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1章 勇気の章
帝国の実態
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王都とレッドルビーの間に広がる農場地帯、そこにある牧場の広い敷地で、早朝から木と木がぶつかり合う音がします。
「うん、その調子だよ!」いま、牧場の敷地内で、ボブはレミアンに剣の扱い方を教わっていました。と言うのも、ボブはレッドルビーで、レミアンの華麗な剣裁きを見て感心し、その剣術を身に着け、強くなりたいと思い、彼女に弟子入りを志願し、レミアンは快く引き受けてくれたというわけです。
それから毎朝ボブは牧場に出かけては、木刀の素振りから基本動作、打ち合いの仕方と言った剣術のいろはをレミアンから教わっています。
「いいかい、剣を振り下ろす時は、目を見開いて、相手を見ないとダメだよ!もっと足を踏み込んで!」
本日の訓練をあらかた終えて、ボブとレミアンはその場に座り込みました。
「うん、君なかなかスジがいいよ!」
「レミアンも、仕事が始まる前に起きて教えてくれてありがとよ」ボブがこう言うと、レミアンはこう返事をします。
「どういたしまして、ボクの事はレミオンって呼んでくれ。親しい人たちはそう呼ぶよ」
「わかったよ、レミオン。あと、レミオンって人間じゃなくてバンパイアなんだってね、ちょっとびっくりしたぞ」
「ああ、でもボクは人間の血は好きじゃない。最近は植物性の人工血液もあるんだ。ボクはいつもそれを飲んでいるよ」
「へえ、そんな物もあるんだ・・・」
それから、ボブは剣術以外にも大事なことをレミオンから教わりました。
「いいかい、強さも大事だけど、ただ強いだけじゃダメなんだ。優しさと正義も必要なんだよ」レミオンがこう言うと、ボブはたずねます。
「正義?」
「正義とは、弱き者の心に寄り添い、正しいことをする心、『正義』と『優しさ』は二つで一つだよ」
「なるほど・・・!」
「それと、打ち合いの時に言ったけど、相手は正々堂々と来るとは限らない、だからと言って、こちらも卑怯な手を使えと言うわけじゃない。卑怯な手は使っても、後で必ずほころびがでる、そこから一気にほつれてくるからね」
「わかった」こうしてボブは今日の分の修行を終えて、エルニスたちの待つ店に戻って行きました。
ボブは公園にあるエルニスとキャンベルの店に戻ろうとすると、公園の中で人々が集まっているのを見つけ、様子を見ることにしました。そこにエルニスとキャンベルとすぐるとリリスもいたので、話を聞いてみました。
「キャンベルちゃん、これって何の集まり?」
「これは『幻想界平和連盟』の代表、メシア女史のスピーチが始まるんですよ」
「『幻想界平和連盟』?何だよそれ?」
「平和のための、世界的な組織です。あ、そろそろスピーチが始まるようですよ」キャンベルが言うと、前の壇上に、白いローブを着て、きらびやかな冠をかぶった金髪のロングヘアーの女性が、白い服を着た取り巻きたちを連れて現れました。両目は、長い前髪に隠れてよく見えず、メシアが右手をあげると、人々は静かになり、スピーチが始まります。
「皆さま、私は幻想界平和連盟代表、メシアであります。世界ではかつて、二度も世界征服を狙う者、つまり『魔王』の侵略にさらされてきましたが、世界の皆が力を合わせ、平和を守り抜いてきました。我々は魔王の侵攻に対抗するため、そして、第三、第四の魔王を出さないためにいるのです。最近、世界各地で暴れまわっている混沌の帝国は、世界支配をもくろんでいますが、恐れることはありません!我々連盟と共に皆が手を取り合えば、どんな困難にも打ち勝つことが出来るでしょう!」メシアがこう締めくくると、聴衆のなかで大歓声が上がりました。
エルニスたちは店に戻ると、早速、連盟から、混沌の帝国にスカウトされた子供たちを連れ戻してほしいと言う依頼が飛び込んできました。これに対し、キーパー協会も動き出し、共に任務に当たることが決まりました。以前キーパー協会が捕まえたスカウトマンから、帝国の支部アジトが、王都とレッドルビーの間にある鉱山町、マインズにあることが分かりました。これにエルニス、リリス、すぐる、ボブの四人が先にマインズに行くことにし、カインとキャンベルとシェリーとテイルが後から行くことにします。
すぐるたちがマインズに着くと早速、町中の雑貨屋から何やら騒ぎがあり、そこへ行ってみました。雑貨屋の扉から粗末な服を着た二人組の強盗が飛び出してきました。
