴を作った。
「お互い離れずに行動するんだぞ。」
由良さんが二人の目を見ながら言った。
日野が先に穴に入り、その次に俺が入った。
「じゃーねー。」と言いながら去っていく由良さんがいた。穴は自然と消えていった。
「すまないが先に俺の用事に付き合わせてもいいか?」
そう日野が言う。
「ああ、先にそっちのでいいよ。」
と言い、まずは日野の用事に付き合う事になった。
「で、何処まで行くんだ?」
「東京のある施設だ。」
と日野が言う。
「東京の施設って言われてもここがどこだかまず解らないんだけど。」
といいながら、俺は木に登って周りを見回した。
そうしたら、ずっと遠くに東京スカイツリーを発見した。
「東京のスカイツリーが見える。朝だから人も少ないし、しばらくは屋根の上、木の上を跳んで行動するか?」と俺が言った。
「そうだな。」
外にでてみると、道路が一本あとは緑に覆われた豊そうな森だった。
木の上を一時間ぐらい走ったら、コンビニがあるのが見えてきた。
「そろそろ下におりよう。」
コンビニがあるということは、人がある程度いるってことだ。
「なんだあれ」
日野がいいながら動きを止めた。
「コンビニって日野はしらないのか・・・。」
「コンビニっていうのか?」日野は目を丸くしながら言った。
「24時間稼働しているスーパーみたいなものだよ」
と簡易的な説明を加えた。
そういえば日野に聞きたいことがあった。
「こっちのお金どれだけ持ってきた?」
大体は予想ができる返事が帰ってくるだろうな、と思った。
「俺、幼稚舎から居るんだぞ、金なんてもってるわけがない。
「だよなぁ・・・。」
俺はガクリと肩を落として、自分の財布を見た。
ちょうど5千円あった。
「とりあえず朝飯、食おうか。」
俺たちは、コンビニに入って朝ごはんを購入することになった。
日野はサンドイッチを選んだ。
俺はおにぎりを選んだ。
会計はもちろん俺の財布から出ていった。
「はあ・・。」
「しょうがねーだろ、学園帰ってきたら、ポイントでなんか買ってやるから」
「まあいいんだけどね。でも意外と東京に近いところに来たみたいだな。」
さきほどの、コンビニのバイトさんから聞いた情報だ。そして現在地を比較しな
がら先程のコンビニで買った地図を手に黙々と歩いている。
「日野が行きたい所ってどこだ?」
俺が日野に問うと、東京の真ん中を指した。
「多分このへん。」
「たぶんって、曖昧すぎんだよ。」
たぶんといった日野に俺は呆れた。
「街に入ったら、俺が案内するから」
日野は言ったが、心配だ。
そもそもだ、この男と会話すること自体がはじめてのようなものだ。はじめてではないが。こんなにも長時間一緒にいる想定はしたことがない。どう扱って
いいのか俺にはよくわからない。
コンビニも増えてきて、ほかの店も増えてきた。
そろそろ都会にでてきたみたいだ。
「地図をかせ、そろそろ分かる。」
「了解。」
俺は、日野に地図を渡した。
「ここだ。たぶんここにいる。」
日野が指したのは、とある長い名前の病院だった。
多分とか言われちょっと戸惑ったが、付いて行くことにした。
日野が走り出したので、俺も走ることにした。
ここでは飛んだり、跳ねたり、ができないもんで疲れる。
後ろから日野の後を追いながら、とうとうその病院らしき建物が見つかった。
「早坂そこで待ってろ。すぐ帰ってくる。」
と言いながら、日野が病院にはいろうとしたとき、少しだけ跳ねて、日野にドロップキックを食らわせた。
「な、なにすんだよ!」
日野は直撃して体をたおしながら転んだ。
日野がびっくりしながら立ち上がると
「2人はなれるなって言われてるだろうがぁぁ!」
と俺が突っ込む。
「痛てぇよ!何すんだよ!」
「このまま一人でどっか行かれたらこっちも困るんだよ。あきらめろ。2人でいくぞ。」
「嘘だろ・・最悪・・。」
「一人で行けると思ってたのかよ。なめられたものだな。」
「何・・おまえってそういう性格だったっけ。
「とりあえず、いくぞ。」
俺たちは、病院の受付まで行った。
「波多野恵子さんが入院していると思うのですが、何号室か教えてもらえますか。」
日野が言った。
「えーと・・波多野さんですね・・・305室になりますね。」
「ありがとうございます。」
日野は305号室へ歩きだしていた。
「・・・なんの関係の人なの?波多野さんって。」
「・・・俺の・・・幼稚園の先生だよ。」
エレベータに乗って3階についた。お見舞いの皆さんが花束を抱えてる状態だ
が、もちろん俺らは持っていない。少し申し訳なさそうに歩いた。
俺たちは、305室についた。
日野が無口になり波多野さんの病室に入った。
波多野さんの顔を見た。顔は崩れていてとても見れた状態じゃなかった。
「俺をかばおうとしてくれたんだ。恐竜がでかく光ってもうどうしていいか分からないときに、俺を抱きしめ続けてくれた。・・・まだ入院してるんだ・・・。」
日野は波多野さんの顔に手を当てた。ちょっとだけオーラのようなものが見えた。
そしたら崩れていた顔が段々元に戻っていった。
「・・・何、お前そんなことができるのか?」
「中等部時代に入る頃から、自分が怪我すると自分で直してた。お前しか知らない俺の能力。悪いが今日の事は秘密にしておいてくれ。」
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