「誰か、そいつらを捕まえてくれ!」雑貨屋の店主がそういうと、早速リリスが駆け出します。二人組の強盗は追いつかれてたまるかとばかりに脱兎のごとく逃げ出しますが、リリスはどんどん追いついていきます。すると、強盗の一人がもう一人の強盗に足払いをかけて転ばせた隙に逃げ延びると、もう一人の強盗はリリスに捕まってしまいました。
捕まった強盗は、雑貨屋の一室に連れていかれ、リリスや店主の男が問いただします。
「おい!なんでこんな事をしたんだ!」強盗犯は、まだ幼さの残る少年で、しばらく黙っていましたが、やがてこう言いました。
「ウェルダーやみんなに命令されたんだ・・・勇気を見せろって・・・」少年はうつむきながら言うと、リリスがたずねます。
「お主、まだ学生か?なぜ混沌の帝国に?」
「・・・学校は勉強しろだとか、校則を守れとか、ルールに縛られた生活がうっとうしく思えて・・・そんな時、帝国のスカウトマンが言ったんだ。『混沌の帝国はルールのない自由なところだぞ、学校よりずっと楽しいぞ』ってね、それで入ってみたら、予想とは大違い、自由なんてない・・・!弱いやつは力の強いやつにいいようにされてばかりで、逆らうことはできない!抜け出すこともできない!捕まってよかった・・・」少年はほっとした様子で言いきりました。
「よいか?ルールのない所では、『力』がルールになるのじゃ。そうなったら、強い者が栄え、弱い者は踏みつけにされる。そして、その強い者も、いつかもっと強い者に倒される。その繰り返しじゃ。ルールは力のある者もそうでない者全ての自由を守るためにあるのだぞ」リリスが諭すように言うと、少年は、こう言いました。
「わかった・・・それで、アジトは坑道を抜けた先にある石の砦だよ、ボスのウェルダーもそこに」
「すまぬの、ちゃんと学校に戻のだぞ」
エルニスたちは坑道のトンネルの中に入り、奥の方を目指して進んで行くと、帝国の者たちが追いかけてきたので、近くにあったトロッコに乗り、逃げることにしました。トロッコはエルニスたちが乗ると、鉄の線路の上をすべるように進んで行き、帝国の者たちをまいていきました。トロッコが止まると、そこには坑道の出口があり、トンネルを抜けると、エルニスたちの目の前に、黒い石を組み上げて造られた砦がありました。
「うん、その調子だよ!」いま、牧場の敷地内で、ボブはレミアンに剣の扱い方を教わっていました。と言うのも、ボブはレッドルビーで、レミアンの華麗な剣裁きを見て感心し、その剣術を身に着け、強くなりたいと思い、彼女に弟子入りを志願し、レミアンは快く引き受けてくれたというわけです。
それから毎朝ボブは牧場に出かけては、木刀の素振りから基本動作、打ち合いの仕方と言った剣術のいろはをレミアンから教わっています。
「いいかい、剣を振り下ろす時は、目を見開いて、相手を見ないとダメだよ!もっと足を踏み込んで!」
本日の訓練をあらかた終えて、ボブとレミアンはその場に座り込みました。
「うん、君なかなかスジがいいよ!」
「レミアンも、仕事が始まる前に起きて教えてくれてありがとよ」ボブがこう言うと、レミアンはこう返事をします。
「どういたしまして、ボクの事はレミオンって呼んでくれ。親しい人たちはそう呼ぶよ」
「わかったよ、レミオン。あと、レミオンって人間じゃなくてバンパイアなんだってね、ちょっとびっくりしたぞ」
「ああ、でもボクは人間の血は好きじゃない。最近は植物性の人工血液もあるんだ。ボクはいつもそれを飲んでいるよ」
「へえ、そんな物もあるんだ・・・」
それから、ボブは剣術以外にも大事なことをレミオンから教わりました。
「いいかい、強さも大事だけど、ただ強いだけじゃダメなんだ。優しさと正義も必要なんだよ」レミオンがこう言うと、ボブはたずねます。
「正義?」
「正義とは、弱き者の心に寄り添い、正しいことをする心、『正義』と『優しさ』は二つで一つだよ」
「なるほど・・・!」
「それと、打ち合いの時に言ったけど、相手は正々堂々と来るとは限らない、だからと言って、こちらも卑怯な手を使えと言うわけじゃない。卑怯な手は使っても、後で必ずほころびがでる、そこから一気にほつれてくるからね」
「わかった」こうしてボブは今日の分の修行を終えて、エルニスたちの待つ店に戻って行きました。
ボブは公園にあるエルニスとキャンベルの店に戻ろうとすると、公園の中で人々が集まっているのを見つけ、様子を見ることにしました。そこにエルニスとキャンベルとすぐるとリリスもいたので、話を聞いてみました。
「キャンベルちゃん、これって何の集まり?」
「これは『幻想界平和連盟』の代表、メシア女史のスピーチが始まるんですよ」
「『幻想界平和連盟』?何だよそれ?」
「平和のための、世界的な組織です。あ、そろそろスピーチが始まるようですよ」キャンベルが言うと、前の壇上に、白いローブを着て、きらびやかな冠をかぶった金髪のロングヘアーの女性が、白い服を着た取り巻きたちを連れて現れました。両目は、長い前髪に隠れてよく見えず、メシアが右手をあげると、人々は静かになり、スピーチが始まります。
「皆さま、私は幻想界平和連盟代表、メシアであります。世界ではかつて、二度も世界征服を狙う者、つまり『魔王』の侵略にさらされてきましたが、世界の皆が力を合わせ、平和を守り抜いてきました。我々は魔王の侵攻に対抗するため、そして、第三、第四の魔王を出さないためにいるのです。最近、世界各地で暴れまわっている混沌の帝国は、世界支配をもくろんでいますが、恐れることはありません!我々連盟と共に皆が手を取り合えば、どんな困難にも打ち勝つことが出来るでしょう!」メシアがこう締めくくると、聴衆のなかで大歓声が上がりました。
エルニスたちは店に戻ると、早速、連盟から、混沌の帝国にスカウトされた子供たちを連れ戻してほしいと言う依頼が飛び込んできました。これに対し、キーパー協会も動き出し、共に任務に当たることが決まりました。以前キーパー協会が捕まえたスカウトマンから、帝国の支部アジトが、王都とレッドルビーの間にある鉱山町、マインズにあることが分かりました。これにエルニス、リリス、すぐる、ボブの四人が先にマインズに行くことにし、カインとキャンベルとシェリーとテイルが後から行くことにします。
すぐるたちがマインズに着くと早速、町中の雑貨屋から何やら騒ぎがあり、そこへ行ってみました。雑貨屋の扉から粗末な服を着た二人組の強盗が飛び出してきました。
「誰か、そいつらを捕まえてくれ!」雑貨屋の店主がそういうと、早速リリスが駆け出します。二人組の強盗は追いつかれてたまるかとばかりに脱兎のごとく逃げ出しますが、リリスはどんどん追いついていきます。すると、強盗の一人がもう一人の強盗に足払いをかけて転ばせた隙に逃げ延びると、もう一人の強盗はリリスに捕まってしまいました。
捕まった強盗は、雑貨屋の一室に連れていかれ、リリスや店主の男が問いただします。
「おい!なんでこんな事をしたんだ!」強盗犯は、まだ幼さの残る少年で、しばらく黙っていましたが、やがてこう言いました。
「ウェルダーやみんなに命令されたんだ・・・勇気を見せろって・・・」少年はうつむきながら言うと、リリスがたずねます。
「お主、まだ学生か?なぜ混沌の帝国に?」
「・・・学校は勉強しろだとか、校則を守れとか、ルールに縛られた生活がうっとうしく思えて・・・そんな時、帝国のスカウトマンが言ったんだ。『混沌の帝国はルールのない自由なところだぞ、学校よりずっと楽しいぞ』ってね、それで入ってみたら、予想とは大違い、自由なんてない・・・!弱いやつは力の強いやつにいいようにされてばかりで、逆らうことはできない!抜け出すこともできない!捕まってよかった・・・」少年はほっとした様子で言いきりました。
「よいか?ルールのない所では、『力』がルールになるのじゃ。そうなったら、強い者が栄え、弱い者は踏みつけにされる。そして、その強い者も、いつかもっと強い者に倒される。その繰り返しじゃ。ルールは力のある者もそうでない者全ての自由を守るためにあるのだぞ」リリスが諭すように言うと、少年は、こう言いました。
「わかった・・・それで、アジトは坑道を抜けた先にある石の砦だよ、ボスのウェルダーもそこに」
「すまぬの、ちゃんと学校に戻のだぞ」
エルニスたちは坑道のトンネルの中に入り、奥の方を目指して進んで行くと、帝国の者たちが追いかけてきたので、近くにあったトロッコに乗り、逃げることにしました。トロッコはエルニスたちが乗ると、鉄の線路の上をすべるように進んで行き、帝国の者たちをまいていきました。トロッコが止まると、そこには坑道の出口があり、トンネルを抜けると、エルニスたちの目の前に、黒い石を組み上げて造られた砦がありました。
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